上川陽子法務大臣もまた、性犯罪の厳罰化を押し進めました。現在は出演強要に対する法的対応を明言しています。香西咲さんには政府がついています

昨年、刑法の性犯罪の規定が厳罰化されました。
強姦(強制性交等)罪の法定刑の下限は、3年から5年に引き上げられました。
非親告罪化も実現しました。
端緒(たんしょ)をひらいたのは、松島みどり元法務大臣です。

(参考。当ブログ)
2018年9月3日
2018年9月4日
2018年9月5日
2018年9月7日

昨日は、松島みどり衆議院議員が2004年11月9日におこなった国会質疑をご紹介しました。
強姦罪に関するものです。
もう一度、引きます。

(2004年11月9日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

この刑法は、明治40年、1907年に制定された後、用語の改定などはありましたけれども、刑期の見直しは初めてだといいます。
何と制定以来97年ぶりということでございます。

この年(2004年)、秋の臨時国会に刑法の改正案が提出されました。
同国会の会期は、10月12日から12月3日までです。
松島議員は11月9日に、強姦罪に関する質問をしました。

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

それでは、強姦罪3年以上20年以下の懲役、強姦致死傷罪が無期または5年以上20年以下の懲役、新設された、これは新設されてよかったと思っておりますが、集団強姦等罪が4年以上20年以下の懲役というのは、先ほど申しました強盗致傷罪の最低が6年以上ということに比べていかがなものでしょうか。

当時、強姦罪は、
「2年以上15年以下の懲役」
でした。
政府は、この年(2004年)の臨時国会に、改正案を提出しました。
内容は、
「3年以上20年以下の懲役」
です。

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

しかし、女性の心をずたずたにする、場合によっては男性不信を招き、その後の人生をも左右しかねないような犯罪、これに対する罰の方が強盗致傷罪よりも軽いということは私には信じがたいものであります。
到底許せないことです。
社会的にある程度立派な、まともな男性であっても、性犯罪のことを、例えば交通事故に遭うようなものだとか、どうせ減るものじゃないだろうとか、女だって楽しんだだろうとか、ひどい、聞くにたえない軽口をたたく人がいましたり、あるいはポルノ映画やポルノ雑誌の中には、女性が暴力ずくで犯されて喜びを感じる、最初嫌がっていても、その後何か喜んでしまうんだみたいな間違った観念に基づく表現がしばしば見られます。
そうした中で、強盗致傷より罪が軽い場合があるというのは一体どういう考えなのか。
殺人と違って、やむにやまれぬ気持ちで強姦したなんてことはあり得ないはずです。
男性だとしても、もし自分の娘や妻が強姦されたらという、そういう想像力を働かせたことがないのでしょうか。
私は怒りを覚えます。
(略)、こんな女性一般の常識から外れた法律をつくっておいて、司法への参加を呼びかけても全く無意味で言語道断だと思います。
私は、国会議員として仕事をする中で、特に女だからどうこうということをふだんは意識しておりません。
しかし、この法律は耐えられないものだと考えています。

政府が提出した刑法の改正案は、この年(2004年)の12月に可決、成立しました。
約1年3か月後のことです。
松島みどり議員はふたたび国会で、強姦罪を問いました。

(2006年2月24日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)

2006年2月24日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

その中で、私はこの委員会でこれについて質問するのは多分3度目になると思いますが、刑法の中で、強姦致死傷、これは無期または懲役5年以上になっております。
普通の人の感覚でいいますと、必ず刑務所に入れてもらわないと困ります。
情状で執行猶予つきの判決にならないためには法定刑が懲役7年超でなければだめだと伺っております。
この刑法改正を速やかにやっていただきたいと考えております。

そしてまた、強盗致傷は懲役6年以上でございます。
この強姦致死傷と強盗致傷の逆転、私は許せない。

そしてまた、犯罪被害者基本法に携わりましたが、犯罪被害者の方は、いろいろな立場で被害者や遺族の方は声を上げられます。
しかしながら、性犯罪については被害者の方が声を上げにくい。
私は、ふだん国会議員として仕事をするときに、女だから男だからといって何か考えることはございません。
しかし、このテーマだけはきちんと追いかけていきたいと思っております。

大臣、この刑法の規定についてどうお考えになるか、改正の必要があると考えられないか、お願いします。

刑法は、改正されたばかりです。
このような状況のなかで、松島議員は、
改正の必要があると考えられないか
と迫りました。

2006年2月24日 杉浦正健 法務大臣(※現在は弁護士)

先生がこの点について前々から関心をお持ちになり、御主張なさっていることは承知しております。

平成16年(2004年)の刑法改正におきまして、強姦罪など性犯罪の保護法益の重大性に着目して法定刑を引き上げました。
強姦については、前は2年以上15年以下、それを3年以上20年以下、こういたしました。

それから、集団強姦罪、いわゆる輪姦ですが、集団強姦等致死傷、これを新設いたしました。

殺人はそれまで死刑、無期、3年以上だったんですが、殺人は死刑、無期、5年以上に修正いたしました。

この問題について、軽視しているというわけではありません。性犯罪を軽んずるという気持ちは、私どもは全くございません。

先生と議論すると平行線になる可能性もありますから、また別に改めてさせていただきますが、強姦致死傷についても、情状によって執行猶予を付し得ないとすることがいいのかどうかという問題もあるわけでございますので、この問題は、先ほど申し上げましたように、刑罰体系全体の中で検討を要する問題でございますから、16年(2004年)に改正したばかりですので、次の改正の時期にまた改めて検討させていただきたいと考えております。

2006年2月24日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

法律改正というのは、いつやったからあとしばらくやらないとか、そういう問題ではないと私は考えております。
(後略。)

2006年2月24日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

(前略。)
そしてまた、人権とか権利というものは、まず被告や加害者のためにあるのではなくて、次の犯罪を生まないということは何よりも大事だ、被害者や証人、そして裁判員、これを守ってやることは必ず必要なことだと思っております。
また法務省でお考えいただきたいと思います。
以上です。

人権とか権利というものは、まず被告や加害者のためにあるのではなくて

至言です。
わいせつビデオ(適正AV)業界人に人権は不要です。
2014年、松島議員は、法務大臣に就任しました。

2014年9月3日 松島法務大臣は就任後の記者会見で、刑法の改正を示唆
  (翌日)
2014年9月4日 松島法務大臣は訓辞のなかで、刑法の改正を指示
  (約2年9か月後
2017年6月16日 改正刑法が成立

松島法務大臣は任期の途中で退任しました。
以降、現在までの法務大臣の名前を記します。

<法務大臣>
松島みどり
  
上川陽子
  
岩城光英
  
金田勝年(金田法務大臣のときに、改正刑法が成立)
  
上川陽子

ご覧のとおり、松島みどり法務大臣の後任は、上川陽子議員です。

(2017年5月12日 ダイヤモンド オンライン「『性犯罪』厳罰化の法改正がなかなか審議入りしない理由」より、引用。)

ダイヤモンド オンライン

自民党の中では特に上川陽子議員、若狭勝議員らが性犯罪刑法の改正に強い関心を示してきた。

刑法の改正は、上川陽子法務大臣が乗り気でなければ実現しませんでした。
上川大臣が性犯罪の厳罰化の礎をつくった、とも言えます。
昨年の8月3日のことでした。
上川陽子議員はふたたび、法務大臣に就任しました。
二度目の法務大臣です。
上川陽子法務大臣は出演強要問題について、つぎのようにのべています。

(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ) 

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

出演強要は犯罪です。
このあと、どなたが法務大臣になっても、法制化の流れを止めることはできません。
あとは法律ができるのを待つだけです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年4月26日

結局「 #AV強要問題 」っていうある意味旬の問題に対し
良心的な機関も、ハイエナみたいな団体も、メディアも、寄ってたかって取り上げて喰い散らかし、被害者の心は置いてけぼり。
核心まで寄り添ってくれたのはPAPSさん位でした。だから私はこの国が嫌い。

※私の場合です。他の女性は知りません。

寄ってたかって取り上げて喰い散らかし、被害者の心は置いてけぼり

最近、香西咲さんのこのことばに当てはまるツイッター主の存在に気づきました。
そのものはこれまで、出演強要問題について、もっともらしいことを書き連ねていました。
当然、著名人ではありません。
書いている内容は、「床屋談義」に類するものです。
先日、被害者のためではなく自分のために書いている、ということがわかりました。
己(おのれ)をまもるために被害者を差し出していました。
ぼくはことばを失いました。
そのものの周辺でこそこそとしているやつもいるようです。
注進者といったところでしょうか。

(再掲)
2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

役に立たないやつらは無視です。
これにかぎります。
そう遠くない将来、出演強要に関する法律ができます。
香西咲さんには政府がついています。
香西咲さんはかならず、被害を回復することができます。
あともうすこしです。
がんばりましょう。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。