内閣府があらたに出演強要に関する報告書を公開しました(3)。香西咲さんたち被害者の生命を食い散らかしたメーカーは早晩、政府によって粉砕されます

先週、出演強要に関する内閣府の調査結果が公表されました。

2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課
 「若年層における性的な暴力に係る相談・支援の在り方に関する調査研究事業」報告書

政府は昨年、出演強要の実態を把握するために予算を計上しました。
その後、内閣府は、1年をかけて被害の実態を調べました。
(※注 報告書の調査期間は2017年8月から2018年3月までです。)

(参考。当ブログ)
2018年10月7日
2018年10月8日

報告書は、スカウトやプロダクションだけでなく、メーカーの悪辣さについても言及しています。
たとえば、以下の記述があります。

内閣府

(2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課 「若年層における性的な暴力に係る相談・支援の在り方に関する調査研究事業」報告書より、引用。)

<45ページ>
2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課

AV制作会社の面接において、出演の意思がないことを伝えても、執拗かつ巧妙に説得され続け、本人の意思が固まる前から、メーカーへの営業回りの予定を組まれ、話が進んでしまう場合がある。
メーカーにおける面接時において、NG行為について、チェックリスト等で確認が行われるが、このような確認は形式的なものであり、撮影時には、NGと伝えた行為にも応じるよう要求される場合がある。
パーツ・モデルといった、一見、AVとは関係がないアルバイト等であっても、事務所に行った際に、宣材写真の撮影として、下着姿や、「乳がん検査の広告」のためといって上半身裸の写真を撮影され、その写真を宣材に、メーカー回りに同行させられ、契約書の内容について詳細な説明がないまま、署名を求められ、AVへの出演が決まる場合もある。

<46ページ>
2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課

体調不良や精神的不安定により、撮影に行くことができないと伝えても、「契約書がある。」、「違約金が発生する。」、「関係者全員に迷惑がかかる。」等と言われ、撮影に応じざるを得ない状況に追い込まれる場合がある。
被害者本人が、恐怖心等から、プロダクションやメーカーとのやり取りの履歴を削除している場合、違法性の立証が困難となる。

<47ページ>
2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課

プロダクションやメーカーとの契約において、作品の二次的利用が認められているため、オムニバス、総集編等が次々に販売される。
本人の肖像権は守られず、二次使用による利益も本人に還元されない。

(再掲)
オムニバス、総集編等が次々に販売される

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年10月6日

未だに5年程前の作品が総集編として発売されている事に驚きました。
もちろん強要時代の作品。
相手方の社長とマネージャーは有罪判決、メーカーにも捜査が入っているのに。

香西咲さん
2018年2月4日

(前略。)
坂上孝志氏は #青木亮 と同時に #労働者派遣法違反 で略式起訴されています。

(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。改行を施しています。)

週刊SPA!

日刊SPA!

あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年11月23日

現行法では派遣法違反。
青木亮が私達に対してしてきた事は全てこれから戦わなくてはなりません。

<48ページ>
2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課

プロダクションおよびAV制作会社に対する刑事的責任追求の強化に向けた議論等が進められることが望ましいと考えられる。

<72ページ>
2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課

本調査において、AV制作会社等が、若年層の法的知識の乏しさに乗じ、
「契約書にサインしたら、断わることはできない」、
「断ったら、違約金を支払わなければならない」
等と言うなどして、AVへの出演を強要する場合があることが報告された。

<76ページ>
2018年9月 内閣府 男女共同参画局推進課

特に、AV作品の場合は、プロバイダに対して削除要求をしても、メーカー側が作品の画像を二次利用、三次利用して販売し続ける場合があることから、被害から数年経過しても、被害者は「身バレ」を恐れ、外出することや他者とつながることに対して強い恐怖心を抱き、孤立を深め、引きこもり状態になる場合もあることが指摘された。

出演強要を惹起(じゃっき)して(ひきおこして)いるのはメーカーです。
諸悪の根元です。
検察と国連はいま、メーカーの悪行に着目しています。

検察

(2018年5月31日 CBCラジオ「北野誠のズバリ」より、引用。)
(全文については、2018年6月1日の当ブログを参照。)
音声の文字化は、筆者。)

阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)

(検察官が)
「それ(アダルトビデオ)に出るひとを紹介して、なぜ罰せられたのだと思いますか?」
すると、高木被告人が、
「ええと、あの、モラル的にまあ良くないっていうことなんですかね」
と、もぐもぐ、うまく答えられないんですよ。
すると、検察官が、
AVをつくっている会社、そして出ている男性、女性は罰せられないですよね。なぜあなたたちだけ罰せられているんですか?」
非常にむずかしい質問なんですよね、これ。
で、被告人も、
「いや、えっ、えっ、えー」
と、本当にもう、ぜんぜん答えられないんですよ。
ものすごい責められる。
すると検察官が、
「じゃあなた、何が悪いと思っているんですか?」
と。
被告人が、
「女性に対して社会的に良くないことをあっせんしたと思っています」
検察官は、
「これで質問をおわります」
って言ったんですけど。
こう言われると、アダルトビデオ自体が良くないっていうことになっちゃうんですよね。
で、そこがポイントなんですけれども、捕まえたのは有害業務の紹介。
AVを紹介したことで捕まっているんです。
そうなんです。
検察官としては、のちのちアダルトビデオにもメスをいれるぞ、っていう意思表示があったんです。
(5月22日の)裁判で。
(略)、警察、検察としてはやっぱり、AV自体に、
「ちょっと一発やってやるぞ」
というー

国連

(2016年3月「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」より、引用。)

<8~9ページ>
国連(女子差別撤廃委員会)

26.(前略。)
委員会は、(略)以下について懸念する。

(a) 女性が風俗産業において特に売買春及びポルノ映画製作のために性的搾取を受け続けていること

(後略。)

<9ページ>
国連(女子差別撤廃委員会)

27.委員会は、締約国(日本)に以下を勧告する。

(略。)

(b) 性風俗での役務の提供やポルノ映画の製作を手掛ける組織を対象とした性的搾取を防ぐための監視と査察のプログラムを強化すること

(後略。)

<19ページ>
国連(女子差別撤廃委員会)

次回報告の準備

56.委員会は、第9回定期報告を2020年3月に提出するよう締約国(日本)に求める。

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10月2日に内閣改造がおこなわれました。
あらたに男女共同参画担当大臣に就任したのが、片山さつき参議院議員です。

(参考)
首相官邸 第4次安倍改造内閣 閣僚等名簿

片山大臣につきましては、6年前に投稿したツイートが話題になっています。

国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です

かつて(17世紀~18世紀)ヨーロッパのひとたちは、
「ひとはだれでも例外なく、おぎゃー、と生まれた瞬間にそなわるものがある」
と考えました。
具体的には、自由や平等などの権利です。
天からあたえられるものなので、天賦人権、と言います。
自然にそなわるので、自然権、ともよばれています。
いわゆる基本的人権のことです。
天賦人権(自然権)は、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言において明文化されました。

1776年 アメリカ独立宣言
(斉藤眞著「人権宣言集」岩波書店より、引用。)
(略)われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命、自由および幸福の追求が含まれることを信ずる

1789年 フランス人権宣言
(山本桂一著「人権宣言集」岩波書店より、引用。)
第1条 人は、自由かつ権利において平等なものとして出生し、かつ生存する

日本国憲法が保障する基本的人権も、天賦人権論の影響をうけています。

(再掲。片山さつき 参議院議員)
国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です

首肯することができます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年1月30日

資本主義社会ってそんなものだと私なりに理解しています。
悔しかったら資本、コネクション、力をつけるしかないと。

但しAV業界は法に触れる域にある事、
そして私の場合は完全に #AV強要 や #人身売買 等の #性犯罪 の被害者で一生残る傷を負ったからこそ
私にも意見出来る余地があります。

香西咲さん
2018年2月8日

『適正』ってなんですか?

契約書も全て破棄して一方的に素材を使い回すメーカーは『適正』ですか?

メイクルームとシャワー以外は監視カメラを回しているメーカーは『適正』ですか?

『適正』ってなんですか?

わいせつビデオ(適正AV)業界人に人権があるのはおかしいです。
剥奪すべきです。
片山さつき男女共同参画担当大臣の活躍を期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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