2日前から、性犯罪に関する山下貴司法務大臣の国会答弁を顧(かえり)みています。
(参考。当ブログ)
・2019年5月3日(その1)
・2019年5月4日(その2)
本日は、井出庸生議員とのやりとりをみてみます。
2019年3月8日 衆議院 法務委員会
ちなみに同日の同委員会では、源馬謙太郎議員も性犯罪について質問をしています。
(2019年3月8日 インターネット審議中継「衆議院 法務委員会」より。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2019年3月8日 源馬謙太郎 衆議院議員(国民民主党)
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詳細につきましては一昨日の当ブログをご覧ください。
井出議員の件にもどります。
(2019年3月8日 インターネット審議中継「衆議院 法務委員会」より。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
(前略。) つづきまして、あの、前回の、えー、つづきで、性犯罪ですね。 あのー、うかがいたいんですが、あのー、1月23日の法務委員会で、まあ、大臣から最後にすこし、その、 「委員のご指摘も踏まえて」 あー、その、まあ、 「ふさわしい検討に資するような、その実態把握をやりたい」 というようなおはなしがありました。
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●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
で、わたしがあのとき、あの、うったえたのは、そのー、性犯罪の常識を変えたいんだ、と。
で、それは、たとえば、お酒を飲んでいたから、とか、ツイッターやフェイスブックで知り合ったから。 |
昨日の当ブログの記事に対して、海野さんからコメントをいただきました。
ご紹介をさせていただきます。
(当ブログへのコメントより)
□海野さん
レイプドラックですね、主にベンゾ系の睡眠薬・抗不安薬が投与されます。 ・くすりのしおり サイレース錠 レイプドラックというのが一部の悪党の間で流行っています。 (実験した勇者あり。) レイプドラックはイベントサークルや就活希望の女性に投与されることが予想されます。 |
●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
で、本来は、このあいだの議論でもありましたが、その、性的自己決定権の自由、ですね。 この保護法益をまあ、害されないために、その刑法で性犯罪の定めが、えー、あると思いますし、大臣自身もあの、そのー、わたしがとりあげた暴行、脅迫要件については、そのー、性的保護法益を守るために、それに必要な客観的なあきらかな行為を、えー、捕らえなければいけない、と。 まあ、そういう趣旨の答弁があったと思うんですが。
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●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
まあ、その答弁をふまえても、やはりその、暴行、脅迫要件があった性行為を取り締まるんじゃなくて、本来は、あー、その、同意のない、まあ、その、性的自己決定権を侵害するような性行為を取り締まるんだ、と。 まー、その、あくまでも、あー、保護法益は、そのー、性的自由を守る、同意のない性交を罰する。 それがこの性犯罪の刑法の本質である、と。 まあ、そこのところはちょっとはっきり、えー、このさい、えー、しておいてほしいな、と思いますが、大臣、いかがでしょうか。 |
●2019年3月8日 山下貴司 法務大臣
えー、まずですね、あのー、まあ、強制性交等罪の保護法益についてお訊(たず)ね、ということでございますが、これについては、一般に、えー、まあ、 「強制性交等罪および強制わいせつ罪の保護法益は、性的自由または性的自己決定権」 と解されているというふうに承知しております。 |
●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
ええと、あのー、もう1回ストレートに訊(き)きますけれど、そのー、この強制性交等罪とかはその、暴行、脅迫のあった性行為を、まあ、それを罰するのはもちろん、罰する。 あの、大きな事件だと思いますけれど。 まあ、それはもちろんのこと。 ただ、まあ、それもふくめ、本来はその、同意のない、その、保護法益、 |
●2019年3月8日 山下貴司 法務大臣
えー、まあ、これにつきましては、この29年(2017年)の刑法を一部改正する法律でまあ、強制性交等罪があの、まー、定められたわけでございます。 そして、そのまあ、そこにはやはり要件として、えー、求められているものがある、わけでございますが。 それを前提に、政府は、えー なので、まずは、まあ、既存の法律を前提にこれをしっかりと適用していく、ということをやる。 で、他方で、この附則9条にもとづいて、えー、まずは、性犯罪にかかる事案の実態、これをですね、しっかりと把握しているということで、えー、いま、性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループを設けて、えー、この被害の実情等の把握につとめているところでございます。 |
●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
あのー、かつてあの、「ミスター議員立法」と言われた大臣がですね、まあ、ぜひ、「ミスター刑法改正」の法務大臣になっていただきたいんですが。
まあ、あの、児童虐待の問題をとってもですね、まあ、その、
ですからその、あのー、懲戒、体罰、しつけの分野も、たとえばその、 そういう議論だと思いますし、まあ、ぜひその、性犯罪についてもその、 |
●2019年3月8日 山下貴司 法務大臣
えー、まあ、議員立法やさまざまなところで、あのー、井出委員からこれまでずっとあの、ご指導いただいてきたところではございます。
ただ、やはりあの、刑法を考えるにあたっては、先ほどもあの、ご指摘がありました罪刑法定主義。 まあ、今般、この強制性交等罪の議論においても、暴行、脅迫のような外形的行為がないときには、被害者の同意を証明することが容易ではない、と。 えー、で、まあ、これは、性交に応じるか否か、という内心の立証を。 まあ、そういった指摘をふまえてまあ、今般の改正では、こういうことでなったわけですけれども、なお実態把握に努めて、必要な措置をとってまいりたい、と考えております。 |
●2019年3月8日 井出庸生 衆議院議員(無所属)
はい、「ミスター刑法改正」を目指していただきたいと思います。 (後略。) |
(2019年3月8日 インターネット審議中継「衆議院 法務委員会」より。)
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山下貴司大臣は、暴行、脅迫要件について、
「今般の改正では、こういうことでなったわけですけれども、なお実態把握に努めて、必要な措置をとってまいりたい」
と答えました。
前向きなものを感じます。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年2月15日>
この問題に関わって下さる人の8割は冷やかし。 (中略。) 2割の本気で取り組んでさ下さる方々ありがとうございます。 |
特にネットの世界ではそうなのかもしれません。
政治の世界はちがいます。
(2018年11月14日 週刊女性「『性教育を教えてあげる』と16歳少女に迫るおぞましさ、障がい者への性暴力の実態」より、引用。改行を施しています。)
●2018年11月14日 週刊女性
アダルトビデオなど性産業問題に詳しい同党(自民党)の渡嘉敷奈緒美衆院議員は、 「言葉巧みに誘い、障がい者を性風俗やアダルトビデオなどで働かせるケースはあります。中には障がい者を雇用して信頼関係を作り、障がい者が“いいところに就職できてよかった”と喜んだところで性的な関係を強要したり、性産業に入れたり、という話も聞いたことがあります」 と悪党が仕掛ける手口を明らかにした。 |
(PAPSのツイートより、引用。)
●PAPS
<2018年11月14日>
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(木村弥生 衆議院議員のツイートより、引用。)
●木村弥生 衆議院議員
<2018年12月9日>
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月1日>
昨日議員さん方が 力強く握手して下さったり、 『よく頑張ったね』と抱き締めて下さった事を思い出して、 1日経った今も涙溢れてます #AV強要 |
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香西咲さんの勇気が世の中をかえました。
(再掲)
「オリンピックまでには世界に恥じない日本の社会環境にしたい」
解決まであともうすこしです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
<2018年11月14日>
コレです!私が #キュンクリエイト ( #アットハニーズ )辞めた時に独立してまで続けた理由。あの頃は弁護士も世間も #AV強要 に無関心で誰も助けてくれなかった。だから我慢してAV業界に残って力をつけて…#AV強要 が認知されるのを待ってた。反撃に出るタイミングを見計らっていました。
(明日のブログへつづく)
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