迎合メールというものが存在します。
昨年、角田由紀子弁護士が、日本記者クラブで講演をおこないました。
そのときに言及しました。
(参考。当ブログ)
・2019年2月27日
迎合メールとはどのようなものなのでしょうか。
角田弁護士のことばをもう一度、引きます。
□JNPC(日本記者クラブ) 「セクハラ問題の30年」角田由紀子弁護士 2018.6.25
●角田由紀子弁護士
「まだメールの時代で、迎合メール、と言われるね、つまり被害者なんだけども加害者にまさに迎合する。加害者の文句を言わなくて、先取りしてなんか相手の要求を満たしてあげるような内容のメールがどんどん行き交うわけなんですね」
「で、加害者のほうはその裁判になるとそのメールをプリントアウトしてもってきて、『いや、これは彼女のほうが望んでいたからこうなったんだ』、ほれ、みろ、というふうにね、そのメールの山をしめすわけなんです」
厚生労働省は2011年6月28日に、セクシュアル(セクシャル)ハラスメントに関する報告書を公表しました。
□2011年6月28日
厚生労働省
精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会
セクシュアルハラスメント事案に係る分科会報告書
同報告書は、迎合メールに論及しています。
●精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会(セクシュアルハラスメント事案に係る分科会)
「被害者は、勤務を継続したいとか、行為者からのセクシュアルハラスメントの被害をできるだけ軽くしたいとの心理などから、やむを得ず行為者に迎合するようなメール等を送ることや、行為者の誘いを受け入れることがある。このため、これらの事実から被害者の同意があったと安易に判断するべきではないこと」
厚生労働省の精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会は、通算で5回の審議を経て、上述の報告書をとりまとめました。
迎合メールに関しては、第2回目の検討会のときに話題となっています。
□2011年3月1日 精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会 第2回「セクシュアルハラスメント事案に係る分科会」
当日の議事録を参照します。
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
——————————————————–
(略。)
●黒木宣夫 東邦大学医療センター佐倉病院精神医学研究室 教授
相手に合わせるという、そのメールを出されると、それは相手の自分に対する被害を少なくするためにそういう相手に合わせるのだと言われるのでしょうか。
その期間が、例えば半年とか、1年続いて、そこで自分が被害を受けたというように主張が変わる。 |
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
香西咲さんもそうでした。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月9日>
無理矢理 #枕営業 させられた時は安定剤やらをODして無理矢理笑ってたんですよ~ (後略。) |
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)
●香西咲さん
「性接待を要求された時、トラックが突っ込んできてくれたら死ねると思った」 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月14日>
契約書を盾に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる… 本気で死にたかった。 あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。 |
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
——————————————————–
(略。)
●黒木宣夫 東邦大学医療センター佐倉病院精神医学研究室 教授
それもすべて被害者は我慢していると。 |
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
(略。)
●加茂登志子 東京女子医科大学女性生涯健康センター 所長
井上先生はそういう事例をたくさん持っていると思うのですけれども、いま迎合メールと、非常におもしろいひとつの典型を教えていただいたのですが、そのほかにも何か典型的なパターンというのはいくつかありますか。 |
(略。)
——————————————————–
●加茂登志子 東京女子医科大学女性生涯健康センター 所長
あとは、初回の事件のあとの、一見恋愛に見えるような、疑似恋愛的な時期がありますよね。 そういったケースもかなりパターン的に、1例だけではなく、2例3例と同じようなケースがあるということでしょうか。 |
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
——————————————————–
(再掲。井上摩耶子 カウンセラー)
「どうしてもここは我慢しなければというので、相手のところに行って、被害を受け続けているだけです」
これは最早(もはや)、セクハラの範疇を超えています。
●加茂登志子 東京女子医科大学女性生涯健康センター 所長
ここで挙げていただいた事例などは、セクハラという言葉に入れてしまうと、ちょっと、何かもともとの。 |
●井上摩耶子 ウィメンズカウンセリング京都 代表
|
ちなみにこの種の事件は、民事訴訟をおこせば勝つことができます。
1997年に瞠目(どうもく)させられる判決が出ました。
以降、ほかの裁判でも同様の流れとなっています。
明日はこの1997年の判決についてみてみます。
(再掲)
●香西咲さん
<2017年12月9日>
無理矢理 #枕営業 させられた時は安定剤やらをODして無理矢理笑ってたんですよ~ (後略。) |
もちろん、香西咲さんを蹂躙したやつらについては、民事で賠償させたのち、牢屋へ打(ぶ)ち込む必要があります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年6月22日>
≪重要!!≫ 別の弁護士さんに確認したところ、 強姦罪、強要罪は時効がなくなったらしいです。 但し立証するのが難しいので根気よくお付き合い下さる弁護士さんを見つけ、長期戦の覚悟で。 被害に遭われた方、泣き寝入りしないで下さい! |
分水嶺は、出演強要等を処罰する法律の施行です。
犯罪者たちはかならず、刑務所の塀の向こうに落ちます。
あともうすこしです。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ