通常国会が延長されました。
(参考。衆議院のホームページ)
□国会回次 第196回(常会)
□召集日 平成30年1月22日
□会期終了日 平成30年7月22日
□会期 182日
□当初会期 150日
□延長 32日
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通常国会の会期は150日間です。
法律により、1回にかぎり延長することができます。
(国会法より、引用。)
□国会法
・第10条 常会の会期は、150日間とする。(後略。)
・第12条 国会の会期は、両議院一致の議決で、これを延長することができる。
2 会期の延長は、常会にあつては1回、特別会及び臨時会にあつては2回を超えてはならない。
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(衆議院インターネット審議中継より、引用。)
第196回国会(常会)が開かれています。
会期は平成30年1月22日から7月22日までです。
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(参議院インターネット審議中継より、引用。)
第196回国会(常会)は、1月22日に召集されました。
会期は32日間延長され、7月22日までの182日間となりました。
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通常国会は当初、一昨日の6月20日でおわる予定でした。
今回、政府と与党の思惑によって、7月22日まで延長されることとなりました。
とりあえずは安堵しました。
仁比聡平議員がふたたび、出演強要問題をとりあげるかもしれません。
(参考)
<仁比聡平議員による出演強要に関する質疑>
①2018年3月23日 参議院 法務委員会(全文)
↓
②2018年5月28日 参議院 決算委員会(前半)(後半)
↓
③2018年6月5日 参議院 法務委員会(全文)
↓
④2018年6月12日 参議院 法務委員会(全文)
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(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●仁比聡平 参議院議員(日本共産党)
あの、アダルトビデオ出演強要問題については、これからも質問をしていきますし、大臣、いまおっしゃった決意でしっかりとりくんでいただかなければならない、と思います。 (後略。) |
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今国会であきらかになったのは、出演強要に対する政府の姿勢です。
6月12日、法務大臣は、仁比議員の問に対してこう答えました。
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(前略。) (出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 (後略。) |
政府は以下のような行為が、出演強要である、と考えています。
(内閣府「こんな被害が起きています」より、引用。)
「モデルになれる」 「君を有名にしてあげる」 「芸能界とパイプの太い人を紹介する」 と言われ、アダルトビデオへの出演を求められた。 |
食事をおごってくれたり、悩みを聞いてくれたので、嫌だと思った仕事も受けなければいけないのかと思うようになっていった。 |
法務大臣は、
「(出演強要は)犯罪である」
と断言します。
犯罪である以上、刑事罰を科さなければなりません。
法治国家なのですから。
(2016年12月13日 第85回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
●平川和子 委員(東京フェミニストセラピィセンター所長)
それから、AV出演の強要に関しては、名前のない性暴力被害であって、研究者によると、 「被害者がいない犯罪」なのだと言われてきた経過があります。 (略)、AVが制作される過程の中で、実は女優となる出演する女性が強姦被害に遭っており、しかも、数人の男性に囲まれて、同意のない性行為をさせられているということです。 既ポルノ制作の過程で性暴力被害が起きているという構造的問題をきちんと報告書に書き込む必要があるのではないかと思います。 |
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「出演強要」と聞きますと、軽微な罪を想起します。
(参考。刑法)
<第223条>
生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、3年以下の懲役に処する。
強要をおこなっても、最高で3年間、刑務所に入ればすむはなしです。
軽いです。
出演強要で問われているのは、「強要」でありません。
強姦(強制性交等)です。
(再掲。平川和子委員)
「AVが制作される過程の中で、実は女優となる出演する女性が強姦被害に遭っており、しかも、数人の男性に囲まれて、同意のない性行為をさせられているということです」
警察庁も同様の認識です。
(2017年5月20日 テレ朝NEWS「AV出演強要問題 全国警察本部に専門官を設置」より、引用。改行を施しています。)
政府は(5月)19日、関係省庁の対策会議を開き、違法なスカウトの摘発を推進する専門官を、今月中にも全国の警察に設置することを決定しました。 警察庁は 「場合によっては業者のスタッフを、強姦罪や強要罪で摘発する」 としています。 |
(遠山清彦衆議院議員のツイートより、引用。)
●遠山清彦 衆議院議員
<2017年6月6日>
今朝8時から、公明党AV出演強要問題PT会合。私達が3月に官房長官に申し入れてから、政府の対策が抜本的に強化されていることを確認。悪質な個人業者も大阪で逮捕。まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。 pic.twitter.com/ZJN2wj0cmS
— 遠山清彦 (@kiyohiko_toyama) 2017年6月6日
「まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい」 |
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警察庁は今年の3月26日に、全国の警察に対してあらたな通達を発しました。
このなかで、強姦罪(強制性交等罪)の適用について言及しています。
(2018年3月26日 警察庁「アダルトビデオ出演強要問題に係る対策の推進について(通達)」より、引用。)
●警察庁
2 取締り等の推進
(1) 各種法令の適用を視野に入れた取締りの推進 アダルトビデオの契約、出演等に係る相談、被害申告、情報提供等を受理した際は、強制性交等罪、淫行勧誘罪、強要罪、傷害罪、暴行罪、脅迫罪等の違法行為が介在する際の取締りはもとより、職業安定法(昭和22年法律第141号)第63条第2号(有害業務就業目的の職業紹介等)、労働者派遣業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(昭和60年法律第88号。以下「労働者派遣法」という。)第58条(有害業務就業目的の労働者派遣)、労働基準法(昭和22年法律第49号)第5条(強制労働の禁止)、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第34条第1項第6号(児童に淫行をさせる行為)その他関係法令の適用を視野に入れた取締りを推進すること。 |
同日(2018年3月26日)におこなわれた第4回関係府省対策会議でも、警察庁は、同様のことをのべております。
(2018年3月26日 第4回関係府省対策会議 3平成30年度「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」実施予定施策一覧より引用。)
●警察庁
□項目 ・2.取締り等の強化 □施策名 □担当府省庁 □内容 □実施期間 |
(PAPSのツイートより、引用。)
●PAPS
<2018年6月19日>
昨日は、PAPSの事務所に都の警視庁の刑事さんと警部さんがいらっしゃいました。連携を密にしていきましょうという顔あわせです。ごついけど優しい方たちでした。警察に行く必要のある時には、ご希望であればPAPSは同行してます。
— ポルノ被害と性暴力を考える会 (@PAPS_jp) 2018年6月19日
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残念ながら、現在まで、強姦罪で逮捕されたわいせつビデオ(適正AV)業界人はいません。
なぜでしょうか。
□2018年5月15日 衆議院 消費者問題特別委員会 (動画 衆議院インターネット審議中継) |
(※参考。当ブログ)
●柚木道義 衆議院議員(国民民主党)
(前略。) 具体的なところで河上参考人にうかがいたいのは、まあ象徴的な事例として、たとえばですね、AVの出演強要問題というのが、実は今年になっても摘発がされていてですね。 これは本当に由々しき問題だと思います。 (略。) ただ、問題は、同意なくですね、こういう撮影を強要されて。 人権問題だとも考えるわけでありますが、これは密室のこともあって、警察による強要罪あるいは強制性交等罪の逮捕も実務上むずかしい、とも聞いておりまして。 (後略。) |
(再掲。柚木道義議員)
「密室のこともあって、警察による強要罪あるいは強制性交等罪の逮捕も実務上むずかしい」
現行法だけでは限界があるということがわかります。
政府はこのまま、わいせつビデオ(適正AV)業界人の悪事を見過ごすのでしょうか。
そうではありません。
(2018年6月12日 参議院 法務委員会より。)
(※参考。当ブログ)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(前略。) このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。 |
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先々月の公明新聞に注目すべき記事が掲載されました。
(2018年4月26日 公明新聞「『出演強要』『JKビジネス』から若者を守る」より、引用。)
●公明新聞
京子
公明党の推進により、内閣府が今年2月に、15歳以上(中学生を除く)から39歳の女性を対象に行った調査では、モデルやタレントなどの誘いを受けた経験がある人の11.3%が、「聞いていない性的行為の撮影を求められた」と回答し、うち46.6%が、「実際に求められた行為の撮影に応じた」ことが分かったわ。 |
支局長
そこで国は、刑法の強姦罪や労働者派遣法など関係法令を厳格に運用して取り締まりをさらに強化する一方、相談体制の充実、大学などでの被害防止教育といった省庁横断的な取り組みに力を入れています。 |
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公明党は与党、ならびに政府の一員として、出演強要問題にかかずらっています。
その政党が、
「国は、刑法の強姦罪や労働者派遣法など関係法令を厳格に運用して取り締まりをさらに強化する」
とのべています。
上述の平川和子委員と同様に、出演強要は強姦(強制性交等)である、と考えています。
(再掲。平川和子委員)
「AVが制作される過程の中で、実は女優となる出演する女性が強姦被害に遭っており、しかも、数人の男性に囲まれて、同意のない性行為をさせられているということです」
(再掲)
●2018年6月12日 上川陽子 法務大臣
(前略。) (出演強要は)犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。 (後略。) |
オリンピックまであと2年です。
遅くてもこのときまでに出演強要を処罰する新法が制定されることでしょう。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年10月15日>
引退決まったし裁判に向けて本格的に準備かな。 |
●香西咲さん
<2017年12月13日>
何が何でも何年掛かろうと裁判に持ち込む姿勢です。 皆様お力添えをどうかお願い致します。 |
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賢明です。
オリンピックにむかって、日ごと、状況が有利なものへと推移しています。
「急(せ)いては事を仕損ずる」
ということばもあります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年4月2日>
#青木亮 が #AV強要 で人生台無しにしてくれたお礼は #2020年 #東京オリンピック を目処に考えています(*^-^*) 詳しくは後ほど… |
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「人生台無しにしてくれたお礼は #2020年 #東京オリンピック を目処に考えています」
このときが転機です。
悪はかならずほろびます。
これが世の定めです。
あせらずに機が熟すのをまっていましょう。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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