8月4日にBS-TBSで、出演強要に関する番組が放映されました。
タイトルは、
「ひとりで悩まず相談を~いわゆるAV出演強要・『JKビジネス』問題」
です。
収録は7月12日におこなわれました。
被害の実相を語ったのは、当時、内閣府で男女共同参画局長をされていた武川恵子さんです。
以前に当ブログでふれたことがあります。
武川さんは7月27日付で退任されました。
(参考。当ブログ)
・2018年9月6日
(第94回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より)
●2018年7月27日 辻村みよ子 会長(明治大学法科大学院教授)
「内閣府男女共同参画局長が本日(2018年7月27日)付で交代されることとなりました」
武川局長はこれまでテレビやラジオで出演強要問題をうったえてこられました。
主な出演歴を記します。
2017年7月9日放送
□日テレ-BS「霞が関からお知らせします2017」 ・ひとりで悩まず相談して下さい~「AV出演強要」「JKビジネス」被害 |
2018年4月15日放送
□TOKYO FM「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」 ・AV出演強要、JKビジネス問題の実態とは? |
2018年4月28日放送
□東京MXテレビ ・AV出演強要・「JKビジネス」等の被害にあわないために |
2018年8月4日放送
□BS-TBS「霞が関からお知らせします」 ・「ひとりで悩まず相談を~いわゆるAV出演強要・『JKビジネス』問題」 |
この8月4日のテレビ放送が最後の出演となりました。
当該番組は現在、政府公報オンラインで公開されています。
ご覧になっていただければと思います。
当日、はなされた内容は、以下のとおりです。
(※音声の文字化は、筆者。)
●関谷亜矢子 アナウンサー
今回は、いわゆるAV出演強要とJKビジネス問題の被害と対策について、内閣府でおはなしをうかがいます。 |
●ナレーション
霞が関からお知らせします。 |
●ナレーション
夏休み、あたらしくバイトをはじめたり、街に出かけたり、と楽しみのふえる季節です。 しかし、現在、街での勧誘をきっかけにアダルトビデオへの出演を強要される、高収入をうたうアルバイトなどに応募して性的な行為を要求される、といった被害が起きています。 こうした被害に遭わないためにはどうすればよいのか。 卑劣な手口の事例も交え、内閣府男女共同参画局長、武川恵子さんにうかがいます。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
AV出演強要とJKビジネスの問題。 どのような被害が起きているのでしょうか。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
まず、女子高生を狙ったいわゆるJKビジネスの問題ですが、たとえば、 「学校帰りにおしゃべりするだけ」、 「簡単、高収入」 といったアルバイト広告をみて応募したところ、実際には胸や下半身を強調するポーズをとらされたり、性的な行為を要求される、といったケースがあります。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
最初から騙す目的で広告を出しているんですね。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
そうなんです。 なかには、おしゃべりをしたり観光案内をしたりといった通常のサービスではほとんどアルバイト代が出ず、性的なサービスをふくむ裏オプションをおこなわないとお金がもらえない場合もあります。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
社会経験のすくない高校生を利用した本当に卑劣な行為ですね。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
おっしゃるとおりです。 また、常連客がストーカーになって学校の前でまっていたり大量のメールが送られてくる、といった二次被害も起きています。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
そういった被害に遭わないためにはどのようなことに注意すればよいでしょうか。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
まずは、そのような危険があることをよく知ることが大切です。 そして、アルバイトに応募するさいには、どのような仕事内容なのかをしっかりと確かめ、まわりのひとに相談するようにしてください。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
AV出演強要の被害についても教えていただけますか? |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
街で、 「テレビのインタビュー」 と称して声をかけられ、クルマまで行くと複数のひとに取り囲まれて、断れない状況で出演を承諾させられたり、また手のパーツモデルとして契約したにもかかわらず、撮影現場にはAVのセットが用意してあり、契約書をたてに撮影を強要され、断ろうとすると違約金を要求される、といったケースがあります。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
撮影された映像や画像があとあとまで残ってしまうことを考えると、恐ろしいです。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
「一度だけ」 とか、 「顔は出さない」 といったことばに騙されないように注意してください。 インターネットやSNSに写真や動画が投稿されると簡単に拡散されるので、完全に削除することはむずかしく、友だちや知人に知られるのではないか、と怯えつづける場合もすくなくありません。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
いろいろな手口で、ことば巧みに騙すわけですね。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
はい。 最近では、SNSを利用したケースも報告されています。 SNSで何度かやりとりし、親しくなってから性的な画像を要求したり、AVの出演を依頼するという、悪質きわまりない手段です。 たとえ親しくなっても、自分がやりたくないと思ったことはきっぱり断る勇気をもっていただきたいです。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
さきほど、 「契約書をたてに」 というおはなしがありましたが、サインをしてしまった場合はかならずしたがわなくてはならないのでしょうか? |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
いいえ。 契約がすべて有効とはかぎりません。 錯誤による契約は無効ですし、詐欺、脅迫による契約や、親権者の同意がない未成年者の契約は、原則として取り消すことができます。 また、違約金を請求された場合にも、 「はらわなくてもよい」 とされた裁判例もあります。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
こうしたトラブルを解決するにはどうしたらよいのでしょうか? |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
法律上の問題に関して弁護士に相談できる法テラスや、契約について相談できる消費生活センターなどへご相談していただければと思います。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
ほかにも相談できるところはありますか? |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長(当時)
はい。 警察の相談専用電話#9110や、性犯罪相談電話#8103(ハートさん)などがあります。 また、内閣府Webサイトでは、啓発動画や被害事例、相談窓口の一覧などを掲載しています。 プライバシーに配慮し、秘密は厳守しますので、ひとりで悩まず、安心して相談してください。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
武川さん、ありがとうございました。
今回はいわゆるAV出演強要、JKビジネス問題についてうかがいました。 |
●関谷亜矢子 アナウンサー
内閣府では、いわゆるAV出演強要と、JKビジネス問題に関する情報をWebサイトにて公開しています。 相談窓口も掲載されているので、こちらのワードで検索してください。 「男女局 AVJK」 |
——————————————————–
2018年8月4日放送
□BS-TBS「霞が関からお知らせします」 ・「ひとりで悩まず相談を~いわゆるAV出演強要・『JKビジネス』問題」 |
内閣府の男女共同参画局長は、
「複数のひとに取り囲まれて、断れない状況で出演を承諾させられたり」
「手のパーツモデルとして契約したにもかかわらず、撮影現場にはAVのセットが用意してあり、契約書をたてに撮影を強要され、断ろうとすると違約金を要求される」
と嘆じました。
これは以下のやつらの手口です。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)
●AbemaTIMES
香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。 (略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。 その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月25日>
富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと? 周り何も無いですし。 怖い人20人近くいて声も出ないですよ。 男性にはこの怖さは分かりません。 |
(2016年10月17日 AFP「出演強要の罠、警告する日本のAV女優たち」より、引用。)
●香西咲さん
ただ泣くしかできず。 周りで20人くらいの大人たちがせかすように構えて待っている。 あの中で、女性1人で囲まれても、私じゃなくても断れない。 |
(2016年8月26日 withnews「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。)
●佐藤さん(星野明日香さん)
(青木は) 「いくらお金をかけているか分かる? 雑誌とか色々なメディアで宣伝して1億円ぐらいかけている。撮影が無理だと、親に請求がいくよ」 親へのお金の請求が怖くて、6月上旬の撮影には応じざるを得なかったです。 |
(2016年11月14日 日本経済新聞「夢につけ込まれ出演 奪われた尊厳(上) 意に沿わずAV 心に傷」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●佐藤さん(星野明日香さん)
グラビア撮影と聞かされて出向いた現場で、初めてアダルトビデオ(AV)と明かされた。 「できません」 拒否の言葉は通じなかった。 社長ら数人に囲まれた。 「宣伝で1億円かかった。違約金は家族に請求する」 |
——————————————————–
(再掲。武川恵子 内閣府男女共同参画局長)
「複数のひとに取り囲まれて、断れない状況で出演を承諾させられたり」
「手のパーツモデルとして契約したにもかかわらず、撮影現場にはAVのセットが用意してあり、契約書をたてに撮影を強要され、断ろうとすると違約金を要求される」
そう遠くない将来、この種の行為を罰する法律ができます。
犯罪者たちは皆、淘汰されます。
社会から抹殺されます。
オリンピックまでにその喜ばしい日がやってきます。
出演強要をおこなう性犯罪者に未来はありません。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ