昨年、朝日新聞社のwithnewsが、出演強要に関する記事を配信しました。
□2017年10月4日 AV強要「一通の告発メール」アメとムチ 歓待後、社長と「練習」も
□2017年10月5日 AV強要「一通の告発メール」手渡されたピル「肌もきれいになるから」 □2017年10月6日 AV強要「一通の告発メール」 地元で噂に「親まで行ったらおわり」 |
被害に遭ったのは、当時、未成年であった女子大生です。
(引用)
●2017年10月4日 withnews
当日会うと、男優は女子学生の肩を抱き、一緒に来ていた若い男性を従え、すぐに駅近くの雑居ビルに向かった。 そこには多数のAV女優が在籍するプロダクション社長が待ち構えていた。 |
記事で名前は伏せられてるけど、ここに出てくるAV男優、沢井 亮さんのことだな…。ここまで証拠あるなら名前出して報道していいと思うわ。⇒AV強要「一通の告発メール」アメとムチ 歓待後、社長と「練習」も https://t.co/eEAjzb29O5 #withnews
— はあちゅう(こっちはサブアカ) (@bot_hachu) 2017年10月7日
このAV男優とプロダクションは、別の女性も籠絡していました。
(引用)
●2017年11月15日 withnews
政府が取り組みを進めているAV出演強要問題。 同僚記者の元に「一通の告発メール」を寄せた20歳の女子学生は「自分と同じ経緯で被害にあった人がいる」と、一人の女性を紹介してくれた。 |
withnewsは、もう1人の女性についても特集を組みました。
□2017年11月15日 AV強要「未成年の被害者」 会って数時間でデビュー「逃げられない」
□2017年11月16日 AV強要「未成年の被害者」 罪悪感で泣いたのに「嬉し涙」と宣伝 □2017年11月17日 AV強要「未成年の被害者」 やめた後も毎日検索 「身バレ」の恐怖
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今月(10月)の16日のことです。
朝日新聞がこの女性の被害を報じました。
(※注 ネット版は、10月15日に公開。)
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(引用)
●2017年12月9日 withnews
2人はともに高校3年生だった2016年2月、ツイッターをフォローしていた30代の有名AV男優から、個別にダイレクトメッセージをもらった。 その後、LINEでやり取りした末に会うことになり、学生は2016年3月、社会人は4月に都内の主要駅で待ち合わせた。 |
男優は、女性たちに事前に「マネジャー」と告げていた30代の男性と2人で現れた。 2人はごく自然な感じを装い、駅近くの事務所に女性を連れ込んだ。 その場には50代のプロダクション社長が待ち構えていた。 |
女性たちは圧迫感を感じる状況で、AV女優になるように口説かれた。 |
本日も、適格消費者団体の消費者機構日本がアルシェに対しておこなっている差止請求についてみていきます。
(参考。当ブログ)
・2018月10日23日
・2018年10月24日(沢井亮について①)
・2018年10月25日(沢井亮について②)
・2018年10月26日(アルシェについて①)
・2018年10月27日(アルシェについて②)
(消費者庁が9月26日の第16回重点方針専門調査会で配布した資料より、引用。)
●消費者庁
![]() 「平成30年4月、適格消費者団体が、事業者に対して、差止請求を実施」 |
あわせて、朝日新聞とwithnewsに掲載されている記事を対照します。
アルシェの犯行と手口がよく似ています。
契約の勧誘に関する要請
●2018年4月26日 消費者機構日本 申入れ・要請・問合わせ書
●2018年10月15日 朝日新聞
●2017年11月15日 withnews
●2017年11月17日 withnews
●2017年10月4日 withnews
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(再掲。消費者機構日本)
「(アルシェに対する要請)AV出演のためにする契約を行う場合に、8日間以上のクーリングオフ期間を設けること。そして、その期間経過までは、個人情報の取得や写真撮影をおこなわないこと。勧誘時に個人情報や写真をとられてしまうと、その流出を恐れて、断ることができない状態に置かれます」
アルシェの回答は以下のとおりです。
(2018年6月8日 株式会社アルシェ「回答書」より、引用。)
●2018年6月8日 株式会社アルシェ
7 ところで、貴法人(消費者機構日本)は何らの法的権限もないにも拘わらず、当社にとり営業上重要事項について回答するのが当たり前の如く行政機関でもしないような高圧的姿勢で質問されていますが、これは一民間団体にあるまじき態度として許されることではありません。 |
AV人権倫理機構はアルシェに対してどのような対応をとったのでしょうか。
(2018年6月1日 withnews「AVの『適正マーク』できたけど…強要問題で対策、早くも疑問の声」より、引用。改行を施しています。)
●2018年6月1日 withnews
アルシェは、第三者委員会の指導を受ける「第二プロダクション協会」(SPA)のメンバーです。 同協会の関係者は 「今後の展開を見守りたい」 と話しています。 |
「今後の展開を見守りたい」
アルシェがおこなっている犯罪を黙認する構えのようです。
(PAPSのツイートより、引用。)
●PAPS(ぱっぷす)
<2018年10月24日>
業界はAVに出演する人にはきちんと説明してるって言っているようですが、では、なぜ、撮影現場から裸で逃げ出して取り押さえられたとか、財布とは別に持っていたお金でタクシーに飛び乗って逃げ出したなどという話を、私たちが聞くことになるのでしょう?彼女たちの言っていることは嘘だとでも?
— ポルノ被害と性暴力を考える会 (@PAPS_jp) 2018年10月24日
<2018年10月24日>
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<2018年10月26日>
気の抜けた時分のツイートですみません。消費者機構日本はプロダクション・アルシェに対して、消費者契約法による不当勧誘をやめるよう申し入れしました。アルシェからの回答も掲載されています。https://t.co/G6om5LZlA0
ぱっぷすにはアルシェがらみの相談が複数寄せられています。— ポルノ被害と性暴力を考える会 (@PAPS_jp) 2018年10月26日
(再掲)
ぱっぷすにはアルシェがらみの相談が複数寄せられています。 |
こうした犯罪はアルシェだけにかぎりません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年8月11日>
去年はメディアの影響で知らない人に叩かれ、辛かった時期支えてくださったのはファンの方々なのは事実だと思います。ありがとうございます。 でもまだ決着は何もついてないのが現実です。告発以来私の所にも被害相談多く寄せられています。 いい加減につけます!今後とも応援頂けましたら幸いです。 |
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
(再掲。「今後の対策」)
「関係者による自主的な取組の進捗状況も踏まえ、被害の回復について、法的対応を検討する」
そう遠くない将来、酷烈な法律がつくられることでしょう。
わいせつビデオ(適正AV)業界のおかげです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月8日>
【お願い】 ニュース記事は一定期間を以て消えてしまいます。 ですがこの発信した事はどうか風化しない様に皆様もご協力をお願い致します。 同じ様な被害者が減る事を祈って。
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「この発信した事はどうか風化しない様に皆様もご協力をお願い致します」
出演強要の事実は国民の間に定着しました。
(平成30年版 人権教育・啓発白書より、引用。)
<8ページ>
●平成30年版 人権教育・啓発白書
(※全国18歳以上の日本国籍を有する者3,000人を対象に実施) (※調査期間は2017年10月5日~10月15日) (質問) (回答) |
香西咲さんが世の中をかえました。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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