昨日、女子差別撤廃委員が日本に発している勧告についてふれました。
□2016年3月 女子差別撤廃委員会 「日本の第7回及び第8回合同定期報告に関する最終見解」
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海野さんによりますと、日弁連が、最終見解に対する自身の雑感を公開しているようです。
海野さんは宮本智弁護士の懲戒を申し立てているかたです。
(当ブログへのコメントより、引用。)
●2018年10月30日 海野さん
日弁連で興味深い資料がありました。
□「国連女性差別撤廃委員会 総括所見の活かし方と今後の課題」 (引用) |
「国連女性差別撤廃委員会 総括所見の活かし方と今後の課題」
タイトルをみて、読む気がうせました。
日弁連は、
「女子差別撤廃委員会」
でなく、
「女性差別撤廃委員会」
と表記しています。
中身についても同様です。
(引用)
はじめに
国連の女性差別撤廃委員会は、2016年3月7日、国連女性差別撤廃条約の実施状況に関する第7回及び第8回日本政府報告書に対して、総括所見を発表しました。 |
日弁連は何か、妙なこだわりをもっているようです。
正しい用語は、
「女子差別撤廃委員会」
です。
条約名は、
「女子差別撤廃条約」
です。
(※下図は、2016年3月 女子差別撤廃委員会「第7回及び第8回報告報告に対する女子差別撤廃委員会最終見解」より。)
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「女性差別撤廃委員会」
ではありません。
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それはさておき、女子差別撤廃委員会の勧告を参照します。
(2016年3月 女子差別撤廃委員会「日本の第7回及び第8回合同定期報告に関する最終見解」より、引用。)
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日弁連は上記のパラグラフ26、27について、以下の感想を口にしています。
(2017年4月 日弁連「国連女性差別撤廃委員会 総括所見の活かし方と今後の課題」より、引用。改行を施しています。)
<41ページ>
●2017年4月 日弁連
ポルノ規制のうち成人ポルノについては業界の自主規制に委ねられており規制がないに等しい。 若者の無知や困窮に乗じて業者主導で出演契約が締結され、拒否すれば違約金の請求によりポルノ出演が強制されるなどの深刻な人権侵害が生じている。 |
一見、まともです。
つづきをみてみます。
●2017年4月 日弁連
もっとも、
①複数回のポルノ出演契約締結後に出演拒否した女性に対するプロダクションからの債務不履行に基づく損害賠償請求訴訟が棄却されたこと、 等の前進もみられる。 |
「前進もみられる」
日弁連が列記している①から③までの結果は、「前進」と言えるのでしょうか。
内閣官房長官は第4回関係府省対策会議で、政府のとりくみをつぎのように評しています。
(2018年3月26日 第4回関係府省対策会議「議事録」より、引用。)
●2018年3月26日 菅義偉(すがよしひで) 内閣官房長官
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内閣官房長官は、「前進」ということばをもちいていません。
日弁連はちがいます。
「もっとも、(略)前進もみられる」
との認識です。
日弁連の内には、もうこのへんで矛(ほこ)を納めてほしい、との思いがあるのかもしれません。
(再掲。日弁連)
「若者の無知や困窮に乗じて業者主導で出演契約が締結され、拒否すれば違約金の請求によりポルノ出演が強制されるなどの深刻な人権侵害が生じている」
嗤(わら)ってしまいます。
まるで他人事(ひとごと)です。
誰が出演強要を惹起(じゃっき)したのでしょうか。
(山口貴士弁護士のツイートより、引用。)
●山口貴士弁護士(AV人権倫理機構 理事)
<2018年1月23日>
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(2017年6月5日 サンスポ「AV出演強要容疑で逮捕の男、女性の契約場面を録画…弁護士相談し『合意』装う? 大阪府警」より、引用。)
●サンスポ
(大阪)女子高生などにアダルトビデオ(AV)出演を強要したとしてアダルトサイト運営の男が逮捕された事件で、女性が出演契約を結ぶ際の一部始終を、男が録画していたことが5日、大阪府警への取材で分かった。 男には顧問弁護士がおり、府警は、女性とトラブルになった際に「合意だった」などと説明するため、弁護士に相談した上で行っていたとみて調べている。 |
女性には 「嫌なことはやらなくてもいい」 と告げながら、出演に難色を示すと 「こっちには弁護士がいるので断ったら大変なことになる。(撮影前にかかった)美容院代を返せ」 などと迫っていたという。 金沢容疑者は髪形のセット代1万5千円を負担していた。 金沢容疑者は実際に弁護士と顧問契約を結んでいた。 府警は、契約が合意だったとする映像を撮影し、弁護士の存在をちらつかせることで女性を心理的に圧迫し、断りづらくさせていたとみている。 |
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(被害者の女性の手記より、引用。)
●ニューゲートから2,460万円の違約金を請求された女性
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(再掲。日弁連)
「若者の無知や困窮に乗じて業者主導で出演契約が締結され、拒否すれば違約金の請求によりポルノ出演が強制されるなどの深刻な人権侵害が生じている」
このような状況をつくりだしたのは弁護士です。
弁護士は出演強要の元凶です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月3日>
アットハニーズを辞めて即座に 第二弁護士会にも行って相談してます。 セックスワーカー団体SWASHのご紹介の、打越さくら弁護士にも相談。 どちらも即答で『立証が取りにくい』とほぼ門前払いでしたよ。 だから世間(弁護士)の風当たりの厳しさを実感し、 腹括って独立の道を選びました。 |
(2016年3月11日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)
●池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
これまで、被害者が弁護士に相談に行っても、多くの弁護士は、外形的な契約行為が整っているからということを理由に引き受けないことが多かった。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月23日>
(前略。) 数年前は監視が酷かったから。 少しネガティヴ吐いただけで相手方弁護士から電話かかってきたり。 監視は今も無くはないけど。 |
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そう遠くない将来、出演強要等を罰する法律ができます。
弁護士もまた、無傷ではいられません。
人間のくず(=悪徳弁護士)の末路が悲惨なものになることを願っております。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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