PANSAKU(ぱんさく)という女性デュオがいます。
(参考)
□PANSAKUのブログ
PANSAKU(ぱんさく)は2008年に結成されました。
メンバーは、山本恵子(ぱん)さんと永吉明香(saku)さんです。
2009年3月29日のことでした。
山本恵子(ぱん)さんがPANSAKUのブログに以下の記事を投稿しました。
一部を引用します。
・2009年3月29日 傷のケジメ |
●山本恵子(ぱん)さん
今週の金曜日、警察へ行ってきます。
数年前、私はある事件に巻き込まれて |
警察からきた突然の電話は、 『犯人が捕まった』という知らせではなかった。 『あの日にあなたが身につけていたもの、 警察に証拠として提出してもらっていたけれど、 返却したいから、取りに来て欲しい。』 という内容だった。 |
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山本恵子(ぱん)さんはこの日(2009年3月29日)、自身の性暴力被害をあきらかにしました。
その後も、この事件に関する記事がつづきます。
・2009年3月31日 もっぱら |
●山本恵子(ぱん)さん
やっぱり金曜日が来るまでは、 少しばかり心が不安になるもんだ。 |
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・2009年4月3日 昨夜 |
●山本恵子(ぱん)さん
…警察の人の対応が 「人間的」でありますように。 |
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・2009年4月6日 ぱんの生き方(1) |
●山本恵子(ぱん)さん
2004年7月15日(木) スタジオ練習の帰り道。 コンビニの駐車場で、 助手席のドアから 知らない男の人が突然乗り込んできた。 お金をとられ、 いきなり首をしめられ、 息ができないまま お腹や胸を殴られ、 『殺すぞ!』と脅され、 羽交い締めにあいながら むりやり人気のない所まで 運転させられ、 殺されそうな死の恐怖のどん底で 私は性的暴行をされた。 |
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・2009年4月7日 ぱんの生き方(2) |
●山本恵子(ぱん)さん
『・・・神様・・・ 助けてください。。』 小さな声で必死につぶやいたら、 その途端、また殴られてしまった。 『あとで殺してやるからな!!』 と更に苦痛を増してきた時、 私は、希望の光が かき消されていく感覚にふるえた。 本当に怖かった。 『殺さないでください』 と、目の前の犯人に必死で命ごいした。 でも、それに対しては、 何の返事もなかった。 私は、 本当に、あきらめた。 何もかも、全てをあきらめた。 ・・・・ そのあとは、覚えてない。 ここまでが、 当時の私の記憶。 |
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・2009年4月7日 ぱんちゃんの記事を読んで・・・ |
●永吉明香(saku)さん
さて、 昨夜パンちゃんが、 自分の体験の話しを、 記事にしてくれました。 実は、記事を書く前に、 私は「PANSAKUへの影響は問題ない。 |
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・2009年4月8日 仲間と話す |
●永吉明香(saku)さん
いつか、こういた被害を受けてる女性達のために、 一緒にイベントをしたいね、 という話しになった。 |
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・2009年4月9日 ぱんの生き方(3) |
●山本恵子(ぱん)さん
事件から15時間以上も警察にいた私。 意識もはっきりしていたから、 傷とアザだらけのまま、 病院も着替えも後回しで、 犯人探しに協力するためだけに 警察での時間を過ごした。 帰り際に、 やっと着替えることを許された。 |
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・2009年4月10日 近況 |
●山本恵子(ぱん)さん
わたしの体験談は、 今見えないところでものすごい反響が個人的にきてます。 |
でも、最後までちゃんと書きます。 今の、 乗り越えた私をありのまま分かってくれる人たちが そんなバッシング以上に見守って、 目をそらさずに見届けようとしてくれてるから。 |
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・2009年4月11日 おはようございます。 |
●永吉明香(saku)さん
このように、自分の恥ずかしい体験を、 公表することは、 並大抵な決断ではないと、 私は思いました。 その決断の精神はすごいと思う。 |
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・2009年4月11日 ぱんの生き方(4) |
●山本恵子(ぱん)さん
時々、ふっと思い出すことはあっても、 親しい友人以外は、決して口にはしなかったし、 毎日の忙しさで気が紛れ、 そのうちだんだん忘れるくらいに回復してた。。 |
事件から1年が経ったくらいから、 何のきっかけもなく、時々 突然フラッシュバックが始まるようになった。 |
家族にはトラウマで苦しんでいることを 言えなかったある日のこと。 悩んだあげくに 数年の沈黙を破って、 お母さんに打ち明けてみたことがある。 すると、 『恵子、あのことはもう終わったことだよ。 前向いて行こう!振り向くな! 過去は過去。忘れるように努力しんさい。』 返ってきた言葉は、 残酷なほど、笑顔の叱咤激励だった。。 |
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・2009年4月11日 ぱんの生き方(最終回) |
●山本恵子(ぱん)さん
先週の金曜日 夕方4時、 私は、警察の刑事課を訪ねた。 証拠品としてあの日に提出した 服を、受け取るために。 |
天国のお母さんにも、 心の中で報告した。 『母さん、無事に終わったよ』 |
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・2009年4月13日 ぱんの生き方(お礼) |
●山本恵子(ぱん)さん
この1週間、 いろんなパンを食べながら、 時間をかけてこの告白を書き進めた。 |
また、ひとつ、学んだよ。 私も、まだまだ、 新しく変えられていくのかもしれない。 |
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・2009年9月3日 STAND~立ち上がる選択~ |
●山本恵子(ぱん)さん
私が体験した 性の暴力、あらゆる心の傷、言葉の傷は 時間がどれだけたったとしても、 『何もなかったかのように』はならない。 でも、決して不幸とは思わない。 私がただ願うのは、 『傷のない姿』 に戻ることではなく、 『新しい自分』 に出会うこと。 |
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・2010年3月24日 6月の決意 |
●山本恵子(ぱん)さん
レコーディング予定である新曲のタイトルは、 大藪さんの写真展のタイトルでもある、 『 STAND 』 スランプで、曲をまともに作ってなかった私が、 2年ぶりに作った曲。 そしてそれは、自分の性被害体験をもとにした、 『STAND』という曲。 |
私にとって、 今が『立ち上がる』時なのかもしれない。。 と、ふとそんな思いが頭をよぎった。 |
PANSAKUのブログに「STAND」の歌詞が掲載されています。
・2010年5月16日 STAND全歌詞 |
一部を引用させていただきます。
●STAND(作詞・作曲 ぱん)
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(再掲)
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もしも可能であれば通読をされることを希望します。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年2月4日>
明日の治療が重いと聞いていて恐怖と緊張で眠れない… 先生に『逃げちゃダメよ』って言われたけど嗚呼逃げたい… |
●香西咲さん
<2017年6月2日>
明日は認知行動療法治療の日。 最近本格的に辛い部分に入ってきて憂鬱。思い出したくない事を事細かく現在進行形で話して、それを繰り返し話して、 更に毎日それを聞かなきゃ行けないのです。 あの時の記憶が鮮明に蘇ります。 こんな私に根気強く向き合って下さる先生方には感謝しかないです。 |
●香西咲さん
<2017年7月21日>
そうなのです。去年は感情に蓋をするクセが身に付いていて(よくある自己防衛反応みたいです)人前で涙もなかなか流れなかったんですよ もう気張って気張って… 今の先生や臨床心理士の先生が蓋をこじ開ける所から治療がスタートしたのです 443さんには本当に心配掛けちゃったなぁ |
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(再掲。山本恵子さん)
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山本恵子(ぱん)さんのおかあさんの気持ちはよくわかります。
ぼくも家族のなかに被害者がいたらそう言っていたかもしれません。
山本恵子(ぱん)さんと香西咲さんは、無理に忘れるという方法を選択しませんでした。
目をそらさずにつらい過去と対峙しました。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は怪我の一種、と言われています。
怪我は治療をすれば治ります。
PTSDも同様です。
もちろん、被害に遭ったという事実は一生消えません。
(再掲。山本恵子さん)
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「『傷のない姿』に戻ることではなく、『新しい自分』に出会うこと」
香西咲さんはAV出演強要の事実をあきらかにしました。
この告白を決意したときから香西咲さんは新しい自分に出会ったと思惟します。
香西咲さんは逃げませんでした。
過去を忘れようとしませんでした。
香西咲さんの生き方は高邁(こうまい)です。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
(明日のブログへつづく)
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