一昨日から、出演強要問題に対する公明党の中間提言を顧(かえり)みています。
(参考。当ブログ)
・2018年7月10日
・2018年7月11日
公明党は出演強要だけでなく非合法的に撮影されたビデオのとりしまりも希求しています。
(2017年3月13日 産経新聞「AV出演強要問題『強姦して撮影を強行する事例』も 公明が過激ポルノ規制へ提言」より、引用。)
●産経新聞
(略)、非合法的に撮影された過激なポルノなどの流通規制を協議する政府の有識者会議設置を要請。 AVの販売差し止めやネット上の動画を削除する手段を検討するよう求めた。 |
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(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「議事録」より引用。)
●林真琴 法務省 刑事局長
もう1点目は過激な内容のポルノの規制等のあり方に関してでございます。
この問題につきましては、公明党からの提言の中におきましても、このポルノの規制が刑事罰則を設けることによる規制というものも含んだ形での提言になっていると承知しておるわけでございますが、この問題に関しては、かなり重い課題となると思いますので、関係省庁と協力して対応を検討してまいりたいと思います。 |
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(再掲。産経新聞)
「非合法的に撮影された過激なポルノ」
鍵となる語句は、
「非合法的に撮影された」
です。
公明党は、こうした違法行為をとりしまれ、と言っています。
わいせつビデオ(適正AV)の製造は、違法なのでしょうか。
各種報道をみてみます。
(2016年6月29日 NEWSポストセブン「AV女優集団訴訟 関係者に売春防止法が適用される可能性も」より、引用。)
●某AVメーカー幹部
事件(2016年6月11日にプロダクションの社長ら3人を逮捕)を機に警察の事情聴取はプロダクションの所属女優や社員はもちろん、派遣先のAVメーカーなどにも及んだようです。
“AVで本番をやっている女優や男優、させているスタッフも全員犯罪者。いつでも逮捕できるんだぞ” |
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(2017年2月6日 産経新聞「【東京五輪あと1264日】AV出演強要、根絶を」より、引用。改行を施しています。)
●産経新聞
(※この記事はネット配信されていません。)
ただ、AV業界には風営法は適用されず、監督官庁もない。 制作現場では違法行為が横行しているとも聞く。 意に反して出演させられる女性が少しでも減ることを願う。 |
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(2017年3月28日 産経新聞「『モデル満足度No.1』は真っ赤なウソ? ギャラ半額超は中抜き…AV女優〝搾取〟の実態 芸能人への転身は一握り」より、引用。改行を施しています。)
●産経新聞
マークス社の事件などを機に、悪質な出演勧誘や契約が社会問題にもなったAV業界。 撮影現場では「本番行為」を含む違法な撮影が横行しているとみられ、暴力団との密接な関係も指摘されている。 |
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(2018年2月2日 withnews「AV強要、非公開だった警察説明会の中身 出席者『これでは生殺し』」より引用。改行を施しています。)
●警視庁 売春担当管理官
朝日新聞の独自取材によると、説明にあたったのは、自らの仕事を「売春に関する各種犯罪の取り締まりを担当する」と自己紹介した管理官でした。 (中略。) 話の最後で、管理官は「お願い」の言葉を述べました。 売春防止法、職業安定法、労働者派遣法など各種法令を守って事業活動を実施して頂きたい。 |
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わいせつビデオ(適正AV)の製造は、法律に反します。
犯罪です。
業界人はこの事実をどのように受け止めているのでしょうか。
(2018年2月2日 withnews「AV強要、非公開だった警察説明会の中身 出席者『これでは生殺し』」より、引用。)
●プロダクションの関係者
プロダクションの男性は「具体的に何をしたらダメなのか、を言われなかった。余計にどうしたらいいか分からなくなった」。
男性は「被害者を出すつもりは全くない」としながらも、「50キロ(制限の道路)を60キロで走っているのと同じレベルの話。違法と言い出せばきりがないことはいっぱいある」と打ち明けます。 |
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こいつらは自分で自分を律することができないようです。
(再掲)
「具体的に何をしたらダメなのか、を言われなかった。余計にどうしたらいいか分からなくなった」
こうしたバカのために、政府はいま、法律をつくってあげようとしています。
(再掲)
●産経新聞
(略)、非合法的に撮影された過激なポルノなどの流通規制を協議する政府の有識者会議設置を要請。 AVの販売差し止めやネット上の動画を削除する手段を検討するよう求めた。 |
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
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この世で悪が栄えた例(ためし)はありません。
約600万人のユダヤ人を虐殺したヒトラーも、非業(ひごう)の最期を遂げました。
独裁者の死体は遺言どおり、ガソリンをかけられて焼却されました。
近年、ヒトラーと同等の極悪人が登場しました。
ポル=ポトです。
この人物は1976年から1979年まで、カンボジアを支配しました。
(※下図のピンク色のところが、カンボジア。)
ポル=ポトの支配方法は、恐怖政治です。
反対するものは容赦なく、虐殺しました。
3年9か月の統治の間に、100万人から170万人の国民が犠牲になったと言われています。
(冨山泰著「カンボジア戦記」中公新書より、引用。改行を施しています。)
そうした“拷問センター”の一つがプノンペンのトゥルスレン刑務所だった。
高校の校舎を改造したこの刑務所には、記録が残っている2年8か月間だけで約2万人が投獄され、電気ショック、ムチ打ち、水責め、宙づり、生づめはがしなどの拷問を受けた。
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悪逆な施政は長続きしませんでした。
最後、ポル=ポトは孤立します。
(山田寛著「ポル=ポト<革命>史」講談社選書より、引用。改行を施しています。)
1998年、ポル=ポトはジャングルで死んだ。
死因は心臓発作と伝えられたが、奇妙なことに普段はもう真っ白だったポル=ポトの髪が真っ黒になっていた。
変装してタイに逃亡するため、妻に髪を染めさせていたところ、小屋の近くに政府軍の発射した砲弾が落下し、ショックで死んだのだ、といった情報も流れた。
2002年にタイの軍部が言明したことによると検死結果によれば毒殺されたか、服毒自殺したに違いない、という。
ポル=ポトに黙って死んでもらい、すべてをその責任にしたいと他の幹部が考えたのか、遺体は死の翌日、あっというまに火葬にされてしまった。
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(再掲)
「約2万人が投獄され、電気ショック、ムチ打ち、水責め、宙づり、生づめはがしなどの拷問を受けた」
このことに対してわいせつビデオ(適正AV)業界人は、おそらくこう言うでしょう。
「50キロ(制限の道路)を60キロで走っているのと同じレベルの話」
と。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月16日>
私のTwitterをご覧になっていた方は私が自殺願望を吐いたり、辛い事をぶつけて来た事も全てご覧なっているはず。 それを見ていて敢えて「楽しそうにやってるじゃん」と言える人は、AVライターアケミン様(強要で逮捕されたマークス取締役)然り、AV強要された女性を馬鹿にしているのでしょう。 |
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わいせつビデオ(適正AV)業界人には、生命を愛(いつく)しむという感情がありません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月9日>
#青木亮 に #AV強要 を受けていた時代の事実はアタッカーズ丸山チーフも私の事を指差して笑っていました。
そしてメーカーからは『当時の契約書も無ければプロデューサーも退職しているのでいつ、何のタイトルの為に撮り下ろした作品か分からなければ削除に応じられない』と。 |
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性犯罪者の大多数は精神に障害があると言われています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月16日>
KAZEさんも仰る通り、一昨年逮捕されたAV事務所マークス取締役のアケミン氏等の記事掲載や #AV強要被害者 への #セカンドレイプ に当たる記事も平気で掲載しており、 企業のCSRを疑いますね。 |
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わいせつビデオ(適正AV)業界は、狂気の世界です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月30日>
告発から1年はWILLの元、 #AV業界 の自浄作用を信じて活動しました。 ですが業界にその意向は無い事を悟り今に至ります。 お疲れ様でした。 |
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(再掲)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
わいせつビデオ(適正AV)業界が崩壊する様(さま)をゆっくりと見物させていただきます。
楽しみです。
香西咲さんたち被害者の苦しみを思い知るがよい。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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