秋田県立農業短大事件の新聞報道。香西咲さんに出演強要をおこなったやつらに対して、国民はこう憤激しています。「二度と刑務所の外に出る資格はない」と

一昨日と昨日、セクハラに関する裁判についてふれました。

(参考。当ブログ)
2019年2月20日 秋田県立農業短大事件
2019年2月21日 東北大学セクシュアル・ハラスメント事件

本日は、秋田県立農業短大事件が新聞でどのように報道されたのかをみてみます。

1997年1月29日 毎日新聞

1997年1月29日 毎日新聞「『ホテルで肩に手をかけただけ』 セクハラの訴え退け、逆に慰謝料命令――秋田地裁」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1997年1月29日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

<秋田県立農業短大事件>

女性の訴えによると、女性は1993年9月1日から3日間、学術会議出席のため教授ら3人で横浜市内のホテルに宿泊。
学術会議最終日の朝、女性の部屋を訪れた教授にベッドに押し倒され胸を触られるなどしたという。
これに対し、教授は全面的に否定していた。

被害者の女性は加害者の男性教授に334万円の慰謝料の支払いをもとめました。
うったえられた教授は、女性に対して550万円の慰謝料を請求します。
名誉を毀損された、というのが理由です。
秋田地裁の坂本宗一裁判官は、教授の言い分をみとめました。

1997年1月29日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

<秋田県立農業短大事件>
(1997年1月28日 第一審判決)

判決は
「強制わいせつ行為に遭えば逃げるか非難するのが通常なのにそれもなく、被害者にしては不自然すぎる」
としたうえで
「(1)教授が女性に性的関心を抱いていた言動は学術会議までない」
「(2)性的関係を迫るなら会話で合意を求めるのが通常で、暴力的行為は唐突すぎる」
「(3)ホテルの教授の部屋で飲酒しながら深夜まで話し込んだ日は何もなかったのに、翌朝、わいせつな行為に及ぶことは考え難い」
として強制わいせつの存在を否定。

「教授は女性の肩に手をかけただけ」
との判断を示した。

被害者の女性は控訴しました。

1998年12月11日 朝日新聞

1998年12月11日 朝日新聞「被害女性が逆転勝訴 教授セクハラ『供述に臨場感』 高裁秋田支部」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1998年12月11日 朝日新聞
(※改行を施しています。)

2人は1993年9月、学会に出席するため横浜市内のホテルに宿泊。
女性の訴えによると、この際、ホテルの自室に入ってきた教授にベッドに押し倒され、性交渉を迫られたという。

これに対し、教授は
「女性の仕事ぶりへの感謝と励ましの気持ちを伝えようとして部屋を訪ね、肩に手をかけただけ」
などと反論。

目撃者や客観的な証拠のない密室でのセクハラ行為の有無を、どう判断するかが注目されていた。

1998年12月11日 毎日新聞

1998年12月11日 毎日新聞「教授がベッドに…拒否なしでもセクハラ 研究員女性、一審覆し認定――仙台高裁支部」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1998年12月11日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

<秋田県立農業短大事件>
(1998年12月10日 第二審判決)

この日(1998年12月10日)の判決で、守屋(守屋克彦)裁判長は、女性が当時、部屋から逃げださず、その場で非難もしなかったことについて、
「(1)職場の上下関係や同僚との友好関係を保つための抑圧が働き、被害者が必ずしも抵抗するわけではない
「(2)不自然、不合理な反応をしても、被害者の証言や、間接証拠を否定するものではない」
と指摘し、
わいせつ行為の被害者が、どう行動するかを一義的に定める経験則はない
と述べた。

また
「教授より女性の供述の方が臨場感や具体性があり、信用性が高い」
と、女性側の主張を全面的に認めた。

女性は第二審で勝訴しました。
一昨日にひきつづき、原口薫弁護士のサイトから、判決文の一部を引きます。

1998年 12月10日 仙台高裁秋田支部 守屋克彦 裁判長

<秋田県立農業短大事件>
(1998年12月10日 第二審判決)

性的な被害を受けた人々の行動に関する諸研究によれば、強姦の脅迫を受け、または強姦される時点において、相手に対して有形力を行使して反撃したり、逃げたり、声を上げることによって強姦を防ごうとする直接的な行動(身体的抵抗)を取るものは被害者のうちの一部であり、身体的又は心理的麻痺状態に陥るもの、どうすれば安全に逃げられるかまたは加害者をどうやって落ち着かせようかという選択可能な対応方法について考えをめぐらすにとどまる者、その状況から逃れるために加害者と会話を続けようとしたり、加害者の気持ちを変えるために説得をしようとするものがあるとされており、逃げたり、声を挙げたりすることが一般的な抵抗であるとは限らない

職場における性的自由の侵害行為の場合には、職場での上下関係(上司と部下の関係)や同僚との友好的関係を保つための抑圧が働くために、これらの抑圧が、被害者が必ずしも身体的抵抗という手段を採らない要因として働くであろうということが、研究の成果として公表されている。

被控訴人が控訴人の職場の上司であり、控訴人が仕事を続ける限り、今後も日常的に被控訴人とつきあってゆかなければならないこと、被害を公にし難いのが性的な被害の特色であることに照らせは、控訴人が、強制わいせつ行為は受けたものの、ことを荒立てずにその場を取り繕う方向で行動し、第三者に悟られないように行動することも十分にありうる

名判決です。
性犯罪の実相に通暁(つうぎょう)しています。

1998年12月11日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

女性側弁護団の一人で「性暴力裁判全国弁護士ネットワーク」世話人の角田由紀子弁護士は
被害を受けたら騒いだり抵抗するという被害者像を退けた。同じような境遇にある女性もこれで主張しやすくなる」
と話している。
教授は
「女性が主張した事実はなく、判決は納得できない。上告審の判断を求めたい」
とコメントした。

教授は、
上告審の判断を求めたい
と憤りました。

1998年12月25日 毎日新聞

1998年12月25日 毎日新聞「秋田の県立短大『わいせつ』訴訟――教授が上告断念」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1998年12月25日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

(略)、仙台高裁秋田支部の控訴審で逆転敗訴した同短大(秋田県立農業短大)教授(55)は24日、上告を断念した
教授は
「わいせつ行為などしておらず納得できない判決だが、大学にこれ以上迷惑をかけたくないし、家族の心労を考えると裁判を続けるのは耐え難い」
とのコメントを発表した。

高裁の判決が確定しました。

1999年2月12日 毎日新聞

1999年2月12日 毎日新聞「女性たちのネットワークが支えに――秋田セクシュアル・ハラスメント裁判で報告集会」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1999年2月12日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

裁判は1993年末に提訴され、原告を支える会が結成されたのは97年2月のことだ。
(1997年)1月の秋田地裁判決で女性の訴えが棄却され、逆に教授側の名誉棄損の訴えが認められた。
女性が逃げ出さなかったり、その場で非難しなかったことから
「強制わいせつはなかった」
とみなした司法判断に
「被害者が陥る心理や行動はさまざま。ステレオタイプの事実認定は裁判官として不勉強」
と反発の声があがり、秋田の連合や東京の女性有志を中心にネットワークが広がった。

同記事のつぎのくだりを読んだとき、ぼくは唸りました。

1999年2月12日 毎日新聞
(※改行を施しています。)

女性は提訴した後も同じ職場で働き続けた。

被害を信じてもらえないうえ、職場を追われるように辞めていくのは悔しかった。

「(教授と)顔を合わせながらも裁判を続けてこれたのは、支援者の励ましがあったから」
と言う。

香西咲さんのツイートが甦りました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月1日

引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、 #AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

——————————————————–

性犯罪の裁判では以下の点が争点となります。

(再掲。朝日新聞。1998年12月11日)
目撃者や客観的な証拠のない密室でのセクハラ行為の有無を、どう判断するか

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月13日

何が何でも何年掛かろうと裁判に持ち込む姿勢です。
皆様お力添えをどうかお願い致します。

——————————————————–

裁判所はつぎのように判断することでしょう。

(再掲。毎日新聞。1998年12月11日)
(裁判長は)『教授より女性の供述の方が臨場感や具体性があり、信用性が高い』と、女性側の主張を全面的に認めた

二度と刑務所の外に出る資格はない
出演強要をおこなったやつらにも同じことが言えます。
極刑を期待しています。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。