香西咲さん「そこまで追い込まれます。そんな簡単な話ではありません」。吉田豪さんがモーニングCROSSで語った出演強要に関する論説は正鵠を得ています

過日の当ブログで、以前、モーニングCROSSがとりあげた出演強要問題についてふれました。

(参考。当ブログ)
2018年11月7日
2018年11月8日

偶然、モーニングCROSSの別の回で、吉田豪さんが強要問題を論じていると知りました。

2016年7月1日(金)
モーニングCROSS

YouTube 吉田豪「AV出演強要問題」 グラビアモデルや歌手になれるはずがAV出演 [モーニングCROSS]

発言の内容をご紹介させていただきます。

(※音声の文字化は、筆者。)

2016年7月1日 堀潤 キャスター

さあ、つづいて豪さん、お願いします。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

はい。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

AV出演強要問題。

2016年7月1日 宮瀬茉祐子 アナウンサー

グラビアモデルとして契約したはずだった女性がアダルトビデオ出演を強要されたAV出演強要問題で、大手AVプロダクションの元社長らが労働者派遣法違反の容疑で逮捕された問題で、AVメーカーなどNPO法人知的財産振興協会が謝罪の声明文を発表しました。
声明文では、
「業界の健全化へ向けメーカーとしてもプロダクション側にはたらきかけていく」
としています。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

うーん。
さあ、いろんな声が聞かれるようになりまして、
「そんなことはない」
という現場の声もあれば、いっぽうで、まあ、
「だれにも言えなかった」
と、相談にのってきた弁護士さんたちも、非常に改善をもとめていたりとか。
豪さん、どういう切り口で?

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

あの、最初にこの人権団体側が、まあ、この強要問題を話題にして。
まあ、出なかったら何百万払えみたいなことを言われてやらざるをえなかったみたいなはなしをしたときに、そうなんですよその、いま言われたみたいに、AVの業界側、女優さんから監督さんからいろんなひとが、
「そんなひとはみたことがない」
「そんなことはない」
みたいに、いっせいに言っていたのが、怖い、と思ったんですよ。
ぼく。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

うーん。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

ぼくは、タレント本のコレクターで、AV女優さんの本もけっこう読んでいますけれど、ぼくが読んでいるなかで、けっこうな確率で、強要されたはなしを書いているんですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

なるほど。
すでにおおやけに出ているー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

そうです、そうです。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

ご自身たちの声が。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

たとえば、アサミユマさんが。
彼女、もともとグラビアアイドルをやられていたんですけれども、
「グラビアアイドル、やめたい」
っていったら事務所に、
「おまえやめられないよ」
って。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

えっ。
アサミユマさんが?

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

そうです。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

えっ、そうですか

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

「AVやんなきゃやめさせない」
って言われて。
「ぜったいいやです」
って言っても、
「いいからやるんだ。やらなかったらカネ払え」
っていった感じになって、やらざるをえなくなって。
やるんだら、と思って、プロとしてがんばって。
がんばった結果、こういうことが言えるようになった。
本で。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

はぁー。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

っていうひとなんですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

はぁー。
なるほど。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

で、ホノカさんっていう、このかたもベテランのAV女優さんで、もうやめたんですけれども、彼女も、やっぱりスカウトされたときに、
「歌手にするから」
って言われて撮影につれていかれたら、いきなりヌードで、で、AVに出させられることになって、
「ぜったいいやだ」
って言ったんだけど、
とにかくまあCD出すんだったらDVD出せば歌手になれるから、って言われて。
それがだんだんだんだん、その何本っていうのがどんどんふえていって。
で、やるんだったら腹括ってやったひとなんです。
このひと。
で、今回、告発した女優さんが大量にAVに出ているってことで、
「そんなのぜったいに強要じゃないのよ」
みたいに言うひとが多いんですけれど、強要されたあとにいっぱい出ているひともいっぱいいるんですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

なるほど。
そこから自分たちの意義をみいだしてー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

そうです、そうです。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

ここでがんばろう、と。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

どうせここまでやっちゃったんだ、と。
しょうがない、腹括ろう、になったひともいる、っていう。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

なるほどね。
あのー、AV業界のかたに訊(き)くと、
「昔は、いま途中におおきな事件などもあって、昔はそういうのがあったけれども最近はそうじゃない」
と。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

そう言うひとも多いじゃないですか。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

そういうふうにおっしゃるかたもー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

そこにも、すごいモヤモヤするんですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

ふん、ふん、ふん、ふん。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

比較的このひとたち(アサミユマさん、ホノカさん)まあまあ、比較的、最近のひとたちです。
でも、まあ、10年くらい前まではあったけれども、最近はない、みたいなはなしも聞くんですけれども。
ところがぼくが、AV関係のひとから、ぼくがこういうことをあの、
「昔から、こういうことを書いているひとがいますよ」
と言ったら、
「そうなんですよ」
みたいことを言うひとはいるんですよね。
「いまも実は裏にはいろいろ。わたしも聞いたことがあります」
みたいなひとはいるんですけれど、表だって言えないですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

どうしてですか?

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

やっぱ、業界のマイナスになるようなことは言っちゃいけない、みたいな空気があることが怖いんですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

護送船団方式というかー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

ええ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

皆でここは業界が一丸となってっていうー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

ええ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

なるほど。
ただ、そのいま、業界、とおっしゃったところも、非常に多重下請けというか。
最近、インターネットも発達していますから、いわゆる大手プロダクションから本当に現場でゲリラ的にやっている制作会社まで、ずいぶんふえてきて幅広いんじゃないですかね。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

最近クリーンになってきた、って言いながらも最近の傾向って、だってあれですよね。
まあ関東連合系の本とか読めばわかりますけれども、あのひとたちが正業として選んだのがAVの女優さんの事務所だったりするわけで。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

あー、なるほど。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

はたしてそれは、どれくらいクリーンなのか。
ぼくはわからないんですけれど。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

これ、どういうふうにして、その問題を改善していく方向にもっていけばいいんでしょう?

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

なんか、思想対立的なふうになっちゃっているんじゃないですか。
その人権団体がちょっと左寄りなんでー

2016年7月1日 堀潤 キャスター

なるほど。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

どうなのか、みたいな感じの。
でも、そういうだけの問題じゃない、っていうか、あきらかに、
「何もない」
って言うの、嘘じゃないですか。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

うーん。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

あることはある、はずなんですよ。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

ええ。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

だから、あるものをどうやって改善していくか、って、業界側がうごかないことには、とは思いますね。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

あの、以前、いわゆるスナックとか、キャバクラとか。
そういった夜のお水のお仕事をされているみなさんで、労働組合をつくろう、っていううごきが一部であって。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

はい、はい。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

で、AV界でもいわゆるこの組合的なものをつくっていったほうがー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

ホント、そうだと思います。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

いいんじゃないですかね。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

なかったことがおかしいぐらいで。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

うん、うん。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

前に西原理恵子さんも言っていたんですよ。
アイドルも組合をつくるべきだ、って。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

そうですね。
海外では俳優のかたがたとか、そういったみなさんが組合をつくることで、そういったまあテレビや映画業界と伍していく環境をつくろうと。
なかなか日本の場合だと、えっ、だれでしたっけ?
小栗旬さんでしたっけ?
だれか、俳優のー

2016年7月1日 宮瀬茉祐子 アナウンサー

そうです。
小栗旬さんが中心にされているそうですね。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

そういううごきがやっぱ、広まる必要があるんじゃないですかね。
でも見えにくいですよね。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

見えにくいし、声も出しにくいし、裁判とかもしづらいし、っていう問題は絶対にありますからね。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

でも、こういう問題、その弁護士さんたちのグループ(HRN)、ぼく、よく知っているんですけれども、さっき言った思想的に
「あいつは左だ」
みたいなかたちでそういう声がこうー

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

それで片づけられがちでー

2016年7月1日 堀潤 キャスター

レッテル貼りされちゃうとよくないな、というのはありますよね。

みなさんからツイッター、いろいろ来ていますね。
ありがとうございました。
のちほど紹介しましょう。
本日の「オピニオンCROSS」は、以上です。

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2016年7月1日 堀潤 キャスター

さあ、豪さん。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

なんかコメントで、バッキー事件について聞いてほしい、みたいな感じなんですけれどもー

2016年7月1日 堀潤 キャスター

ひどい事件でした。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

女優さんにね、重傷を負わせて、禁固18年になった。
あの代表、実はぼく会ったことがあって、
「おれ、ぜんぜん悪くないから取材してくれよ」
って言われて、逃げたことがあります。

2016年7月1日 宮瀬茉祐子 アナウンサー

豪さんが逃げたんですね。

2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

絶対ぼくは、そっちに巻き込まれたくないです。

2016年7月1日 堀潤 キャスター

やっぱり、労働組合ができるようなそういう環境になってほしいなと思いますよね。
AV女優のかたでも、そういうの必要だ、っておっしゃっているかた、いらっしゃいますからね。
はい。

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2016年7月1日(金)
モーニングCROSS

この番組が報道された6日後のことです。
香西咲さんが週刊文春で、みずからの被害を告発されました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月6日

週刊文春様の報道に私のAV強要の件が出始めている様です。
ファンの方々は読んでいて心が痛くなる内容だと思います。
ですがデビューから前の事務所を経て独立迄に受けた現実であり、これを経て今の私がある事を知って頂けたら幸いです。
またそれが今のAV業界の為にもなると信じてやみません。

香西咲さん
2016年7月7日

(前略。)
私は行ける所まで頑張るのみです。
今後は友達関係や家族関係…
再構築していきたいな。

香西咲さん
2016年7月19日

週刊文春様に掲載された時は毎朝300件近い通知。
今でも朝起きると100件以上の通知。

今まで懇意にして下さってた方々にも返信や『いいね』をし損ねてしまう事が多々ありますが、
どうかお許し下さい(〃>ω<〃)

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最近、あるツイートの存在に気づきました。
書き込みの日付は、2016年3月5日、となっています。
香西咲さんに宛てられたものです。

香西咲さんはつぎのように返しました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年3月5日>

この2日前(2016年3月3日)に、HRNが、出演強要被害に関する報告書を公表しました。
タイトルは、
ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書
です。
先述のとおり、業界人は反駁(はんばく)しました。

(再掲)
2016年7月1日 吉田豪さん(インタビュアー)

あの、最初にこの人権団体側が、まあこの強要問題を話題にして、まあ、出なかったら何百万払えみたいなことを言われてやらざるをえなかったみたいなはなしをしたときに、そうなんですよ、いま言われたみたいに、AVの業界側、女優さんから監督さんからいろんなひとが、
「そんなひとはみたことがない」
「そんなことはない」
みたいに、いっせいに言っていたのが、怖い、と思ったんですよ。
ぼく。

香西咲さんはちがいました。
業界人がもちいている方略(はかりごと)の一端をあきらかにしました。

(再掲)
香西咲さん

2016年3月5日

経験者しか分からないと思いますが
第三者との連絡をいつの間にか、本人も気付かぬうちに遮断させられていきます。
そしてキッパリ断れる様な女の子の方が少ないと思います。
そこまで追い込まれます。
そんな簡単な話ではありません。

4か月後のことです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月26日

#青木亮 がおこした #AV強要 #枕営業 の強要等人身取引に関する詳細は2016年7月発売の週刊文春に2週間に渡って掲載されていますので、ご興味のある方はバックナンバーご覧下さい。
私以外の被害者も取材に応じています。

人身取引に関する詳細は2016年7月発売の週刊文春に2週間に渡って掲載されています
以降、世論が激変しました。
香西咲さんの正義が日本をかえました。
香西咲さんは白鳥です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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