AV出演強要に関する週刊SPA!の論調が180度かわりました。「騙しの手口」「詐欺&悪徳商法」。香西咲さんのうったえは岩をも穿ちます

いまから3年前のことです。
2016年3月3日にHRN(ヒューマンライツ・ナウ)が、AV出演強要の存在を公表しました。

2016年3月3日 HRN「日本:強要されるアダルトビデオ撮影 ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、 女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」

この8日後、池内さおり議員が国会で、AV出演強要問題をとりあげました。

(2016年3月11日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)

2016年3月11日 池内さおり 衆議院議員(日本共産党)

長らく信じられてきた言説があります。
AVには被害者などいない、女性は皆同意のもと撮影に応じているし、それ相応の対価も得ているのだから問題はないと。
この裁判の当事者の女性は、もちろん逃げたわけですけれども、芸能プロダクションが自宅まで追いかけてきて、実力で身柄を拘束しよう、奪還しようとしたそうなんですね。
この案件で警察に相談に行ったら、何と警察からは、双方から話を聞いた後で、契約書があるんだったら仕方がない、あなたは契約しちゃったんでしょう、だったらこの芸能プロの要求に応じてあと2本出たらどうかというふうに言ったそうなんですね。
とんでもないと言わなければならない。
被害者を守るべき立場の人でさえ、今こうした認識なわけです。

警察の
「あと2本出たらどうか」
との振舞いに対して、国家公安委員長が謝罪しました。

2016年3月11日 河野太郎 国家公安委員長

まことに申しわけございません
きちっと警察がこうした案件に対応できるように、全国の都道府県に対してしっかりと通知、指導してまいりたいと思います。

以降、アダルトビデオ業界人の検挙があいつぎます。
マスコミも間をおかずにAV出演強要の実態を報じました。
「週刊SPA!」の記事をみてみます。

週刊SPA!

2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」

週刊SPA!

日刊SPA!

あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。

週刊SPA!の報道のなかで読みごたえがあったのは、上述の香西咲さんに関する記事くらいです。
残念ながらほかはいまひとつです。
ふりかえってみます。

週刊SPA!

2016年3月29日発売 「週刊SPA!2016年4/5号」

(紗倉まなさん)

(前略。)
女優の意志に沿わない撮影を強要されるようなことは、AVの影とは別次元の話だと思っています。
確かに90年代のAV業界では、スカウトマンに声をかけられた女のコが、よくわからないままカメラの前で裸にされることがあったそうです。
いまの所属事務所のマネージャーや社長は、昔話として聞かせてくれたし、私もそう思っています。
(後略。)

(※この記事はネット配信されていません。)

2017年3月2日 「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」
2ページ

(AVプロダクション関係者)
「それに、『契約なしに自己の意思に反して性的な行為などを撮影された女性が60人いた』そうですが、現在のAV業界では契約書を交わさずに撮影をすることはありえませんから、この数字もAVに関係ないですよね」

つまり、内閣府のアンケート結果は、AV業界における出演強要問題を語る上で不可欠な被害数字を創造している可能性があるのだ。

3ページ

(AVプロダクション社長)
「私たちは出演を強要した極悪人のように言われていますが、本当に心外です。『強要されてAVに出演させられた自分は被害者だ!』と訴えた元女優も、現役時代は本当に楽しそうに働いていたんですよ。女優たちに手のひらを返される状況には、戸惑うしかない」

4ページ

(IPPA【メーカー団体】の関係者)
「(略)。HRNが公表した報告書には、『AVの撮影現場で水12リットルを飲ませた』『逃げようとした女優を追いかけて羽交い締めにして現場を続行させた』などの記述があり、これが本当なら絶対に助けなければいけない。そう考えて加盟各社に照会したんですが、残念ながら我々の調査では一件も見つからなかった」」

「(略)。(HRNは)被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名をHRNは把握しているでしょうから、それを教えてほしいだけなんですが、ダメだと。それさえ教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができるのですが……」

「(略)。やってもないことを認めるなんて、おかしいですよ。20年、30年前のAVは確かにとんでもない現場もあって、強要はあったかもしれない。でも、今はそんな時代じゃない」

2018年4月24日発売 週刊SPA!「5/1・8合併号」

この4月から製作が本格始動する「適正AV」の狙いについて、AVメーカーの業界団体である知的財産振興協会(IPPA)の担当者はこう解説する。

「少なくともIPPAの加盟メーカーの現場では『女優の同意がないまま撮影が行われた』という事実は確認できていません。(後略。)」

(プロダクションの関係者)
「(略)、AVとまったく関係のないJKビジネスを同列に並べ、両者がともに犯罪行為だと印象づけるような宣伝はフェアじゃない。18歳以下の子供を使ったJKビジネスは100%違法行為ですが、AVの99%以上は18歳以上の女優の意思を、しっかり尊重して作られているんですから」

(※この記事はネット配信されていません。)

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先月(2019年4月)の衆議院内閣委員会で、男女共同参画担当大臣が以下の答弁をおこないました。

(参考。当ブログ)
2019年4月30日
2019年5月1日

2019年4月17日 衆議院 内閣委員会
(動画 衆議院インターネット審議中継)

音声の文字化は、筆者。)

2019年4月17日 片山さつき 男女共同参画担当大臣

はい、ご指摘のAV出演強要問題をはじめとする若年層の女性に対する性的な暴力にかかる問題は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害、と認識しております。

そこで政府におきましては男女共同参画担当大臣――わたしですね――を議長とする関係府省対策会議を設置して、これが29年(2017年)3月からございますが、その都度、対策をとりまとめ、

参考)
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より。)

内閣府、関係府省
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

いまこのフォローアップをずっと実施をしているところでございます。
(後略。)

2020年の東京オリンピックまでに法律がつくられるのは必定です。
昨日、週刊SPA!が、AV出演強要に関する記事を配信しました。
一読してぼくは、のけぞりました。

週刊SPA!

2019年5月8日「『V女優への落とし方』を現役スカウトマンが暴露」
(※改行を施しています。)

大切に貯め込んだ資産をアコギな手法で奪い取る「騙しの手口」は、消滅する気配がまるでない。
むしろ我々のライフスタイルの変化に合わせ、より巧妙に、狡猾に進化しているのが現実だ。
その最新トレンドを探るべく、詐欺&悪徳商法の被害者・加害者双方を徹底取材。
人間心理の隙間を巧みに突いてくる“悪魔のスキーム”を詳報する。

昨今、社会問題にもなっているアダルトビデオへの出演強要
スカウトの現場では、狡猾な“頭脳戦”が日夜、繰り広げられている。
「高収入系求人誌でアダルトグッズのモニターという名目で募集広告を出して、応募してきたコをクロージング(口説く)するのは、もはや古典的手段です」

(中略。)

「上玉ならば、契約が取れる前でも高級マンションに引っ越しをさせて、ジムやエステに通わせる。ハイブランドのバッグもプレゼントします。若い女性の場合、すぐに金銭感覚が麻痺するのですが、まさにそれが狙い。当然、それまでの友人や恋人とは話が合わなくなってくる。ここまでくればしめたもの。それでもまだ脱ぐことに迷いがあったら“君の仕事に反対する人間はバカだ、今後は付き合わないほうがいい”と仕事以外の人間関係を遮断します。お金と手間はかかりますが、本人も納得済みでAV出演するので、女優としての息も長い。十分に元は取れますね」

(後略。)

秦の末期(B.C.202年)のことです。
「楚」という邑(ゆう。「小国」)出身の項羽(B.C.232~B.C.202)は、天下統一をめざして劉邦(B.C.247年~B.C.195年)と戦闘を繰り広げていました。
最後、項羽軍は、追い詰められ、劉邦の軍にまわりをとりかこまれます。
防戦の最中、項羽は「楚」の国の歌を耳にします。
四方から聞こえてきます。
劉邦軍の兵士が歌っています。
なぜ楚国の歌を知っているのだろう。
すぐに察しました。
部下が敵側に寝返って教えたのです。
項羽は慨嘆しました。
「まわりは敵ばかりで味方がいない」
と。
いまのアダルトビデオ業界も同様です。
四面楚歌の状況となっています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年12月28日

私は小学校、中学校ずっと学級委員と生徒会長を務めてきました。
父は普通のサラリーマンで、私が私立大学に合格してしまった為に銀行から借入れてまで大学を卒業させてくれました。
母は43歳で胃癌で亡くなりました。

父、母、家族には未だに合わせる顔はありません。

香西咲さん
2017年11月19日

当然人にした事も全て自分に返ってくる。
要するに
人の裸で飯食ってる奴はろくな死に方しない

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もうおわりです。
アダルトビデオ業界は。
一日もはやくこの世から消えてほしいです。
国民は皆、そう願っています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

2018年11月14日
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)



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1 thought on “AV出演強要に関する週刊SPA!の論調が180度かわりました。「騙しの手口」「詐欺&悪徳商法」。香西咲さんのうったえは岩をも穿ちます

  1. 海野

    >>株式会社CENZってところからAVのスカウトをDMでされてるんだけど

    冒頭で池内さおりさんが、話している業者は2019年も活動しています。
    SNSを通じて、勧誘していますね。

    このように問題を起こした業者も存在できてしまうのがAV業界です。
    弁護士業界もそうですね、宮本智弁護士も未だに弁護士として存在している
    し、懲戒処分にもなりませんでしたから。

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