昨日のブログで、先月、スカウトが逮捕された事件についてふれました。
(参考。当ブログ)
・2018年10月11日
当該事件を報じている新聞記事をもう一度、引きます。
(2018年9月21日 中日新聞「JKビジネスあっせん 愛知県警、高山の容疑者逮捕」より、引用。)
●2018年9月21日 中日新聞
女子高生にアダルトビデオ(AV)への出演や性的な接客をさせる「JKビジネス」をあっせんしたとして、愛知県警は21日、職業安定法違反(有害業務の募集)の疑いで、岐阜県高山市の市山将生(まさき)容疑者(26)を逮捕した。 |
●2018年9月22日 日本経済新聞
逮捕容疑は昨年10月、名古屋市中区のホテルで、エステ店アルバイト採用として面接した当時18歳の女子高校生にAV出演を勧め、今年4月には同市中村区の飲食店で同様に面接した当時16歳の女子高校生に性的サービスを提供するマッサージ嬢として働くよう勧誘した疑い。 (後略。) |
●2018年9月22日 毎日新聞
容疑は昨年10月、名古屋市の女子高校生(18)をアダルトビデオ女優として勧誘し、今年4月には岐阜県の女子高校生(16)を性的サービスをする仕事に勧誘したとしている。 |
●2018年9月22日 日本経済新聞
逮捕容疑は昨年10月、名古屋市中区のホテルで、エステ店アルバイト採用として面接した当時18歳の女子高校生にAV出演を勧め、今年4月には同市中村区の飲食店で同様に面接した当時16歳の女子高校生に性的サービスを提供するマッサージ嬢として働くよう勧誘した疑い。 |
●2018年9月21日 中日新聞
面談に訪れた女子高生に 「AVがもうかる」 などと言って、出演させようとした疑いがもたれている。 |
●2018年9月22日 日本経済新聞
調べに対し勧誘行為は認めたが 「誰を募集したか覚えていない」 と供述している。 |
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今年の3月26日のことです。
出演強要問題を話し合う第4回関係府省対策会議が開催されました。
この席で、警察庁の刑事局長が、昨年、検挙したわいせつビデオ(適正AV)業界人の数を公表しました。
(2018年3月26日 第4回関係府省対策会議「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」フォローアップ(全体版)より、引用。)
<1ページ>
●2018年3月26日 警察庁
【AV出演強要問題】(29年4月~12月) ・スカウトに関する検挙件数:97件 105人(刑法1件1人、職業安定法9件13人、迷惑防止条例80件83人、軽犯罪法4件5人、その他3件3人) |
【AV出演強要問題】 検挙件数:4件3人(29年4月~12月) ・大阪府警:29年6月にコスプレモデル募集サイトによるAV出演強要被疑者を強要罪等で検挙 |
2017年4月から2017年12月までの8か月で、108人の業界人が検挙されました。
このうち、105人がスカウトでした。
(2018年3月26日 テレ朝news「AV出演強要巡り100人超検挙 警察庁が初の統計」より引用。)
●2018年3月26日 テレ朝ニュース(テレビ朝日)
アダルトビデオへの出演の強要を巡って去年、100人以上が検挙されました。 |
(※下図はテレ朝newsより、引用。)
警察庁が初めてまとめた統計によりますと、去年4月から年末までに、アダルトビデオへの出演強要に関連して、スカウトマンや制作会社の108人が検挙されました。 |
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(再掲)
●2018年9月21日 中日新聞
面談に訪れた女子高生に 「AVがもうかる」 などと言って、出演させようとした疑いがもたれている。 |
(やまもと寅次郎さんのツイートより、引用。)
●やまもと寅次郎さん
<2018年9月23日>
こんなの、こんな輩、まだたーくさんいますよ。なくなりませんね。警察だけじゃ対処できないし。 https://t.co/5GtXvUIf5C
— Tora yamamoto (@torachan55) 2018年9月23日
(2018年9月29日 テレビドガッチ「元風俗・AVスカウトマンが驚きの報酬制度を暴露、何もせず毎月35万円が入る仕組みって?」より、引用。改行を施しています。)
●2018年9月29日 テレビドガッチ
(前略。) 1990年代、キャバクラ、風俗、AVのスカウトを20代後半から30代後半まで仕事にしていたきむなおさん。 (中略。) 女性が勤務した稼ぎに対しての数パーセントが報酬としてスカウトマンに入る。 これは、女性が辞めるまで半永久的にお金が入ってくるというものである。 例えば女性をAVに送り込み、ギャラが200万円だった場合、所属事務所が約半分を女性に支払う。残った金額をAV事務所とスカウト事務所で折半する。 きむなおさんは つまり、AV女優が引退するまでは、何もしなくても毎月35万円の報酬が手に入る計算になる。 |
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(再掲。テレビドガッチ)
「AV女優が引退するまでは、何もしなくても毎月35万円の報酬が手に入る計算になる」
「濡手に粟(あわ)」、
「一攫(いっかく)千金」
といったところでしょうか。
このような搾取の構造があるかぎり、この世からスカウトが消えることはないでしょう。
上述の記事を読んで、ひとつ気になった箇所があります。
(再掲。テレビドガッチ)
「ギャラが200万円だった場合、所属事務所が約半分を女性に支払う」
「約半分」
業界団体であるAV人権倫理機構の河合幹雄理事はつぎのように語っています。
(2018年1月29日「『AV強要問題』調査で分かった、女優のギャラ事情と「搾取の構造」」より、引用。)
●河合幹雄 AV人権倫理機構 理事
業界内で言われているのは、ザックリ女優4割、プロダクション4割、経費(スカウト)2割である。 |
「女優4割」
悄然となります。
裁判では、これよりも低い数値があきらかになっています。
(2018年6月29日 産経新聞「AV紹介の男ら有罪『女性の人格尊重せず』 東京地裁」より、引用。改行を施しています。)
●2018年6月29日 産経新聞
アダルトビデオ(AV)制作会社に、モデル志望だった当時19歳の女性を紹介したとして、職業安定法違反罪に問われたスカウト、高木誠被告(31)と犯行当時少年の男(22)の判決公判が(2018年6月)29日、東京地裁であった。 (中略。) 出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度で、残りはスカウト側とプロダクション側に流れるなど、搾取の程度は著しく、 「こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い」 とした。 |
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(再掲。産経新聞)
「出演料のうち被害者(女性)に渡されたのは2割程度」
実際に裁判を傍聴されたかたの解説をみてみます。
(2018年5月31日 CBCラジオ「北野誠のズバリ」より、引用。)
(全文については、2018年6月1日の当ブログを参照。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)
起訴された事件は2016年の2月29日、被告人3人が、渋谷区内にありますAV制作会社、プレステージの応接室で、わいせつな行為をすると知りながら19歳の女性を 「アダルトビデオに出演する女性だ」 と紹介したという内容です。 |
起訴されたのは、以下の3人です。
(参考。当ブログ)
・2018年6月27日
□スカウト会社 コントレ
・社長 高木誠(31歳)
・社員 22歳(※犯行当時は未成年)
□プロダクション(ロータスグループ)
・社員 善麻(35歳)・・・ギリシャ人
●阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)
で、今回は、AVメーカーに女性を紹介していた、と。 まあ、ロータスグループという会社(プロダクション)。 |
ロータスグループの概要につきましては、過日の当ブログでご確認ください。
(参考。当ブログ)
・2018年4月13日
●阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)
で、被告人3人は、そのロータスグループ(プロダクション)にこの19歳の女の子を紹介した、ということなんです。 |
で、撮影がおわるとロータスグループ(プロダクション)から高木誠被告人の会社、コントレという会社なのですが、コントレ(スカウト会社)におカネが支払われる。 |
ロータスグループ(プロダクション)から高木被告人の会社、コントレ(スカウト会社)に、64万8,000円が支払われたそうです。 |
そこから出演した女性にはですね、13万円が支払われた。 |
で、会社のコントレ(スカウト会社)とスカウトマンでのこりを折半なので、25万9000円ずつもらっている。 |
そうなんです。 (女性は)全体の20%しかもらえないんですね。 |
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(再掲。産経新聞)
「出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度で、残りはスカウト側とプロダクション側に流れるなど、搾取の程度は著しく、『こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い』」
国連はこうした事実を問題視しています。
(2016年3月「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」より、引用。)
<8~9ページ>
●国連(女子差別撤廃委員会)
26.(前略。) 委員会は、(略)以下について懸念する。 (a) 女性が風俗産業において特に売買春及びポルノ映画製作のために性的搾取を受け続けていること (後略。) |
<9ページ>
●国連(女子差別撤廃委員会)
27.委員会は、締約国(日本)に以下を勧告する。
(略。) (b) 性風俗での役務の提供やポルノ映画の製作を手掛ける組織を対象とした性的搾取を防ぐための監視と査察のプログラムを強化すること (後略。) |
<19ページ>
●国連(女子差別撤廃委員会)
次回報告の準備
56.委員会は、第9回定期報告を2020年3月に提出するよう締約国(日本)に求める。 |
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年7月2日>
恐らく皆様が興味をお持ちであろう、AVのギャランティについても #青木亮 がどれだけ搾取していたか? #WILL #DMM にも弁護士経由で確認するつもりです。
この辺りの事情は本当に信頼している方にしか公開はしません。 |
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搾取は金銭面だけにかぎりません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月27日>
#AV強要 で多数の女性の人生を台無しにしてきた #青木亮 さん 知り合った頃の私の20代の健康と #性的搾取 #人身売買 #枕営業 の強要、誠意を持って謝罪し、本来なら活動出来ていたであろう損害を賠償してください。 全てを失った私は丸1日さえまともに動けず、生きる事に疲れてしまいました。 |
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(大村健一毎日新聞記者のツイートより、引用。)
●大村健一 毎日新聞記者
<2016年7月27日>
(香西咲さんについて)
先週、すっごい綺麗な人がマネージャーさんのような男性と一緒に弊社に入ってきたところを見ました。これだったかぁ。内容は重いですが、近くで見てあれほど綺麗なのはすごい。 |
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わいせつビデオ(適正AV)業界は、女性の可能性を破壊してきました。
こいつら犯罪者をぜったいにゆるすことはできません。
政府による淘汰がまたれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
プレステージも摘発するべきですね。
主に素人系の女優を狙う悪徳会社です。