熊本バドミントン協会事件(その4)。加害者は最後、遺憾の意を表しました。香西咲さんにAV出演強要をおこなったやつらについては、刑事裁判の場で謝罪をすると思います

先日のブログで熊本バドミントン協会事件についてふれました。

(参考。当ブログ)
2019年3月5日(その1)
2019年3月6日(その2)
2019年3月8日(その3)

まずは事件の概要を御浚(おさら)いします。

熊本地方裁判所

厚生労働省
 女性就業支援バックアップナビ
 判例「熊本バドミントン協会事件」
 判例要旨
平成5年(1993年)9月、原告(女性)は被告(県議)に食事を誘われ、2人で食事をしたが、飲酒した後被告(県議)の車に同乗したところ、ホテルに連れていかれ、「そういうつもりじゃありません。」と言ったが部屋に連れ込まれ、ベッドの上に押し倒され、性関係を強いられた。
(略)、被告(県議)の要求を拒めば自分のバドミントン選手としての将来が閉ざされるおそれがあると思い、やむなく被告(県議)との性関係を続けた。

被害者の女性はこのように主張しました。
加害者と目される男性県議は反駁(はんばく)しました。

判例要旨より)
(※リライトしています。)

「原告(女性)の意に反して性関係を強要したことはない」

「原告(女性)が積極的に被告(県議)を誘い、被告(県議)に妻子があることを知りながら、合意の上で被告(県議)との性関係を継続した」

「原告(女性)から強姦したなどと言われる筋合いはない」

「原告(女性)によるいわれのない攻撃によって、被告(県議)の社会的地位や名誉が著しく毀損され、家族にまで犠牲が出ている」

「本件訴えは、被告(県議)に対する恐喝と評することができる」

「原告(女性)が被告(県議)と別れたことを逆恨みしたとしか考えられない」

この裁判を担当した河田充規裁判官は、唾棄しました。

判例要旨より)

「被告は、平成5年(1993年)9月当時、市議会議員であり、県と市のバドミントン協会の役員の地位にあったが、同月21日から23日頃までの間、原告(女性)を食事に誘った上、原告(女性)の被告(県議)に対する信頼を裏切り、無理矢理ホテルに連れ込み、原告(女性)の意に反して性行為に及んだのであって、この被告(県議)の行為は、刑法上の強姦又はこれに準ずる行為というべきものである」
「被告(県議)は、その後も平成6年(1994年)春頃までの間、原告(女性)との性関係を継続した」

「この関係は、(略)自らの社会的地位と影響力を背景とし、被告(県議)の意向に逆らえば選手生命を断たれるかもしれないと思わせる関係の中において、形成され維持されたものである」

「原告(女性)は、被告(県議)から強姦又はこれに準じる行為によって辱められた上、その後も継続的に性関係を強要された」
「被告(県議)によって性的な自由を奪われた」
「多大の精神的苦痛を被ったといわなければならない」

当該裁判で女性が勝訴しました。
当時の新聞報道をふりかえってみます。

1997年6月30日 熊本日日新聞「被害者の心理、言動に理解 『県議の性関係強要』で熊本地裁判決 カウンセラー証言採用 裁判」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

被告側の弁護士は
「判決は全くの事実誤認。性関係が持続したことも一般常識として被害者の行動とは考えられない」
として控訴する。

性暴力に対する社会と裁判所の考え方が、福岡高裁で再び問われることになる。

男性県議は控訴しました。

熊本高等裁判所

このあと裁判はどのように進行したのでしょうか。
読売新聞と毎日新聞の記事を参照します。

1999年5月28日 読売新聞「熊本県議と女性和解 『関係強要』の賠償訴訟」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1999年5月28日 読売新聞
(改行を施しています。)

熊本市の元スポーツ選手の女性(28)が性的な関係を強要されたとして、荒木章博熊本県議(45)に500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審和解協議(1999年5月)27日、福岡高裁(川畑耕平裁判長)で開かれ、荒木県議が自らの行為に遺憾の意を表し、解決金として300万円を支払う、との内容で和解した。

つぎは毎日新聞です。

1999年5月28日 毎日新聞「実業団女性選手への強要『謝罪』と解決金で、セクハラ和解成立――福岡高裁」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1999年5月28日 毎日新聞
(改行を施しています。)

荒木章博・熊本県議側“謝罪”と解決金で

元実業団の女性スポーツ選手(28)が、荒木章博・熊本県議(45)=自民=に乱暴され、性関係を続けるよう強要されたとして、500万円の損害賠償を求めた訴訟は(1999年5月)27日、福岡高裁(川畑耕平裁判長)で和解が成立した。
県議側が遺憾の意を表明すると共に、女性側が勝訴した1審判決と同額の300万円を解決金名目で支払う内容。

今回の和解条項は
妻子があり、市議(※犯行当時)スポーツ団体幹部という地位にありながら、女性と性関係を持ったことに遺憾の意を表明する
との内容。
女性側代理人は
「社会的地位を利用した関係だったことを認めたので和解した」
と話している。

事件は和解で終結しました。
和解、と聞きますと、何やら被害者が譲歩したような感じもします。
そうではないようです。
角田由紀子弁護士の論説をみてみます。
ちなみに、当該事件のことを語っているわけではありません。

JNPC(日本記者クラブ)
 「セクハラ問題の30年」角田由紀子弁護士 2018.6.25

(参考。当ブログ)
2019年2月27日

(※音声の文字化は、筆者。)
2018年6月25日 角田由紀子 弁護士(元・明治大学教授)

ということで、さっき申し上げたように、金銭賠償しかもとめられない、と。
だからそのお金をはらったら、仮に1,000万であろうと、300万であろうと、そこで加害者が、被告の責任が、おしまいになるわけなんですね。
で、職場環境を改善せよ、と債務不履行で行ったとしても、職場環境を改善せよ、ということは、判決より入ってこないわけなんです。
それも、損害賠償請求の裁判なので。
で、たとえば判決じゃなくて和解という手続きにうまく移行して、そこで、今後どうしましょうか、って、はなしができるわけですよね。
で、そこで、今度のことに反省して、以後、職場では、こういうことをね、やるようにしましょうとか、そういう約束をできるわけです。
会社とのあいだで。

あるいは、原告になった女性も、まあ自分も、やめちゃってしょうがないんだけれども、まだ会社に残っているひとのことも考えるとね、会社の職場環境を改善してほしいので、こういうことをやってください、というふうに自分のやめた会社にこう言うんですけど。

でも、これ、和解ですからね。
被告のほうが、はい、って言わなきゃだめなんです。

だいたい、そういう話し合いにおうじる、というのがひとつ。
それからおうじたのちに、その中身についても、そうします、というふうに合意がとれないと、こうしなさい、にはならないわけなんです。

——————————————————–

(再掲。角田由紀子 弁護士)
お金をはらったら、(略)被告の責任が、おしまいになる

損害賠償をもとめる裁判の場合、裁判官が判断できるのは、金銭の支払いの有無だけです。
それ以外のことに言及することはできません。

(再掲。角田由紀子 弁護士)
判決じゃなくて和解という手続きにうまく移行して、そこで、今後どうしましょうか、って、はなしができるわけです

損害賠償のほかに謝罪等をさせるには、和解という方策が有効なようです。
熊本バドミントン協会事件でも、加害者は最後、遺憾の意を表しました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年11月27日

私が東京湾に沈められようが、
万が一 芸能プロダクションA-team #エーチーム スカウトの #飯田正和 に命を狙われようが、私は死ぬのも怖くない。だから謝罪してこない限りこの問題には一生掛けて本気で取り組む。

香西咲さん
2017年12月5日

私のツイートを監視しています。
直接コンタクトを取るよりもTwitterで呼び掛けた方がレスポンスが早い程、体裁を気になさってるようで。
そんな暇があるなら謝罪して欲しいものです。

青木たちについては、刑事裁判の場で謝罪をすると思います。
反省をしているというところをみせないと、刑罰が重くなるので。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月5日

私は然るべき所に然るべき刑罰が下されればそれ以上何も言うつもりはありません。
会社名や所在をコロコロ変えメーカーを盾にして逃げ回っている #青木亮

盾にされたAV業界はどう思っているのかは興味深いけど、それでも知らぬ振りをして取引続けると言うことは、変わる気はないのですね。 #AV強要

2020年の東京オリンピックまでに出演強要等を処罰する法律が制定されます。
人身取引をおこなっている悪党は皆、淘汰されます。
被害者の方々に必要なのは犯罪者たちの破滅です。
そのときが近づいていました。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



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