本日も、先週、内閣府が公表した出演強要の実態調査についてみてみます。
□2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課 「若年層における性的な暴力に係る相談・支援の在り方に関する調査研究事業」報告書 |
(参考。当ブログ)
・2018年10月7日
・2018年10月8日
・2018年10月9日
・2018年10月10日
スカウトとプロダクションは、出演強要の橋頭堡(きょうとうほ。「拠点」)です。
子どもでも知っている事実です。
DMMの亀山とメーカーの命をうけて、女性を泥濘(ぬかるみ)へ誘引しています。
内閣府は、スカウトとプロダクションについてどのような認識をもっているのでしょうか。
報告書を参照します。
(2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課 「若年層における性的な暴力に係る相談・支援の在り方に関する調査研究事業」報告書より、引用。)
<45ページ>
●2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課
モデルのオーディション、路上でのスカウト、パーツ・モデルの募集等をきっかけに、AVプロダクションにつながり、AVへの出演を強要される場合がある。 |
未成年の場合、プロダクション側は、まずチャットレディの仕事で性的な行為に慣れさせ、成人になった後にAVに転向させる場合がある。 |
「絶対にばれない。」、「安心していい。」と言われ、NG項目を示され、どのような行為がNGか確認を求められるが、すべてNGをつけるとプロダクション側から、「NG項目を増やすと仕事が入らない。」、「後で『できない』と言えばよい」、「プロダクション側の顔を立てて欲しい。」等と言われ、AV出演を断れない状況に追い込まれる場合がある。 |
<45~46ページ>
●2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課
プロダクションのスタッフの中には女性も多く、相談者と友達のような関係性を作り、AV出演を断りにくいような状況に追い込まれる場合がある。
男性のスカウトやマネージャーの場合は、恋愛感情を利用したり、女性の抱える心配事や悩み事を親身になって聞いたり、おしゃれなお店に食事に連れていったり、プレゼントをしたりするなどして、親しい関係性を作り、出演を断りにくくさせるアプローチも散見される。 |
<46ページ>
●2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課
「辞めたい。」とメールで送ったところ、プロダクション側から電話で説得され、その後、「頑張ってみます。」などとメールで返事をすると、そのメールの文面が、裁判において、被害者本人にやる気があったことを証明する証拠として提出される場合もある。 |
(前略。) また、業者側の巧妙な誘導等により、家族や友人等との関係を継続することが難しい状況に追い込まれ、最終的に被害者の回りには業界関係者しかいない、という状態に置かれる場合もある。 |
<63ページ>
●2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課
大学進学と同時に都市圏に移ってきた若年女性がスカウトされ、AV出演強要につながるケースは後を絶たない。 本事例のように、最初はモデル等の仕事といって声をかけ、数回こなして慣れた頃に、AVへの出演を強要され、辞めたいといっても、違約金が発生する等の理由を挙げられ、逃げにくい状況に追い込まれる場合もある。 |
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あらためて言うまでもなく、わいせつビデオ(適正AV)業界にとって女性は金蔓(かねづる。「金銭を得る手段や手がかり」)です。
果実を生み出す源です。
犯罪者たちはまず、女性に声をかけるところからはじめます。
警察はこれまで、こうした行為に対して特段、反応をしめしてきませんでした。
わいせつビデオ(適正AV)業界は、女性を誘うこと自体は合法、と考えてきたようです。
先月、スカウトが逮捕されました。
(2018年9月21日 中日新聞「JKビジネスあっせん 愛知県警、高山の容疑者逮捕」より、引用。)
●2018年9月21日 中日新聞
女子高生にアダルトビデオ(AV)への出演や性的な接客をさせる「JKビジネス」をあっせんしたとして、愛知県警は21日、職業安定法違反(有害業務の募集)の疑いで、岐阜県高山市の市山将生(まさき)容疑者(26)を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、市山容疑者は短文投稿サイト「ツイッター」で「高額なバイトがある」などと女子高生を募集。 面談に訪れた女子高生に |
「女子高生」
と書かれています。
ぼくはこの記事を読んだとき、
「18歳未満の女子高校生にはなしをもちかけたから捕まったのだろう」
と思いました。
この男は特段、強要もおこなっていないようです。
わいせつビデオ(適正AV)業界人による出演強要は、18歳以上の女性を対象としておこなわれます。
今回の事件は別の事案である、と考えました。
その翌日のことです。
毎日新聞もこの女子高校生の件を報じました。
とりあえず、読んでみることにしました。
(2018年9月22日 毎日新聞「職業安定法違反 JKビジネスに女子高校生勧誘 容疑の会社員逮捕 /愛知」より、引用。)
●2018年9月22日 毎日新聞
(前略。) 容疑は昨年10月、名古屋市の女子高校生(18)をアダルトビデオ女優として勧誘し、今年4月には岐阜県の女子高校生(16)を性的サービスをする仕事に勧誘したとしている。 (後略。) |
虚を衝かれました。
女子高校生は、18歳です。
18歳未満ではありません。
ほかの報道も確認しました。
(2018年9月22日 日本経済新聞「少女にJKビジネス紹介 岐阜の男逮捕、愛知県警 」より、引用。)
●2018年9月22日 日本経済新聞
(前略。) 逮捕容疑は昨年10月、名古屋市中区のホテルで、エステ店アルバイト採用として面接した当時18歳の女子高校生にAV出演を勧め、今年4月には同市中村区の飲食店で同様に面接した当時16歳の女子高校生に性的サービスを提供するマッサージ嬢として働くよう勧誘した疑い。 (後略。) |
「当時18歳」
です。
AV出演を勧めた男は、職業安定法違反(有害業務の募集)容疑で逮捕されました。
(参考。職業安定法)
●第63条
次の各号のいずれかに該当する者は、これを1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
二 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者 |
●第4条
5 この法律において「労働者の募集」とは、労働者を雇用しようとする者が、自ら又は他人に委託して、労働者となろうとする者に対し、その被用者となることを勧誘することをいう。 |
犯人は18歳の女性に対して、どのような弁を弄したのでしょうか。
もう一度、中日新聞の記事を参照します。
(再掲。中日新聞)
「『ツイッター』で『高額なバイトがある』などと女子高生を募集。面談に訪れた女子高生に『AVがもうかる』などと言って、出演させようとした」
「AVがもうかる」
わいせつビデオ業界人が普段、口にしている言辞であると考えます。
「AVがもうかる」
市山将生容疑者は「この程度」のことでつかまっています。
警察は今後、職業安定法を厳格に運用する方針なのかもしれません。
「公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者は、1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する」
アダルトビデオの撮影は、有害な業務です。
これまで警察は、強要があるとみとめられる場合にのみ、同法を適用してきました。
(参考。当ブログ)
・2018年4月13日
・2018年4月14日
(2018年4月13日 朝日新聞「AV出演「仕事と割り切れ」逮捕の男、女性を強く説得か」より引用。改行を施しています。)
●2018年4月13日 朝日新聞
アダルトビデオ(AV)出演の仕事を当時19歳の女性に紹介したとして、職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いでAVプロダクション社長の国分恵介容疑者(37)が逮捕された事件で、女性が出演を拒んだ際、 「仕事と割り切ってやれ」 などと強く説得されたと話していることが警視庁への取材でわかった。 (後略。) |
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今回の市山将生容疑者の場合は、上述の事例とことなります。
「AVがもうかる」
と言っただけです。
「仕事と割り切ってやれ」
というような説得や強要はおこなっていません。
(再掲。内閣府の報告書)
モデルのオーディション、路上でのスカウト、パーツ・モデルの募集等をきっかけに、AVプロダクションにつながり、AVへの出演を強要される場合がある。 |
未成年の場合、プロダクション側は、まずチャットレディの仕事で性的な行為に慣れさせ、成人になった後にAVに転向させる場合がある。 |
「絶対にばれない。」、「安心していい。」と言われ、NG項目を示され、どのような行為がNGか確認を求められるが、すべてNGをつけるとプロダクション側から、「NG項目を増やすと仕事が入らない。」、「後で『できない』と言えばよい」、「プロダクション側の顔を立てて欲しい。」等と言われ、AV出演を断れない状況に追い込まれる場合がある。 |
プロダクションのスタッフの中には女性も多く、相談者と友達のような関係性を作り、AV出演を断りにくいような状況に追い込まれる場合がある。
男性のスカウトやマネージャーの場合は、恋愛感情を利用したり、女性の抱える心配事や悩み事を親身になって聞いたり、おしゃれなお店に食事に連れていったり、プレゼントをしたりするなどして、親しい関係性を作り、出演を断りにくくさせるアプローチも散見される。 |
「辞めたい。」とメールで送ったところ、プロダクション側から電話で説得され、その後、「頑張ってみます。」などとメールで返事をすると、そのメールの文面が、裁判において、被害者本人にやる気があったことを証明する証拠として提出される場合もある。 |
(前略。) また、業者側の巧妙な誘導等により、家族や友人等との関係を継続することが難しい状況に追い込まれ、最終的に被害者の回りには業界関係者しかいない、という状態に置かれる場合もある。 |
大学進学と同時に都市圏に移ってきた若年女性がスカウトされ、AV出演強要につながるケースは後を絶たない。 本事例のように、最初はモデル等の仕事といって声をかけ、数回こなして慣れた頃に、AVへの出演を強要され、辞めたいといっても、違約金が発生する等の理由を挙げられ、逃げにくい状況に追い込まれる場合もある。 |
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わいせつビデオ(適正AV)業界はもうおわりです。
スカウトが女性に対して、
「AVがもうかる」
と誘っただけで逮捕されたのですから。
アダルトビデオの撮影を勧めること自体が犯罪、ということになります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月1日>
絶望が希望に変わる時がついに見えてきた。 全て解決するまで油断はしない。 |
●香西咲さん
<2018年2月14日>
個人的見解ですが 今年は流れが変わります。 色んな意味で。 |
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香西咲さんは慧眼(物事をよく見抜くすぐれた眼力)の持主です。
流れがかわりました。
職業安定法のつぎは、強姦罪が厳格に運用されることを期待しています。
(2018年4月26日 公明新聞「『出演強要』『JKビジネス』から若者を守る」より、引用。)
●2018年4月26日 公明新聞
そこで国は、刑法の強姦罪や労働者派遣法など関係法令を厳格に運用して取り締まりをさらに強化する一方、相談体制の充実、大学などでの被害防止教育といった省庁横断的な取り組みに力を入れています。 |
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
警察は、
「新法ができてから逮捕すればいいだろう」
と考えずに、一刻も早く犯罪者を捕獲してほしいものです。
期待しています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
>>プロダクションのスタッフの中には女性も多く、相談者と友達のような関係性を作り、AV出演を断りにくいような状況に追い込まれる場合がある。
こずプロの社長ですね、これ。
ちなみに、この社長は、森山⇒岩木⇒ジーシャンワファこず恵に氏名を
何回も変更しています、一時期、グルーズグループの名ばかり社長をして
いた時期があります。
https://ameblo.jp/crusegroup/entry-12019885920.html
AVは儲かるというのは、嘘です。
儲かるのは、メーカーとプロダクションだけです、トップ女優のブログを見れば
社畜って冗談で書いていますよ、業界の中では、稼いでいる女優も馬車馬の如く
働かされているのです、AV=アイドルだとか、AV=儲かるなどと女性諸君は
思わないで欲しいですね。
http://blog.livedoor.jp/sakura_mana/archives/49903062.html
>>昨夜も床でばたんきゅう。「今日も働こうぜ社畜ガール」なんて曲が頭に浮かぶくらいの、とてつもない疲労感だよ…もはやすがすがしい
売れっ子でこの調子ですから、一般のAV女優は人間扱いされていない状況でしょう。