法務省の人権教育・啓発白書によりますと、国民の16%が、女性に対する人権問題として「出演強要」をあげています。香西咲さんの勇気が国民の認識をかえました

出演強要問題が公然化してから2年が経過しました。
政府は現在、ありとあらゆる機会をつうじてこの問題をとりあげています。
「羊頭狗肉(ようとうくにく)」
ということばがあります。
広辞苑をみますと、以下のように記されています。
羊(ひつじ)の頭を看板に出しながら実際には狗(いぬ)の肉を売ること
見かけが立派で実質がこれに伴わないこと
と。
出演強要問題に対する政府の姿勢は、羊頭狗肉でありません。
あまり注目されないような場面でもふれています。
政府がいかに出演強要問題を重要視しているのかがわかります。
順にみていきます。

内閣府 平成30年版 子供・若者白書

第2節 子供・若者の健康と安心安全の確保

また、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等の若年層の女性に対する性的な暴力については、平成29(2017)年3月に設置された「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」において緊急対策を取りまとめ、同対策に基づき同年4月を「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」と位置付け、政府一体となって必要な対策を緊急かつ集中的に実施した。

さらに、その実施状況も踏まえ、同年5月、同対策会議において「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を策定し、こうした問題の根絶に向けて取組を推進している。

子どもや若者にとって、わいせつビデオ(適正AV)業界は脅威です。
当該白書が、出演強要問題に言及するのは意義のあることです。
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内閣府 平成30年版 少子化社会対策白書

第1節 結婚、妊娠・出産、子育ての各段階に応じた支援(3)

・若年層に対する性的な暴力の防止

いわゆるアダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等の若年層の女性に対する性的な暴力については、2017年3月に設置された内閣府特命担当大臣(男女共同参画)を議長とする「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」において、同月末、4月を「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」と位置付け、政府一体となって、必要な取組を緊急かつ集中的に実施することを内容とする緊急対策を取りまとめた。

「少子化社会対策白書」が出演強要問題についてふれました。
それにしても、当該白書にこの問題が掲載されるとは。
夢想だにしていませんでした。
感慨深いものがあります。
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仕事と生活の調和レポート

仕事と生活の調和レポート2017

安全・安心な暮らしの実現、基盤の整備

・「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」に基づく施策の推進

仕事と生活の調和レポートは、毎年刊行されています。
執筆者は、仕事と生活の調和関係省庁連携推進会議です。

引用
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)レポート」とは、仕事と生活の調和の実現の状況を定点観測し、さらに取組を進めることを目的として、労使・地方公共団体・有識者から成る「仕事と生活の調和連携推進・評価部会」と「仕事と生活の調和関係省庁連携推進会議」が作成しているレポートである(平成21(2009)年より毎年作成)。

2017年版は、今年の3月に発行されました。
今年のレポートの副題は、
多様で柔軟な働き方で、みんなが変わる、社会が変わる
はじめの一歩は男性の家事・育児・介護から!
です。
当該レポートのなかに、なぜ出演強要問題が登場したのでしょうか。
よくわかりませんでした。
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内閣府 平成30年度障害者施策関係予算の概要

平成30年度障害者施策関係予算の概要
<7ページ>
<10ページ>

平成30年度障害者施策予算の概要

省庁名
 内閣府

施策・事業
 女性に対する暴力をなくす運動等の啓発

平成30年度予算額
 1,900万円

主な内容
「女性に対する暴力をなくす運動」等の啓発活動、『AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間』等の広報啓発、若年層に対する予防啓発と指導者育成、共通ダイヤルによる全国の配偶者暴力相談支援センター等相談窓口の案内サービスの実施等

内閣府は今年、「障害者施策予算」のなかの1,900万円を出演強要対策に振り分けました。
さすがは内閣府です。
障害者への施策と出演強要対策がどのように結びつくのかはよくわかりませんが。
この件とは別に、ほかにも種々の予算が計上されています。
潤沢です。
出演強要問題に対応する資金が枯渇するようなことはありません。
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法務省 人権教育・啓発白書

法務省が毎年発行している「人権教育・啓発白書」は著名です。
昨年、法務省は、出演強要問題をはじめてとりあげました。

平成29年版 人権教育・啓発白書
<19ページ>
平成29年版 人権教育・啓発白書

このほか、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等の若年層の女性に対する性的な暴力については、平成29年3月に設置された男女共同参画担当大臣を議長とする「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」において、同月末、4月を「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」と位置付け、政府一体となって、必要な取組を緊急かつ集中的に実施することを内容とする緊急対策を取りまとめた。

今年は、さらに記述がふえています。

平成30年版 人権教育・啓発白書
<2ページ>
平成30年版 人権教育・啓発白書
「人権擁護に関する世論調査」の結果が、平成29年12月に内閣府から発表された。
この調査は、昭和33年からおおむね5年ごとに実施されており、今回は、平成29年10月5日から同月15日まで全国18歳以上の日本国籍を有する者3、000人を対象に実施された(有効回収数1、758人、回収率58.6%)。

<8ページ>
平成30年版 人権教育・啓発白書

(※全国18歳以上の日本国籍を有する者3,000人を対象に実施)
(※調査期間は2017年10月5日~10月15日)

(質問)
女性に関して、現在、どのような人権問題が起きていると思うか?

(回答)

この調査は内閣府がおこなったものです。
昨年(2017年)の10月5日から10月15日にかけて、全国3,000人の国民に訊(たず)ねました。
女性に関して、現在、どのような人権問題が起きていると思うか?
と。
15.5%の国民が、
出演強要
と答えました。
1年前の段階ですでに、出演強要が国民の関心事になっていることがわかります。

<45ページ>
平成30年版 人権教育・啓発白書

このほか、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等の若年層の女性に対する性的な暴力については、平成29年3月に設置された「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」において緊急対策を取りまとめ、同対策に基づき同年4月を 「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」と位置付け、政府一体となって、必要な対策を緊急かつ集中的に実施した。

さらに、その実施状況を踏まえ、同年5月、前記対策会議において「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を策定し、こうした問題の根絶に向けて取組を推進している。

<107ページ>
平成30年版 人権教育・啓発白書

5 マスメディアの活用等
(1)テレビ,ラジオ等の活用
ア 女性の人権に関する啓発広報

若い女性を対象とした、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等について、BSテレビ番組「霞が関からお知らせします2017」で放送(平成29年7月9日・政府広報)

<110ページ>
平成30年版 人権教育・啓発白書

6 インターネットの活用
(1)インターネット広告等の実施
ア 女性の人権に関する啓発広報

(ア) 若い女性を対象とした、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等について、インターネットテキスト広告、ヤフーバナー広告を実施(平成29年4月24日~30日・政府広報)したほか、SNS広報を実施(同年4月20日~5月19日・政府広報)

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冒頭でものべました。
出演強要問題に対する政府の気概は止(とど)まる所を知りません。
重層的にこの問題の悪辣さをうったえています。
出演強要問題は人権問題の枢要(かなめ)、といった感じです。

(再掲)
平成30年版 人権教育・啓発白書

(※全国18歳以上の日本国籍を有する者3,000人を対象に実施)
(※調査期間は2017年10月5日~10月15日)

(質問)
女性に関して、現在、どのような人権問題が起きていると思うか?

(回答)

「アダルトビデオ等への出演強要」(15.5%)

香西咲さんを嚆矢(はじめ)として、くるみんアロマさん星野明日香さん瀧本梨絵さん、ほかにも数多くの女性が、自身の被害をあきらかにしてきました。
被害者の方々の勇気がいま、国のありかたをかえようとしています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月1日

絶望が希望に変わる時がついに見えてきた。
全て解決するまで油断はしない。

オリンピックまでにわいせつビデオ(適正AV)業界はこの世から消えます。
政府の手によって能(あた)う限り(できるかぎり)残虐な方法で叩き潰されることを期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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