4日前からセクハラ問題をとりあげています。
(参考。当ブログ)
・2019年2月19日 「#Me Too」運動
・2019年2月20日 秋田県立農業短大事件①
・2019年2月21日 東北大学セクシュアル・ハラスメント事件
・2019年2月22日 秋田県立農業短大事件②
昨日は、新聞が報道した秋田県立農業短大事件についてふれました。
当該事件は第二審で、被害者の女性が勝訴しました。
男性教授は敗訴しました。
北海道新聞と河北新報が、敗訴した側の様相をつたえています。
参照します。
北海道新聞
□1998年12月11日 北海道新聞「セクハラ行為を認定 短大教授が逆転敗訴*高裁秋田支部」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1998年12月11日 北海道新聞
(※改行を施しています。)
<秋田県立農業短大事件>
(1998年12月10日 第二審判決)
短大教授は
「相手がうそをついている話を認めるわけにはいかない。弁護団と相談し上告したい」
と語った。
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河北新報
□1998年12月11日 河北新報「秋田県立農業短大のセクハラ訴訟 原告逆転勝訴 『判決、全国につながる』支援者らから歓声/教授側は上告へ」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1998年12月11日 河北新報
(※改行を施しています。)
<秋田県立農業短大事件>
(1998年12月10日 第二審判決)
一方、逆転敗訴という思わぬ結果に、教授側の支援者は重苦しい雰囲気。
中には涙を見せる人もいた。
沼田敏明弁護士は
「主張が認められず残念。言うべき言葉がない」
狩野節子弁護士は
「素朴な常識が通らなかったことが一番残念」
と語った。
教授本人も、ぶ然とした表情で
「こんな人権侵害が許されるはずがない。まだ頑張ります」
と上告審への意欲を見せ、支援者から激励を受けていた。
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男性教授は女性に、以下の行為をしたとされます。
毎日新聞
□1997年1月29日 毎日新聞「『ホテルで肩に手をかけただけ』 セクハラの訴え退け、逆に慰謝料命令――秋田地裁」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1997年1月29日 毎日新聞
(※改行を施しています。)
<秋田県立農業短大事件>
女性の訴えによると、女性は1993年9月1日から3日間、学術会議出席のため教授ら3人で横浜市内のホテルに宿泊。
学術会議最終日の朝、女性の部屋を訪れた教授にベッドに押し倒され胸を触られるなどしたという。
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朝日新聞
□1998年12月11日 朝日新聞「被害女性が逆転勝訴 教授セクハラ『供述に臨場感』 高裁秋田支部」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1998年12月11日 朝日新聞
(※改行を施しています。)
2人は1993年9月、学会に出席するため横浜市内のホテルに宿泊。
女性の訴えによると、この際、ホテルの自室に入ってきた教授にベッドに押し倒され、性交渉を迫られたという。
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「女性の部屋を訪れた教授にベッドに押し倒され胸を触られるなどした」(毎日新聞)
「ホテルの自室に入ってきた教授にベッドに押し倒され、性交渉を迫られた」(朝日新聞)
男性教授はなぜこのようなことをしたのでしょうか。
朝日新聞
□1998年12月11日 朝日新聞「被害女性が逆転勝訴 教授セクハラ『供述に臨場感』 高裁秋田支部」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1998年12月11日 朝日新聞
(※改行を施しています。)
これに対し、教授は
「女性の仕事ぶりへの感謝と励ましの気持ちを伝えようとして部屋を訪ね、肩に手をかけただけ」
などと反論。
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男性教授は女性をベッドに押し倒しました。
「女性の仕事ぶりへの感謝と励ましの気持ちを伝え」るのが目的であったようです。
高裁の裁判長は一蹴しました。
当該判決に対して、男性教授は、
「こんな人権侵害が許されるはずがない。まだ頑張ります」
とのべました。
毎日新聞
□1998年12月25日 毎日新聞「秋田の県立短大『わいせつ』訴訟――教授が上告断念」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1998年12月25日 毎日新聞
(略)、仙台高裁秋田支部の控訴審で逆転敗訴した同短大(秋田県立農業短大)教授(55)は(1998年12月)24日、上告を断念した。
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高裁判決から2週間後、男性教授は上告をとりやめました。
(再掲。狩野節子弁護士。第二審の判決のあと)
「素朴な常識が通らなかったことが一番残念」
「女性の仕事ぶりへの感謝と励ましの気持ちを伝え」るため、ベッドへ押し倒し、胸をさわる。
性交渉を迫る。
これが「素朴な常識」のようです。
狩野節子弁護士とは、どのような人物なのでしょうか。
(ひまわりサーチ弁護士詳細情報より、引用)
●狩野節子 弁護士
<重点取扱業務>
「医療事故(患者側) 離婚・親権(親子関係を含む。) 遺言・相続 ドメスティックバイオレンス・ストーカー等 サラ金,多重債務(債務整理・個人破産・個人再生を含む。) 一般刑事 労働事件(労働者側) 労災事故 セクハラ・パワハラ 公的年金・生活保護」
狩野節子弁護士は以前、地元のラジオで、ドメスティックバイオレンス(DV)について語ったことがあります。
□ABS 秋田放送 あきべん暮らしの法律ナビ
・2015年8月17日放送「これってDV?-DVに悩んだら-」
・2016年9月5日放送「DVとは、特に精神的DVについて」
番組のなかから一部分を抜粋します。
(※音声の文字化は、筆者。)
2015年8月17日放送
「これってDV?-DVに悩んだら-」
●狩野節子 弁護士
「DVの根底にあるのは、相手の人格をみとめず、相手を支配しようとすることです。ですから、直接的な暴力だけでなく、精神的や経済的に苦しめて相手を支配しようとすることもDVにあたるのです」
「残念ながら、まだまだ、夫が妻に暴力をふるうのはある程度しかたがない、とか、女性は男性にしたがうのが当然、といった社会通念が残っていますし、妻の収入が低いといった男女の経済的格差などから、女性が被害者になるのが多いというのが実情です」
「わたしが弁護士としてたずさわったケースでは、DVによって精神的後遺症で苦しんでいるかたもいます。DVの被害は身体的な被害だけではないのです」
2016年9月5日放送
「DVとは、特に精神的DVについて」
●狩野節子 弁護士
「DVの根底にあるのは、相手の人格をみとめず、相手を支配しようとすることなんです。ですから、殴ったり蹴ったりで相手を言うとおりにさせるだけでなくて、精神的におとしめたりとか経済的に苦しめて相手を支配することもDVにあたるんです」
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「夫が妻に暴力をふるうのはある程度しかたがない、とか、女性は男性にしたがうのが当然、といった社会通念が残っています」
このように語る狩野節子弁護士は、秋田県立農業短大事件で加害者の弁護を担当しました。
毎日新聞
□1997年1月29日 毎日新聞「『ホテルで肩に手をかけただけ』 セクハラの訴え退け、逆に慰謝料命令――秋田地裁」
(※当該記事はG-Searchデータベースサービスで検索しました。)
●1997年1月29日 毎日新聞
(※改行を施しています。)
<秋田県立農業短大事件>
(1997年1月28日 第一審判決)
学術会議の宿泊先で上司の教授から強制わいせつ行為を受けたとして、秋田県立農業短大(同県大潟村)の非常勤研究員の女性(44)が、同短大教授(53)に慰謝料など約334万円を求めた訴訟と、逆にこの訴訟で名誉を傷つけられたとして教授が女性に慰謝料など550万円を求めた訴訟の判決が(1997年1月28日)28日、秋田地裁であった。
二つの訴訟は併合審理されており、坂本宗一裁判官は女性に対して「強制わいせつ行為はなかった」などとして請求を棄却。
一方、教授の請求については「名誉は傷つけられたが、ホテルの一室で女性の肩に手をかける常識を欠いた行為があった」とその一部を認め、女性に対し教授に慰謝料など60万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
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「女性に慰謝料など550万円を求めた」
そういえば、宮本智弁護士も似たようなことをおこなっています。
「巧言令色鮮(すくな)し仁(巧みな言葉を用い表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、仁の心が欠けている)」
この種の弁護士の内には社会正義が存在しません。
あらためて言うことでもありませんが。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月3日>
アットハニーズを辞めて即座に
第二弁護士会にも行って相談してます。
セックスワーカー団体SWASHのご紹介の、打越さくら弁護士にも相談。
どちらも即答で『立証が取りにくい』とほぼ門前払いでしたよ。
だから世間(弁護士)の風当たりの厳しさを実感し、
腹括って独立の道を選びました。
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●香西咲さん
<2018年2月20日>
画像ももちろん
精神も身体も引き摺って生きて行く時間の方が長いです。
理解して下さる人はなかなか少ないのが現実。
#青木亮 と弁護士は到底理解しようとしない。
生き地獄。
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2020年までに出演強要等を処罰する法律ができます。
業界側の弁護士はどのように取り繕うのでしょうか。
端から見物させていただきます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
<2018年3月19日>
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。
(明日のブログへつづく)



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