3日前のブログで、以前に東京MXテレビで放映された
「AV出演強要・『JKビジネス』等の被害にあわないために」
についてふれました。
(参考。当ブログ)
2018年7月28日
現在、当該番組は、政府のサイトで公開されています。
●政府インターネットテレビ |
本日は、前回のつづきです。
「07:55」のあたりからみてみます。
(※音声の文字化は、筆者。)
●木佐彩子さん
さあ、今日は実際に、高校生の皆さんにおこしいただきましたけれども、実際に町中でそういう声をかけられたことがあるというかた、ちょっと勇気を出して挙手をお願いいたします。
いらっしゃいますか?
●高校生A(女子)
「夜のお仕事、興味ない」 っていう声をかけられて。 もうナンパより夜のお仕事のほうが恐い印象があるから、 しかも、それが自分の近くの駅だったので、ああ、身近でもこういうことがあるんだな、と思って、すこし驚きました。 |
●高校生B(女子)
原宿の竹下通りで友だちと待ち合わせをしていたときに、芸能活動をしないか、というふうに声をかけられました。 スーツを着ていて、顔の目の前に名刺を渡してきて。 なんか電話番号を訊(き)かれて。 「もし興味があったら電話して」 というふうに電話番号とかを渡されて、そのあとにパフレットも渡されたりして。 すごい恐かったです。 |
●木佐彩子さん
そのパンフレットというのはちなみに、なんか所属しているタレントさんが載っているようなちゃんとしたパンフレットだったんですか?
●高校生B(女子)
家に帰って調べたら、ちがう事務所に契約しているひとの芸能人の顔とかがあって、すごい恐かったです。 |
●木佐彩子さん
うわっ、巧妙ですね。
つまり、勝手につくっちゃっているってことですよね?
●高校生B(女子)
そうだと思います。 |
「アウトでしょう」
●木佐彩子さん
藤原さん、近年、スマートフォンの普及で、やっぱり情報が手に入りやすくなったりしているんでしょうか?
●藤原志帆子 ライトハウス代表
そうですね。 SNSでの被害っていうのは広がってきているのではないかな、と感じていて。 今日いままでおはなしをしてきたなかで、スカウト、1対1の、渋谷や原宿や新宿で、東京に来たひとたちが被害に遭っている、っていうはなしでしたけど。 最近ですね、それがSNSで、地方で進学、就職を控えている若者だとか、いままだ高校生の子たちが、たとえば芸能プロダクションにツイッターやインスタで声をかけられてずっとやりとりをしていて、今度、東京や大阪に来るんだったら会おうよ、って言われたり。 そういうようなケースも最近ふえていて。 |
●木佐彩子さん
みちょぱさん、そのSNS。
若いかたはやっぱり、自分の、ネット上に姿を出すってことにはあまり抵抗のない世代ですよね。
●みちょぱさん
たぶん、ほぼ皆、載せているよね。 やっぱ、インスタ映え、とか。 やっぱね、おしゃれに撮れた写真とかはあげたくなるので。 そこはもうふせぎようがないからこそ、なんか、どこどこにいる、とか、たとえば、そういうこまかいところまではばれないように、とか。 |
●木佐彩子さん
このような被害はとても身近にひそんでいることがわかりました。
そこで、どのような流れで被害に遭うのか。
実際に起きた事例をもとにした再現VTRをご覧いただきます。
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再現VTR
4月28日19:58~
東京MX『AV出演強要・「JKビジネス」等の被害にあわないために』
番組内再現VTRに山本あこ@yamamoto_ako が主演します。https://t.co/2fxxrnqFrP pic.twitter.com/YqPpWAs0TX— スリジエ:公式アカウント (@DreamIdol_T) 2018年4月23日
●スカウト
あの、すみません、ちょっといいですか? |
●山本美咲さん(18歳・仮名)
いや、だいじょうぶです。 |
●スカウト
すごくかわいいですよね。 なにか芸能活動とかしていますか? |
よかったら連絡先とか教えていただいてもいいですか? |
「連絡先を交換してから、かれからこまめに連絡が来るようになりました」
●山本美咲さん(18歳・仮名)
はい、もしもし。 |
●スカウト
美咲、ちょっとお願いがあるんですけれども、実は今度きまった案件で出演者がたくさん必要でさ。 |
「お願いされて、力になれるなら、と事務所へ行くとー」
●プロダクションの女
まず、こちらの出演契約書にサインをいただいてよろしいでしょうか。 |
●スカウト
出演者、全員に書いてもらっているんだけど、だいじょうぶ、だいじょうぶ。 とりあえず、出演OK、のサインだけ書いてもらっているだけだから。 |
(契約書にサイン。)
●プロダクションの女
では、衣装をご用意いたしますので、ボディラインのチェックをさせてください。 |
●山本美咲さん(18歳・仮名)
脱ぐんですか? |
●プロダクションの女
そうです。 出演者全員、チェックさせていただいていますので。 だいじょうぶ、すぐにおわりますよ。 |
「写真を撮られたあと、マネージャーを紹介され、仕事の内容やスケジュールなど、いろいろはなしてくれていたんですがー」
●山本美咲さん(18歳・仮名)
あの、これってAVですよね? |
●マネージャー
そうですね。 |
●山本美咲さん(18歳・仮名)
いやです。 わたし、AVなんて出たくありません。 |
●マネージャー
ここ、見てください。 仕事をことわったらペナルティが発生します、とあります。 違約金も発生します。 それでもことわりますか? 親にも連絡しますよ。 |
●山本美咲さん(18歳・仮名)
無理です。 |
「軽い気持ちでサインしただけなのに、なんでこんなふうになっちゃったんだろう」
「あんな金額、払えるわけがないし」
「でも、だれにも言えない」
「パパになんてぜったい、言えない」
「わたしだけが我慢すればいいんだ」
(後略。)
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●木佐彩子さん
はい、いま、実際にあったおはなしをご覧いただきましたけれども、高校生の皆さん、どんなことを感じましたでしょうか?
何かちょっと自分の気持ちを言えるかた。
●高校生C(女子)
わたしのイメージのなかでもやっぱり、そういうのって、男のひとが無理やり、っていうふうに感じていたので。 なんか、女のひとでもそういうふうに言ってくると、安心して書いちゃうなあ、っていうふうに自分でも思ったし。 やっぱり、だからこそ、いままでのはなしとかを通しても、本当に自分でも考えつかないようなパターンだったりいろんな手口がある、っていうふうにわかったので、すこしでも危険だな、というふうに感じたり、本当にこのひとは関係ない、とわかっても、こういう体験談を知識として自分で感じることができたので、自分ももちろんだし、まわりの友だちだとか兄弟だとかそういう身近なひとたちにすこしでも注意をよびかけられたらいいな、というふうにあらためて思うことができました。 |
●高校生D(女子)
VTRを見ていると、女の子は自分がそういう目に遭うとはまったく思わずに出かけて、そういう被害に遭ったあとからしてみたら本当にすべてのことが後悔じゃないですけれども、ちゃんとことわっておけばよかった、と思うかもしれないけれども、自分がそういう目にもし遭ったとしたらことわれないと思うし。 |
●木佐彩子さん
なるほどね。
本当に気を付けなければいけないなと思いました。
ありがとうございます。
さあ、武川さん、実際にああいうVTRのような被害に遭った場合っていうのはどうすればいいんでしょうか?
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長
はい。 被害に遭ったときは本当に動揺してですね、どこにどのように相談したらいいのか、本当に不安になると思うんですね。 で、前半でご紹介しました内閣府のインターネット調査においてもですね、聞いていない同意していない性的な行為などの撮影をもとめられたり実際におうじた経験があるひとのうち、約4割のひとが、 「だれにも相談していない」 っていうふうに回答しているんです。 まあ、しかし、聞いていない同意してない性的な行為などを強要させられるということは、犯罪となる行為、でありますし、重大な人権侵害です。 |
●木佐彩子さん
みちょぱさんは、主人公と似たような年代だと思いますけどー
●みちょぱさん
うまいなあ、と思いました。 わたしも、声をかけられた日にそのままなんか強引に、っていう感じなのかなと思ったら、なんかラインとかでちょっと仲良くなって。 ちょっとずつ、ちょっとずつ、なんか、誘いやすいようにしていったりとか。 あと、ちょっと、主人公の子もなんだろう、ことわるのがちょっと苦手のような子がー 感じなのね。 そういうひとにつけこんでいくじゃないですか。 やっぱ、プロは。 見抜くじゃないですか、すぐ。 やっぱ、相談は本当にしてほしいな、っていうー |
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既出の再現ビデオを見るたびに憎悪の情が沸き上がってきます。
ちなみに香西咲さんの場合は、こうした被害の類型に該当しません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月29日>
#MeToo #青木亮 から出された契約書にはアダルト内容の記載は一切ありませんでした。私が自由に契約内容を変えて良いよとまで言われ信頼 2日後東京から車で富士山の麓まで連れていかれ #AV強要
後日AV契約書の存在を知らされ、サインする様に強要されました。 |
●香西咲さん
<2017年10月7日>
私が強要を受けた前事務所はもう解散した事務所ですし、契約書の現物ここに出しましょうか。 撮影直前に事務所と私の間で結んだ契約書。
ちなみにメーカーと事務所、私の三者間の契約書がある事は撮影後に知りました。 |
●香西咲さん
<2018年1月26日>
業界絡むと変な人入って来ちゃうからなぁ。 私はメーカーよりも主犯の #青木亮 。 メーカー共犯じゃないと成立しないんだけど。 #AV強要 #性暴力 #人身売買 #HumanTrafficking #本当はもう消えたい |
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香西咲さんには瑕疵(かし。「落度」)がありません。
(再掲。武川恵子 内閣府 男女共同参画局長)
「被害者は悪くありません。自分自身を責める必要はないんです」
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□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 |
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
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政府は犯罪者をかならず起訴します。
あともうすこしです。
がんばりましょう。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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