性暴力被害を公表したPANSAKUの山本恵子さん(その4)。「あなたは悪くはない」。香西咲さんたち被害者に非はありません。悪いのはすべてアダルトビデオ業界です

2008年に、PANSAKU(ぱんさく)というアコースティックバンドが結成されました。
メンバーは、山本恵子(ぱん)さんと永吉明香(saku)さんのふたりです。
翌年のことでした。
山本恵子(ぱん)さんが、自身の性暴力被害をあきらかにしました。
経緯を簡単に記します。

<山本恵子(ぱん)さん>
2004年 見知らぬ男に強姦される
  4年後
2008年 PANSAKU(ぱんさく)を結成する
  1年後
2009年 自身の性暴力被害を公表する
  1年後
2010年 「STAND」を発表する

(参考。当ブログ)
2019年3月15日
2019年3月16日
2019年3月17日

(2011年11月24日 産経新聞「性犯罪被害者に生きる力を 女性デュオの活動広がる」より、引用。)

2011年11月24日 産経新聞

被害にあった自分にしか表現できない言葉とメロディーで曲を作ろうと決意し、昨年6月、「STAND」を発表。

現在は月に2~3回のペースで、性犯罪をテーマにしたイベントを開き、性被害についての理解を広めたり、被害者に「自分を責めないで」と訴えたりしている。

山本恵子(ぱん)さんはライブや講演会で、どのようなことを語ってきたのでしょうか。
静岡犯罪被害者支援センターの機関紙にPANSAKU(ぱんさく)の言辞が掲載されています。
一部分を引用します。

(2012年3月 静岡犯罪被害者支援センター「支援センターだより 32号」より、引用。改行を施しています。)

2011年11月26日 犯罪被害者当支援講演会inしずおか2011 第2部 ライブ&トーク

山本恵子(ぱん)さん

誰も助けが来ない真っ暗闇のその車の中で、自分の体を人としてではなく、物のように扱われたその屈辱的な時間が本当に耐え難く、何か自分の存在を否定されてしまっているかのような時間でした。

山本恵子(ぱん)さん

私は性の暴力によって、私が私であっていいということ、私という人間が存在しているんだ、存在していいんだという自分自身が最も大事にしたい心の領域を、犯人によって根こそぎ奪われてしまったという感覚でした。
被害直後から私を苦しめてきた想い、それは自分を責めてしまう想いでした。
「何であの時、まっすぐ家に帰らなかったんだろう。」
「何で車の鍵をかけなかったのかな?」
私は本当に自分の悪いところばかりを探して、だから私は被害にあってもしょうがない人間だったんだと、そこまで本当に自分を責め続けていました。
そして、時間が経てば忘れるだろうと思って、頑張って仕事に励んだ時期もありました。
でも、私に襲ってきたのは、フラッシュバックという症状だったりとか、なかなか過去の出来事が過去になりきれない、時間がそこだけ止まって、傷ついた自分がリアルにそこに生きている、本当にそれを痛感させられて、もう何年も経った頃に、何で立ち直れないんだろう、何でまだこんなことで苦しんでるんだろう、苦しいといっていいのかな?
「いい加減忘れたら。」
と言われたらどうしよう、本当にそういうことを思いました。

私に襲ってきたのは、フラッシュバックという症状だった

PANSAKU(ぱんさく)の永吉明香(saku)さんも同講演会で、そのときの様子を口にしています。

永吉明香(saku)さん

私は、2004年、ぱんちゃんが被害を受けた当時、既に知っていたんです。
実は、私たち家族とぱんちゃんは個人的に交流がありました。
私自身は、2008年に、PANSAKUを結成してから、こうして音楽活動を共にする中で、2004年の事件のことで、本人が精神的にも身体的にも闘っているのは、2008年の頃からずっと横で見てきました。
4年経っても被害者の中では、その時のように色々なことがフラッシュバックして入ってくるんですよね。
例えば、練習している時に、何かを思い出して、泣きながらその話をするということが実はあったんです。

その時は、練習を止めて、ずっとぱんちゃんの話を聴いて、
「そうだったんだ。本当に辛かったね。」
と声をかけたり、肩をトントンと叩いたりとか、そういうことをしたこともあります。

(再掲。山本恵子さん)

被害直後から私を苦しめてきた想い、それは自分を責めてしまう想いでした。
「何であの時、まっすぐ家に帰らなかったんだろう。」
「何で車の鍵をかけなかったのかな?」
私は本当に自分の悪いところばかりを探して、だから私は被害にあってもしょうがない人間だったんだと、そこまで本当に自分を責め続けていました。

福島県警のホームページにPANSAKU(ぱんさく)のインタビュー記事が掲載されています。

福島県警察 Interview 03 アコースティックディオ ぱんさん SAKUさん

このなかで永吉明香(saku)さんがつぎのようにのべています。

引用
永吉明香(saku)さん

ぱんちゃんが被害に遭ったとき、
「鍵をかけていなかった」
と聞いて、だから被害に遭ったんだという思いが、頭をよぎりました。

でも、父親から
「それは違う、言ってはいけない」
と止められてはじめて
「そうだ、そういう問題じゃなかった」
と気づいたんです。

ようやく最近になって、そのことをぱんちゃんに打ち明けることができました。

友人ですら、被害者にも非がある、と思ったようです。

福島県警察 Interview 03 アコースティックディオ ぱんさん SAKUさん

引用
山本恵子(ぱん)さん

あのとき私は99.9%悪くなかったと思える自分がいるけど、でも0.1%は
「車の鍵を掛けておけばあんな目に遭わなかった」
と思う自分がいて、だから今でも講演で、鍵を掛けてなかったって一言を言うことができないんです。
過去に言ったことはあるけど、相当備えがある中で言ったというか。
私の中で恐れがあって。
実際、
「だからあなたはレイプされた」
って責められてきたから。
状況だけ見れば、被害者のここに落ち度があったから被害に遭ったって一見思えてしまう。
でもそれが本当の原因ではない、そういう次元の話ではないということは、自然に知ることはなかなかできないんです。
ある程度の知識を得なければ、そのことを理解するのは難しいと思います。
周囲の人が性犯罪被害という悲しい現実を、
「被害者のここが悪かったから、だから被害に遭ったんじゃないか」
って思って処理しようとする。

呻吟する山本恵子(ぱん)さんに対して、元福島県警警務部長の小笠原和美さんがこう言ったそうです。
でも本当は、加害者が鍵をこじ開けたり、すみませんって声を掛けて騙したりしてやろうと思えばどんな方法でもやれたわけだし、それはひとつの要因であって責められるべきことではない
と。

山本恵子(ぱん)さん

「でも本当は、加害者が鍵をこじ開けたり、すみませんって声を掛けて騙したりしてやろうと思えばどんな方法でもやれたわけだし、それはひとつの要因であって責められるべきことではない」
って小笠原さん(小笠原和美元福島県警警務部長)から言ってもらい、私の中の0.1%がなくなったんです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年10月13日

自分の被害も発信しちゃ行けないのかぁ。
こんな状況だから名乗り出たくても怖くて出れる女優なんている訳がないし浄化進まないのも当然。
名乗り出た張本人が追い詰められて終わり。
ましてや被害者が悪いかの様な扱い。
(後略。)

AV出演強要被害についても、「被害者が悪い」との戯言(たわごと)が存在するようです。
なぜ被害者に非があるのでしょうか。
いくら考えてもぼくにはわかりません。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年1月2日

娘を持つ親御さんへ
決して他人事ではありません。芸能、パーツモデル(手など)、ナンパ…あの手この手で勧誘してきます。年齢も容姿も関係ありません。スカウトや事務所がその気になれば整形させてでもAV出させます。環境も思考も180度変えさせられます。注意を払いきれるものではありません。

(再掲。小笠原和美 元福島県警警務部長)
でも本当は、加害者が鍵をこじ開けたり、すみませんって声を掛けて騙したりしてやろうと思えばどんな方法でもやれたわけだし、それはひとつの要因であって責められるべきことではない

至言です。
山本恵子(ぱん)さんは、「STAND」のなかで、こう言っています。


(※歌詞

自分を責めないで
あなたは悪くはない
と。
香西咲さんたち被害者に非はありません。
悪いのはすべてアダルトビデオ業界です。
あらためて書くようなことでもありませんが。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



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