先日、若松謙維議員が国会で、未成年者取消権との関係で出演強要被害を質しました。香西咲さん「この問題には一生掛けて本気で取り組む」。2年以内に解決します

先月の末(5月31日)に、公明党の若松謙維議員が国会で、出演強要問題についてふれました。
ごく短時間ですが。

2018年5月31日 参議院 法務委員会
(動画 衆議院インターネット審議中継)

本日、質疑があったことに気づきました。
若松議員は未成年者取消権との関連で訊(き)いています。
みてみます。

(※音声の文字化は、筆者。)

2018年5月31日 若松謙維 参議院議員(公明党)

(前略。)
あと、もうひとつなんですが、内閣府にお訊(たず)ねをいたします。

本委員会でですね、AV出演強要問題についてとりあげまして、
「被害が発生しないようどのようなとりくみをおこなうか」
ということで、内閣府の見解を質(ただ)しました。

<2018年4月12日 参議院 法務委員会

(※参考。当ブログ。音声の文字化は、筆者。)

2018年4月12日 渡邉清 内閣府 大臣官房審議官
内閣府男女共同参画局でございます。

いわゆるアダルトビデオ出演強要問題につきましては、昨年3月、御党のほうから、相談体制の整備、とりしまりの強化、広報、啓発の充実など、13項目にわたるご提言をちょうだいしております。

政府におきましては、この問題について、JKビジネス問題もふくめて、男女共同参画会議の専門調査会のほうで検討をおこないまして、現状と課題についての報告書をとりまとめるとともに、あらたに男女共同参画担当大臣を議長とする関係府省対策会議を設置し、昨年3月ですが、政府一丸となって対策を取り進める、ということにしたところでございます。

具体的に申し上げますと、関係府省対策会議におきまして、昨年3月に緊急対策のとりまとめ。
4月に初の被害防止月間の実施。
さらには5月に「今後の対策」のとりまとめをまさに矢継ぎ早に実行にうつしてまいりました。

関係府省庁が緊密に連携して、とりしまり強化、教育、啓発、相談体制整備、保護、自立支援のとりくみ強化など、各種対策に現在、着実にとりくんでいるところでございます。

本年3月には、先ほど申し上げました昨年5月にとりまとめた「今後の対策」のフォローアップ等をおこなったところですけれども、若年層の女性に対する性暴力被害の実態は依然として深刻な状況にあると認識しております。

今後、内閣府といたしましても、被害者に寄り添った相談政体の構築やそのための研修の実施、充実、強化。
4月、まさに現在実施しております被害防止月間の実施などによりまして、暴力を容認しないような社会風土を醸成し、このような被害を根絶するようにより一層とりくんでまいりたい考えているところでございます。

そして、18歳、19歳の若者の未成年者取消権、これがなくなるわけでありますが、そうすると、一方的な出演契約をむすばれて出演を拒むと法外な違約金を請求される、という被害が生じているわけでありますし、実際、おおきな懸念となっております。

そこで今回のこの年齢引き下げによりまして、新成年にそのような被害が生じないように対策をしっかりと講じるべきでないか、と思いますが、内閣府はどのようにするのでしょうか?

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2018年5月31日 渡邉清 内閣府 大臣官房審議官

内閣府の男女共同参画局でございます。

ただいま質問いただきましたAV出演強要問題の関係ですが、内閣府が平成28年に専門調査会において民間団体からヒアリングをしたところあきらかになりましたアダルトビデオ被害者の特徴をもうしあげますと、まず被害者の年齢は18歳から20歳代前半までの若年層の女性に集中しておりまして、特に20歳を超えたばかりの女性の被害が当時多かったということでございます。

もうひとつ、20歳を超えると、未成年であることを理由に契約を取り消すことができなくなるため、なかには20歳になるまでは露出の多いイメージビデオへの出演を強要され、20歳になりますと今度はアダルトビデオへの出演を強要される、とそういうケースもみられることがあげられました。

また、契約関係ですけれども、若年層のかたは契約に関する知識がまったくないか、またはとぼしいということで、契約書に記載されている内容が理解できないまま、または読まずに署名、捺印をしてしまったり、また契約書の控えをとっておかないと。
こういった例が多いこともあきらかになりました。

こういった特徴がある、と聞いているところでございますが、こうしたことが成年年齢の引き下げによりまして18歳、19歳のかたに移行していく、という懸念もあろうかと思います。

内閣府ではホームページ上におきまして、

(下図は内閣府のホームページより、引用。)

本人が承諾していなければその内容については契約としては成立していないこと。
また、契約として成立したとしても錯誤にもとづくものであれば無効であり守る必要はないこと。

(参考。内閣府「02 被害にあわないために」

・本人が承諾していなければ、その内容については契約としては成立していません。

・また、契約としては成立したとしても、錯誤に基づくものであれば、その契約は原則として無効ですので、守る必要はありません。

アダルトビデオ出演契約の解除にさいして高額の違約金の支払い義務の有無の争われた訴訟がありましたけれども、こちらにおいて、意に反する契約はただちに解除できる、というメーカー(プロダクション)側の請求が棄却された裁判例がございます。

(参考。内閣府「02 被害にあわないために」

アダルトビデオ出演に関する民事事件には、プロダクション(原告)がアダルトビデオへの出演を断った女性(被告)に対し違約金を請求した訴訟について、平成27年9月、東京地方裁判所は原告(プロダクション)の請求を棄却した裁判例があります。
(後略。)

こういったことを掲載いたしまして、契約してしまったからもうしかたないんだ、とひとりでなやまず、相談するように呼びかけているところでございます。

あわせて就職、進学等の生活環境の変化にともなって、被害に遭うリスクが高まる4月を被害防止月間、と位置づけて、広報、啓発活動をひきつづき集中的に実施しておりますけれども、今後とも18歳、19歳を中心とした若年層の女性が被害に遭わないようにしっかりとりくんでまいりたいと考えております。

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2018年5月31日 若松謙維 参議院議員(公明党)

いまの内閣府の説明を聞いていて、やっぱり、たいへんリスクが高まっていると。
18歳、19歳ですね。
そう実感いたしました。

ぜひ、今後の委員会でもですね、いわゆる、まずAVの制作者のほうにもちゃんと周知徹底させる、義務化をさせる、とかですね、また、クーリングオフを明確にさせるとか。

ちょっとそんな問題点をこれからとりあげて、この議論を深めてまいりますので、どうかよろしくお願いします。

以上でおわります。

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この日、出演強要問題に関する上川陽子法務大臣の答弁はありませんでした。
後日、法務大臣は、仁比聡平議員の質問に対してこう答えています。

(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ) 

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

成年年齢引き下げがおこるおこなわないを超えてこの問題についてはしっかりととりくむべき課題である、というふうに認識をしているところでございます。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

(出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

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出演強要問題に対する法務大臣の気概が感じられます。
昨日(6月22日)、法務省のホームページに、
AVの出演契約等で困ったら…まずは相談を!
とのページがあらたにもうけられました。

(※下図は法務省のホームページから、引用。)

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ツイッターでも告知がされています。

(法務省のツイートより、引用。)

法務省
<2018年6月22日>

上記のチラシのPDF版も公開されています。

(2018年6月22日 法務省「チラシ」より、引用。)

法務省

納得・理解できない契約書に署名してはいけません。
少しでも悩んだら、一人でその場で契約書に署名してはいけません。
AVへの出演を強要されても、出演してはいけません
仮に、納得・理解せずに契約をしてしまった時には、違約金の支払を求められても、それを拒否する手段は色々とあります。

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(再掲。法務省)
AVへの出演を強要されても、出演してはいけません

ちなみに、警察は以前、つぎのように言っていました。

(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。)

プロダクションから2,460万円の違約金を請求された女性

しかし、警察の人はプロダクションに事情を聴いたあとで、私に対して
「あと2本出演したらどうか」
と言ってきました。

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(再掲。法務省)

AVへの出演を強要されても、出演してはいけません

2016年の7月7日のことでした。
香西咲さんが週刊文春で、出演強要の実態をあきらかにしました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年11月4日

(前略。)
セクシーJのカメラマンには東京湾に沈められると言われた事も有りますし、セキュリティの問題で必要最低限しか表に出ません。

香西咲さん
2018年2月6日

私は下記の方々を訪問する度に『よく生きてたね!』と言われる程です。
それは #能川拓也 氏が『ひと1人消えてもおかしくない。東京湾に沈められる。そろそろ自分の立ち位置考えた方が良いのでは?』
と散々命に関わる脅迫をしてきてたからですね。アタッカーズやオルガ、セクシーJのカメラマン。

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香西咲さんのうったえを契機として、世情が激変しました。
コペルニクス的転換がおこなわれました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年11月14日

あなたが誰かわかりませんが分かることはただ一つ。
7月からの一連の報道を見て居ない事だけは確かですね。
週刊文春さん毎日新聞さん朝日新聞さん弁護士.comさんAFP通信さん…報道倫理の観点から信憑性を重んじます。
読んでから質問があるならどうぞ

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人身売買(人身取引)の実相は世界中の人々が知ることとなりました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年12月20日

ありがとうございます。
国も本腰を入れられたと言うことで、年明けから良い方向に変わって行くでしょう。
私事ですが、いち小市民の意見がマスコミ媒体を通じ世界中まで発信された事には感動しました。

(参考)
2016年10月17日 AFP「出演強要の罠、警告する日本のAV女優たち」

性暴力を受けた時は辛く早まりたい気持ちになりましたが、諦めなくて、早まらなくて良かったと。

香西咲さん
2018年3月26日

AFPの取材を受けた時の記事です。

(英語版)
https://www.yahoo.com/news/tricked-porn-japanese-actresses-step-shadows-061203278.html

香西咲さん
2017年11月27日

私が東京湾に沈められようが、
万が一 芸能プロダクションA-team #エーチーム スカウトの #飯田正和 に命を狙われようが、私は死ぬのも怖くない。だから謝罪してこない限りこの問題には一生掛けて本気で取り組む。

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(再掲。香西咲さん)
この問題には一生掛けて本気で取り組む

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

内閣府、関係府省

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

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(再掲。法務大臣。2018年6月12日)
このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております

2020年のオリンピックまでに法的対応がおこなわれるものと思惟(しい)します。
このとき、被害者の方々の回復もはかられます。
あともうすこしです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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