2004年の臨時国会で、犯罪被害者等基本法が成立しました。
議員立法です。
策定の中心となったのは上川陽子衆議院議員です。
(参考。当ブログ)
・2018年8月6日
・2018年8月7日
・2018年8月8日
制定にいたる過程で、辛苦もあったようです。
法律の文言をめぐって、法務省がはげしく抵抗しました。
鈴木真弓さんのブログを参照します。
鈴木さんは、「かみかわ陽子のラジオシェイク」で、司会をされているかたです。
(2014年10月21日 鈴木真弓 杯が乾くまで「上川陽子さんと犯罪被害者等基本法」より、引用。改行を施しています。)
●鈴木真弓さん(しずおか地酒研究会主宰)
ちょうど1年前の2013年11月に静岡新聞社から出版したラジオシェイクのトーク集【静岡発かみかわ陽子流・視点を変えると見えてくる】で、陽子さんが犯罪被害者等基本法の成立について語ったことを文章化した一節があります。 法務大臣に抜擢された理由を多少なりともご理解いただければと、再掲させていただきます。 (上川陽子著「静岡発かみかわ陽子流・視点を変えると見えてくる」静岡新聞社刊より)
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先月(7月)の27日のことです。
オウム真理教事件の犯人の死刑が執行されました。
そのあとにおこなわれた上川陽子法務大臣の記者会見で、記者がつぎのことばを発しました。
(2018年7月26日 法務省「法務大臣臨時記者会見の概要」より、引用。)
●記者
上川大臣は被害者支援に厚い大臣だと認識していますが、執行の判断ではなく、そうした事案を検討するに当たって、個人的に感じられたことで、被害者の視点から見た観点から、先ほどの報告で想像を絶するという発言があったと思いますが、お答えいただければと思います。 |
「被害者支援に厚い大臣」
上川大臣が被害者支援に重きを置いている人物であるということは知れ渡っているようです。
新しい人権、という権利があります。
日本国憲法に書かれていない人権のことです。
一般には、
「環境権」、
「プライバシーの権利」、
「知る権利」(公的機関が握っている情報を知りたい)
が主張されています。
ほかには、
「自己決定権」(インフォームドコンセント)、
「アクセス権」(マスコミを使って反論する権利)
などもあります。
上川大臣は、これ以外の事柄も口にしています。
(2017年8月12日 かみかわ陽子 Official Web Site「ラジオシェイク第137回 『犯罪被害者の声を国会に届ける院内集会、アイスランド議員団と教育について語り合う、ジェンダーサミット10開催』」より、引用。改行を施しています。)
●鈴木真弓さん(しずおか地酒研究会主宰)
犯罪被害者の権利を守るというのは、新しい権利の考え方なんですよね。
●2017年8月12日 上川陽子 衆議院議員
この25日の憲法審査会のテーマが「新しい人権」なんです。 たとえば環境権、プライバシー保護の権利、国民が知る権利と並んで犯罪被害者の権利が新しい人権に加えられています。 私としては、この新しい権利をしっかりと憲法に位置付ける要請が国民から強く出されているということを、盛り込んでいきたいと思っています。 |
(再掲。上川大臣)
「犯罪被害者の権利が新しい人権に加えられています」
「犯罪被害者の権利」は、新しい人権のひとつとして定着しているとは言えません。
(参考)
□参議院憲法審査会
上川大臣はちがいます。
犯罪被害者の権利は新しい人権である、と明言しています。
●鈴木真弓さん(しずおか地酒研究会主宰)
憲法13条に書かれているんですよね。
●2017年8月12日 上川陽子 衆議院議員
今までの憲法ではこういった新しい人権に関し、憲法13条の幸福追求権に織り込まれると解釈されています。 |
幸福追求権とは、憲法第13条の後段の部分です。
(参考。日本国憲法)
□第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
環境権やプライバシーの権利などの新しい人権は、この後段の部分を根拠にして主張されています。
●2017年8月12日 上川陽子 衆議院議員
犯罪被害者等基本法を作った時も、憲法13条の 「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の場で、最大の尊重を必要とする」 がベースになっていますが、ここからは犯罪被害者のケースを読み取ることができない。 そこで法律を作り、理念を打ち出しながら、一条に犯罪被害者の保護という文言を入れて犯罪被害者の権利を確定したのです。 憲法13条の中にある幸福追求権とは一般化した人権ですが、犯罪被害者等の権利をここから取り出し、明文化することが必要ではないかと提案させていただきました。 国の法律というのは、憲法があって、その条文にのっとって基本法や一般法が作られ、その下に様々な規則やルールが作られるのですが、憲法と基本法が相対としてバランスがとれているということが大事です。 少なくとも拠って立つ基盤である憲法が、加害者の権利については条文としてしっかり明文化されているため、犯罪被害者とのバランスを考えた上で条文に明示していくことが必要であるという訴えです。 |
犯罪被害者の権利を憲法に追加するべき。
これが上川大臣の考えです。
まずは2004年に犯罪被害者等基本法ができました。
(2012年4月4日 かみかわ陽子 Official Web Site「かみかわ陽子のラジオシェイク第13回オンエア(2)犯罪被害者等基本法成立の裏側」より、引用。改行を施しています。)
●2012年4月4日 上川陽子さん(※当時は落選中)
「権利」という2文字を入れることへの抵抗が、すさまじかったんです。 法律に「権利」を明文化すると、権利を守るための国家の責務が発生しますからね。 権利の2文字の明文化に対する抵抗は、犯罪被害者の皆様の必死の叫びによってはじめて打ち破られたのです。 この表現が基本法に盛り込まれたことで、基本法が犯罪被害者のみなさんを単に「支援」の対象とする法律ではないこと、犯罪被害者の正当な「権利」を擁護するための法律であることを明確にできたのです。 憲法には犯罪被害者のみなさんの権利は盛り込まれておりませんので、これが憲法に代わるものだと思っています。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月14日>
ごめんなさい、 胃が痛いから仕事までちょいとお休みします。 昨日過去の事を洗いざらしに話してたらフラッシュバック現象が… |
●香西咲さん
<2017年1月2日>
本当はもうこの問題自体嫌です。 Twitter見て頂ければ分かる通り毎晩嫌な気持ちにしかならない。 嫌悪感。 早く決着付けたい。 現代版人身売買した加害者を早く国に裁いて欲しいです。 |
●香西咲さん
<2017年2月18日>
AV強要の件に触れられたらフラッシュバックしてしまった… 6~3年も経つのに。 フラッシュバックに耐えられなくて、去年の秋以来この件に関しては取材を控えて居たのですが…まだまだ傷は言えていませんでした。 怖い。 一生の傷にならない様に治療に人生を託します。 |
●香西咲さん
<2018年2月4日>
AVに喜んで出演してる女優さんが 何故強要被害者を叩くのか理解できない。 普通矛先は加害者だと思うんだけど。 自分達の村で犯罪犯してて、立場悪くしてるの解らないのかな? |
●香西咲さん
<2018年2月19日>
昨日から胃痙攣 頭や喉~食道~胃まで全部痛くて 死ぬかと思ったヾ(:3ヾ∠)_ 大事な時期に何も出来ずに時間を過ごすのは辛いですね。
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●香西咲さん
<2018年2月27日>
誠実に対応してくださるならば、私ももうこれ以上事を大きくしたくありません。 全ては加害者の #青木亮 の対応次第です。 |
●香西咲さん
<2018年5月8日>
何か誤解されている様ですが 私は自分が受けた被害について加害者である #青木亮 に償って頂きたく活動をしているだけです。 立派な加害ですが。 #AV強要 |
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政府は、第3回関係府省対策会議において、「被害の回復」を打ち出しました。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
●内閣府、関係府省
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
政府案に対して上川陽子法務大臣はこうのべています。
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
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上川陽子法務大臣は信念のひとです。
わいせつビデオ(適正AV)業界にとって峻厳な法律ができることはまちがいありません。
香西咲さんは被害を回復することができます。
犯罪者は刑務所にぶちこまれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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