一昨日から、「アーティスト等育成所属契約に係る紛争案件」についてみています。
(参考。当ブログ)
・2019年2月5日
・2019年2月6日
「甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争」 「乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争」 |
昨年の8月、東京都消費者被害救済委員会は、上記の2つの紛争に関する報告書を公表しました。
□2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書(全32頁)
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いま、
「タレントになれる」
「モデルになれる」
このように言われて、高額のレッスン料を騙し取られる被害が頻出しています。
【消費者被害情報】オーディション合格?見込みがあるので今後仕事を取るために必要だと、高額なレッスン契約をさせられてしまうトラブルが発生しています。レッスン料くらいすぐに取り戻せると言われてもそんなに甘くありません。冷静に考えましょう。http://t.co/SdviiLtxUI
— 東京都消費生活行政 (@tocho_shouhi) 2014年8月4日
【消費者トラブルに注意13】「タレント・モデルに合格!でも落ち着いて」スカウトやオーディションに合格して契約する時は冷静に対応しましょう。高額な写真撮影代やレッスン料の請求、ライブチケットの自費購入を迫られる、やめるにも高額な中途解約料がかかるなど悪質な事務所もあるようです。
— 大田区 (@city_ota) 2015年7月2日
国民生活センターの子どもサポート情報です。タレント・モデルになりたい熱意はわかるけど、それだけカモられやすい立場であることに十分ご注意を。
オーディション後に勧誘 タレント・モデル契約のトラブルに注意!https://t.co/hX2H26YHTo#タレント #モデル pic.twitter.com/eDtozjDdYM
— 京都府消費生活安全センター (@kyotoshohisen) 2017年10月4日
【モデル・俳優のレッスン費名目でトラブル 若者狙う高額契約に注意】モデルや俳優にあこがれる学生らが、レッスン費やエステ代として高額の契約を持ち掛けられるトラブルが目立つ。専門家は「本当に価値あるものなのか、よく考えてから契約して」と呼び掛けている。https://t.co/nUsvP4q2lH pic.twitter.com/XeKOka1kvm
— 中日 くん太(中日新聞生活部) (@chunichi_kunta) 2018年7月5日
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<18ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
本件は、オーディションに合格すれば歌手や声優、タレントとしてデビューできるかのような広告を出し、オーディションに応募してきた者に対して、今回は合格できなかったが、当社に育成アーティスト・タレント等として所属し、レッスン等を受講するなど育成指導を受ければ、デビューの可能性が高まる、との勧誘をして、アーティスト・タレント育成所属契約を結ばせた事案であった。 |
当該報告書は甲社と乙社の件だけにとどまりません。
そのほかの悪質な事業者の態様にも言及しています。
<18ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
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「応募する若年者の目的や希望が実現しない可能性が極めて高い」
業者がおこなっている行為は詐欺ということになります。
<19ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
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<19~20ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
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はなしを甲社と乙社の事案にもどします。
「甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争」 「乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争」 |
<2ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
部会は、甲社及び乙社の所在地が同一のビル内であること、申立人A及びBが本件育成所属契約を締結した端緒は「新人発掘オーディション」への応募であり、甲社及び乙社が実施したオーディションが類似していること、及び本件育成所属契約に係る契約書が共通していることなどから、甲社、乙社の関連性を念頭に置いて両社に連絡を取った。 すると、甲社及び乙社は、その他複数社も含めたグループ会社であり、乙社チーフマネージャーが甲社についても委任を受けて、甲社及び乙社の説明を行うとの申出があったため、甲社と申立人Aとの紛争及び乙社と申立人Bとの紛争の審議を同時に進めることとした。 |
甲社と乙社は同根であったようです。
<17ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
本件事業者のオーディションサイトのFAQには 「稀に、専属所属契約には至らないが、しばらく様子を見たい、と思う方とは、準所属契約を結び、新人育成からスタートして頂く場合があります。この場合、一部の費用のご負担をお願いしております。」 と表記されている。 本件事業者の主張によれば、準所属契約は育成所属契約のことである。 |
(再掲。報告書)
「稀に、専属所属契約には至らないが、しばらく様子を見たい、と思う方とは、準所属契約を結び、新人育成からスタートして頂く場合があります。この場合、一部の費用のご負担をお願いしております」
現在、これと同じ文面を掲載しているサイトが、2つ存在します。
□Girlsオーディション
(ランド株式会社)
□Boysオーディション
(Land)
これらは甲社、乙社と関係があるのでしょうか。
(再掲。報告書)
「この種のオーディションの広告には、たとえば複数の有名タレントの顔写真が多用されているものが散見される」
「当該オーディションの合格者が、すぐにも、各方面でタレントとして活動できるかのような広告文言が記載されている」
「こうした広告を見た者は、それらの有名タレントがみな、当該オーディション合格を機にタレントになったと誤解しかねない」
「そして自分もオーディションに合格しさえすれば、すぐ、これら有名タレントのようになれるかのように錯覚し、応募してしまう可能性がある」
こういった手口をさらに悪用しているやつがいます。
青木です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年9月4日>
全てが終わったら洗脳されていた頃のビジョンブックお見せしますよ。文春さんには軽く掲載されていましたが。 |
●香西咲さん
<2017年11月20日>
認知行動療法が終わって、だいぶ目の前の状況に向かい合える様になりました。 洗脳ノートとか見直すと酷い… 私は複雑過ぎた洗脳過程をしっかりまとめて同じ被害が起きぬ様後世に伝えたいと思います。 写メは事務所を辞めたいのに何度言っても辞めさせてくれなかったので弁護士を介入した時のもの。 |
●香西咲さん
<2017年12月9日>
Wikipediaご覧頂けると分かるかと思いますが、青木は「タレント目指す。レギュラー番組持たせる。映画の主演をさせる。」等言っておきながらレースクイーンやグラビアアイドルやっていた時の方が地上波の仕事は殆ど貰えなくなりました。あの時何であんな人を信じたのか?昨日UPした洗脳ノートです |
●香西咲さん
<2018年7月24日>
#青木亮 は依然としてこちらからの内容証明に対して無視を続けています。 なのでAV業界の一事件として後世に残る様な形に仕上げていくつもりです。 今後は契約書もビジョンブックもブログに公開します。 |
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<23ページ>
●2018年8月 東京都消費者被害救済委員会 報告書
この種の、タレント養成を標榜する事業者が多数存在するが、現状では行政が実態を把握する手段もなく、立ち入り検査等に入る手段が用意されていないし、違法な業務を是正させるのも容易ではない。
放置すれば、場合によっては所属タレントの無償労働、報酬のピンハネ、さらに進んでアダルトビデオへの出演強要など望まない活動等労働問題へとつながる可能性があることも指摘しておく。 被害は若年で社会経験に乏しい者に集中しており、速やかに規制を強化することを考えるべきである。 たとえば、特定商取引法の特定継続的役務提供の役務類型に、「タレント養成契約等」を加え、債権債務の内容を適正に記載した書面交付義務、クーリング・オフ制度、中途解約と契約金の精算に関する規定を適用させるなど、多発する若年者被害を効果的に防止する手だてが必要だと考える。 |
報告書がのべていることは正鵠(せいこく)を得ています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月29日>
現役AV女優が #青木亮 って3年に渡って叫び続け、WILLにも家宅捜索何回も入っているのにIPPAには聞こえないみたいです。これが現実。 そして #東大 #駒場祭 にまで入り込んできた事に危機感を感じないのでしょうか? #MeToo |
アダルトビデオ業界は有(あ)りと有(あ)らゆるところに入り込んできます。
「放置すれば(略)アダルトビデオへの出演強要(略)へとつながる可能性がある」
同感です。
「速やかに規制を強化することを考えるべきである」
2020年までに出演強要等を処罰する新法が制定されます。
あともうすこしです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
(明日のブログへつづく)
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