香西咲さん「元気だけど悩みと言うか考えなきゃ行けないことが多くて」。小泉吉宏さん「雨が降る日もあると知るだけで、心は楽になる」

先月、立憲民主党の議員が衆議院の法務委員会でセクハラ問題をとりあげました。
同党が人権に寄り添った政党かといいますとそうではありません。
出演強要被害につきましては黙過しています。
いっぽう、セクハラの件に関しては熱心です。
これまで同党の多くの議員が国会で質問をおこなっています。
なぜ差異があるのでしょうか。
理由は簡単です。
出演強要問題は政府が率先してとりくんでいます。
かかわっている閣僚(大臣)は、好んで、
「政府を挙げて」
という表現をもちいています。
与党の公明党はプロジェクトチームをつくっています。
立憲民主党の基本的な姿勢は、政府や与党の足を引っ張ることです。
当然、相手を利するような質問はしません。
セクハラの追求は別です。
財務省の前事務次官の件があります。
セクハラの質疑をおこなうことによって、政府に打撃をあたえることができます。
伊藤詩織さんの事案についても同様です。
立憲民主党は利害と打算に長(た)けた政党です。
邪(よこしま)な目的があるものの、セクハラについて問うている内容は悪くありません。
5月9日におこなわれた衆議院法務委員会のやりとりをみてみます。

2018年5月9日 衆議院 法務委員会
(動画 衆議院インターネット審議中継)

会議録が公開されていますので、参照します。

(2018年5月9日 衆議院 法務委員会「会議録」より引用。)

松田功 衆議院議員(立憲民主党)

(前略。)
ハッシュタグ・ミー・トゥー運動について、日本で広がりが深まらない理由はどういうふうに思われているのか。

ハッシュタグ・ミー・トゥーは、御存じのとおり、アメリカの女優アリッサ・ミラノさんが、セクハラ被害を受けた後、ある人に向けてミー・トゥーと声を上げてほしいとツイッターに発信したことで、アメリカを始め世界的なセクハラ告発運動となったものであります。しかし、日本はどんな状態であるか。

2017年5月に、ジャーナリストの伊藤詩織さんが準強姦被害を告発。
同年12月には、作家でブロガーの伊藤春香さん、ブロガー名としては、はあちゅうさんでありますが、上司によるセクハラ被害を告発しました。その後も、政治アイドルであります町田彩夏さんや若手実業家の椎木里佳さんらもみずからの被害体験をツイッター上でつぶやいたものの、だんだんと下火になっていったように思います。

かといって、セクハラ被害の女性がこの日本から一人もいなくなったわけではありません。
今回の女性記者のことも考えれば、まだ声を上げることができないセクハラ被害者が大勢いることは間違いないと思われます。
なのに、なぜ日本では、私もと声を上げる人が少ないのか。
いかが思われておりますでしょうか、大臣の方にお伺いをさせていただきたいと思います。

上川陽子 法務大臣

セクハラ問題に関しまして、委員御指摘のとおり、いわゆるミー・トゥー運動、これが世界の中で大きく広がり、また、そうした認識につきましても、昨今、日本の中でも認識されつつあるという状況であるというふうに承知をしております。

セクハラの被害に遭った方々が、その被害につきましてなかなかみずからの声を上げることができにくい、これが問題の一つであるというふうに思っております。
みんなで勇気を持って声を上げることができるということは大変重要なことであるというふうに思っております。

法務省といたしましても、セクハラの被害者が声を上げることができる環境、これを整えること、これが重要ではないかというふうに思っておりまして、現在、女性をめぐるさまざまな人権問題に関する相談にしっかりと丁寧に応じること、また、人権を侵害されたという被害を勇気を持って申し出た方々に対しまして救済手続を開始し、事案に応じた適切な措置を講じるなどの取組をしているところでございます。

今後も、こうした人権相談、また人権侵犯の調査、救済に引き続き取り組んでいくとともに、被害者の方々がより声を上げやすいような環境整備として女性の人権ホットラインを始めとする人権相談窓口の周知徹底を図るなどして、女性の気持ちに寄り添った対応にしっかりと努めてまいりたいというふうに考えております。

松田功 衆議院議員(立憲民主党)

大臣の方からも、しっかりと取り組んでいきたいというお言葉もいただいております。

そんな中、少し法務省での活動について質問をしたいと思います。

人権擁護局には、先ほど大臣の方からもありましたが、人権相談窓口が複数ある中で、セクハラについて、女性の人権ホットラインが該当すると思われます。
少しその中身についてお聞かせをいただきたいと思います。

女性の人権ホットラインは、出演強要の被害者の相談窓口のひとつでもあります。

(※下図は内閣府のサイトより、引用。)

女性に対する暴力の根絶

  
若年層を対象とした性的な暴力の啓発

  
03 相談窓口

女性の人権問題に関する相談窓口。関係機関と連携して被害女性の保護など、救済を図ります。性的画像を含むインターネット上の人権侵害情報に関する相談も行います


女性の人権問題に関する相談窓口。関係機関と連携して被害女性の保護など、救済を図ります

名執雅子 法務省 人権擁護局長

女性の人権ホットラインは、平成11年6月に施行されました男女共同参画社会基本法の趣旨を踏まえ、人権を擁護する機関としての立場から、性差別に起因する人権侵害の被害者の救済を推進し、男女共同参画社会の実現に資するために導入した無料の電話相談であります。

女性の人権ホットラインは、ナビダイヤルを利用し、全国統一の電話番号にかけますと最寄りの法務局につながる仕組みとなっておりまして、平日の午前8時30分から午後5時15分までの間、相談を受け付けております。

相談の内容の内訳は、主なものとしましては、セクハラのほか、暴行・虐待、強制強要、ストーカーなどがございます。

女性の人権ホットラインによる相談は、法務局職員又は人権擁護委員が受けておりまして、秘密は厳守することとしております。
また、相談担当者としまして、可能な限り女性を配置するよう努めているところです。

なお、平成29年における女性の人権ホットラインの利用件数は、全国合計で1万9,656でございました。

松田功 衆議院議員(立憲民主党)

今御報告いただいたように、利用される方も結構多くいるということも言われる中、個人情報などの保護もされているというお話であります。

そんな中で、一般的なセクハラ事案の対応で、相談者の匿名性の担保や二次被害、三次被害などへの配慮はどうなされているのか、お伺いをしたいと思います。

この人権擁護の冊子の36ページの中で、法務省の人権擁護機関の活動において、セクハラを含む人権侵犯事件の調査救済活動を行うとありますが、具体的には、被害に遭われた方から相談を受け、援助、調整、説示、勧告を行う上で、どのように調査し、また被害に遭われた方の個人情報はどのように守られているのか、お答えをいただきたいと思います。

名執雅子 法務省 人権擁護局長

法務省の人権擁護機関で受け付けます人権相談については、相談の内容の秘密は厳守しております。
相談自体も、相談者が匿名であっても受け付けることができるようになっております。

もっとも、相談を受けました事案について、これを人権侵犯事件として立件して調査を行うに当たりましては、誰のどのような権利が侵害されたかなど、事実を確定する必要がありますので、匿名での調査を行うということは困難でございますが、委員御指摘のとおり、セクハラ事案への対応におきましては、二次被害、三次被害への配慮も重要でありまして、被害者のプライバシーに最大限配慮いたしまして、かつ、その心情に寄り添って行うよう努めているところでございます。

法務省の人権擁護機関におきましては、今後とも、被害者に寄り添い、プライバシーの保護も含め、その意向に最大限配慮した人権擁護活動に取り組んでまいりたいと思っております。

松田功 衆議院議員(立憲民主党)

今お答えいただいた中で重要なポイントが、匿名性をどうしても守ることが最後はちょっと難しくなるみたいなことを言われた、ここが一番重要なんですね。
相手方に被害に遭われた方の情報を開示するということは、どれだけ被害者の立場が不安定になるか、ぜひ考えていただきたいと思います。

一般的には、セクハラなどの人権侵害は、人間関係において上下がある場合が多いとも考えられます。
その場合、被害者の情報が伝われば、別の形で圧力が加えられるおそれがあります。そのような二次被害を防ぐことを考えなければ、本当の意味において救済とならないのではないかと思われますが、いかがかと思います。

そこで、例えば、国会図書館の方で調べていただいたアメリカの雇用機会均等委員会、EEOCのホームページには、被害者がEEOCに被害を訴え、相談、調査を行うことができるが、その場合、被害者が裁判を起こすまでは被害者の個人情報は守られるということになります。
EEOCの監督官とその部下は、被害者の個人情報の匿名を法律で定めてあるということになっておりますので。

また、イギリスで、セクハラに限らず一般的に職場で紛争が起きた場合には、雇用審判の前にACASという助言調停仲裁機関に対して早期あっせんを申し立てなければならないこともあり、ここでも守秘義務が原則となっております。被害者が同意しない限り、ACASは雇用者又は他方の当事者にアプローチをしないこととなっております。

このように、被害者に対して保護が大変厚くなっており、被害者情報を相手に開示しなくても調査は可能だということであります。その点、日本は少し配慮に欠けているように思われます。今後、被害者への配慮を、どのようにこういったことを踏まえていくのか、大臣の方にお伺いをさせていただきたいと思います。

上川陽子 法務大臣

女性と男性がみずからの個性を発揮して生き生きと充実した生活を送ることができる社会の実現、これは大変重要なことでありまして、職場におきましての環境整備、これにつきましても大変大事であるというふうに思っております。

セクハラに関しましては、先ほど来のお話のとおり、働く女性の心身の健康を害するさまざまな問題にかかわるものでございますので、そういったことにつきましては、対応につきまして、しっかりとした配慮をしながら取り組んでまいりたいと思います。

とりわけ、委員御指摘の被害者のプライバシー、これに対しましては最大限配慮をし、その心情に基づいて努めていく、まさに寄り添い型の取組ということが重要であるというふうに考えておりますので、これまで取り組んできた施策につきましても、そうしたことに十分なる配慮をしながら更に取組に力を入れてまいりたいというふうに思っております。

松田功 衆議院議員(立憲民主党)

大臣の方からも更に取組をということもありますので、ぜひ、そういった諸外国の実態も踏まえながら、取組を進めていただきたいと思います。

最後に、我々野党議員がハッシュタグ・ミー・トゥー・カードを上げて訴えを起こしたときに、パフォーマンスにすぎないとやゆする向きもありましたが、パフォーマンスでも何でも、被害に遭われた女性若しくは男性たちが、あなたたちは一人じゃない、一人で悩まないでというメッセージを投げかけることが大変重要であると思わないのかなというふうにも思いました。このような問題を声を上げたくても上げられない、上げにくい状況があることが想像ができていないことも残念なところだと思っております。

なぜなら、特に性的な問題は、被害者にも非があるなどと考える人たちがいることも確かで、そして、声を上げた瞬間から、弱い被害女性という立場から、加害者に対して真っ向から対決する怖い女性、やり過ぎな非常識な女性として見られがちということになることなんです。

注目を浴びれば家族に迷惑がかかるし、職場にもいづらくなるのではないかなど、想像するだけでリスクの大きさを感じてしまって泣き寝入りする人が多いと思います。
しかし、被害者は何も悪くないのに、まるで悪いことをしたかのように小さくなっていかなければいけないのはおかしい話なんです。

何度も言うようですが、ハッシュタグ・ミー・トゥー運動をやゆしたり非難したりすることは、被害者をより一層黙らせ、孤立させることになったはずです。
被害者を守る、寄り添うという意識を私たち国民はもっと持たなければならないと思っております。
その意味において、法務省の相談窓口における人権侵犯事案に対しての対処方法の見直しをさせていただいて、質問を終わらさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

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(再掲。名執雅子 法務省人権擁護局長)
相談の内容の内訳は、主なものとしましては、セクハラのほか、暴行・虐待、強制強要、ストーカーなどがございます

女性の人権ホットラインによる相談は、法務局職員又は人権擁護委員が受けておりまして、秘密は厳守することとしております。また、相談担当者としまして、可能な限り女性を配置するよう努めているところです

なお、平成29年における女性の人権ホットラインの利用件数は、全国合計で1万9,656でございました

数多くのかたが女性の人権ホットラインを利用しているようです。

(再掲。上川陽子 法務大臣)
現在、女性をめぐるさまざまな人権問題に関する相談にしっかりと丁寧に応じること、また、人権を侵害されたという被害を勇気を持って申し出た方々に対しまして救済手続を開始し、事案に応じた適切な措置を講じるなどの取組をしているところでございます

上川大臣のこのことばを被害に苦しんでいる多くの女性に知ってもらいたいです。
勇気をあたえられるものと思惟(しい)します。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年5月26日

ううん(*^-^*)元気だけど悩みと言うか考えなきゃ行けないことが多くて。

香西咲さん
2018年5月27日

こんばんは。
いつもblogの更新をありがとうございますm(_ _)m
応援ブログさんが更新して下さるのに、当の本人、多方面に対して悩みがありまして現状不安定で申し訳ない気持ちです。
このブログの更新が支えになっています。
いつも本当にありがとうございます。

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以前、小泉吉宏さんの「ブッタとシッタカブッタ」のなかに出てくるせりふを引用したことがあります。

(参考。当ブログ)
2017年6月2日
2017年6月3日
2017年6月14日

「ブッタとシッタカブッタ」を刊行されたあと、小泉さんは、姉妹編というかたちで「ブタのいどころ」を上梓されました。
一部をご紹介させていただきます。

(小泉吉宏著「ブタのいどころ」メディアファクトリー刊より、引用。)

<48ページ>

「心の痛みから逃げてはいけないのですか?」
「痛みから逃げるのは本能だよ」
「じゃあ逃げてもいいんですね」
「ふむ・・・」
「逃げきれるかな?」
「逃げて快にすがりつくと、新たな苦痛がやってくるだけだ」
「自分をただ見なさい」
雨が降る日もあると知るだけで、心は楽になる

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<113ページ>

「ああ・・・」
「夢も希望もない・・・」
「絶望しているのか?」
「はい・・・」
まだ希望が残っているから絶望するんじゃ」
「心の中の希望がみんななくなれば、絶望もなくなるよ」

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<168ページ>

「人生にとって何が一番大切ですか?」
「お昼ごはんは食べたかね?」
「そんなことより、人生の大切なことを教えてください」
「そうかあ・・・」
「ごはんは大切じゃないのかあ・・・」
「お茶を飲むのも、歩くのも、笑ったり泣いたりも、大切じゃないのかなあ・・・」
「さて、お昼ごはんは食べたかね?」

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<162ページ>

「ブッタ様※ブッダではありませんに人生の目標はあるんですか」
「左足を出すことじゃ」
「ほれ」

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(再掲)
まだ希望が残っているから絶望するんじゃ

香西咲さんの内には希望がある、との証左(あかし)です。

(再掲)
雨が降る日もあると知るだけで、心は楽になる

ぼくもときおり、そう思うようにしています。
香西咲さんにもお勧めします。
こころが楽になります。
2020年まであともうすこしです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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  1. 海野

    邪(よこしま)な目的でもいいから、日弁連や各弁護士会もAV強要を問題にしろよ!
    基本的に、邪(よこしま)な目的のために、多くの人間は動いています。
    逆に邪(よこしま)な目的を除いて行動しているのは、このブログ主です。

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