被害者の方々のことばは、頑なこころをも穿ちます。香西咲さんの真実のうったえによって世の中の情景がかわりました。出演強要問題の解決まであともうすこしです

3日前から、3年前の衆議院法務委員会の参考人質疑についてみています。

2015年5月13日 衆議院 法務委員会
(動画 衆議院インターネット審議中継)

(参考。当ブログ)
2018年9月14日
2018年9月15日
2018年9月16日

同委員会では、以下の順で、3人の参考人が意見をのべました。

<参考人>
望月晶子 弁護士
  
②大城聡 弁護士
  
③荻野美奈子 松戸事件被害者遺族

望月晶子参考人は最初に、強姦被害の実相について論及しました。

音声の文字化は、筆者。)

望月晶子 参考人(弁護士)

おはようございます。
弁護士の望月ともうします。
本日は貴重なお時間をいただきましてどうもありがとうございます。
わたくしは弁護士16年目で、当初より犯罪被害者支援業務にたずさわってまいりました。

また3年前にNPOを立ち上げまして、性犯罪の被害者のために公的支援にかぎらず、総合的な支援を提供するような活動をおこなっています。

(参考)
特定非営利活動法人レイプクライシスセンターTSUBOMI

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そういった経験等をふまえて、おもに性犯罪に関する観点から今日は意見をのべさせていただきます。
それにあたりましては皆さまに今一度、強姦罪というもの、それが被害者にあたえる影響についてよく考えていただきたいと思います。

強姦というのは、嫌な相手に無理やり服を脱がされ、裸にされて、からだをさわられ、もてあそばれ、性器を挿入されるもので、加害者と長時間いちじるしく密着します。

その間、被害者は殺される恐怖や、汚(けが)されていく屈辱感、無力感等を感じ、その体験は事件後も長期にわたって被害者を苦しめ、事件から何年経ってもフラッシュバックやパニックを起こしてまともな社会生活を送れなくなったり、自殺してしまう被害者すらいます。

そんなひどい被害体験でもあるにもかかわらずその実態がなかなか表に出てこないのは、ほかの事件とはちがって、性犯罪の被害者は、できるだけ事件のことを知られたくない、という思いがとても強く、苦しみを外にあらわすことができないのです。

内閣府の調査でも、異性にむりやり性交されてもだれにも相談していない女性が67.5%にのぼっています。

そういったことをわたくしのレジュメの1ページ目から5ページ目に簡単に書いておきましたのでぜひあとでご覧ください。

この被害者の、知られたくない、という強い思いを前提に、以下、お聞きいただければと思います。

望月晶子 参考人(弁護士)
レジュメの3ページ目の下にわたしくが申し上げたい11項目を書きました。
これからその順に沿っておはなしをさせていただきます。

まず、今回の改正案の4点目、
「秘匿決定があった事件では正当な理由がなく裁判員候補者に被害者特定事項をあきらかにしてはならない」
とされた点ですが、わたくしはこの、正当な理由なく、というのは不要ではないかと考えます。

いただきました衆議院調査局法務調査室の解説によれば、
「正当な理由とは、候補者が不適格事由に該当しないかなどの判断をするために候補者に対して被害者の氏名等あきらかにせざるをえない場合」
とありますので、つまり、候補者に対し被害者の氏名等あきらかにすることで、候補者に自分に不適格事由があるか判断してもらう、という立て付けであると思われます。

そして、候補者が判断するような不適格事由、というのは被害者との一定の身分関係にもとづくものですから、判断にあたっては被害者の氏名等あきらかにしなければ実際は無理ではないか、と思います。

つまり、この正当な理由というのはつねに存在しうるため、限定する機能をもちえず、ほぼ意味がないのではないか、と思います。
ですからこの、正当な理由なく、は削除して、つねにあきらかにしてはならない、としていただきたいと思います。

そのようにしても不適格事由自体はきわめて限定的ですから、候補者名簿によって被害者のほうで確認可能であると思います。

つぎに、ですが仮に、いまわたくしが申し上げた正当な理由というのが残った場合、いまの法案のままの場合、このときには守秘義務に違反した場合について、さらに罰則規定を設けるべきだと思います。
義務をまもらなくてもなんの制裁もない、ということですと、ただの訓辞になってしまい、実効性がどこまで担保されるのか、被害者の不安は解消されません。
この点、先日のこの会議で、守秘義務違反の行為があった場合には民法709条の不法行為や刑法の名誉毀損の対象となりうるのでそれらで対応、というおはなしがありましたが、性犯罪の被害者に、事件に遭って刑事裁判を経てさらに民事裁判をおこなえばよい、というのは被害者の負担が増すばかりで、立法のありかたとして無責任だと思います。
被害者としてはプライバシーが露呈されてしまったあとに、民事裁判を起こして慰謝料をもらっても意味はありません。

望月晶子 参考人(弁護士)

また、性犯罪の被害に遭ったということはプライバシーの問題ではありますが、名誉毀損にはあたらないとわたしは考えます。

名誉というのはひとの社会上の地位や価値を言いますが、性犯罪の被害に遭ったという事実は、社会上の地位や価値を損なうものではないからです。

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性犯罪の被害に遭ったという事実は、社会上の地位や価値を損なうものではない

重要な視座です。

望月晶子 参考人(弁護士)
守秘義務を破られた場合にうける被害者の深い傷についていま一度お考えいただき、そのようなことが起こらないようにするために、ぜひ罰則を設けていただきたいと思います。

(中略)

以上、いろいろな問題点を述べてまいりましたが、性犯罪を裁判員裁判で審理することについては、解決できない問題はまだまだ残ります。
知人等が裁判員に選ばれなかったとしても、裁判員を務めた人と将来、出会ってしまう可能性は残ります。
また、裁判員等に守秘義務や罰則があっても、いったん、はなされてしまえば、被害者の受けた傷というのは慰謝料で回復できるようなものではありません。
さらに現実に起きている問題として、裁判員裁判を避けるために、強姦致傷ではなく強姦罪にしてもらう、といったケースもあったと聞いています。
それでは、加害者に適切な刑罰を科すことができず、事件が潜在化してしまいます。
また、そこまでして裁判員裁判を避けようとしても、被告人が別に強姦致傷事件を起こしていて事件が併合された場合には、裁判員裁判になってしまう、ということも起こり得ます。
ですので、私は、やはり、性犯罪は裁判員裁判から外す、もしくは、選択制にしていただきたい、と強く思います。
裁判員裁判は、性犯罪の被害者にとってはまだ多くの問題があり、今回の法案ではほぼ未解決のままです。
被害者の視点を入れてさらに改正作業を続けていっていただきたいと思っております。
(後略。)

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望月晶子参考人は、
性犯罪は裁判員裁判から外す、もしくは、選択制にしていただきたい
と、力説しました。

<参考人>
①望月晶子 弁護士
  
②大城聡 弁護士
  
荻野美奈子 松戸事件被害者遺族

最後に、松戸事件の被害者の遺族である荻野美奈子さんが、事件をふりかえりました。

(参考。当ブログ)
2018年9月14日

荻野美奈子さんは裁判に関して、つぎのようにのべました。
平成23年(2011年)6月8日、千葉地裁でおこなわれた第1審の裁判員裁判は、1か月間、本当に丁寧にしっかりと審議され、きびしく的確な裁判でした
裁判官はもちろん、裁判員の方々も、事件の核心をしっかりとらえながら、被告人に対してどのような刑を科すべきか、考えに考えて公判に臨まれていたのは、ひしひしとつたわってきました。裁判員裁判で被害者参加したことで、娘やわたしたちの無念さが裁判員や裁判官の皆さまにつたわった、と思いました
わたしは、裁判員裁判が導入された意義があった、と心底、思いました
と。
このあと以下の5人の国会議員が順に、質疑をおこないました。

<質疑者>
①若狭勝 議員(自由民主党)
②遠山清彦 議員(公明党)
階猛 議員(民主党【※現在は国民民主党】)
④井出庸生 議員(維新の党【※現在は無所属】)
⑤畑野君枝 議員(日本共産党)

階猛(しなたけし)議員は最初、望月晶子参考人に訊(たず)ねました。

階猛 衆議院議員(民主党【※現在は国民民主党】)

望月参考人からは、
性犯罪については(裁判員裁判から)除外すべきだ
という御意見がありましたけれども、議論の前提として望月参考人にうかがいたいんですが、こういった性犯罪であり、なおかつ、死刑に相当するような重大事件。
こういったものについては、先ほどのご趣旨から敷衍(ふえん)すれば、被害者のプライバシーを重視して対象犯罪から除外すべきか。
それとも、一般市民の感覚を裁判に反映するために裁判員裁判の対象とすべきか。
どちらの方向性がよい、というふうにお考えになりますでしょうか。

望月晶子 参考人(弁護士)

わたしも先ほど、わたしの個人的な意見としては、性犯罪は(裁判員裁判の)対象犯罪から外すべきではないか、というふうに考えております。

ただ、まあ、先ほどの荻野さんのお話をうかがっていて、やはり、裁判員裁判の意味というのは非常にあるのだな、というふうに思いました

で先ほど私の意見の中でも、外す、ないしは、選択制にしていただきたい、というふうに申し上げました。

そこでまあ、選択制について、外すのか、選択制なのか、というところについては、私もまだ意見が定まっていなくて。

といいますのは、やはり選択制というのが、美しいこう理想の選択制ができるのであれば望ましいとは思うんですけれども。
実際にこう枠組みを考えていったときに、では被害者がいつまでに決めなければいけないのか、とか、被害者が選択できるとなったら被告人の方はどうなのか、といった全体の枠組みを考えますと、どうしても私の中でまだ選択制というものについて詰め切れていないので、もしそこでよい枠組みができるのであればまあ、選択制ということになって、被害者ないし遺族はそういったことが選べるのであれば、それが理想的なのかもしれません。
そういうふうに今は思っています。

望月参考人は、
わたしも先ほど、わたしの個人的な意見としては、性犯罪は対象犯罪から外すべきではないか、というふうに考えております
と答えました。
つづけて、
先ほどの荻野さんのお話をうかがっていて、やはり、裁判員裁判の意味というのは非常にあるのだな、というふうに思いました
とのべました。
被害者の遺族である荻野美奈子参考人の言辞が、望月参考人の考え方に影響をおよぼしたようです。
いまここで再認識させられました。
実際に被害に遭われた方のことばに優るものはない、と。
被害者の方々のうったえは世の中をかえるちからをもっている、と。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年6月28日

圧力凄いきてる。
正攻法ではない場所から。

香西咲さん
2016年7月4日

同業内部の方々から探りを入れられてたり、
わたしが殺されかねないと言う言葉を使って脅迫されたり、
あの手この手をつかって圧力・脅迫をかけてくる。
本当に人間不信。
でもそんなのに動じないけど。

仮に私に何かがあった場合、結局そういう事なんだと察してください。

香西咲さん
2016年7月14日

今まで人間とは思えない仕打ちを受け続けてきた事、やっと吐き出す事ができました。
こんな私ですが今も変わらず好きでいてくださる方、本当にありがとうございます。
何度も言うけれど今後私はその人たちを大切に生きていくのみです。
「おまえ明日死ぬかもしれないんだから(←青木亮の口癖)」

香西咲さん
2018年2月6日

私は下記の方々を訪問する度に『よく生きてたね!』と言われる程です。
それは #能川拓也 氏が『ひと1人消えてもおかしくない。東京湾に沈められる。そろそろ自分の立ち位置考えた方が良いのでは?』
と散々命に関わる脅迫をしてきてたからですね。アタッカーズやオルガ、セクシーJのカメラマン。

香西咲さん
2018年5月14日

海外で沢山の人に話を聞いてもらう。
2020年迄に原稿、映像化して残す。
私の役割は終わり。

圧力をかけてくる所からは距離を置く。

香西咲さん
2018年7月2日

私に何かあったらどういう報道をされるのだろう?
登場人物と契約書類は全てネットにUPしておきます。
大きな圧力がかかって、一切スルーされるのかな?

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香西咲さんは、わいせつビデオ(適正AV)業界の闇をあきらかにしました。
身の危険を顧慮せずに。
香西咲さんの真実のうったえによって人々は認識をあらたにしました。
わいせつビデオ(適正AV)業界は人身売買の巣窟である、と。

(再掲。望月晶子参考人)
先ほどの荻野さんのお話をうかがっていて、やはり、裁判員裁判の意味というのは非常にあるのだな、というふうに思いました

被害者の方々のことばは、頑(かたくな)なこころをも穿(うが)ちます。
香西咲さんによって、世の中の情景がかわりました。

(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ) 

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

解決まであともうすこしです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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