3日前の仁比聡平議員に対する法務大臣の答弁は、今後の有り様を示唆するものでした。香西咲さんたち被害者の回復措置がまたれます

3日前(2018年6月12日)のことです。
仁比聡平参議院議員が国会で、出演強要問題をとりあげました。

(参考)
<仁比聡平議員による出演強要に関する質疑>

①2018年3月23日 参議院 法務委員会(全文
  
②2018年5月28日 参議院 決算委員会(前半)(後半
  
③2018年6月5日 参議院 法務委員会(全文
  

④2018年6月12日 参議院 法務委員会(全文
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2018年6月12日 参議院 法務委員会
(動画 参議院インターネット審議中継)

(参考。当ブログ)
2018年6月12日(※質疑、応答の全文を掲載)

当日は、仁比議員の質問もさることながら、政府側の答弁に瞠目(どうもく)させれられました。
従来よりも踏み込んだ発言をしています。
今後の行方を示唆して(それとなく気づかせて)います。
当該場面をふりかえってみます。

出演契約の有効性

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

あの、アダルトビデオの出演の契約を締結したといたしましても、その契約上の債務の性質上、すくなくとも意に反して出演を強制される法的な根拠は存在しないもの、と考えているところでございます。
また、契約が成立したとしても、公序良俗違反の主張、詐欺または脅迫、消費者契約法上の取消権、あるいは雇用契約における解除権等、違約金の支払いを否定する各種の手段があるということでございまして、そのような請求をうけた場合には、適切な第三者に相談していただくことが重要であると考えております。

法務大臣は、たとえ契約書にサインをしたとしても出演する義務は微塵もない、と答えました。

(2015年9月9日 東京地方裁判所「判決文」より、引用。)

東京地裁 判決

「アダルトビデオへの出演は、(略)、出演者である被告の意に反してこれに従事させることが許されない性質のものといえる」
「やむを得ない事由がある場合は、直ちに契約の解除をすることができる」

(再掲。上川陽子法務大臣)
出演を強制される法的な根拠は存在しない
違約金の支払いを否定する各種の手段がある

法務大臣の答弁は、2015年9月9日の東京地裁判決をさらに進めたものとなっています。
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出演強要に対する認識

出演強要とはどのような性質の悪事なのでしょうか。
政府はこれまで一貫して、出演強要は人権侵害である、とのべてきました。
野田聖子大臣についても同様です。
2018年5月28日の質疑、応答を顧(かえり)みてみます。

(参考)
<仁比聡平議員による出演強要に関する質疑>

①2018年3月23日 参議院 法務委員会(全文
  

②2018年5月28日 参議院 決算委員会(前半)(後半
  
③2018年6月5日 参議院 法務委員会(全文
  
④2018年6月12日 参議院 法務委員会(全文

2018年5月28日 参議院 決算委員会
(動画 参議院インターネット審議中継)

(参考。当ブログ)
2018年5月28日

2018年5月28日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

(前略。)
この社会的経験のない、自己肯定感情をもちづらい若い女性の弱みにつけこんで、抜けられなくなる卑劣なこの強要の手口。
こうしたもとでおこなわれるAVへのですね、出演強要問題っていうのを、この深刻さをどのように大臣、認識されて?
(後略。)

2018年5月28日 野田聖子 男女共同参画大臣(総務大臣)

(前略。)
これは、人権侵害そのものでありますし、実は女性からするとそういうことがあると言いづらいんですね。
(後略。)

2018年5月28日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

(前略。)
つまり、契約合意っていうのは、出演強要がされている場合はこれ、偽りの外形であるということが、この間のとりくみによってわたしは、はっきりとしてきたと思うのですが、大臣、いかがでしょうか。

2018年5月28日 野田聖子 男女共同参画大臣(総務大臣)

(前略。)
このように契約にもとづいて撮影がおこなわれた場合であっても、本人の意思に反するアダルトビデオへの出演強要というのは女性の人権をいちじるしく踏みにじるけっしてゆるされない重大な人権侵害だと認識しております。

野田大臣はくりかえし、人権侵害、とのべています。
質問者の仁比議員も同様の認識です。

2018年5月28日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

(前略。)
(略)野田大臣は、総務大臣、そして男女共同参画担当大臣を兼務され、
「若年層、若い女性たちを狙った性暴力は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害
という構えをしめしてこられました。
わたくしもそのとおりだと思います
野田大臣のとりくみに、わたくしとしても敬意を表させていただきたいと思います。
(後略。)

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人権侵害
このことばに接するたび、ぼくは首をひねりました。
品格のある物言いです。
猛々(たけだけ)しいものは感じられません。
3日前(2018年6月12日)、法務大臣の答弁を聞いて夾雑物(きょうざつぶつ)が失せました。

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

犯罪である、というふうにも思っているところでもございます。

「犯罪」という直截(ちょくせつ)な(まわりくどくなく、きっぱりしている)表現をもちいたのは上川大臣がはじめてです。
ちなみに昨年、辻丸さんが、出演強要は性犯罪であるとのべています。

(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2017年7月30日>

AV業界はムラ社会で、自分たちの”主義主張”だけで突っ走ってきたところがあります。
だから今まで、外部の意見を
「業界のことも何も知らないくせに」
とはねのけてきた。
しかしなぜ、まず最初に被害者を助けようとしないのか。
AV出演強要問題は人権問題以前に、性犯罪だと思います。

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はなしを国会にもどします。
上川法務大臣から
犯罪である、というふうにも思っているところでもございます
との答弁を引き出したのは、仁比議員です。

2018年6月12日 仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

(前略。)
わたしや支援団体が言っているだけじゃなくて、あるいは内閣府が言っているだけじゃなくて、大臣ご自身がその認識あるんですか、と。
そこを訊(き)いているんです。

このあと、法務大臣は、答弁書をみずに答えました。

(※下図は参議院インターネット審議中継より、引用。)

犯罪である
と。
法務省内では、出演強要は犯罪、との認識で一致していることがわかります。
ちなみに写真の左端のかたが、葉梨康弘法務副大臣(衆議院議員)です。
葉梨氏はかつて、児童ポルノの単純所持の禁止にむけて精力的に活動したことで知られています。

(参考。葉梨康弘議員のホームページ)
2008年5月25日 再び児童買春・ポルノ処罰法改正に参画~与党PTで法案とりまとめをリード

2018年6月12日 上川陽子 法務大臣

このことにつきまして、法的対策もふくめてしっかりと検討し、そして実現してまいりたいというふうに思っております。

新法の法定刑の上限はどれくらいになるのでしょうか。
強姦罪(強制性交等罪)と同じく、懲役20年になることを期待しています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年9月4日

今回は大手メディアが取り上げて下さった事もあり、
AV業界の自浄作用が働く事を祈り、私はその為に尽力するのみです。
(後略。)

香西咲さん
2017年1月2日

AV業界の自浄作用が試される時です。
どなたが矢面に立ち、業界を代表して被害者女性達に謝罪し、今後の改善を約束してくださるのか?
期待が高まります。

香西咲さん
2018年1月30日

告発から1年はWILLの元、 #AV業界 の自浄作用を信じて活動しました。
ですが業界にその意向は無い事を悟り今に至ります。
お疲れ様でした。

(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2018年2月22日>

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年3月18日

ご理解頂きありがとうございます。
#青木亮による #AV強要 が諸悪の根源なので、他の問題(昨日の一連のツイート)は後回しにしてしまいましたが、やはりAV界隈は常軌を逸していると思います。
今年一年をフルに使って少しずつでも問題を片付けて行きたいと思います。(>_<)

香西咲さん
2018年3月27日

報告ありがとうございます。
これだけ検挙されてるのに…厚顔無恥ですね。
常識を求めても無駄なので法規制を強く望みます。

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人類の歴史をふりかえればわかります。
この世で悪が栄えた例(ためし)はありません。
かならず滅びます。
悪人の末路はいずれも悲惨です。
わいせつビデオ(適正AV)業界は2020年までに殲滅されます。
とりあえずは法律ができるのを楽しみにしております。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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