本日、2名のわいせつビデオ(適正AV)業界人に対して、判決が言い渡されました。
(被告)
●スカウト会社 コントレ ・社長 高木誠(31歳) ・社員 22歳 |
(2018年6月29日 弁護士ドットコム「19歳女性をAV制作会社に紹介したスカウト有罪『モデルになりたい夢につけ込んだ』」より、引用。)
●弁護士ドットコム
アダルトビデオ(AV)制作会社に、当時19歳だった女性を紹介したとして、職業安定法違反の罪に問われたスカウトの男性2人について、東京地裁(前田巌裁判長)は6月29日、それぞれに対して、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。 |
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「懲役1年6カ月、執行猶予3年」
執行猶予がついたものの有罪にはかわりありません。
とりあえずは安堵しました。
(2018年6月29日 産経新聞「AV紹介の男ら有罪『女性の人格尊重せず』 東京地裁」より、引用。改行を施しています。)
●産経新聞
出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度で、残りはスカウト側とプロダクション側に流れるなど、搾取の程度は著しく、 「こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い」 とした。 |
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「こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い」
社長の高木誠と部下の男がおこなったことは、典型的な人身取引です。
警察庁のホームページをみてみます。
(「警察の人身取引対策 ~ 日本でも人身取引が!」より、引用。)
●警察庁
「人身取引」とは、「搾取」を目的とし、暴力等(※脅迫、詐欺、欺罔など)の「手段」を用いて、対象者を獲得するなどの「行為」をすることです。 |
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AV人権倫理機構の河合幹雄委員が以前、こうした搾取の構造について所感をのべたことがあります。
(2018年1月29日 現代ビジネス「『AV強要問題』調査で分かった、女優のギャラ事情と「搾取の構造」」より、引用。)
●河合幹雄 AV人権倫理機構 委員
業界内で言われているのは、ザックリ女優4割、プロダクション4割、経費(スカウト)2割である。 |
性行為への同意にばかり注目している人が多いが、根本問題として、人身売買により性を売らされている問題が世界規模で注目されており、報酬の搾取が酷いケースは人身売買に極めて近く重大な人権侵害に該当する。 |
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「報酬の搾取が酷いケースは人身売買に極めて近く重大な人権侵害に該当する」
首肯することができます。
(再掲)
●産経新聞
出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度で、残りはスカウト側とプロダクション側に流れるなど、搾取の程度は著しく、 「こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い」 とした。 |
裁判所は今回、犯罪者たちの所行を人身取引ととらえたようです。
「出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度」(産経新聞)
ニュースウオッチャーの阿曽山大噴火さんが、初公判の様子をつたえています。
搾取の実相を顧(かえり)みてみます。
(2018年5月31日 CBCラジオ「北野誠のズバリ」より、引用。)
(全文については、2018年6月1日の当ブログを参照。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)
今日は、先週の火曜日(5月22日)おこなわれました高木誠被告人の初公判のはなしです。 |
で、被告人3人は、そのロータスグループにこの19歳の女の子を紹介した、ということなんです。 |
□本日、判決
(被告)
●スカウト会社 コントレ ・社長 高木誠(31歳) ・社員 22歳 |
□2018年7月13日(金)、判決予定
(被告)
●プロダクション(元ロータスグループ) ・社員 善麻(35歳)・・・ギリシャ人 |
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●阿曽山大噴火さん(ニュースウオッチャー)
で、女性を紹介しただけではおカネにならなくて、とにかく撮影がおわらないとおカネが振り込まれないと。 |
で、撮影がおわるとロータスグループから高木誠被告人の会社、コントレという会社なのですが、コントレにおカネが支払われる。 |
そしたらやっと、女性に出演料をはらう。 |
で、残ったぶんをコントレ、会社と、スカウトしてきたひとの2つで折半するというのがおカネの流れなんです。 |
で、具体的にどれくらいのおカネがうごいているのかというのも、裁判では言われまして。 |
ロータスグループから高木被告人の会社、コントレに、64万8,000円が支払われたそうです。 |
撮影がおわったあと。 |
そこから出演した女性にはですね、13万円が支払われた。 |
で、会社のコントレとスカウトマンでのこりを折半なので、25万9000円ずつもらっている。 |
そうなんです。 (女優は)全体の20%しかもらえないんですね。 |
っていうか、スカウトマンの取り分は多すぎです。 ひとりで26万ぐらいもらっているー |
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(再掲)
●産経新聞
出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度で、残りはスカウト側とプロダクション側に流れるなど、搾取の程度は著しく、 「こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い」 とした。 |
(再掲)
●河合幹雄 AV人権倫理機構 委員
性行為への同意にばかり注目している人が多いが、根本問題として、人身売買により性を売らされている問題が世界規模で注目されており、報酬の搾取が酷いケースは人身売買に極めて近く重大な人権侵害に該当する。 |
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政府は2年後のオリンピックまでに人身取引を根絶すると宣言しています。
(2014年12月16日 犯罪対策閣僚会議「人身取引対策行動計画2014」より、引用。)
●犯罪対策閣僚会議
2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた『世界一安全な国、日本』を創り上げることの一環として、人身取引対策に係る情勢に適切に対処し、政府一体となってより強力に、総合的かつ包括的な人身取引対策に取り組んでいくため、「人身取引対策行動計画2014」を策定し、人身取引の根絶を目指すこととする。 |
(法務省「人身取引をなくしましょう」より引用。)
●法務省
(前略)、平成26年12月には、新たに「人身取引対策行動計画2014」が策定され、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた「世界一安全な国、日本」を創り上げることの一環として、人身取引対策に係る情勢に適切に対処し、政府一体となってより強力に、総合的かつ包括的な人身取引対策に取り組み、人身取引の根絶を目指すこととされています。 |
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わいせつビデオ(適正AV)業界は、女性から搾取をおこなうことによって成り立っています。
搾り取ることをやめたら忽(たちま)ち(すぐに)、立ち行かなくなります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月25日>
そして何よりも安直にお金を稼げると思ったら大間違い。 現在進行形で女優のレベルが上がっているのにギャランティーの平均は下がっています。 知り合いで可愛い単体女優でも稼げないからと風俗やってた子います。 女性は夏や、誘惑が多いし開放的な気分になってしまうから気をつけて下さいね。 |
●香西咲さん
<2016年10月3日>
??私の動画(海賊版も全て)を全て削除して頂けますか?
??貴方方は大して営業なんて行ってないんですから総ギャラを開示し返金+膵炎の慰謝料をお支払い頂けますか?
??騙され続けてきた4年間を別の形で返して頂けますか?それよりまず皆の前で謝罪しなさい pic.twitter.com/CM5hzy2xNC
— 香西咲 @支援者募集中ですm(*_ _)m (@kouzaisaki) 2016年10月2日
●香西咲さん
<2016年10月3日>
おはようございます。 昨日は大変失礼致しました。 このような連中が |
●香西咲さん
<2016年10月3日>
もちろん悪徳事務所のスタッフ連中は自分達のギャラは確保する為に女優を売り飛ばしに出る『売上が落ちたから』と言ってハードな事をさせれば総ギャラは極端には下がらないから。 女優のギャラなんて雀の涙。 制作チームでさえ切り詰めている時代のに悪徳事務所は大儲け。 |
●香西咲さん
<2016年10月3日>
気付いたら8ヶ月間もそこだけの環境に居させられたんですね。 彼らはマニュアル化された組織的プロ集団。カルト。 私は多少のAV出演料を事務所から受け取っていたとはいえ、AV撮影以外ではギャラ3000円の仕事にさえ交通費も出ない、タクシーなんて乗った日には赤字です。 |
●香西咲さん
<2017年9月23日>
ギャランティ支払いも遅れてるか確認しても連絡無し。丸山チーフプロデューサー(先日御本人から名前出すよう言われたから出しても大丈夫ですね。)。信頼どころか最後までちゃんと仕事もして頂けないのなら他の担当に変えて下さい。私は最後まで穏便にやり切るつもりで調整しましたので。 |
●香西咲さん
<2018年1月10日>
朗報ですね。 これはVシネマにも当然当てはまる事。ありがとうございます。 仮に契約書があったとしても 私は契約書の存在を知らない。サインして無い。ギャランティも知らない。 それで私の差し止めに対し『法的措置』と言ってきても #青木亮 #鈴木琢也 ( #LANTANA 代表)の問題でしょう。 |
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□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
こいつらは性犯罪のほかに、人身取引(人身売買)をおこなっています。
(再掲)
●産経新聞
出演料のうち被害者に渡されたのは2割程度で、残りはスカウト側とプロダクション側に流れるなど、搾取の程度は著しく、 「こうした犯行を禁圧すべき社会的要請も強い」 とした。 |
人身取引(人身売買)の組織がオリンピックまでに淘汰されるのは必定です。
今後の展開が楽しみです。
悪はかならず滅びます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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