東京都消費者被害救済委員会が出演強要に論及しました(その2)。「隗より始めよ」。香西咲さんを横流しした芸能界に対しても規制が必要です

昨日、タレント養成契約をめぐる2つ係争についてふれました。
この争いは、昨年の8年8月20日に決着しました。

東京都のホームページをみてみます。

2018年8月20日 東京都 生活文化局

2018年8月20日 東京都 生活文化局

本日、同委員会(東京都消費者被害救済委員会)よりあっせん解決したと知事に報告がありましたので、お知らせします。

当該事件の概略は以下のとおりです。

2018年8月20日 東京都 生活文化局

本件は、新人発掘オーディションというサイトを見て応募した消費者2名が、「グランプリは無理だが、いいものがある」などと告げられ、50万円を超えるアーティスト等育成所属契約※を勧誘され締結したという事案です。

(※育成所属契約レッスン等の育成指導及び事業者らの事務所に所属する契約が一体となったもの

ともにサービス提供前に契約の解除を申し出ましたが、事業者が無条件での解約には応じないとして紛争になりました。

その後、東京都消費者被害救済委員会が、両者のあいだに入りました。

(参考。東京くらしWEB

(東京都消費者被害救済委員会は)消費生活総合センター等の相談機関に寄せられた苦情・相談のうち、都民の消費生活に著しく影響を及ぼし、又は及ぼすおそれのある紛争について「あっせん」や「調停」を行い、その解決にあたる、「東京都消費生活条例」で設置された知事の附属機関です。

東京都消費者被害救済委員会の介入(あっせん)により、事件は解決しました。
同委員会は、業者側の所作を以下のようにとらえていました。

東京都消費者被害救済委員会

申立人Aの個別クレジット契約は審査で否決され、申立人Bは個別クレジットの申込みをしなかったので、個別クレジット契約の規定により、申立人らの育成所属契約は不成立ないし無効と解される。

なお、本件育成所属契約には、信販会社での審査等で否決になった場合、自動的に自社割賦になる旨の特約があったが、申立人らに自社割賦払いに関する明細が渡されておらず、分割手数料の具体的金額の合意はないため、自社割賦を利用した育成所属契約は不成立ないし無効と解さざるを得ない。

本件では、オーディションという方法をとって「育成所属契約」を締結する可能性のある者を、目的を告げずに募集し、選別のうえ、来訪要請し、契約していた。
したがって、申立人らの勧誘方法はアポイントメントセールスに該当する。

また、育成所属契約の先に、報酬が支払われる専属アーティスト・タレント契約に移行できる可能性があると説明していることは、将来的な芸能活動という業務を提供(またはあっせん)するとして誘引された取引(特定商取引法では「業務提供誘引販売取引」という。)に該当する余地がある。

特定商取引法で契約書に記載すべき事項が定められている取引であるにもかかわらず、本件契約書にクーリング・オフに関する記載が見当たらないことから、申立人らは、事業者が改めて法により義務付けられた書面を交付するまでいつまでもクーリング・オフ権を行使できる。

契約金額の75%を占める申込費用約40万円について、中途解約時に消費者が全額負担するとの契約条項は、解約違約金として「平均的な損害の額」を超え、消費者契約法9条1項の不当な契約条項に該当する。

契約書の「重要事項説明」で、消費者に「理解できた」として「○」をつけさせていても、不当な契約条項が有効になるものではない。

2018年8月20日 東京都 生活文化局

委員会(東京都消費者被害救済委員会)では、消費者2名が支払いのために利用しようとしていた個別クレジット契約が成立しておらず、個別クレジット契約が不成立となった場合は育成所属契約も不成立とする旨の規定があることなどから、育成所属契約は不成立又は無効であると判断しました。

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以上が東京都消費者被害救済委員会の見解です。
あっせんは仲裁とちがいます。
拘束力はありません。
業者側は一蹴することができます。

2018年8月20日 東京都 生活文化局

その結果、消費者2名は、申込費用やレッスン受講料の一切を支払う必要はないとする合意が事業者との間に成立しました。

業者側は東京都消費者被害救済委員会のあっせん案を受け入れました。

東京都消費者被害救済委員会は後日、当該事件に関する詳細な報告書を発表しました。

2018年8月 報告書(全32頁)

甲社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件

乙社とのアーティスト等育成所属契約に係る紛争案件

報告書

(東京都消費者被害救済委員会)

平成30年8月
東京都生活文化局

昨日も引用しました。
東京都消費者被害救済委員会は、同報告書の23ページでこう言っています。
この種の、タレント養成を標榜する事業者が多数存在するが、現状では行政が実態を把握する手段もなく、立ち入り検査等に入る手段が用意されていないし、違法な業務を是正させるのも容易ではない
と。
放置すれば、場合によっては所属タレントの無償労働、報酬のピンハネ、さらに進んでアダルトビデオへの出演強要など望まない活動等労働問題へとつながる可能性がある
と。
くりかえします。
同委員会は、
さらに進んでアダルトビデオへの出演強要など望まない活動等労働問題へとつながる可能性がある
とのべています。
悪の芽は早期の段階で摘み取れ。
このように警告しています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月26日

(前略。)
私はA-plus(ほしのあきさんDAIGOさん芹那さん等所属)のマネージャーからスカウトされ、青木亮の所に横流しされました。ちょうど元芸能人デビューブームがあったらしく元芸能人の友達も同じスカウトで同じ手法で万枚売上てます

香西咲さん
2016年10月14日

(前略。)
私の場合は、事務所との契約書は自分の都合の良いように作り直しました。
勿論エロなんて言葉は無し、一般的な芸能契約書です

そして撮影後にメーカー、事務所、私の3社間で契約書が存在する事を知らされたのです。
日付も撮影前に遡って記載されてありました。

香西咲さん
2017年11月28日

とりあえず #青木亮 さん、あなたのお陰でAV業界内は混乱し、路頭に迷う人が増えますよ。

貴方が謝罪と誠意を見せるまで私は戦い続けます。
#DMM さんもご了承ください。犯罪者青木を懲りずに使うどころか、青木の元から新たな芸能人デビューを目論んでいるのですから。仕方ないですね。

香西咲さん
2017年12月12日

地道に積み重ねてきた【香西咲】の経歴、ほんの僅かな活動でも私にとっては実績だった。それを全てAVに利用されてしまうなんて…事務所は私で幾ら稼いだのだろう?
私はAVに出る為に芸能活動を積み重ねてきた訳じゃない。

#MeToo #青木亮
#アットハニーズAV出演強要
#人身売買
#HumanTrafficking

香西咲さん
2018年3月1日

#青木亮 の #av強要 に遭ったHさんはこう言われたそうです。「幼少期から育成されてきた人ばかりの海外芸能界をお前達は横から入るんだ、身体くらい使えなきゃ無理だ。」
#坂田恵理子 「芸能界なんて枕が普通で裏で(枕営業)やってるか表(AV)でやってるかの違いだよ」

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東京都消費者被害救済委員会は上述の報告書のなかで、政府に対してつぎの要望をおこなっています。

東京都消費者被害救済委員会

この種の、タレント養成を標榜する事業者が多数存在するが、現状では行政が実態を把握する手段もなく、立ち入り検査等に入る手段が用意されていないし、違法な業務を是正させるのも容易ではない。

放置すれば、場合によっては所属タレントの無償労働、報酬のピンハネ、さらに進んでアダルトビデオへの出演強要など望まない活動等労働問題へとつながる可能性があることも指摘しておく。

被害は若年で社会経験に乏しい者に集中しており、速やかに規制を強化することを考えるべきである

たとえば、特定商取引法の特定継続的役務提供の役務類型に、「タレント養成契約等」を加え、債権債務の内容を適正に記載した書面交付義務、クーリング・オフ制度、中途解約と契約金の精算に関する規定を適用させるなど、多発する若年者被害を効果的に防止する手だてが必要だと考える。

まずは、
「隗(かい)より始めよ(遠大の事をなす時はまず卑近な事から始めよ)
です。
身近なところから、出演強要へとつながるものをつぶしていってほしいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



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1 thought on “東京都消費者被害救済委員会が出演強要に論及しました(その2)。「隗より始めよ」。香西咲さんを横流しした芸能界に対しても規制が必要です

  1. 海野

    芸能界とAV業界が繋がりがあるのは、宮本智弁護士の弁護内容を見ても明白です。
    http://houhen.jugem.jp/?eid=14126

    過去にこのような、裁判を提起しています。

    この裁判は話題をつくるためなのでは?と私は推測しています。

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