熊本バドミントン協会事件(その2)。被害者が抵抗しなくても、裁判所は、強姦がおこなわれた、と認定しました。香西咲さんはかならず勝訴します

昨日、熊本バドミントン協会事件についてふれました。

(参考。当ブログ)
2019年3月5日

熊本地方裁判所はセクハラ強姦事件において女性のうったえをみとめました。
女性就業支援バックアップナビに判決文の要旨が掲載されています。
参照します。
ちなみに女性就業支援バックアップナビは、厚生労働省の女性就業支援全国展開事業が設置しているサイトです。

女性就業支援バックアップナビ 判例 熊本バドミントン協会事件

引用
熊本バドミントン協会事件 事件の概要

原告は、高校卒業後の平成元年(1989年)4月、T電気に入社し、バドミントン部に所属していた女性であり、被告は、昭和58年(1983年)5月から市議会議員、平成7年(1995年)4月から県議会議員を務めるほか、県バドミントン協会副会長、市バドミントン協会会長の職にあった男性である。
平成5年(1993年)9月、原告は被告に食事を誘われ、2人で食事をしたが、飲酒した後被告の車に同乗したところ、ホテルに連れていかれ、「そういうつもりじゃありません。」と言ったが部屋に連れ込まれ、ベッドの上に押し倒され、性関係を強いられた。

女性は強く抵抗しませんでした。

熊本バドミントン協会事件 事件の概要

(略)、被告の要求を拒めば自分のバドミントン選手としての将来が閉ざされるおそれがあると思い、やむなく被告との性関係を続けた。

(略。)

原告は、被告に強姦された後、恋人と別れ、被告を許せないという気持ちと、自分も悪いと思う惨めな気持ちから、精神的にも肉体的にも疲れ果て、平成6年(1994年)12月にバドミントン部を辞めるに至った。
原告から被告との性関係を聞いたバドミントン部の監督は、被告に会って強姦の事実を確認し、謝罪と見舞金を要求したところ、被告は当初待って欲しいと言いながら、その後原告とは大人の恋愛であり謝ることは何もないといい始め、原告に事務所のガラス窓と自動車を壊されたとして原告を告訴するなどしたため、原告は被告の脅しや嫌がらせがT電気やバドミントン部に及ぶことを憂慮し、平成8年(1996年)3月限りで退職した。
その後原告は、被告による強姦とその後の性関係の強要により精神的苦痛を受けたとして、被告に対し500万円の損害賠償を請求した。

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熊本地方裁判所は、1997年6月25日に判決を出しました。

引用
熊本バドミントン協会事件 判決要旨

被告は、平成5年(1993年)9月当時、市議会議員であり、県と市のバドミントン協会の役員の地位にあったが、同月21日から23日頃までの間、原告を食事に誘った上、原告の被告に対する信頼を裏切り、無理矢理ホテルに連れ込み、原告の意に反して性行為に及んだのであって、この被告の行為は、刑法上の強姦又はこれに準ずる行為というべきものである。

加害者の所行は強姦である。
裁判官はそのように断定しました。

熊本バドミントン協会事件 判決要旨

また被告は、その後も平成6年(1994年)春頃までの間、原告との性関係を継続したのであり、この関係は、(略)自らの社会的地位と影響力を背景とし、原告の意向に逆らえば選手生命を断たれるかもしれないと思わせる関係の中において、形成され維持されたものであるから、結局、原告は、被告から強姦又はこれに準じる行為によって辱められた上、その後も継続的に性関係を強要されたのであり、被告によって性的な自由を奪われたということができ、しかも、これが原因で恋人と別れた上、バドミントン部を辞め、会社も退職するに至ったのであり、多大の精神的苦痛を被ったといわなければならない。

被害者の女性は勝訴しました。
当時の新聞はどのようにつたえたのでしょうか。
地元の熊本日日新聞の記事をみてみます。

1997年6月30日 熊本日日新聞「被害者の心理、言動に理解 『県議の性関係強要』で熊本地裁判決 カウンセラー証言採用 裁判」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

「性関係を続けたのは、婦女暴行の被害者の言動として理解できる」-。
熊本市内の元スポーツ選手の女性が、スポーツ団体役員で県議の男性を相手取って損害賠償を求めた裁判で、熊本地裁は(1997年6月)25日、原告勝訴の判決を出した。

この種の犯罪は、遮蔽された空間のなかでおこなわれます。
結果、証拠がない、ということになります。
当該訴訟で裁判所は、どのようにして犯罪行為の認定をおこなったのでしょうか。

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

物的証拠や目撃者のない密室の出来事で、大きな判断材料とされたのは、性暴力の被害者特有の心理や言動パターン。

証拠がなくても、裁判所は、
性暴力の被害者特有の心理や言動パターン
を斟酌(しんしゃく)して判断を下しました。

1997年6月30日 熊本日日新聞

性暴力の”常識”を覆し、鋭く問い直す形となった。

性暴力の”常識”
とは、強姦神話、と呼ばれるものです。

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

婦女暴行は、顔見知りの犯行が多いにもかかわらず、一般には
「見知らぬ男から突然襲われるもの」
と思われがち。

さらに
「必死で逃げようとすれば逃げられたはず」
「女性にもすきがあったのでは」
「関係が続けば合意の証拠」
などとされる”強姦神話”がつきまとう。

『関係が続けば合意の証拠』
そのようにとらえる向きはすくなからず存在します。

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

裁判ではこの点について、6年前から多くの被害者の相談にあたっているカウンセラー(京都府)が証言。
この種の訴訟で専門家が法廷に立った全国初のケースとなった。

当該裁判で証言をおこなったのが、カウンセラーの井上摩耶子さんです。
井上さんのひととなりにつきましては、過日の当ブログでご確認ください。

(参考。当ブログ)
2019年3月4日
2019年3月5日

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

証言でカウンセラーは、被害者の心理や行動パターンについて、
「暴行された時に強い抵抗がなくても、それは恐怖で心がマヒ状態で有効な対処行動が取れないため。合意ではない」
「被害後は心的外傷ストレス障害(PTSD)に陥り、屈辱感、自己非難、卑小感にもさいなまれる」
「被害直後でも通常の生活が続けられるのは、無意識で自然な防衛メカニズム」
「直後に被害を届けられないのは、社会に救済システムがなく、逆に非難されることを恐れるため」
などと説明。

香西咲さんはAV出演強要の被害者です。

暴行された時に強い抵抗がなくても、それは恐怖で心がマヒ状態で有効な対処行動が取れないため。合意ではない

被害後は心的外傷ストレス障害(PTSD)に陥り、屈辱感、自己非難、卑小感にもさいなまれる

被害直後でも通常の生活が続けられるのは、無意識で自然な防衛メカニズム

直後に被害を届けられないのは、社会に救済システムがなく、逆に非難されることを恐れるため

香西咲さんをはじめ、出演強要の被害者の方々に共通する事柄であると思惟(しい)します。

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

また、加害者については
「告発されないよう、愛しているなどと言って性関係を持続させようとする」
「被害者より地位が高いという権力関係から、逆らえばどうなるか分からないという心理的脅迫を与える」
と説明。

いずれも出演強要をおこなう側がもちいる手練(てれん)です。

1997年6月30日 熊本日日新聞
(改行を施しています。)

この事件についても、
「婦女暴行の被害者であったからこそ性関係が続いたと考えられる」
という見方を示し、判決にほぼ全面的に採用された。

上述のとおり、裁判官は判決のなかでつぎのようにのべています。

(再掲。判決要旨
この関係は、(略)自らの社会的地位と影響力を背景とし、原告の意向に逆らえば選手生命を断たれるかもしれないと思わせる関係の中において、形成され維持されたものである

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月13日

何が何でも何年掛かろうと裁判に持ち込む姿勢です。
皆様お力添えをどうかお願い致します。

熊本バドミントン協会事件で被害者の女性は勝訴しました。
強姦神話を過去の物にしました。
香西咲さんにつきましても同様です。

何が何でも何年掛かろうと裁判に持ち込む姿勢です
香西咲さんがあきらめなければ裁判で勝つことができます。
このことだけはたしかです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



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