「告発から1年はWILLの元、AV業界の自浄作用を信じて活動しました」と香西咲さんはおっしゃいます。悪事をやめない業界は、政府によって潰されることでしょう

昨日のつづきです。
諸澤英道さんの発言をもう一度、引きます。

(2018年6月26日 第93回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)

<16ページ>
2018年6月26日 諸澤英道 日本被害者学会理事(元常盤大学学長)

実は、ここに参る前に、かつてこの専門調査会の委員をやったことがありまして、確認してきたのですけれども、2004年から2011年に皆さん方と同じようなメンバーの一員としてこの会に出ておりました。

これが第2次だったか、第3次だったか、ちょっと正確に記憶していないのですけれども、基本計画にかかわるような議論がありまして、その中で非常に印象的なことがありました。
それは強姦罪等の見直しであります。

この会議の場で私が言い出して、強く主張しまして、ある弁護士の方も支持してくださり、最終的には全会一致だと思うのですけれども、年を越えて原案というか、文章化されたものが出てきたときに、それが完全に抜けておりました。
もう時効だからいいと思いますが、法務省側の抵抗があって入れることができなかった。

再度強く主張して、最終的に入れることができ、それが昨年の刑法改正につながったという、私の人生にとっても非常に思い出深いものがあります。

(再掲。諸澤英道 日本被害者学会理事)
第2次だったか、第3次だったか、ちょっと正確に記憶していないのですけれども、基本計画にかかわるような議論がありまして、その中で非常に印象的なことがありました。それは強姦罪等の見直しであります

9年前におこなわれた第49回女性に対する暴力に関する専門調査会の議事録を通覧しました。

2009年10月26日 第49回女性に対する暴力に関する専門調査会
議事次第と配布資料
議事録

強姦罪等の見直し」以外でも有益な論議がなされていることに気づきました。
以下に抜粋します。

(2009年10月26日 第49回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)

2009年10月26日 林陽子 会長代理(弁護士)

メディアの苦情処理機関について総務省と内閣府にお尋ねします。
メディアにおける、特に女性に対する暴力表現というのが、今後、国内人権機関をつくるに当たっても重要な論点になっていく部分だと思いますので、深く研究が必要ではないかと思っております。

今回、総務省から、質問16への回答として、テレビ局各社の倫理綱領において、人権、性差別を言及しているものの御回答がありましたが、例えばポルノグラフィであるとか、女性に対する暴力表現についても、これらの綱領に基づいて、例えば苦情処理を受けるという仕組みがあるのでしょうか。
例えば放送と人権についての委員会などが存在しますけれども、個人の名誉が毀損されたということではなくて、ある番組が女性に対して暴力的であると。
こういった暴力表現をしてもらっては困るというような申立てを受理してくれる機関は存在するのでしょうか。

同じく内閣府に対しては、テレビ以外の媒体の、特に雑誌・週刊誌に対して、今、新聞社は各社、読者委員会という形でそれなりの苦情処理を受け付ける体制を整えつつあると思いますが、私は雑誌メディアが大きな問題として残っていくのではないかと思っています。
そうしたときに、ある週刊誌の見出しや記事、ヌードのグラビアなどが極めて女性差別的であるといったことを受けとめて、専門家ないし独立なパネルが審査をしてアドバイスを出してくれるというような仕組みは今どのくらいあって、かつ官庁とそういう雑誌の業界団体とはどの程度対話が進行中なのでしょうか。

2009年10月26日 平川和子 委員(東京フェミニストセラピィセンター所長)

ポルノに関しては女性に対する人権侵害だと私は思っているのですが、DV被害者から聞く話では、ポルノDVDを見ながら性暴力行為が妻に対して行われています。
さらにその場面を子どもたちに見るように強制するというような実態があるのですね。
そのあたりを含めて、先ほどから問題になっているような表現の自由ということとの関連もあるかもしれないのですけれども、実際に現場では女性たちが人権侵害にあっている現実に直面していますし、子どもたちもその目撃ということで非常に大きな被害を受けているということがありますので、そのあたりを何とか考えていただけないかと思っております。

2009年10月26日 後藤弘子 委員(千葉大学大学院教授)

ポルノグラフィについては後ほどというお話だったのですけど、第2次の基本計画で「ポルノグラフィ」という項目は項目立てしていなかったんですよね。それについて、ポルノグラフィについて、今、平川さんがおっしゃったように、私も女性に対する暴力だと思うんですけれども、ポルノグラフィについて項目立てをするべきだと私は思っています。
今の話だと、女性に対する暴力のところでもポルノグラフィについて正面から議論ができないし、メディアのところだと、私たちが担当するべきなのは青少年に対してという形になってしまうような気がして。
ポルノグラフィについて、女性の暴力であるといった形を今回の基本計画(男女共同参画基本計画)には盛り込めないかというふうに考えています。

——————————————————–

(再掲。後藤弘子委員)
ポルノグラフィについて、女性の暴力であるといった形を今回の基本計画(男女共同参画基本計画)には盛り込めないか

いまから9年前の言辞です。
最新の基本計画では、どのような記述がされているのでしょうか。
3年前(2015年12月25日)に策定された第4次男女共同参画基本計画を確認します。
ちなみに3年前はまだ、出演強要被害がおおやけのものとなっていません。

(2015年12月25日 第4次男女共同参画基本計画「第7分野 女性に対するあらゆる暴力の根絶」より、引用。改行を施しています。)

<82ページ>
9 メディアにおける性・暴力表現への対応

(施策の基本的方向)

女性を専ら性的ないしは暴力行為の対象として捉えたメディアにおける性・暴力表現は、男女共同参画社会の形成を大きく阻害するものであり、女性に対する人権侵害となるものもある。
こうした性・暴力表現については、インターネットの普及等により、発信主体が社会一般に拡大していることに加え、一度流通したコンテンツの削除が非常に困難になっているという状況を踏まえた対策を推進する

(具体的な取組)

ア 広報啓発の推進
①女性を専ら性的ないしは暴力行為の対象として捉えたメディアにおける性・暴力表現は、男女共同参画社会の形成を大きく阻害するものであるという観点から、関係機関・団体等と連携して児童の権利の保障や青少年を取り巻く有害環境浄化に関する広報啓発を行うとともに、メディア・リテラシー向上のための取組を推進する。

イ 流通防止対策等の推進
①(省略)
② わいせつな雑誌、コンピューターソフト、ビデオやインターネット上の情報について、法令に基づいた厳正な取締りに努めるほか、業界による自主規制などの取組を促す。
③(省略)
④メディア産業の性・暴力表現について、DVDやインターネット上での取扱いを含め、自主規制等の取組を促進する。

政府は、2015年12月25日に、上記の基本計画を決定しました。
その後、出演強要という未曾有(みぞう)の重大犯罪が白日の下に晒されました。

2016年3月11日 衆議院 内閣委員会
(動画 衆議院インターネット審議中継)

(2016年3月11日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)

池内さおり 衆議院議員(日本共産党)

膨大な量のアダルトビデオが今流通をしています。
そこで流されている女性の映像のうち、果たしてどれだけの人たちが自分の選択で自分の意思で出演しているのか。

長らく信じられてきた言説があります。
AVには被害者などいない、女性は皆同意のもと撮影に応じているし、それ相応の対価も得ているのだから問題はないと。

AVには被害者などいない、女性は皆同意のもと撮影に応じているし、それ相応の対価も得ているのだから問題はない
人々は皆、自身の認識の誤りに気がつきました。
わいせつビデオ(適正AV)業界はその後、悪事の糊塗、隠蔽に全力を傾注しました。

(再掲。第4次男女共同参画基本計画)
業界による自主規制などの取組を促す

政府は、わいせつビデオ(適正AV)業界を見限ったようです。

(2018年5月31日 CBCラジオ「北野誠のズバリ」より、引用。)
(全文については、2018年6月1日の当ブログを参照。)
音声の文字化は、筆者。)

阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)

そうなんです。
検察官としては、のちのちアダルトビデオにもメスをいれるぞ、っていう意思表示があったんです。
(5月22日の)裁判で。

与党の若松謙維議員も、4月12日の国会で、事の前触れを口にしています。

(2018年4月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ) 

若松謙維 参議院議員(公明党)

(略)、結局このAV出演強要なんですけれども、制作っていうんですか、ビデオの制作側のとりしまりなんですけれども、結局、日本のいまの社会をみていると、いわゆるホテルに行くと簡単に犯罪を犯している映像が出ている。
それ、簡単にアクセスできる。

そして街のなかには、アダルトビデオが売っている
そしてネット社会ですから、見える、と。

やはり社会の受け皿を、いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらないと思います。

ニーズがあるわけですから。

そこをちょっとこれからも検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

この秋に、自民党の総裁選挙が実施されます。
投開票は9月20日の予定、との報道がありました。
明日の総裁選挙管理委員会で、正式な日程が決まります。
おそらく安倍晋三総裁は再選されるのでしょう。

(やまもと寅次郎さんのツイートより、引用。)

やまもと寅次郎さん
2018年8月8日

今日は台風接近の中、久しぶりに警視庁担当のTVの報道記者と会ってきます。どうも、くらいに大きな動きがあるみたいなので。ってか、そろそろ動くでしょ。上も。行政も。とりあえず、早めに帰ってこよう。

政府は、総裁選がおわって一段落ついたあとで、この「大きな動き」にとりくむのでしょうか。
福音(「よろこばしいしらせ」)が届くことを期待しています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月24日

私が所属の頃から『カジノのディーラーユニットを作りたい』と言っていた。
AV業界傾こうが、AV業界で生活してる人の事なんて『どうだっていい』(青木亮の口癖)
AV業界人は気づいてください。
利用されているのは女優だけでなく業界全体

香西咲さん
2016年8月28日

女性のお子様がいらっしゃる方々には決して他人事では無い事だと言う事で、週刊文春様が二週間に渡り掲載をして下さりました。
他人事では済まされない、本当に身近な事件です。

香西咲さん
2016年9月4日

今回は大手メディアが取り上げて下さった事もあり、
AV業界の自浄作用が働く事を祈り、私はその為に尽力するのみです。
(後略。)

香西咲さん
2016年10月13日

業界内で自浄作用が無いと分かれば被害者は外部に相談に行きますね。
その時が業界に取って1番の恐怖だと思います。

(2016年6月10日 ダイヤモンド・オンライン「AV出演強要問題、この15年で業界は驚くほどホワイトになった」より、引用。改行を施しています。)

川奈まり子さん

実は、(HRNの)報告書が出た直後、関係者のひとりにフェイスブックから
「被害報告に出ていたプロダクションの名前を教えてほしい」
とお願いしたんです。
どこの事務所かわかれば業界を挙げてそこを干すことだってできますから。
ところが、団体側は被害者のプライバシーを理由に教えてくれなかった。

どこの事務所かわかれば業界を挙げてそこを干すことだってできますから
ことばとは裏腹に、わいせつビデオ(適正AV)業界は、青木たちを駆逐しませんでした。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年1月2日

AV業界の自浄作用が試される時です。
どなたが矢面に立ち、業界を代表して被害者女性達に謝罪し、今後の改善を約束してくださるのか?
期待が高まります。

被害者の方々に対して、謝罪もしませんでした。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年1月30日

告発から1年はWILLの元、 #AV業界 の自浄作用を信じて活動しました。
ですが業界にその意向は無い事を悟り今に至ります。
お疲れ様でした。

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分水嶺は、青木たち犯罪者の追放と、被害者の方々への謝罪であったと考えます。
わいせつビデオ(適正AV)業界は、いずれも忌避しました。
もしもこれらのことをおこなっていれば、政府は、ある程度のところで矛(ほこ)を納めたかもしれません。
業界は現在も、素知らぬ顔で違法行為をくりかえしています。

(再掲。阿曽山大噴火さん)
検察官としては、のちのちアダルトビデオにもメスをいれるぞ、っていう意思表示があったんです

事ここに至っては、出演強要問題の解決だけでおわることはなさそうです。

(再掲。平川和子委員)
ポルノに関しては女性に対する人権侵害だと私は思っているのですが

(再掲。後藤弘子委員)
ポルノグラフィについて、(略)、私も女性に対する暴力だと思うんですけれども

(再掲。第4次男女共同参画基本計画)
性・暴力表現は、男女共同参画社会の形成を大きく阻害するものである

わいせつビデオ(適正AV)業界はそう遠くない将来、政府によって潰されます。
ばかなやつらです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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