石本宗子さん「過去の自分を責めないで」「生き抜いた自分をいたわってほしい」。香西咲さんたち被害者は狂気の世界を生き抜きました。業界の滅亡まであともうすこしです

一昨日と昨日、石本宗子さんの論説をご紹介しました。
石本さんは福岡県で出演強要の被害者の救援活動をおこなっているかたです。

(参考。当ブログ)
2019年1月23日
2019年1月24日

石本さんのことばをもう一度、引きます。

(福岡県人権啓発情報センター 女性の性搾取「AV出演を強要された彼女たち」①②より、引用。)
(※音声の文字化は、筆者。)

2017年9月14日 石本宗子 久留米市男女平等推進センター 相談コーディネーター

いわゆる本人としては、街頭でキャッチされて、タレントなのかモデルなのかわかりませんけれども、まあ、こういうはなしがある、どう、ってということと、まあ、高額収入があるよ、とか、すごくハードルを低くして、良いことのようなはなしをされて。

でも警戒を大抵、みなさんしているんですよね。
うまいはなしがあるわけない、っていう感じで警戒しているんだけれども、しつこく立ちふさがれたりしてずっとはなしをされるから、じゃちょっとはなしを聞くぐらい、と思って事務所に行くと、もうそこでメイクさんがいたり、着替えをするための手伝うひとがいたり、男性の、営業をするひとがいたりで、そこで畳み込まれていって、契約書を示されて、そしてサインさせられる。
それも、(契約書の)なかには全部AV、と。
まあ、いちおう、訳(やく)してはくれたものの、でも、それがそのとおりの訳(やく)なのかどうか、というのを確かめられないような状況のなかで、出演をうけせざるをえなくって。

2017年9月14日 石本宗子 久留米市男女平等推進センター 相談コーディネーター

警察に行ったらね、
「なんで出たんだ?」
って言われたひと、いるんですよ。

たしかにね、出たこと自体、っていうのは、業者側からみれば出るという意思決定があるんだから、
「そりゃしかたがないだろう」
と。

でも、わたしは、どんな契約もそうだけれども、
「アダルトビデオに出演する」
と言ったときでも、ちゃんとそこに本人がイエスを出したものをきちんとかたちにして契約して、そのとおりをする、ということが前提だと思うし、そのための説明責任を果たしているか、って言うと、そんなことないし、説明責任どころか本人が、イヤだ、と言っても丸め込んだようにして、本当はそうじゃない、みたいなことがまかりとおっているわけでしょう。
だから、うん、と言ったこと自体が、(あとで)何も言えなくする、といった考え方自体がおかしいと思います。

2017年9月15日 石本宗子 久留米市男女平等推進センター 相談コーディネーター

ご本人の苦痛とか、つらさとか、不安感とかをまず、肯定する。
そして、弁護士につなぐ。
やっぱり、法律上、そのことをちゃんと、
「おかしい」
と。
「あなたたちがしたことは違法だ」
と言える。
そういうことを論理だってできる弁護士をちからにつけることで、彼女の、おかしいと思っている、苦痛に思っていることを、ちゃんと社会のなかで位置づけさせていく。
という、そういうことと、あと、支援団体のちゃんとしたプログラムをもったところにもご協力をお願いして、このひとのいまこまっている問題を具体的に解決策を組み立てて解決させていく。
もう気持ちの問題だけじゃすまないわけですからね。
実際に流通しているものを止(と)める。
そういうことをやっていく、ということを考えています。

2017年9月15日 石本宗子 久留米市男女平等推進センター 相談コーディネーター

実際にかかわったかたが、自分がネット上で配信されている動画をばぁーとリストアップするんですよね。
そのときに、その会社の動画で、ほかのかたのぶんもばぁーと出てくるわけですよね。
ということは、彼女はそのなかのひとりで、ほかにもそういうひとがいっぱいいるわけですから。
じゃ、そのひとたち、本当にこまっていないのか、と言うと、わたしはそうじゃないんじゃないかな、と。
もうむしろ、あきらめちゃっているひともいっぱいいる、と思うんですよね。
もう、日々がね、不安で不安でしかたがない、と思うんですよ。
特に流通でね、自分の顔とか実名が出ている、とかなったら。
そうなると本当に、
「あっ、またここで出ている」
「あっ、そこにも出ている」
みたいになると、もう本当に、外を歩くのも不安でしょうがないだろうなぁ、と思ってね。
こころが痛いです。
もう本当に、氷山のもう、一角、どころじゃないです。
もうホント、(氷山の)点、みたいなはなしだと思いますよ。

石本さんは、
(出演強要は)もうホント、(氷山の)点、みたいなはなしだと思いますよ
とおっしゃいます。
政府も同様の認識です。
昨年、内閣府の局長が国会で、以下の答弁をおこないました。

(2018年3月23日 参議院 法務委員会より。)

(※音声の文字化は、筆者。)
2018年3月23日 武川恵子 内閣府 男女共同参画局長

アダルトビデオの出演強要問題は被害者の多くが若年の女性でございますし、また、性犯罪、性暴力は周囲に打ち明けにくいということがございまして、関係行政機関などで把握している相談件数は、こうした問題をかかえる被害のごく一部である、というふうに認識をしております。

石本宗子さんはすこし前まで、久留米の市男女平等推進センターで、相談コーディネーターをされていました。

(参考)
石本宗子さんに関する記事

川内信江リポーター
支援団体パップス(ポルノ被害と性暴力を考える会)のあつまりなどに参加し、福岡、九州での相談をうけているかたがいます
女性の支援活動を28年(間)されている社会福祉士の石本宗子さんです

石本宗子さんの活動は、出演強要の被害者の相談だけにとどまりません。

(2018年6月6日 毎日新聞「セクハラを問う 識者インタビュー/下 『声に出さなくてもいい』 社会福祉士・石本宗子さん /福岡」より、引用。)

2018年6月6日 毎日新聞

元久留米市男女平等推進センター相談コーディネーターの社会福祉士、石本宗子さん(66)は、1989年のセクハラの違法性を問う日本初の裁判「福岡セクハラ訴訟」で原告を支援し、その後も性暴力等の被害に苦しむ女性たちを支援してきた。

(再掲。毎日新聞)
日本初の裁判『福岡セクハラ訴訟』で原告を支援

石本宗子さんは上述の毎日新聞の記事で、セクハラについて語っています。
なお、当該記事は有料となっています。
毎日新聞の場合は、1日、100円、で閲覧することができます。
有益な内容ですので、ぜひお読みになっていただければ、と思います。
本日は一部を引用させていただきます。

(2018年6月6日 毎日新聞「セクハラを問う 識者インタビュー/下 『声に出さなくてもいい』 社会福祉士・石本宗子さん /福岡」より、引用。)

2018年6月6日 石本宗子さん

自分が他人の快楽や支配欲を満たすための存在(性的対象)として扱われたら不快や屈辱的と思うのは当然。

2018年6月6日 石本宗子さん

嫌だという感覚は誰にも侵されない自分だけのもの。

2018年6月6日 石本宗子さん

女性だからと性的対象物と考え、加害行為に及んだ加害者に問題がある。

2018年6月6日 石本宗子さん

「過去の自分を責めないで」と伝えたい。

2018年6月6日 石本宗子さん

まず「嫌だった」という感覚を認め、生き抜いた自分をいたわってほしい。

有料記事なので、これ以上、引用することはできません。
ほかにも蒙を啓(ひら)かれる言辞がありますので、通読されることをお勧めいたします。

(再掲。石本宗子さん)
生き抜いた自分をいたわってほしい

このくだりを読んで首肯している自分に気がつきました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月14日

契約書を盾に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる…
本気で死にたかった。
あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年6月23日

皆に、今の私の立ち位置は危ないと言われました。
チンピラは何を仕出かすか分からないと。
東京湾に沈められるかも知れないし行方不明になるかも知れない。
色んな人から言われる。
そんなに脅されたらぶっちゃけ、
本当に不安で不安で眠るのも恐ろしい。

香西咲さん
2016年9月20日

青木りょうさんへ
5年間を返して下さい
死にたい

香西咲さん
2017年8月12日

明るい話題かぁ(*¨*)
今は人生立て直す事と生きるのに必死過ぎて…無いです(笑)6年間は無理して明るく振る舞うのはご存知の様に去年からもう限界でした(笑)
最近やっとゴルフやダイビングで体動かしてリフレッシュ出来る様になってきた所なので、これからは明るい話題出て来ると思います。

香西咲さん
2017年12月1日

引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、 #AV強要 を解決するだけの為に続けてきました
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

香西咲さん
2018年3月19日

今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(再掲。石本宗子さん)
生き抜いた自分をいたわってほしい

ぼくは香西咲さんをはじめ、被害者の方々を敬服しています。
狂気の世界を生き抜いたのですから。

(再掲。石本宗子さん)
『過去の自分を責めないで』」と伝えたい

出演強要の被害者の方々に責任はありません。
あらためて言うべきことでもありませんが。
2020年のオリンピックまでに極悪は淘汰されます。
悪が滅びたとき、被害者の方々は復活します。
あともうすこしです。
がんばりましょう。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

2018年3月19日
今こうして離れてみて、私個人的には異常な世界だと思いますし、そんな趣味も無ければ関わりたくない世界でした。
全ては #AV強要 から立て直す為に耐えてきた事です。#青木亮 の事務所では占い師やプルデンシャルにお金を使わされており、外界とも遮断され誰にも頼れずボロボロでしたので。

(明日のブログへつづく)



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