日別アーカイブ: 2019年2月10日

「被害が明らかになると、社会の認識も変わり、一気に対策が講じられるようになりました」。香西咲さんを嚆矢として、被害をあきらかにされた方々が人々の認識をかえました

昨日、京都教育大集団準強姦事件についてふれました。

(参考。当ブログ)
2019年2月9日

もう一度、事件をふりかえってみます。

(2011年7月16日 日本経済新聞「京都教育大生の停学処分は無効 集団暴行巡り地裁判決」より。)

2009年
2月
・京都教育大学に在籍する男子学生6人が、京都市中京区の居酒屋の空き室で当時19歳の女子大学生と性行為などをする。
3月
・女子大学生は京都教育大学に被害を申告する。
 京都教育大学は6人を無期停学処分にした。
6月
・京都府警は、集団準強姦容疑で6人を逮捕した。

男子学生6人は2009年3月に、無期停学となりました。
約3か月後、6人は逮捕されます。
この間の出来事を産経新聞が詳述しています。
青少年育成連合会というサイトが引用していますので、孫引きをします。

(2009年6月3日の産経新聞の記事より、引用。)

2009年6月3日 産経新聞

府警や同大学によると、事件は(2009年)2月25日に発生し、大学側は3月3日、被害者の女子学生から相談を受けて調査委員会を設置。
(3月)24日、女子学生の保護者に結果を説明し、(3月)31日に6人を無期限停学処分にした。
しかし、その後も大学から府警には通報せず、保護者が3月下旬に通報
大学側は6人が逮捕された(2009年6月)1日の記者会見で、通報しなかった理由として「教育的配慮」などと釈明していた。

(産経新聞)
大学では
「公表することによって、(加害者【=男子学生6人】の)自傷行為などが起こる可能性がある。教育的配慮です」
とコメント。
塩谷文科相は(2009年6月)2日の閣議後会見で、大学側の対応について
「大変問題だった。訴えがあったらいち早く警察に知らせることが大事。もっと早くやるべきだった」
と批判。

(2011年7月16日 日本経済新聞「京都教育大生の停学処分は無効 集団暴行巡り地裁判決」より。)

2009年
6月
・その後、加害者と被害者とのあいだで示談が成立する。
・京都地検は全員を不起訴処分にした。
8月~11月(毎日新聞より)
・6人のうち4人が、京都教育大学に対して、無期停学処分の取り消しをもとめて提訴する。
 6人のうち2人は、経済的理由などから提訴を断念した。

2011年
7月15日
・京都地裁が原告4人の言い分をみとめる。
 京都教育大学に慰謝料計、40万円(一人10万円)の支払いなどを命じた。

4人の男子大学生は勝訴しました。
日本経済新聞によりますと、原告のひとりは、
正当な判断をしてもらえた
と語っています。
10日後のことです。
ジェンダー教育にかかわっている研究者などが、当該判決に対して声明文を発表しました。

2011年7月25日「京都教育大学集団準強姦容疑事件に関しての京都地裁判決に対する緊急声明

一部を参照します。

2011年7月25日 緊急声明

2011年7月15日、京都地裁は、京都教育大学の男子学生4人が、大学より受けた無期停学処分を不当だとして起こした訴訟について、原告側の言い分を認め、処分無効・各人10万円の慰謝料支払いを大学に命じる判決を下しました。

2011年7月25日 緊急声明

アルコールを摂取した状態の女性(この場合女子学生)が、複数の男性と居酒屋という公共の場において性交をおこなうことについて「明確な同意」を示した(あるいは、示すことが可能だ)と判断することは、常識的に考えて、よほどの明確な根拠がないかぎり困難だと考えます。

2011年7月25日 緊急声明

元来、性暴力の被害者は、さまざまな理由から被害を訴えることをためらいがちですが、このような判決およびその報道によって、さらに性暴力の被害者がその被害を訴えないという傾向を強めることになるのではないかと憂慮しています。

2011年7月25日 緊急声明

居酒屋の空き室を使い、見張りを立てて、上級生の男子学生が複数でつぎつぎと一人の女子学生(当時未成年)と性交したことは、原告たちも認める事実であり、それは人として、また学生として明らかに不適切な行為と言わざるを得ません。
その行為に対して大学が厳しい処分に値すると判断したのは至極当然なことでしょう。

当該声明文の起草者は、賛同者を募りました。

2011年9月10日 有志一同

京都教育大学集団準強姦容疑事件に関しての京都地裁判決に対する緊急声明(2011年7月25日付)には1064名の賛同をいただくことができました。
みなさまのご協力に感謝します。
この声明文は京都教育大学および大阪高等裁判所に届け、今後の対応に参照いただけるようお願いする予定です。

賛同者の氏名を一瞥しました。
以下の方々の名前がありました。

<賛同者募集期間 2011年7月26日~8月14日>
金尻カズナ(ポルノ・買春問題研究会)
宮本節子(ポルノ被害と性暴力を考える会)
中野宏美(しあわせなみだ)
平川和子(東京フェミニストセラピィセンター)
遠藤智子(NPO法人全国女性シェルターネット)

第一審の判決から約1年後のことです。
高裁が判断をしめしました。

(2012年7月21日 日本経済新聞「無期停学無効、二審は認めず 集団暴行不起訴の京都教育大学生」より、引用。改行を施しています。)

2012年7月21日 日本経済新聞

女子大学生への集団準強姦容疑で2009年に逮捕され、不起訴となった京都教育大(京都市)の男子学生4人が無期停学処分の無効確認などを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は(2012年7月)20日、
「処分は大学の合理的な裁量の範囲内」
として、処分を無効とした一審・京都地裁判決を変更し、請求を退けた。

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ここで話題がかわります。
上述の遠藤智子さんにつきましては、以前、当ブログでご紹介をしたことがあります。

(参考。当ブログ)
<金尻カズナさんと遠藤智子さんの対談>
「出演強要被害について」
2017年8月31日(その1)
2017年9月1日(その2)
2017年9月2日(その3)
2017年9月3日(その4)
2017年9月4日(その5)
2017年9月5日(その6)
2017年9月6日(その7)
2017年9月7日(その8)
2017年9月8日(その9)
2017年9月9日(その10)
2017年9月10日(その11)

遠藤智子さんは現在、よりそいホットラインの事務局長でもあります。
聖教新聞で出演強要被害について語っていますのでみてみます。
孫引きです。)

(2017年5月11日 聖教新聞「震災・原発避難者の現在 『よりそいホットライン』から見えるもの」より、引用。改行を施しています。)

2017年5月11日 遠藤智子 よりそいホットライン 事務局長

社会で実際に起きている被害、それを共有することで、社会の認識は変わります。
問題は、被害が起きていることを人々が知らないことなのです。

昨今のAV出演強要被害も、多くの被害者がいたにもかかわらず、置き去りにされてきました。
しかし、被害が明らかになると、社会の認識も変わり、一気に対策が講じられるようになりました。

被害全体を海に浮かぶ氷山に例えれば、明らかにすべきことは、水面下に隠れ、私たちが目をそらし見ようとしない被害の実像であり、その背後にある社会問題、誤った価値観・偏見ではないかと思います。

至言です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年10月13日

自分の被害も発信しちゃ行けないのかぁ。
こんな状況だから名乗り出たくても怖くて出れる女優なんている訳がないし浄化進まないのも当然。
名乗り出た張本人が追い詰められて終わり。
ましてや被害者が悪いかの様な扱い。
(後略。)

香西咲さん
2016年12月28日

マスコミの方々からは常に出る話題。
誹謗中傷してくる人は大抵中身を読んでなかったり、実体を把握していなかったりする。酷い人はタイトルだけ見てコメントしてくる(遠い目)

先程の方は
記事を読んでくれたことに対してはありがとうございます。
欲を言えば貴方が私ならどうするか聞きたい。

香西咲さん
2018年1月20日

ご理解頂けて嬉しいです(*^-^*)

告発した際に殆どのマスコミが「(メディアに)出続けた方が安全」って言ってたけど………”#@%☆&_/?(ご想像にお任せします笑)

メディアは自分には合わない世界だと思いました。

香西咲さん
2018年2月27日

幸いにも英語と中国語は日常会話、また文章に関してはどちらもある程度は書けます。
海外に向けて #AV強要 被害や、私の伝えたい事としていつでも書けます。
海外のマスコミ開拓を始めましょうか。

香西咲さん
2018年6月19日

問題を解決してひっそりと第2の人生を送れる、そう信じて引退してからは大人しくしてきました。
ですが大人しくなるに連れて発信力は鈍り、問題も約束も有耶無耶にされます。
・ひっそりと第2の人生を送る事
・発信力を付けて問題を解決していく事
どちらが本当に望む人生か?今自分に確認しています。

香西咲さん
2018年7月2日

そうですね。誰にも遠慮すること無く発信し続けます

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(再掲。遠藤智子さん)
明らかにすべきことは、水面下に隠れ、私たちが目をそらし見ようとしない被害の実像であり、その背後にある社会問題、誤った価値観・偏見ではないか

香西咲さんは水面下に隠れていて見えなかったものをあきらかにしてきました。
その背後にある社会問題、誤った価値観・偏見」についても同様です。

(再掲。遠藤智子さん)
被害が明らかになると、社会の認識も変わり、一気に対策が講じられるようになりました

香西咲さんを嚆矢(こうし)として、被害をあきらかにされた方々が、人々の認識をかえました。
解決まであともうすこしです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
(明日のブログへつづく)



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