分水嶺となる2020年が近づいてきました。わいせつビデオ業界は悪事の糊塗、隠蔽に終始しました。香西咲さんは逃げませんでした。結末は誰の目にもあきらかです

宮崎信行さんというジャーナリストがいます。
以前、日本経済新聞の記者をされていました。
このかたについては過日の当ブログでふれたことがあります。

(参考。当ブログ)
2017年4月13日

出演強要問題に関する宮崎信行さんの論説をふりかえってみます。

(2017年3月27日「宮崎信行の国会傍聴記」より、引用。改行を施しています。)

2017年3月27日 宮崎信行さん(ジャーナリスト)

公明党の佐々木さやかさんはアダルトビデオ(AV)出演強要問題について
「18歳、19歳などの若者は世間を知らないことが多くAV出演問題の被害者が出ている。公明党が要望書を政府に提出した」
としました。

昨年の3月27日の参議院予算委員会で、公明党の佐々木さやか議員が出演強要問題を質(ただ)しました。
宮崎信行さんはこのときのやりとりをとりあげています。

(参考。2017年3月27日 動画「参議院予算委員会」。)
(※質疑、応答の全文については、当ブログを参照。)
(※音声の文字化は、筆者。)

2017年3月27日 佐々木さやか 参議院議員 

今日はですね、近年、18歳や20歳になったばかりといった若年女性を中心に被害が報告されているアダルトビデオの出演強要問題についてとりあげたいと思います。
モデルやアイドルになりませんか、と地方からでてきた若年女性に声をかける。
あとからAVの出演だとわかって、ことわろうとすると、莫大な違約金が発生する。
はらえないなら親に請求する、などと言ってですね、出演をせざるをえない状況に追いこむ。
被害者のなかには、みずから命を絶ってしまった。
こういうケースもあると報告されております。
若年者の判断力の未熟さや、法律知識の不足などにつけこむ手口というのは、ゆるしがたいことだと思っております。
公明党はこの問題について、プロジェクトチームで提言をまとめまして、先日、官房長官にもうしいれをうけていただきました。

2017年3月27日 宮崎信行さん(ジャーナリスト)

加藤勝信男女共同参画相は
「被害者が相談しやすい体制を研究するための予算が入っているし、ホームページはすぐに設けて、政府の相談窓口を一本化する」
と語りました。

(参考)
2017年3月27日 加藤勝信 男女共同参画担当大臣 

性的な暴力の被害にあった場合、そのやっぱり、特別な心理的な状況ともうしあげたらいいんでしょうか、なかなか相談機関に相談できないっていうかたもいるというふうに承知をしております。
被害にあっているかたが、まさにこう気軽に、あるいは相談していく気持ちになっていく、まあそういうこともふくめて、いろいろ工夫や周知が必要だと考えておりまして、内閣府では、これは来年度の予算なんですけれども、被害者への効果的な相談、支援のありかたについて、調査、研究をおこなうための予算を盛りこんで、いまご審議をしていただいておりまして、被害者に寄り添った効果的な方法をしっかりと検討していきたいと思っております。
また内閣府は、今月中に作成するホームページにおける相談窓口の周知については、いまさまざまな相談機関があるなかで、相談したいかたがどこに相談したらいいのかってなかなかよくわからないっていうおはなしもいただきます。
こまったときにはまず、ここに相談してくださいという、まさに入口になる相談窓口、この周知をしっかりと進めていきたいと思っております。

2017年3月27日 宮崎信行さん(ジャーナリスト)

安倍首相は
「若年層に対する性的搾取、性的暴力は許さない。とくにアダルトビデオの出演強要は、女性活躍社会をかかげるなか安心して女性が暮らせる体制をつくる」
と明言しました。

(参考)
2017年3月27日 安倍晋三 内閣総理大臣 

若年層のですね、性的搾取や、女性に対する性暴力は、重大な人権侵害であり、国としてはその根絶をはかっていきます。
このため、配偶者等からの暴力、性犯罪、ストーカー行為など、それぞれの実態に応じたとりくみを進めています。
特に、アダルトビデオ出演強要問題については、佐々木議員が中心となってとりまとめられた御党の提案もうけまして、さっそく加藤大臣を中心に政府一体となってとりくむ体制を立ちあげたところであります。
そのもとで、実態の解明、とりしまりの強化、予防のための教育、啓発の強化、そして被害者が相談できる体制の充実などのとりくみを加速していきます。
女性が安心して暮らせる環境を整備することは、女性活躍を推進するうえの大前提であり、政府としてしっかりと対応してまいります。

宮崎信行さんは最後に、以下のことばで締めくくりました。

2017年3月27日 宮崎信行さん(ジャーナリスト)

アダルトビデオのほとんどは東京都内で撮影されているとされ、年2万本という見立てもあります。
新宿歌舞伎町のホストクラブ経営者が、
「きょうはいいよ」
などと言ってツケをためていき、200万円くらいで突然請求書を出し、
「払えなければソープに沈めるぞ」
「AVに出ろ」
などと若い女性につけ込む搾取の構図が顕著です。
朝の池袋の路地裏などでも、撮影スタッフの集合場所かと思わしき、黒いシールを貼ったワゴン車を見かけることがあります。
半場に向かうワゴン車よりも、AV撮影現場に向かうワゴン車の方が目につく日本経済でよいのでしょうか。
春、旅立ちの季節に、日本人の閉鎖性と陰湿性の裏返しである、東京のAV産業
完全に撲滅しましょう

(再掲。宮崎信行さん)
AV産業
完全に撲滅しましょう

心地よい響きです。
今年になって宮崎信行さんは、ふたたびこの問題にふれました。

(2018年7月18日「宮崎信行の国会傍聴記」より、引用。改行を施しています。)

2018年7月18日 宮崎信行さん(ジャーナリスト)

陰湿で近視眼な日本で、非正規雇用や世代間格差に見て見ぬふり、年1万本のアダルトビデオが製造され、結愛ちゃん事件ももう忘れた。
まあ、片脚ケンケンで、当面生きていくしかありません。
選択肢があることを自由というのですから、選択肢がなければ不自由です。

宮崎信行さんは、憤怒(ふんぬ)しています。
なぜまだアダルトビデオが製造されているのだ、と。
昨日のブログでも書きました。

(参考。当ブログ

出演強要等を罰する法案については、現在、有識者検討会で審議されています。

(2018年3月26日 第4回関係府省対策会議3 平成30年度「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」実施予定施策一覧より、引用。)

2018年3月26日 内閣府

(今年度)
現在実施中の有識者へのヒアリング状況を踏まえ、有識者検討会による更なる検討を進める予定。

有識者検討会による更なる検討を進める
出演強要問題にかぎらず、重要な法案をつくるときはまず、有識者検討会に諮(はか)られます。

(再掲。宮崎信行さん)
年1万本のアダルトビデオが製造

幾重にも審議を重ねて、閣法(内閣が提出する法案)となります。
時間がかかります。
閣法とは別に、議員立法というのもあります。
たとえば、DV防止法(配偶者暴力防止法)がそうです。

(参考)
千葉県 DV防止法とは?
DV防止法 日本女性学習財団 キーワード・用語解説

DV防止法(配偶者暴力防止法)は、議員立法です。
巷間、ザル法、と揶揄されています。
罰則も軽いです。
出演強要を罰する法案は、議員立法でありません。
閣法(内閣が提出する法案)です。
議員立法とはちがって重罰化が期待できます。
内容も、微に入り細をうがつ(非常にこまかい点にまで気を配る)ものとなることでしょう。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

内閣府、関係府省

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

(再掲。宮崎信行さん)
AV産業
完全に撲滅しましょう

法案の完成が楽しみです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月24日

ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ
逃げる事はいつでも出来るんですよね。
立ち向かえるのは今だけ。
フラッシュバック等受け入れて下さるmanjiさんの様な方々に感謝致します。

香西咲さん
2016年10月5日

またフラッシュバックしてしまいそうなので自粛します、
失礼致しましたm(_ _)m

尊敬する有名な方はこの件を
『現代版人身売買』と仰っていました。
次世代の人達へこの連鎖を止めたい一心である事もどうかご理解下さい。

香西咲さん
2017年2月4日

明日の治療が重いと聞いていて恐怖と緊張で眠れない…
先生に『逃げちゃダメよ』って言われたけど嗚呼逃げたい…

香西咲さん
2017年11月11日

強要問題が勃発した時に真っ先に逃げたのも青木亮率いるアットハニーズ。

香西咲さん
2017年12月8日

仰る通りですね。
2016年は週刊文春さん始めメディアの方々
2017年は人権団体の方々や議員の先生方、精神科医の先生
2018年は…どうなるのでしょうか

自己主張は苦手だし頭もキレるわけでもなく…ただ逃げなかっただけでこれだけの方々に愛の手を差し伸べて頂きました。
皆様本当に感謝致します。

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わいせつビデオ業界は出演強要の事実を糊塗、隠蔽することに終始しました。

(再掲。「今後の対策」)
関係者による自主的な取組の進捗状況(略)も踏まえ、(略)、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する

オリンピックが開催される2020年が近づいてきました。
わいせつビデオ業界の殲滅は必定です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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