一昨日のブログで、「親公認AV女優」についてふれました。
(参考。当ブログ)
・2018年8月23日
□母親が応援!? 『親公認AV女優』のリアル | 日刊SPA!
本日はじめて、SPA!の記事をよみました。
一部を引用させていただきます。
<3ページ目>
――読み進めていくうちに、昨今AV業界に大ダメージを与えた「強要問題」とは、ずいぶん異なる世界観だと感じました。アケミンさんはたくさんのAV女優にインタビューをしてきた経験から、どのように考えますか?
アケミン:確かにAV業界は出演強要の被害がでやすい構造であったのは事実ですし、改善していかなくてはなりません。ただAV女優になるきっかけは様々だけれど、自分の意志で職業として向き合っている女優さんがいる、これもまた一つの事実です。 |
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アケミン氏は、わいせつビデオ(適正AV)業界の一員です。
一時期、プロダクションの役員をしていました。
現在は、AVライターです。
<4ページ目>
アケミン:彼女たちの生い立ちを聞くと、中には、貧困や親のDV、ネグレクトなど今の社会の問題も浮かび上がる例もあります。ただその不運を不幸としないたくましさ、圧倒的な自己肯定感の強さを感じました。 |
ふと、朝日新聞の記事を思いだしました。
(2018年4月11日 朝日新聞「AV強要、被害者へのやまぬ非難 背景に『同調圧力』?」より、引用。改行を施しています。)
●朝日新聞
業界関係者によると、AV強要は1980年代からあるというが、最近の業界の構造変化が被害に拍車をかけているとの指摘もある。 近年、若者のAV離れや違法コピーで市場が縮み、AVメーカーの中には、多くの「新人」の作品を出すことで売上高を確保するところもある。 それに呼応し、プロダクションやスカウトが、だましてでも多くの女性を業界に引き込もうとしている、というのだ。 |
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「だましてでも多くの女性を業界に引き込もうとしている」
アケミン氏が例としてあげている女性たちも同様です。
(再掲。アケミン氏)
「彼女たちの生い立ちを聞くと、中には、貧困や親のDV、ネグレクトなど今の社会の問題も浮かび上がる例もあります」
こうした女性たちもまた、わいせつビデオ(適正AV)業界に騙されています。
犯罪者たちがつくりだした虚構の世界に誘引されています。
(再掲。アケミン氏)
「ただAV女優になるきっかけは様々だけれど、自分の意志で職業として向き合っている女優さんがいる、これもまた一つの事実です」
いま国民はこう思っています。
みずから好んで女優になったものは僅少(ごくわずか)である、と。
大半は騙されたり強要されたり、または、そうせざるをえない理由があって出演している、と。
政府のとりくみをみればわかります。
もしも被害者が数百人程度でしたら、監督官庁を設置しておわりでしょう。
法律については、与党に頼んで議員立法を制定してもらえば済むはなしです。
おわかりのとおり、現在はそのようなうごきになっていません。
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このような現行制度上、さまざまな対抗手段が存在するところでございますけれども、こうした対応のみでじゅうぶんかどうかについてご質問をうけました。 そのさい、 「政府として検討をつづけなければならない喫緊の課題であると認識している」 と申し上げたところでございます。 この点につきましては、「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」、 また 「成年年齢引下げを見据えた環境整備に関する関係府省庁連絡会議」 での検討をつうじまして適切にとりくんでいくほか、法務省内に設置をいたしました 「性犯罪に関する施策検討に向けた実態調査ワーキンググループ」、 設置をしておりまして、この問題につきましてとりあげ、そして政府の検討に資するべくとりくんでまいりたいというふうに思っております。 |
●2018年6月12日 小野瀬 厚 法務省 民事局長
お答えいたします。 先ほど、大臣のほうから答弁がありましたいわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議におきましては、 「こういった問題につきましては有識者等の意見も参考に法的対応をふくめ必要な対応策を検討する」 というふうにされているところでございます。 法務省といたしましても、そういった法的対応の検討につきまして必要な協力をしてまいりたい、というふうに考えております。 |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
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政府はいま、大掛りなことを考えているようです。
被害者の数が甚大であるとの証左です。
(再掲。アケミン氏)
「ただAV女優になるきっかけは様々だけれど、自分の意志で職業として向き合っている女優さんがいる、これもまた一つの事実です」
精神科医の小西聖子さんのことばが参考になります。
第84回女性に対する暴力に関する専門調査会での発言です。
(2016年11月15日 第84回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<20ページ~>
●小西聖子 武蔵野大学教
(ある18歳の女性の場合。キャバクラ勤務) 父は当時トラック運転手で家をあけることが多かった。 お母さんは何があったかよくわかりませんが機能していない。 養育力がないので、父母の実家などで過ごしながら育ちます。 兄弟からいじめられておりまして、幼少期に父が交通事故を起こし転職、都市部で小学校に入学。 成績不良でほとんど1だと言っていましたけれども、音楽、体育は好きだった。 小学校でもいじめに遭い、中学に進学しますが、実際には小学校5、6年ごろからほとんど学校に行けないようになっています。 多分いじめによる不登校ですね。 中学1年生ごろまでは家に引きこもっていたが、その後は頻繁に家出を繰り返すようになり、中学3年になった後、児童相談所に保護されて、「2か月くらいいて」、一時保護だと思いますけれども、帰ってきたが、その後も家出をしていた。 |
本人に会うととても明るい人なのです。 別にキャバクラ業を嫌だと思っているわけでもなく、彼と一緒に遊びに行ったりもするのです。 だけれども、よくよく聞いてみると、本当に家庭で養育されていない。 誰かと安心して関係を持つとか、そういうことを一度もできたことがない。 そのまま大きくなって、ある意味では学校の力も全くかりられず、家にひきこもりになり、そのことをどうしようと考えてくれる人もおらず、そうやって外に出ていけば、いろんな人が寄ってきて、優しくしてくれるわけですね。 そういう中で、こういうDV被害を与えるような男性と一緒に住み、それでもその人のことをすごく頼っているわけです。 |
この人は今、キャバクラ勤めでしたけれども、例えば15歳のときから当然性的なことでお金を稼いだりはしているのだと思うのです。 詳しく聞けていませんけれども、そういう点ではこういうふうに家庭の養育力がなくて、本人もこれが悪いことか良いことかということを考えるほどの力もない中で、被害に遭っている。 外から見たらとてもにこやかで、多分、そういう人のところに取材が来たりすると、 「楽しくセックス産業で稼いでいます」 と答えたりするかもしれない人もいますが、よく聞くと決して実態はそうではない。 こういうケースが非常に多いというか、若い子には結構あるということは知っていただきたいと思います。 見かけとは全く違いますね。 |
(再掲。小西聖子さん)
「外から見たらとてもにこやか」
「よく聞くと決して実態はそうではない」
「こういうケースが非常に多い」
「見かけとは全く違います」
これが真実です。
(再掲。アケミン氏)
「ただAV女優になるきっかけは様々だけれど、自分の意志で職業として向き合っている女優さんがいる、これもまた一つの事実です」
わいせつビデオ(適正AV)業界は悪徳の極みです。
てぐすねひいて、不幸な境遇にある女性たちがやってくるのを待っています。
それだけでは足りず、香西咲さんのような無垢な女性まで引きずりこんでいます。
(再掲)
●朝日新聞
業界関係者によると、AV強要は1980年代からあるというが、最近の業界の構造変化が被害に拍車をかけているとの指摘もある。 近年、若者のAV離れや違法コピーで市場が縮み、AVメーカーの中には、多くの「新人」の作品を出すことで売上高を確保するところもある。 それに呼応し、プロダクションやスカウトが、だましてでも多くの女性を業界に引き込もうとしている、というのだ。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年11月17日>
躾は厳しかったので。 親に感謝ですね |
●香西咲さん
<2017年11月19日>
これだけ恥晒しな自分ですが、 これでも成績表は殆どオール5だったんですね。 要するに成績なんて実社会に関係ない…とまでは言えませんが、 『性』と『お金』に関しては何で教えてくれなかったんだろう?と切に思います。 生きていくうえで一番大切な教育なのでは?と。 |
●香西咲さん
<2017年12月12日>
地道に積み重ねてきた【香西咲】の経歴、ほんの僅かな活動でも私にとっては実績だった。それを全てAVに利用されてしまうなんて…事務所は私で幾ら稼いだのだろう? 私はAVに出る為に芸能活動を積み重ねてきた訳じゃない。 #MeToo #青木亮 |
●香西咲さん
<2018年7月2日 >
親は普通のサラリーマン。借入してまで大学出してくれた。 言わば私だけでなく家族も犠牲にして少なく見積もって7000万円は荒稼ぎし、家族の人生を台無しにした #青木亮 にやってもらわないとね。 #坂上孝志 #大樹総研 #矢島義也 |
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わいせつビデオ(適正AV)業界は日本経済に多大の損害をあたえています。
こいつらは国賊です。
政府は万死をもって償わせることになるでしょう。
オリンピックまであと2年です。
犯罪者たちの最期が刻々と近づいてきました。
被害者の方々の呻吟(しんぎん)を身をもって知るがよい。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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