香西咲さんは契約のさいに細心の注意をはらいました。それでも被害に遭いました。相手は犯罪者です。自分自身に瑕疵がなくても、狙われたら最後です

タレントの伊集院光さんが以前、ラジオで、出演強要問題に言及しました。

2016年6月13日 TBSラジオ「伊集院光とらじおと」

世界は数字で出来ているというサイトが、伊集院さんの発言を文字にしています。
一部を引かせていただきます。

引用
2016年6月13日 伊集院光さん 

AVの話、昼間からというところはちょっとあるんですけどね。
とにかく、この業界のことを知らない、それで足を踏み入れないほうが良いです。
少なくとも、あなたとの合意がないにも関わらず、裸の仕事をさせようとするような事務所に、所属し続けようという意識を持たない方が良いです。

2016年6月13日 伊集院光さん 

モデルになったと思ったのにも関わらず、AVの仕事を急にさせられる。

2016年6月13日 伊集院光さん 

それが契約違反だって言われたりとか、中には「もうこれだけ用意ができているから取り返しがつかないんだ」みたいなことを言われてね。
でも、この事務所に契約を解除されたら、自分はたとえば芸能界の入り口を失っちゃうんだって思う方がいるとするならば、その入り口は合ってないです。
その入り口は繋がってないです。

2016年6月13日 伊集院光さん 

だから、勇気を持って断ることだし、大きな声を出しても良いし。
そういう理不尽な契約は、どうやったって無効にできるはずですから、そこを言いくるめられないように、その知識を持って欲しい。

(再掲。伊集院光さん)
勇気を持って断ること
大きな声を出しても良い

無理でしょう。
拒否することはできません。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月25日

富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

香西咲さん
2017年1月2日

娘を持つ親御さんへ
決して他人事ではありません。芸能、パーツモデル(手など)、ナンパ…あの手この手で勧誘してきます。年齢も容姿も関係ありません。スカウトや事務所がその気になれば整形させてでもAV出させます。環境も思考も180度変えさせられます。注意を払いきれるものではありません。

香西咲さん
2016年10月2日

デビュー前に『勉強』と称されて連れていかれたポールダンスや彼らの飲食交通費、全て女優から搾取した金で遊んでるのに、 あの時の私は律儀に『ご馳走様です』と言っていた。
洗脳されてたから社長が心配して駆けつけてくれたと本気で思っていた馬鹿。
2度とこんな女優が生まれて欲しくないですね。

香西咲さん
2017年12月9日

洗脳で「身内(事務所)の話しか聞く耳を持たない」っていう脳のバリアが出来るんですね。
ヘルメット被っている様な感じ。
そこに非道理な事をやらされたり不信感を持つと亀裂が入り、疑問を抱くけどまだ何も出来ない。
時間をかけて外の世界と触れ合う様になって少しずつバリアが削げ落ちていく感じです。

前の内閣府消費者委員会委員長は、国会でつぎのようにのべています。

(※質疑、応答の全文については、過去の当ブログを参照。)
音声の文字化は、筆者。)

2018年5月15日 河上正二 青山学院大学法務研究科教授(前内閣府消費者委員会委員長)

まあ、わたしは、民法の専門なので、そちらのほうからしか申し上げられませんけれども、ひとまずは、当初の勧誘内容や契約条件と異なるAV出演の強要があるというような場合には、これは消費者契約上の取消権をまずみとめておいてやるということ。
これ大事でして、場合によってはクーリングオフのようなかたちで契約からすみやかに抜け出すということを可能にすることも考えられます。

で、場合によってはですけれども、契約書にサインをさせられて、そして、あるところに違約金条項が入っていて、そこに拘束されるというようなこともあるやにうかがっておりますので、そうした違約金条項についても無効化しておくということが必要だろうという気がするわけです。

ただですね、クーリングオフとか取消権とか、契約からの離脱というのは、
「これは、はなしがちがう」
というふうにわかった時点、あるいはそういうふうに言った時点ですけれども、だいたい手遅れであります。

ですから、それを考えると、実効性のある被害予防のためには、こうした出演強要行為があった場合には、一定の刑事責任、刑事罰で対応することが必要ではないかと思います。

 
(再掲。柚木道義議員)

「これは密室のこともあって、警察による強要罪あるいは強制性交等罪の逮捕も実務上むずかしい、とも聞いておりまして」

これは要件面でいま先生がおっしゃった問題が若干あるわけですので、その部分についてすみやかに検討して刑事罰を用意するという方向をひとつ考えないといけないのかなという気がいたします。

(再掲。前内閣府消費者委員会委員長)
ただですね、クーリングオフとか取消権とか、契約からの離脱というのは、『これは、はなしがちがう』というふうにわかった時点、あるいはそういうふうに言った時点ですけれども、だいたい手遅れであります

これが現実です。
伊集院光さんのことばをつづけます。

引用
2016年6月13日 伊集院光さん 

それで、こういう苦労をいっぱいしている人。
こういう酷い目に遭っている人が、いっぱいいる。
だから、この人たち、こういう人達が生まれないようにすることで、逆に言うとね、自分は一緒にバラエティ番組の仕事をしている、セクシー女優の子達がいて。

(略。)
だけど、こういうことに巻き込まれないようにするために、色んな文句があるんですね。
昔よくあったのは、「飯島愛さんみたいになれる」と。

(略。)
彼女、特殊な才能と覚悟で、彼女はあそこまで行ったのを、あたかもみんななれるように言ったりとかね。
(略。)
そういうことには、惑わされないで欲しいし。
(略。)
いや本当にね、そういう甘い言葉で、間違った知識のまま入ってくるのは絶対にダメです。

この部分はおっしゃるとおりです。
飯島愛さんではなく長澤まさみさんの名前を出すパターンもあるようですが。

(2018年3月1日 ホウドウキョク「『有名女優も』うそでAV出演強要」より引用。)

ホウドウキョク

高木容疑者は、モデル志望の女性に対し、
「AVに出演せずにモデルにはなれない」

長澤まさみもそうやって表に出た」
などとうそをつき、無理やりアダルトビデオに出演させていた。

2016年6月13日 TBSラジオ「伊集院光とらじおと」

中村尚登さんというかたの発言もみてみます。

引用
2016年6月13日 中村尚登さん(TBSラジオ ニュースデスク) 

やっぱり、契約書というのはきちんと交わすわけですからね。
自分自身も、そこのところを本当よく注意して見るということが一番大切ですよね。

(再掲。中村尚登さん)
やっぱり、契約書というのはきちんと交わすわけですからね

ものごとはそう単純でありません。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年10月14日

(前略。)
私の場合は、事務所との契約書は自分の都合の良いように作り直しました。
勿論エロなんて言葉は無し、一般的な芸能契約書です

そして撮影後にメーカー、事務所、私の3社間で契約書が存在する事を知らされたのです。
日付も撮影前に遡って記載されてありました。

香西咲さん
2016年10月15日

メーカーと事務所が先に結んでいたらしく、私は撮影後にその契約書の存在を知らされました。

日付は撮影前に遡って記載されてました。

契約場所には行ってません。

これが、出演強要、です。

(再掲。中村尚登さん)
自分自身も、そこのところを本当よく注意して見るということが一番大切ですよね

いくら気をつけても被害をふせぐことはできません。

(2016年8月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん

前の事務所が解散していたこともあり、次に所属する事務所はとくに慎重に選ぼうとしていました。
それで、知り合いの弁護士に相談したところ、
「この『M』(Marks Investment)という会社は実態がない。あやしい」
と。
そのままAに伝えたら、会社の登記簿と印鑑証明を持ってきて、
「ちゃんとあるだろ。その弁護士は何を言っているんだ」
と突き返されました。

(2016年9月24日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲が語る『洗脳』から出演までの8カ月」より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん

それでも、すぐには事務所には所属しなかった。
レースクイーンなどの活動をしたことから、事務所選びは「一生もの」だと考えていた。
そのため一度、知り合いの弁護士に相談してみた。
事務所を調べた弁護士からは「実体がない」と指摘された。
それを社長に告げると、登記簿と印鑑証明を目の前にたたきつけられた。
「お前の弁護士は何を考えているんだ! ちゃんと実態あるだろうが、ほらよ」
さらにはフリーで続けてきた仕事を継続できるように、「契約書も自分の変えたいように変えていいよ」と言われた。
「寛大」だと思った社長の次の言葉も効いた。
「俺たちはお前の家族だから、全力で応援する」

TBSラジオニュースデスクの中村尚登さんは、
やっぱり、契約書というのはきちんと交わすわけですからね。自分自身も、そこのところを本当よく注意して見るということが一番大切ですよね
と言います。
相手は犯罪者です。
自分自身に瑕疵(かし。「おちど」)がなくても、狙われたら最後です。
毒牙にかかります。

(2016年9月20日 AbemaTIMES「AV出演を強要される女性たち 高額な違約金を請求されるケースも」より、引用。改行を施しています。)

2016年9月20日 AbemaTIMES

また、川奈氏はAV出演を強要しされたと実名で訴える女優・香西咲については
あれは犯罪ですよね。自分から出たいと考えた私の場合とは全く違います。ああいうことはあってはならないです」
と語った。

現在、警察が悪党に対して適用しているのは、労働者派遣法と職業安定法です。
この法律をもちいて捕獲が可能なのは、スカウトとプロダクション関係者だけです。
メーカーは対象外です。
政府は、オリンピックまでに人身取引を根絶する、と宣言しています。
出演強要は人身取引です。

(参考)
2018年5月18日 人身取引対策推進会議「人身取引対策に関する取組について(年次報告)」

(※目次)

5 人身取引の撲滅
(1)取締りの徹底
① 売春事犯等の取締りの徹底
② 子供の性被害(児童の性的搾取)に対する厳正な対応
③ 悪質な雇用主、ブローカー等の取締りの徹底
いわゆるアダルトビデオ出演強要問題に対する厳正な対応35ページ)

政府は出演強要をおこなったやつらに対して、強姦罪並みの重い刑罰を科そうとしています。
労働者派遣法や職業安定法の適用が最終的な到達点ではありません。

(2017年5月20日 テレ朝NEWS「AV出演強要問題 全国警察本部に専門官を設置」より、引用。改行を施しています。)

政府は(5月)19日、関係省庁の対策会議を開き、違法なスカウトの摘発を推進する専門官を、今月中にも全国の警察に設置することを決定しました。
警察庁は
「場合によっては業者のスタッフを、強姦罪や強要罪で摘発する」
としています。

政府はいつまでも犯罪者たちを野放しにしておかないでしょう。

(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

出演強要をおこなったやつらはいずれ、刑務所に打(ぶ)ちこまれることになります。
新法の制定がまたれます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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