「荻上チキ Session-22」
というラジオ番組があります。
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■荻上チキ Session-22
TBSラジオ
月曜日~金曜日
22:00~24:00
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タイトルのとおり、パーソナリティを務めているのは評論家の荻上チキさんです。
7月30日の番組で、出演強要問題がとりあげられました。
●荻上チキ Session-22
2018年7月30日(月) 「国会論戦・珍プレー!好プレー!2018通常国会・総集編」 |
出演強要に関する部分を抜粋させていただきます。
(※音声の文字化は、筆者。)
<38:19のあたりから>
●荻上チキさん(パーソナリティ)
さて、そのメディア上でいま、非常に注目をされているというか、批判をされているのが、雑誌「新潮45」にLGBTについての文章を寄稿して批判をあびている自民党、杉田水脈議員なんですが。 その杉田水脈議員の国会でのやりとりが以前、話題になりました。 3月9日、衆議院内閣委員会でのやりとりなんですが、「AV出演強要JKビジネス等被害防止月間」についての質疑。 野田聖子総務大臣や武川恵子男女共同参画局長とのやりとりです。 |
2018年3月9日 衆議院 内閣委員会
●杉田水脈 衆議院議員
ほとんどAV強要っていうのは、件数がきっちりと警察が関与している件数っていうのはほとんどないんですが、これ、政府がお金をつかって防止月間ってやるメリットって何があるんでしょうか。 |
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長
アダルトビデオ出演強要に関しましては、警察で把握しているのが3年間で25件。 |
●杉田水脈 衆議院議員
わたしも女の子をもつ母親として、こういうJKビジネスとかAVの出演強要とかはあってはならないと思っていますが、あまりにもこれ、件数がすくないのに対して、政府が挙げて、予算をつけて、こういうことをやるっていうこと。 |
(略)、やはりですねこれをやるより、やるメリットというのは一定あるのかもしれませんけれども、デメリットのほうがこれ絶対におおきくないですか。 |
●野田聖子 男女共同参画担当大臣(総務大臣)
いま、委員も、 「あってはならないこと」 というご指摘がありました。 しかし、先ほどの相談件数、 ですから、想像してみてください。 |
(略)そういう若い、まだ社会的に未熟な女性の仲間たちにおつたえする、集中的につたえるキャンペーンをやってもけっしてわたしは問題でないと思うんです。
「あってならないこと」 |
●杉田水脈 衆議院議員
実はこれ残念なこと、残念なことって言ったらよくないのかもしれませんが、この職業に就きたいという女性はすごく多いんですよ。 引く手あまたで(笑) すごく狭き門らしいですよ。 だからわざわざいやがる女の子を無理やり出して、そんなことするとかならず業者はつぶれるわけで。 (プロダクションを)やっているようなところはすごくちいさいので。 それよりは(自分から進んで応募する)、っていうような事例のほうがすごくたくさんあるんですね。 だから、かならずしも相談件数がぜんぶがぜんぶ、本当に騙されてそれに出さされて、すっごいひどい目に遭った子たちばかりではないっていうことをまず1点、指摘しておきたいということと、先ほどの大臣の答弁のなかに(後略。) |
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●荻上チキさん(パーソナリティ)
だけど、 「性被害を矮小化するような発言ではないか」 というかたちで、野田総務大臣がかわしつつ、いなしつつ、いさめつつ、というようなそういった場面でもあったわけです。 木村さん、いかがでしょうか。 |
●木村草太 首都大学東京教授
ちょっと、杉田議員はこれ、いちおう自民党として喋っているんですよね。 |
●荻上チキさん(パーソナリティ)
そうですね。 |
●木村草太 首都大学東京教授
ちょっと、与党として喋っているのか、野党として喋っているのか、よくわからない発言ですし。 |
●荻上チキさん(パーソナリティ)
ええ。 |
●木村草太 首都大学東京教授
あの、これ、やはり、あの、被害実態というものへの想像力が本当に足りていない発言だな、というふうに思いますよね。 |
●荻上チキさん(パーソナリティ)
うーん、そうですね。 |
●木村草太 首都大学東京教授
これはやっぱり、相談件数、25件だったとしてもこれ、これからまだ実態がよくわかっていないことを掘り出していこう、という側面もあるわけで。 |
●荻上チキさん(パーソナリティ)
はい。 |
●木村草太 首都大学東京教授
けっして、数が多い少ないではないはずだと思いますね。 |
●荻上チキさん(パーソナリティ)
うん。 |
●木村草太 首都大学東京教授
ですから、これはあの、なんでこういう発言をしたのか。 ちょっと、杉田議員はですね、自分の胸に手を当てて、自分がやっていることが本当に良心に適(かな)うことなのかを考えてほしいと思います。 |
●荻上チキさん(パーソナリティ)
うん。 |
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木村草太教授の発言は、赤旗でもとりあげられています。
◆3月9日衆院内閣委員会 杉田発言
「性被害を矮小化するような発言」木村氏
AV出演強要被害に関する相談件数が少ないことを指摘し、「政府が税金を使ってAV出演強要防止月間をやるメリットがあるのか」と。野田女子活躍担当相「誰かが支えてやらなければならない。キャンペーンは効果的だと思う」。 pic.twitter.com/K9FIoyN3wk— unane(共謀罪は廃止!) (@unane1) 2018年8月17日
(2018年8月17日 しんぶん赤旗「国会監視の好プレー」より、引用。改行を施しています。)
●しんぶん赤旗
(前略。) しかし、AV出演強要の被害の標的になるのは、抵抗する力の弱い、若い女性たちです。 被害にあった女性たちは、みずからを責め、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、なかなか声をあげることが困難な状況に置かれています。 さすがに野田聖子女性活躍担当相も、 驚くのは、杉田氏が、 番組ゲストの首都大学東京の木村草太教授は、 |
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木村草太教授はツイッターでも、出演強要問題について発言されています。
(木村草太教授のツイートより、引用。)
●木村草太 首都大学東京教授
<2018年7月3日>
私は、社会的な活動をしている人たちのエネルギーの高さに、いつも感動し、尊敬しています。 |
●木村草太 首都大学東京教授
<2018年7月9日>
このツィートに関連して、仁藤夢乃さんからご指摘がありましたので、思うところをお伝えします。 |
●木村草太 首都大学東京教授
<2018年7月9日>
まず、私がこのツィートをした際、イメージしていたのは、仁藤夢乃さん、駒崎弘樹さんのトラブルだけでなく、HPVワクチンに関して活動していらっしゃる方、AV強要問題について活動していらっしゃる方、ヘイトスピーチについて活動していらっしゃる方なども含まれています。 |
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木村草太教授は、AV強要問題について活動しているかたを尊敬している、とのことです。
(AFPのツイートより、引用。)
●AFP
<2016年10月5日>
Tricked into porn: Japanese actresses step out of the shadows https://t.co/fhQtWhLhg5 pic.twitter.com/pUHUQq7u4K
— AFP news agency (@AFP) 2016年10月5日
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月7日>
AFP通信様の取材ですね。 発見ありがとうございます! この記事に関してはもうすぐ日本語版もアップされます |
(みゅーとまんさんのツイートより、引用。)
●みゅーとまんさん
<2016年10月9日>
香西咲さんのAV出演強要のニュースがとうとうAFPにより世界に配信された。
— みゅーとまん (@myuutoman) 2016年10月8日
(AFPのツイートより、引用。)
●AFP
<2016年10月17日>
出演強要の罠、警告する日本のAV女優たち https://t.co/3i8MznMhII
— AFPBB News (@afpbbcom) 2016年10月17日
●香西咲さん
<2016年12月20日>
ありがとうございます。 国も本腰を入れられたと言うことで、年明けから良い方向に変わって行くでしょう。 私事ですが、いち小市民の意見がマスコミ媒体を通じ世界中まで発信された事には感動しました。 性暴力を受けた時は辛く早まりたい気持ちになりましたが、諦めなくて、早まらなくて良かったと。 |
●香西咲さん
<2017年8月9日>
(前略。) 辛くて必死だった頃ですね。 この衣装はAFPさんと毎日新聞さんの取材の日だったと思います この衣装めっちゃお気に入りだったのに破けちゃったの… |
●香西咲さん
<2018年3月26日>
AFPの取材を受けた時の記事です。
(英語版) |
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(再掲。しんぶん赤旗)
「被害にあった女性たちは、みずからを責め、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、なかなか声をあげることが困難な状況に置かれています」
香西咲さんは声をあげました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月23日>
皆に、今の私の立ち位置は危ないと言われました。 チンピラは何を仕出かすか分からないと。 東京湾に沈められるかも知れないし行方不明になるかも知れない。 色んな人から言われる。 そんなに脅されたらぶっちゃけ、 本当に不安で不安で眠るのも恐ろしい。 |
●香西咲さん
<2017年11月27日>
私が東京湾に沈められようが、 万が一 芸能プロダクションA-team #エーチーム スカウトの #飯田正和 に命を狙われようが、私は死ぬのも怖くない。だから謝罪してこない限りこの問題には一生掛けて本気で取り組む。 |
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(再掲)
●木村草太 首都大学東京教授
<2018年7月3日>
私は、社会的な活動をしている人たちのエネルギーの高さに、いつも感動し、尊敬しています。 |
人身取引の巣窟であるわいせつビデオ(適正AV)業界はそう遠くないうちに滅びます。
香西咲さんの真実のうったえによって、多くの女性が救われました。
香西咲さんは至高です。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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