2日前から、厚生労働省の婦人保護事業についてみています。
(参考。当ブログ)
・2018年11月30日
・2018年12月1日
昨日は、「婦人相談員相談・支援指針(平成27年3月策定)」にもふれました。
(2018年3月20日 平成29年度全国児童福祉主管課長会議「(5)母子家庭等自立支援室関係」より、引用。改行を施しています。)
●2018年3月20日 平成29年度全国児童福祉主管課長会議
(3)婦人相談所ガイドライン、婦人相談員相談・支援指針について
婦人相談員相談・支援指針(平成27年3月策定)については、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に係る対応について、新たに盛り込む予定である。 今後、上記の内容について、婦人相談所ガイドライン及び婦人相談員相談・支援指針を一部改正し、各都道府県あて通知する予定であるので、その際は、管内の婦人相談所及び婦人相談員へ周知いただくようお願いする。 |
それから10日後のことです。
「婦人相談員相談・支援指針(平成27年3月策定)」のなかに、アダルトビデオ出演強要問題が付け加わりました。
(2018年年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針策定ワーキングチーム「婦人相談員相談・支援指針」より、引用。改行を施しています。)
<66~67ページ>
●2018年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針
(※2018年3月30日 追記) |
なぜ厚生労働省は、婦人相談員相談・支援指針のなかに、出演強要被害を添えたのでしょうか。
昨年(2017年)の5月に政府は、出演強要被害に対する「今後の対策」を策定しました。
「今後の対策」のなかに、つぎの記述があります。
(2017年5月19日 関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。改行を施しています。)
<7ページ>
●2017年5月19日 厚生労働省
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その後、厚生労働省は、婦人相談員相談・支援指針に出演強要被害を書き込みました。
政府は「今後の対策」で取り決めた事柄を着実に実行している、ということがわかります。
わいせつビデオ業界に対する法規制に関しては、現在、進行中です。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
●内閣府、関係府省
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政府は現在、手抜かりなく「今後の対策」を遂行しています。
早晩、わいせつビデオ業界をとりしまる法律ができることは、論を俟(ま)たないでしょう。
ふたたび婦人相談員相談・支援指針にもどります。
同指針を通覧しましたところ、蒙を啓(ひら)かれました。
たとえば、DVとストーカーに関して、以下の記述があります。
(2018年年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針策定ワーキングチーム「婦人相談員相談・支援指針」より、引用。改行を施しています。)
<44~45ページ>
●2018年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針
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いずれも、わいせつビデオ業界人が普段おこなっている所行と酷似しています。
<45~46ページ>
●2018年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針
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「実際の全ての暴力の責任は、加害者にある」
出演強要の場合も、すべての責任はわいせつビデオ業界人にあります。
被害者の女性には瑕疵(かし)がありません。
微塵も。
<46ページ>
●2018年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針
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<46ページ>
●2018年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針
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<46~47ページ>
●2018年3月30日改訂 婦人相談員相談・支援指針
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(再掲。婦人相談員相談・支援指針)
「加害者から、自己決定権・選択権を日常的に奪われている」
わいせつビデオ業界もこうした悪行に長(た)けています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年3月5日>
経験者しか分からないと思いますが 第三者との連絡をいつの間にか、本人も気付かぬうちに遮断させられていきます。 そしてキッパリ断れる様な女の子の方が少ないと思います。 そこまで追い込まれます。 そんな簡単な話ではありません。 |
●香西咲さん
<2016年7月10日>
【RT拡散希望】 何本も出てるのに何故辞められないか?にも触れられています。 経験者しか分からないでしょう。 実に8ヶ月間におよぶ洗脳行為です。 #文春砲 |
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(再掲。婦人相談員相談・支援指針)
「どのように対処しても暴力から逃れる方法がないという状態におかれる」
こちらについても同様です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月23日>
皆に、今の私の立ち位置は危ないと言われました。 チンピラは何を仕出かすか分からないと。 東京湾に沈められるかも知れないし行方不明になるかも知れない。 色んな人から言われる。 そんなに脅されたらぶっちゃけ、 本当に不安で不安で眠るのも恐ろしい。 |
香西咲さんはちがいました。
わいせつビデオ業界の脅しに屈しませんでした。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月27日>
私が東京湾に沈められようが、 万が一 芸能プロダクションA-team #エーチーム スカウトの #飯田正和 に命を狙われようが、私は死ぬのも怖くない。だから謝罪してこない限りこの問題には一生掛けて本気で取り組む。 |
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被害者のだれもが香西咲さんのようには振る舞えません。
香西咲さんは別格です。
高潔で、信念を貫くかたです。
婦人相談員相談・支援指針には、被害をうけた方々に対する接し方が掲載されています。
より多くの人々に読んでほしい文書であると感じました。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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