東北大学セクシュアル・ハラスメント事件。そう遠くない将来、香西咲さんの徳をほめたたえる声がどこまでも広がり、人々の耳のなかでいっぱいになることでしょう

本日も、セクハラに関する小島妙子弁護士の論説をみていきます。

(参考。当ブログ)
2019年2月19日(一昨日)
2019年2月20日(昨日)

(2018年12月10日 第97回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)

<16~17ページ>
2018年12月10日 小島妙子弁護士 ジェンダー法学会前理事長(現理事)

その2は、セクハラのは「何らかのきっかけ」で発生する、「被害者にも責任がある」という主張です。

セクハラを生み出す社会的要因や本質を覆い隠すだけでなく、現実には何らかのきっかけ、被害者の服装などによってセクハラが発生するとの口実、「被害者の落ち度」論に利用されます。

被害者にも責任がある
被害者に越度(おちど)はありません。
悪いのはすべて、加害者側です。

2018年12月10日 小島妙子弁護士 ジェンダー法学会前理事長(現理事)

また、「相手が好意を持っていると誤解した」という主張もありますが、セクハラと恋愛関係は全く異なった事柄であり、およそ誤解の生じる余地のないものであります。

セクハラと恋愛関係は全く異なった事柄
まともな男は皆、そう思っています。

2018年12月10日 小島妙子弁護士 ジェンダー法学会前理事長(現理事)

東北大学のセクシュアル・ハラスメント事件では、自由意思にもとづく恋愛関係にあったとする被告助教授の主張を退けています。

東北大学のセクシュアル・ハラスメント事件-
どのような事件なのでしょうか。

(参考。資料15。小島妙子弁護士が作成)

まずは事件の概要を確認します。

資料15(小島妙子弁護士が作成)

「大学の元助手の女性が、大学院博士課程に在学中、指導担当教官であった助教授から、継続的に性的接触や性関係を強要される等のセクシュアル・ハラスメントを受けたとして訴えた」

助教授の言い分はつぎのとおりです。

資料15(小島妙子弁護士が作成)

「助教授は、性的関係を認めたものの、あくまで原告の自由意思に基づく恋愛関係の中のことであって、被告が指導教官としての地位を背景に強引に性関係を迫ったものではないなどと反論」

当時の報道をふりかえってみます。

1998年5月26日 朝日新聞

1998年5月26日 朝日新聞「『将来への不安につけ込まれた』セクハラ訴訟、原告女性が陳述/宮城」

記事によりますと、助教授はこう反駁(はんばく)しています。
教師と学生の上下関係によるセクハラ行為ではなく、当事者の自由意思に基づく恋愛関係だ
女性からも誘いかけがあった
と。
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1998年5月25日に第1回目の口頭弁論がおこなわれました。
その席で被害者の女性が、以下の陳述をしました。

1998年5月26日 朝日新聞

(1998年5月25日 第1回 口頭弁論)

女性は
「被告は、私の将来への強い不安につけ込み、巧みに性的関係へ引き込んだ
などと主張。
「自分が苦悩する一方で、平然と振る舞う被告を見て、人間として、教育者としての良識を問いかけるようになった」
と述べた。

女性は今年(1998年)3月23日に提訴。

その際に原告代理人が公表した損害賠償請求訴訟概要によると、被告の助教授は、女性が1995年4月に博士後期課程に進学してまもなく、
「君に恋愛感情を持っているため、指導教官を降りたい」
などと言いより抱き付くなどし、性的関係を持った
関係は、同年(1995年)10月まで続いたという。

助教授の代理人の斎藤正勝弁護士によると、助教授は、性的関係があったことは認めているが、教師と学生の上下関係によるセクハラ行為ではなく、当事者の自由意思に基づく恋愛関係だと主張し、女性からも誘いかけがあったと言っている、としている。

1999年5月24日のことです。
仙台地方裁判所が、判断をしめしました。

資料15(小島妙子弁護士が作成)

(1999年5月24日 第一審判決)

「被告(助教授)は教育上の支配従属関係を背景として、原告が不快感を抱いていることを知りながら原告に抱きついたり、手を握るといった直接の身体的接触に及んだ上、自分の研究室で原告に背後から抱きつくといった性的接触を繰り返すなど、原告に対する性的言動を直接行動までにエスカレートさせ、その結果、原告の性的自由を侵害した」

朝日新聞の記事を参照します。

1999年5月25日 朝日新聞

1999年5月25日 朝日新聞「学校・職場に本腰迫る セクハラ訴訟、原告女性が全面勝訴 /宮城」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

1999年5月25日 朝日新聞

「画期的な判決だ」
(1999年5月)24日、仙台地裁であったセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)訴訟の判決。
元東北大大学院生の女性が全面勝訴したことについて、原告側弁護士は記者会見でこう表現した。

賠償額(750万円)はセクハラ訴訟で過去最高。

しかも、暴力的行為がなくても、相手を精神的に追い込んで関係を結ぶ行為がセクハラになるとの判断を初めて示した

1999年5月25日 朝日新聞

メンバー(女性の弁護団)はこの後、大学に出向いて、総長と所属する研究科の科長に対し
「助教授の適正な懲戒申し立てを早急に行い、懲戒処分確定まで適切な処置を執ることを求める」
とする申入書を提出した。

セクハラ行為が発覚したとき東北大学は、助教授に対して「厳重注意」を申し渡しています。
女性の弁護士は大学に対して、より重い処分をもとめました。

2000年1月8日 朝日新聞

2000年1月8日 朝日新聞「セクハラ訴訟で敗訴の東北大助教授、懲戒免職処分へ」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

2000年1月8日 朝日新聞

セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)をめぐる民事訴訟で、仙台地裁から750万円の支払いを命じられた東北大学の助教授(47)について、同大大学院の研究科は(2000年1月)7日、臨時教授会を開き、懲戒免職処分を決めた。
大学の評議会(議長・阿部博之学長)を経て正式決定される。

(略。)

(裁判については)助教授側が仙台高裁控訴し、審理が続いている。

(大学の)関係者によると、一審判決を受け、訴訟記録を取り寄せるなどして調査を進めてきた。
その結果、一審判決が認定した事実が認められ、国家公務員法違反(信用失墜行為の禁止など)にあたると判断したという。

(再掲。朝日新聞)
助教授側が仙台高裁に控訴し、審理が続いている

2000年7月7日に、第二審の判決が出ました。

2000年7月8日 共同通信

2000年7月8日 共同通信「東北大セクハラ控訴審/900万円の賠償命じる/仙台高裁」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)

2000年7月8日 共同通信

(2000年7月7日 第二審判決)

東北大学大学院(仙台市)の助手だった30代の女性が、指導教官の男性助教授(47)に性的関係を迫られ、精神的苦痛を受けたとして、慰謝料など1,250万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が(2000年7月)7日、仙台高裁であった。

武藤冬士己裁判長は
「教育上の支配従属関係を背景にした一連の行為は、原告の性的自由や人格権を侵害した」
と認定した一審仙台地裁判決を支持、一審が認めた慰謝料750万円に、控訴審の弁護士費用を加えた計900万円の支払いを命じた。

地裁が命じた慰謝料は、750万円です。
高裁はさらに150万円を上積みしました。

2000年7月8日 共同通信

控訴審で助教授側は
「一連の行為は女性が恋愛感情を抱いていると、助教授が誤解したことによる」
と主張。
武藤裁判長は
「女性を逆らえないように仕向けた上で性的関係を結ばせており、誤解とは到底認められない」
と退けた。

また
「一連の行為がセクハラならば、同じ時期に女性が論文作成や共同発表の指導を受けていたのは不可解」
とも主張したが、判決は
「研究発表などを控え、女性は適切な対応を取りがたい心的状態だった
とセクハラ行為を認めた。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年5月24日

『夜と霧』は衝撃でした。
価値観を変える機会、
そしてじっと『時期を待つ』事を覚えるきっかけにもなりました。

「夜と霧」を著したフランクルは同書のなかでこう言っています。

(フランクル著 池田香代子訳「夜と霧」みすず書房より)
こんなありように終わりはあるのか、あるとしたらそれはいつか、見極めがつかなくなるのだ
いつ終わるか見通しのつかない人間は、目的をもって生きることができない
と。

出演強要問題につきましては、2020年のオリンピックまでに決着がつきます。
終点がみえています。

(再掲。香西咲さん)
じっと『時期を待つ』事を覚えるきっかけにもなりました

(「太平記」より、引用。)

「只(ただ)帝徳を頌(しょう)し奉(たてまつ)る声洋洋として耳にみてり」

(意味)
ただただ後醍醐(ごだいご)天皇の徳をほめたたえる声がどこまでも広がり耳のなかでいっぱいになった

そう遠くない将来、香西咲さんの徳をほめたたえる声がどこまでも広がり、人々の耳のなかでいっぱいになることでしょう。
あともうすこしです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



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