香西咲さん「この問題に関わって下さる人の8割は冷やかし」。これでは出演強要を肯定するAVマニアと同じです。真理に目覚めることを期待しています

先日より、刑法の性犯罪の規定が厳罰化された流れをみています。

(参考。当ブログ)
2018年9月3日
2018年9月4日
2018年9月5日

昨年の6月16日に、刑法が大幅に改正されました。
きっかけをつくったのは、松島みどり法務大臣です。
就任後、松島大臣は、性犯罪に対する自身の思いを吐露しました。

(2014年9月3日 動画 政府インターネットテレビ「第2次安倍改造内閣閣僚記者会見『松島みどり大臣』」より。)

音声の文字化は、筆者。)

2014年9月3日 松島みどり 法務大臣

(前略。)
それでわたくしがずっと、おかしい、と思いつづけてきたことをこの法務大臣になって省内に審議の糸口をつくりたいと思っています。

それは、日本の刑法では、強姦致死
つまり強姦によって死に至らしめたときに、最低刑が懲役5年
懲役5年以上または無期懲役、ということになっています。

いっぽう、強盗。
強盗のほうが罪が重くなるんです。
刑法で、法定刑は懲役6年以上。
つまり、最低限が高い。
罪が重い。
強盗で怪我をさせただけでも、6年以上、無期。

そして、強盗致死。
死に至らしめた場合には、無期または死刑、と決まっているんです。
有期刑じゃない。

これはおかしいんじゃないか、と。

かつてわたくしは、法務委員会でもそういう質問をしたことがございます。

これについてはぜひ、この法務大臣になったことをきっかけに、法務省のなかで議論をしてもらうような仕組みをつくりたい、と思っております。

さきほどの犯罪被害者についても、よりいっそうその人権が守られるように、ということに努めてまいりたいと思っております。
(後略。)

翌日、松島大臣は、法務省の職員に対しても同旨のことをのべました。

(2014年9月4日 法務省「大臣就任に当たっての松島法務大臣訓示」より、引用。改行を施しています。)

2014年9月4日 松島みどり 法務大臣

(前略。)
私は随分おかしいではないかと、かつて委員会で噛みつきました
そうしたら、明治時代の方がもっと差があったということで、物の方が女より大事だったのだけれども、だんだんと差が縮まってきている。
だけれどもバランスがあるから一挙に縮められないと答弁されたことがあります。

正しいことは一挙にやればよいと私は思います。
是非、検討ではなくて、私は一つだけ、これはこの役所で実現させたい。
他のことは、皆さんが働きやすい環境を作っていくと同時に、これは是非お願いしてやっていただきたいなと思っております。
(後略。)

松島大臣は単なる思い付きで性犯罪の厳罰化を口にしたのではありません。
自身の信条にもとづいて発言しています。

(再掲。松島みどり法務大臣。2014年
かつてわたくしは、法務委員会でもそういう質問をしたことがございます
私は随分おかしいではないかと、かつて委員会で噛みつきました

2004年の法務委員会をふりかえってみます。

(2004年11月9日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

(前略。)
この刑法は、明治40年、1907年に制定された後、用語の改定などはありましたけれども、刑期の見直しは初めてだといいます。
何と制定以来97年ぶりということでございます。
(中略。)
国民の声なき声を最も代弁するのは、わかっているのは、法律家でもなければマスコミでもなく、私たち国会議員だと、政治家だと私は思っております。
こういう立場に立ちまして、今回の改正で疑問に思う点を挙げ、質問とさせていただきます。

一番目は、今回の法改正で、強盗致傷罪無期または6年以上20年以下の懲役と非常に重い刑でございます。

一方、殺人罪は死刑または無期または、ここから先ですが、5年以上20年以下の懲役となっております。
確かに死刑を含んではいますけれども、最も軽い場合は強盗致傷よりも刑期が1年短い。
これは一体どういうような場合を想定しているのでしょうか。

2004年11月9日 南野知惠子 法務大臣

お尋ねの件でございます。
殺人犯につきましては、その刑の下限が、酌量減軽をしなくても執行猶予にすることができるという懲役3年というものがありますが、国民の正義感に照らせば、寛大に過ぎると思われることから、今回(2004年)それを引き上げたものでございます。

先生おっしゃるとおり、5年という形にいたしましたが、もっとも、現実に発生している殺人事件を見てみますと、例えば介護疲れや家庭内暴力に対する事案などの中には、執行猶予とするのが適正ではないか、相当ではないかと思われるものもあります。
しかも、そのような事案につきましては、裁判所による酌量減軽という判断を得た上で執行猶予とした方が国民からもわかりやすい司法判断のあり方のようにも思われております。

こういったことから、今回(2004年)の改正では、殺人罪の刑の下限を5年に引き上げる、そういうことにしたものでございます。

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

それでは、強姦罪3年以上20年以下の懲役、強姦致死傷罪が無期または5年以上20年以下の懲役、新設された、これは新設されてよかったと思っておりますが、集団強姦等罪が4年以上20年以下の懲役というのは、先ほど申しました強盗致傷罪の最低が6年以上ということに比べていかがなものでしょうか。

殺人の場合には、今大臣が言われましたように、第三者が見聞きしても加害者に対して同情の余地があるケースはあると思います。
あり得ると思います。
やむにやまれずということがあるかもしれません。

しかし、女性の心をずたずたにする、場合によっては男性不信を招き、その後の人生をも左右しかねないような犯罪、これに対する罰の方が強盗致傷罪よりも軽いということは私には信じがたいものであります
到底許せないことです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年6月15日

慢性胃炎や膵炎、睡眠障害、脅迫観念、対人恐怖症等(特に男性)など、 ケジメを付けない限りは一生引きずりますね。
健康を返して。

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

性行為というものは、望んで行った場合はとてもすばらしい、喜びに満ちたものであります。
しかしながら、望まない相手を暴力でねじ伏せ、行為に及んだ場合、私は幸いにもそういう経験ございませんけれども、想像の範囲ですが、想像できる範囲で申し上げますと、その対象となった女性は体も心も激しい痛みを感じるものだと思います。
この二つは女性にとっては全く別物の、正反対のものです。
ひょっとしたら男性の中には、性行為全部、十把一からげにされる人もいるのかもしれないけれども、女性にとっては絶対に違います。

男性の中には、もちろん多くの男性はまともな方でございますけれども、男性の中にはこの違いを認識していない、極めて困った人がいます。
社会的にある程度立派な、まともな男性であっても、性犯罪のことを、例えば交通事故に遭うようなものだとか、どうせ減るものじゃないだろうとか、女だって楽しんだだろうとか、ひどい、聞くにたえない軽口をたたく人がいましたり、あるいはポルノ映画やポルノ雑誌の中には、女性が暴力ずくで犯されて喜びを感じる、最初嫌がっていても、その後何か喜んでしまうんだみたいな間違った観念に基づく表現がしばしば見られます。
こういったことが未成熟な青少年に悪い影響を与えて、罪の意識を持たずに性に関する犯罪を犯す、そういうおそれが高い。

どうせ減るものじゃないだろう
女だって楽しんだだろう
出演強要を肯定するやつらも同じ発想をしています。
こいつらはクズです。
ゴミです。
犯罪者です。
青木についても然(しか)りです。

(2016年8月26日 withnews「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

青木

「俺、今から上海なんだよね。忙しいんだけど、何、死にたいの? 俺には分からないよ、別に脱いだって減るものじゃないし。死にたかったら死ねばいいじゃん」

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

そうした中で、強盗致傷より罪が軽い場合があるというのは一体どういう考えなのか。
殺人と違って、やむにやまれぬ気持ちで強姦したなんてことはあり得ないはずです。
それだったら強姦にならないで別のことでしょう。

こうした中で、どういうことでこんな法案をつくられたのか。
これを、基本でありましたでしょう法制審議会のメンバーというのは、この法案をつくった人は男性ばかりなのか。
男性だとしても、もし自分の娘や妻が強姦されたらという、そういう想像力を働かせたことがないのでしょうか
私は怒りを覚えます。

松島議員は、
男性だとしても、もし自分の娘や妻が強姦されたらという、そういう想像力を働かせたことがないのでしょうか
と嘆いています。
想像力
出演強要を肯定するAVマニアには、そういった高尚なものはないでしょう。
人間としておかしいのですから。
わいせつビデオ(適正AV)業界のやつらについても同様です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年1月9日

#青木亮 に #AV強要 を受けていた時代の事実はアタッカーズ丸山チーフも私の事を指差して笑っていました。

そしてメーカーからは『当時の契約書も無ければプロデューサーも退職しているのでいつ、何のタイトルの為に撮り下ろした作品か分からなければ削除に応じられない』と。

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

裁判員制度によって国民の司法への参加だとか一般国民の常識を生かした裁判を目指すといいますけれども、こんな女性一般の常識から外れた法律をつくっておいて、司法への参加を呼びかけても全く無意味で言語道断だと思います。
いかがでしょうか。

2004年11月9日 大林宏 法務省 刑事局長    

(前略。)
そして法定刑につきましては、強姦罪の法定刑の下限を現在の懲役2年から、それ自体として執行猶予を付すことができる限界である懲役3年に引き上げることとしております。
(後略。)

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

今の御答弁は私の質問に対して正確に答えていると思いません。
なぜならば、強盗致傷罪、つまり強盗、暴力を使って人から物を奪う、そしてけがをさせる。
このけがで一番軽い場合は、いわゆる全治一週間ぐらいのかすり傷その他も含まれると思います。
それの最低限と、強姦、よしんば強姦罪や強姦致死傷罪の最低との比較を私は申し上げているわけです。
(後略。)

2004年11月9日 大林宏 法務省 刑事局長    

強盗致傷罪について、強姦罪との比較において、強姦の方が軽いのはいかがかという御議論があることは私どもも承知しております。
ただ、刑のバランス等いろいろございまして、重い方の、犯情の悪いものについては重い刑が科せるような形に今回しておりますので、強盗罪についてはかねてより、ほかの財産刑のあり方がどうあるべきかということは従前から議論がございまして、今回の法制審議会においてもそのような議論がございました。
(後略。)

(中略。)

2004年11月9日 大林宏 法務省 刑事局長    

(前略。)
ただ、今回(2004年)、法改正によりまして、例えば強姦罪の場合は20年以下の懲役という形で上限が上がります。
これも一つの、重くなりますよという点においては、外にあらわれるメッセージだと思います。
(後略。)

(中略。)

2004年11月9日 松島みどり 衆議院議員(自民党)

(前略。)
私は、国会議員として仕事をする中で、特に女だからどうこうということをふだんは意識しておりません。
しかし、この法律は耐えられないものだと考えています。

今後、検討するというお話がございました。
こうやって法案が上がってきたものをどういうふうに検討されるのかわかりませんけれども、どうか委員会の同僚の皆様にもこの点はよく留意していただきまして、ここにいらっしゃる委員の皆様は男性でありますけれども、女性の気持ちを十分わかる方だからこの国会へ出てこられた方と信じております。
どうかよろしくお願いいたします。
(後略。)

この法律は耐えられないものだ

10年後、法務大臣に就任した松島みどり議員は、訓辞のなかでつぎのようにのべました。
正しいことは一挙にやればよいと私は思います。是非、検討ではなくて、私は一つだけ、これはこの役所で実現させたい
と。
約2年9か月後、刑法は改正されました。
法務大臣の権限は絶大です。
出演強要問題についてはどうなのでしょう。
上川陽子法務大臣はどのように考えているのでしょうか。

(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ) 

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

堅固です。
結果については、言わずもがな(言うまでもない)です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年2月15日

この問題に関わって下さる人の8割は冷やかし。
(後略。)

香西咲さんのこのことばは、ツイッターで書き込みをしているひとたちにもあてはまります。
途中で飽きたり関心が別のところへ移るのではなく、最後まで信念を貫いてほしいものです。
そう遠くない将来、わいせつビデオ(適正AV)業界を殲滅するための法律ができます。
そのときになってまた盛りあがっても、香西咲さんをはじめとする被害者の方々に嗤(わら)われるだけです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年10月8日

【お願い】
ニュース記事は一定期間を以て消えてしまいます。
ですがこの発信した事はどうか風化しない様に皆様もご協力をお願い致します
同じ様な被害者が減る事を祈って。

出演強要問題に対して関心を装っているひとたちは、冷やかしでないところをみせてほしいものです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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