出演強要に関する今国会の答弁を聞くたび、政府側のたぎる思いを感じました。法律の制定によって、香西咲さんの憂愁は霧散します。悪は滅びます

7日間にわたり、出演強要に関する今国会の質疑と応答をみてきました。

(参考。当ブログ)
2018年8月27日
2018年8月28日
2018年8月29日
2018年8月30日
2018年8月31日
2018年9月1日
2018年9月2日

<出演強要に関する国会質疑>
①2018年3月23日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
  
②2018年4月3日 本村伸子 衆議院議員(日本共産党)
  
③2018年4月12日 若松謙維 参議院議員(公明党)
  
④2018年5月11日 柚木道義 衆議院議員(国民民主党【※現在は無所属】)
  
⑤2018年5月15日 柚木道義 衆議院議員(国民民主党【※現在は無所属】)
  
⑥2018年5月15日 柚木道義 衆議院議員(国民民主党【※現在は無所属】)
  
⑦2018年5月17日 鰐淵洋子 衆議院議員(公明党)
  
⑧2018年5月23日 畑野君枝 衆議院議員(日本共産党)
  
⑨2018年5月28日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
  
⑩2018年5月31日 若松謙維 参議院議員(公明党)
  
⑪2018年6月5日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
  
⑫2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

この流れをみて、判然とすることがあります。
立憲民主党の議員は誰一人、出演強要問題をとりあげていません。
知らぬふりです。
なぜなのでしょうか。
以前にもブログでふれたことがあります。

(参考。当ブログ)
2018年6月4日

出演強要問題は、2年前から、政府が率先してとりくんでいます。
与党の公明党も、意気盛んです。
この問題はいわゆる、政府と与党の案件です。
野党が国会で出演強要問題を質(ただ)しても、自分たちの得点にはなりません。
立憲民主党は計算高い政党です。
相手を利するようなことはしません。
人道よりも党利が優先です。
世の人々は、こうした人権軽視の政党を受け入れているのでしょうか。
最新の世論調査をみてみます。

(2018年8月10日 時事通信「【図解・政治】政党支持率の推移」より、引用。改行を施しています。)

時事通信
政党支持率は、自民党が前月比1.7ポイント増の27.1%、立憲民主党は0.1ポイント減の4.6%
以下、公明党3.3%、共産党2.3%、日本維新の会0.9%、国民民主党0.5%など。
支持政党なしは0.7ポイント増えて58.9%だった。
調査は西日本豪雨で被害を受けた広島県の一部を除く全国18歳以上の男女1991人を対象に個別面接方式で実施。
有効回収率は61.8%だった。

ちなみに政党支持率の動向に関しては、時事通信の調査が一番正確、と言われています。
この種の調査はふつう、電話でおこなわれます。
時事通信はちがいます。
記事にもあるとおり、個別面接方式です。
直(じか)に会って聴き取りをしています。
時事通信の調査によりますと、立憲民主党の支持率は4.6%です。
今年に入ってからさがりつづけています。
野党第1党とは思えない数字です。
公明党と日本共産党につきましては、堅調です。
従来どおりの値です。

はなしを国会にもどします。
先述のとおり、出演強要問題は政府と公明党の案件です。
いずれも気概をもって臨んでいます。
ぼくは今国会のやりとりをみていて、そのことを実感しました。
柚木道義議員の質疑をふりかえってみます。

(再掲)
⑥2018年5月15日 柚木道義 衆議院議員(国民民主党【※現在は無所属】)

音声の文字化は、筆者。)

(衆議院 消費者問題特別委員会)
2018年5月15日 柚木道義 衆議院議員(国民民主党【※現在は無所属】)

(略)、とりわけ今回、民法改正案が仮に若年成年、18歳、19歳が対象になれば非常に懸念をされるさまざまな調査データがございます。
(略)、まあ象徴的な事例として、たとえばですね、AVの出演強要問題というのが、実は今年になっても摘発がされていてですね。
これは本当に由々しき問題だと思います。
ただ、問題は、同意なくですね、こういう撮影を強要されて。
人権問題だとも考えるわけでありますが、これは密室のこともあって、警察による強要罪あるいは強制性交等罪の逮捕も実務上むずかしい、とも聞いておりまして。

こういった象徴的な事例もふくめてですね、被害当該者を、特に若年成年みたいなかたちになってくると、なおさらなんですけれども。

そしてまた、消費者契約法のですね、改正の中身もふくめてですね、これは非常に懸念をされる部分だと思っていまして、どのようなとりくみが必要かと思われるか、河上参考人からご意見をいただければと思います。

民法の改正によって未成年者取消権が消滅しました。
救済策として政府は、消費者契約法の改正を提案しました。
柚木議員は、河上正二参考人に対して、
消費者契約法のですね、改正の中身もふくめてですね、これは非常に懸念をされる部分だと思っていまして、どのようなとりくみが必要かと思われるか
と訊(き)きました。
河上参考人は、前の内閣府消費者委員会委員長です。

2018年5月15日 河上正二 青山学院大学法務研究科教授(前内閣府消費者委員会委員長)

 
まあ、わたしは、民法の専門なので、そちらのほうからしか申し上げられませんけれども、ひとまずは、当初の勧誘内容や契約条件と異なるAV出演の強要があるというような場合には、これは消費者契約上の取消権をまずみとめておいてやるということ。
これ大事でして、場合によってはクーリングオフのようなかたちで契約からすみやかに抜け出すということを可能にすることも考えられます。

河上参考人は民法の専門家です。
青山学院大学の前は、東大の大学院で教授をされていました。

2018年5月15日 河上正二 青山学院大学法務研究科教授(前内閣府消費者委員会委員長)

 
だだですね、クーリングオフとか取消権とか、契約からの離脱というのは、
「これは、はなしがちがう」
というふうにわかった時点、あるいはそういうふうに言った時点ですけれども、だいたい手遅れであります。

ですから、それを考えると、実効性のある被害予防のためには、こうした出演強要行為があった場合には、一定の刑事責任、刑事罰で対応することが必要ではないかと思います。

 
(再掲。柚木道義議員)

これは密室のこともあって、警察による強要罪あるいは強制性交等罪の逮捕も実務上むずかしい、とも聞いておりまして

これは要件面でいま先生がおっしゃった問題が若干あるわけですので、その部分についてすみやかに検討して刑事罰を用意するという方向をひとつ考えないといけないのかなという気がいたします。

——————————————————–

柚木議員は民事について訊(たず)ねています。
どのようなとりくみが必要かと思われるか
と。
民法が専門である河上正二参考人は、つぎのように答えました。
こうした出演強要行為があった場合には、一定の刑事責任、刑事罰で対応することが必要ではないか
その部分についてすみやかに検討して刑事罰を用意するという方向をひとつ考えないといけない
と。
消費者問題特別委員会での発言です。
同委員会は民事について論議をするところです。
政府側の人間である河上参考人は、刑事に言及しました。
訊(き)かれたこと以上のことをのべました。
上川陽子法務大臣についても同様です。
仁比聡平議員とのやりとりをみてみます。

(再掲)
⑫2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

音声の文字化は、筆者。)

(参議院 法務委員会)
2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

これ、大臣ご自身、すくなくともですね、アダルトビデオ出演強要問題についてうかがいますけれども、成年年齢を引き下げたら18歳、19歳の若者に対して不当な契約が拡大するというご認識はあるわけですか?

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

 
成年年齢引き下げがおこるおこなわないを超えてこの問題についてはしっかりととりくむべき課題である、というふうに認識をしているところでございます。
 
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

わたし、大臣自身にその認識があるのか、と。

わたしや支援団体が言っているだけじゃなくて、あるいは内閣府が言っているだけじゃなくて、大臣ご自身がその認識あるんですか、と。

そこを訊(き)いているんです。

 
先ほど申し上げたとおり、そうした被害に遭った方々からも意見を訊(き)いているところでございますし、たいへんおおきな課題である、と。
(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

——————————————————–

仁比議員は、未成年者取消権にかわる方策をもとめています。
上川陽子法務大臣は、
成年年齢引き下げがおこるおこなわないを超えてこの問題についてはしっかりととりくむべき課題である
(出演強要は)犯罪である
と答弁しました。
仁比議員からうけた質問の範疇を超えて答えています。
河上正二参考人の答弁と同じく、たぎる思いがほとばしっています。
現在、出演強要に対する法的対応は、有識者検討会で審議されています。

(参考。当ブログ)
2018年4月24日

政府が出演強要問題にとりくみはじめてから2年が経過しました。
法律はまだつくられていません。
このことをもって、政府のとりくみが後退している、と思うひとがいるかもしれません。
それはまちがいです。
議員立法とはちがって、閣法(内閣が提出する法案)をつくるのには時間がかかります。
昨年、刑法が改正されました。
経緯を顧(かえり)みてみます。

(2017年6月16日 松島みどり「松島みどり元法務大臣のFacebook」より、引用。改行を施しています。)

2017年6月16日 松島みどり 元法務大臣

(前略。)
私が法務大臣だった時の指示が実り、性犯罪を厳罰化する刑法改正が(2017年6月)16日、国会で成立した。
20日後に施行する。
私は、平成26年(2014年)9月(3日)、大臣就任直後の官邸での会見で
「女性の心身を傷つけ、人生を狂わせるおそれのある強姦罪の法定刑が懲役3年以上で、モノを奪う強盗が懲役5年以上。逆転している。かつて犯罪被害者基本法の議員立法にかかわったが、性犯罪の被害者は声をあげにくい。ふだん女性であることを意識して仕事をすることはないが、これだけはずっと改めたいと考えてきた」
と述べ、翌日、刑法改正のための検討会設置を指示した。
これがきっかけとなり、それ以降、検討会から法制審議会、さらに国会審議へと、異例の早さで改正が進み、全会一致で会期末に成立した。
(後略。)

(確認)
2014年9月4日 松島法務大臣が刑法の改正を指示
  (約2年9か月後)
2017年6月16日 改正刑法が成立

法律の制定までに約2年9か月の期間を要しています。
おそらく出演強要に関する新法についても、これくらいはかかるでしょう。
オリンピックまであと2年です。
そのときまでに法律がつくられることだけはまちがいありません。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年6月12日

一般の皆様にお伝えしたい事。
これを機に『騙される方が悪い』と言う風潮やめて頂きたいですね。
素人の常識なんて簡単に覆されます。
『気を付けて』って言うわれて気を付けられるレベルではありません。
相手はプロ。何枚も何枚も上手をいってきます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年10月3日>
大西敬からのメッセージ)

香西咲さん
2018年3月27日

報告ありがとうございます。
これだけ検挙されてるのに…厚顔無恥ですね。
常識を求めても無駄なので法規制を強く望みます。

香西咲さん
2018年6月4日

何回も相談してるのですが、 #AV強要 に当たる明確な法規制が無いのが現状です。
こちらは騙され体も精神も将来もすり減らし、あちらは大金を得た。生き殺しですよ。
#青木亮

——————————————————–

そう遠くない将来、国会で新法が可決、成立します。
法律の制定によって香西咲さんの憂愁は霧散します。
あともうすこしです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。