16日前の当ブログで、自民党の松本洋平衆議院議員についてふれました。
(参考。当ブログ)
・2018年12月5日
松本議員は現在、性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(ワンツー議連)の事務局長をされています。
(性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟 ~1 is 2 many!(ワンツー)議連~ 決議より、引用。)
●性暴力のない社会の実現を目指す議員連盟(ワンツー議連)
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【ロビイング報告】
松本洋平議員と、面談をしてきました!
12議連の事務局長を務めてくださっています。12議連、もうすぐ発足から一年ですね?リンクから一年の歩みを一気読みできます??
— 一般社団法人Spring~性被害当事者が生きやすい社会へ~ (@harukoi2020) 2018年11月28日
12議連(One is too many=性暴力は一件でも多すぎるの意)でいつもお世話になっております???
松本洋平 衆議院議員より頂いた #OneVoice !!『みんなが幸せに生きることができるように』 pic.twitter.com/6lu7lr0Rxw
— One Voice キャンペーン ~一人一人の声を社会へ~ (@OneVoice_Spring) 2018年7月1日
松本議員は以前、児童ポルノの問題にもとりくんでいました。
国会質疑をふりかえってみます。
(2005年12月16日 衆議院 青少年問題に関する特別委員会「会議録」より、引用。)
●2005年12月16日 松本洋平 衆議院議員(自民党)
(前略。) しかしながら、私は、そうした地域の防犯対策、もちろんやらなければならないんですけれども、それに加えてぜひともやらなければならないことがあるんじゃないかと思っております。 それはどういうことかと申しますと、本来、犯罪者にならなくてもよかった人間が犯罪者になってしまうような社会環境というものが、今我が国には存在しているんじゃないかということを非常に強く感じるわけでございます。 確かにスクールバスも大事でございます。 そうした観点から見まして、犯罪者を生み出さないそうした環境をつくるために、私は、ちまたにはんらんする児童ポルノ、また有害図書が容易に手に入るような、こういった社会環境を何とかしていかなければならないと考えているところでございますけれども、これに対しましての内閣府の現状認識、またその取り締まりにつきましての警察庁の見解というものをぜひともお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 |
●2005年12月16日 山口泰明 内閣府副大臣
(前略。) 今はポルノの質問でありますけれども、幼児ポルノについては、児童の尊厳を害するばかりでなく、本当に児童を性の対象としてとらえる風潮を助長することになる点で、非常に有害なものであることをまず認識しております。 また、有害図書については、子供が自由に出入りできる場所では有害図書を青少年の目に触れさせないようにすることや、容易に購入できなくすることが青少年の健全な育成を推進する上で必要なことと認識をしているわけであります。 政府としては、幼児ポルノについては、平成11年(1999年)に児童買春、児童ポルノ禁止法が通ったわけでありますけれども、この運用により規制を行っているところでありますけれども、有害図書についても、都道府県が定める青少年保護育成条例で規制がなされておりますし、地方公共団体に対しまして、条例を効果的に運用いたしまして青少年に配慮した販売方法を講ずるよう、これまでもたびたび要請はしているところであります。 今後とも、この幼児ポルノに係る違法行為の取り締まりや、有害図書に対する適切な対策が確実に実施されるよう、政府と地方公共団体が先ほど来ありますように一体となって取り組むこと、性犯罪を初めとする青少年の犯罪被害の根絶に向けてこれからも政府を挙げて全力で取り組んでまいります。 |
●2005年12月16日 竹花豊 警察庁生活安全局長
警察におきましては、平成11年(1999年)に制定され16年(2004年)に改正されました児童買春、児童ポルノ法を活用いたしまして、児童ポルノの製造、販売や公然陳列等の行為について、平成16年(2004年)には177件を、また本年(2005年)上半期では、ほぼ昨年1年分に相当いたします170件を検挙いたしているところでございます。
また、青少年が性に関する有害な情報に接することは、青少年に性についての誤った認識を持たせることにもつながるものであるところ、各都道府県で制定されております青少年保護育成条例におきまして、有害図書類の青少年に対する販売の禁止あるいは区分陳列について規定されております。 近年のインターネットの普及等の問題もございます。 |
●2005年12月16日 松本洋平 衆議院議員(自民党)
政府、地方一体となってお取り組みをされているという御答弁でございました。 しかしながら、ぜひとも現実というものをより一層認識をしていただきたいというふうに思っております。 それは、何よりもこうした犯罪が起き続けている、そして、そうした犯罪者のお宅からはやはりこういったものが押収されている、そこの事実というものをぜひともより一層認識をしていただきたい。 そして、必要とあらば、私は、やはり規制の強化、取り締まりの強化というものをより一層推進していかなければならない重要な問題ではないかというふうに思っておりますので、その点に関しましても、ぜひとも強力な推進をよろしくお願い申し上げます。 |
このやりとりの9年後、児童ポルノの単純所持は犯罪となりました。
現在はもっているだけで検挙されます。
最近の報道をみてみます。
<2018年1月1日>
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販売サイトから児童ポルノを購入した7,200人の名前があきらかになったようです。
<2018年3月26日>
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(再掲)
「これまでに200人以上が児童ポルノの所持容疑で摘発されている」
今月も検挙の報道がありました。
<2018年12月11日>
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(再掲)
「約870人が全国の警察に書類送検されていた」
検挙者が200人から870人になりました。
今後、さらに数がふえてほしいものです。
松本議員の国会質疑にもどります。
●2005年12月16日 松本洋平 衆議院議員(自民党)
また、こうした児童をねらった犯罪を考えたときに、私が強く感じますのは、性に対する意識の希薄さといいますか、短絡的かつ安直にだんだん日本人の心というのがなってきて、倫理観の喪失といったものを強く感じる次第でございます。
何でこういう国になってしまったのかなということを考えてみましたときに、もちろん、さまざまな要因が考えられるわけではございますけれども、しかしながら、私が感じるのは、やはり今の日本の教育というものに問題が潜んでいるのではないかとも私自身は思うところでございます。 |
松本議員は13年前に、
「短絡的かつ安直にだんだん日本人の心というのがなってきて、倫理観の喪失といったものを強く感じる次第でございます」
と嘆じました。
「倫理観の喪失」
今年、国会で、松本議員と同旨の発言をした議員がいます。
(2018年4月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
(※音声の文字化は、筆者。)
●2018年4月12日 若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
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松本洋平議員と若松謙維議員の発言を対照します。
□松本洋平議員(2005年)
「性に対する意識の希薄さといいますか、短絡的かつ安直にだんだん日本人の心というのがなってきて、倫理観の喪失といったものを強く感じる」
□若松謙維議員(2018年)
「いま日本の社会のどれだけモラルがですね、いわゆる後退しているのか」
児童ポルノは麻薬と同じく、所持しているだけで犯罪となりました。
早晩、現在のアダルトビデオがこのようなとりあつかいとなるのは自明です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月3日>
■私の動画(海賊版も全て)を全て削除して頂けますか? ■貴方方は大して営業なんて行ってないんですから総ギャラを開示し返金+膵炎の慰謝料をお支払い頂けますか? ■騙され続けてきた4年間を別の形で返して頂けますか? それよりまず皆の前で謝罪しなさい
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●香西咲さん
<2017年11月19日>
つい最近、麻布署に行った時に、 担当だった方お一人とお会いして、 咲『AV辞めれることになりました』 警部『良かったね』ニコニコしながら答えてくださりました( *´꒳`* ) 本当にお世話になりましたm(_ _)m 今後もお世話になりますが…(苦笑) |
●香西咲さん
<2018年6月4日>
何回も相談してるのですが、 #AV強要 に当たる明確な法規制が無いのが現状です。 こちらは騙され体も精神も将来もすり減らし、あちらは大金を得た。生き殺しですよ。 #青木亮 |
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わいせつビデオメーカーがこの世に存在していなければ、香西咲さんの人生は別のものになっていました。
ほかの被害者の方々についても同様です。
メーカーは諸悪の根元です。
政府はいま、メーカーをこの世から葬り去ろうとしています。
児童ポルノのつぎは、わいせつビデオです。
いま世の中はそのようにうごいています。
これ以上、悪徳が栄えることはありません。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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