消費者機構日本がプロダクションのアルシェに対して差止請求(その2)。業界による自浄が無理な以上、新法の制定は必至です。あともうすこしで香西咲さんの被害は回復します

一昨日のブログで、株式会社アルシェ(屋号はアルシェプロダクション)の悪行についてふれました。
アルシェは現在、適格消費者団体の消費者機構日本から改善をもとめられています。

(参考。当ブログ)
2018年5月31日

アルシェは、自称「適正AV」の側に位置するプロダクションのようです。
昨日のwithnewsがそのようにつたえています。

(2018年6月1日 withnews「AVの『適正マーク』できたけど…強要問題で対策、早くも疑問の声」より、引用。)

withnews

アルシェは「適正AV」の枠内にいるプロダクションです。

「適正AV」を標榜している日本プロダクション協会のホームページをみてみます。

(参考)
加盟プロダクション一覧

アルシェの名前はありません。

withnews

アルシェは、第三者委員会(AV人権倫理機構)の指導を受ける「第二プロダクション協会」(SPA)のメンバーです。

——————————————————–

そういえば以前、AV人権倫理機構のホームページで、第二プロダクション協会に関する短い記述をみかけたことがあります。

(引用)
2018.03.26 第二プロダクション協会(SPA)が正会員として入会。
——————————————————–

(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2018年3月1日>

なぜか報道されてないが、第二プロダクション協会(24社)が発足予定なのだとか。
(2月20日倫理機構報告会)

何せ「各プロダクションの事情に応じて個別に規定を設ける事も認める方針」

第二第三と幾らでも都合よく抜け道可能か?
結局最初から(契約書の)統一なんて無理だったAV村。
“一部”適正AV業界と改称しては?

——————————————————–

昨年の6月、当時、AVANの代表をされていた川奈まり子さんが講演をおこないました。
その席で、プロダクションの協会の件について言及しています。

(2017年6月3日 動画「労働と暮らしのセミナー」より、引用。)

(※1:09:42のあたりから。音声の文字化は筆者。)
川奈まり子 AVAN代表(※当時)

日本プロダクション協会。
これもごく最近、有識者委員会(AV業界改革推進有識者委員会)とほぼ似たような時期に発足しました。

これはAV業界の芸能事務所ですね。
男優さんはいま現在、AV業界ではみなさん、フリーランスでどこの事務所にも登録していないんです。
ですからAV業界の芸能事務所というと、簡単に言うとAV女優さんをかかえている事務所さん、プロダクションさん、ということになります。

日本プロダクション協会は)そのプロダクションの協会です。
大手の事務所を中心に現在、12社が加盟しているそうなんですが、これは今後ふえる可能性もあります。

で、
「加盟条件なんなんでしょ?」
というはなしを訊(き)いたところ、やっぱり「反社」とのつながりですね。

暴力団とのつながりがないことなどを加盟条件にしたらしいんです。
最初は30社以上があつまっていたらしいんですね。
協会をつくりたいという声がプロダクションのなかからあがってきたときに。
ところが、こういう条件を課したところ、半分ぐらいが脱落してしまったというような状況があります。
ただ、さいわいなことに、大手のまともなプロダクションは皆残ったので、AV業界なくならなくてすむなぁ、というところではあるんですけれども。

——————————————————–

(再掲。川奈まり子さん)
暴力団とのつながりがないことなどを加盟条件にしたらしい

最初は30社以上があつまっていたらしい

こういう条件を課したところ、半分ぐらいが脱落してしまった

日本プロダクション協会のホームページをみますと、現在のところ、41社が加盟しています。

(参考)
加盟プロダクション一覧

さらに、第二プロダクション協会(SPA)ができました。

(再掲。辻丸さん)
なぜか報道されてないが、第二プロダクション協会(24社)が発足予定なのだとか

(確認。自称「適正AV」側のプロダクション)
日本プロダクション協会(JPG) 41社
第二プロダクション協会(SPA) 24社
 (※合計、65社

(再掲。川奈まり子さん)
最初は30社以上があつまっていたらしい
半分ぐらいが脱落してしまった

現在は65社です。
当初の加盟条件であった「暴力団とのつながりがない」は、反故(ほご)にされたようです。

(2018年2月16日 毎日新聞「AV問題 『人権に配慮』 統一契約書の中身とは?」より、引用。改行を施しています。)

毎日新聞

アダルトビデオ(AV)への出演を強要されたと訴える人が相次いでいる問題で、毎日新聞は、AV女優が所属するプロダクションの団体が今春の全面導入を目指している統一契約書を入手した。
出演意思確認の徹底に加えて「女優は理由なく仕事を断れる」「撮影キャンセル時に生じた損害は女優本人に賠償させない」などと定めており、団体は「出演者の人権や自己決定権を重視した」としている。
ただ、基幹部分は統一しつつ、各プロダクションの事情に応じて個別に規定を設けることも認める方針だという。

——————————————————–

個別に規定を設けることも認める

(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2018年2月17日>

「基幹部分は統一しつつ、各プロダクションの事情に応じて個別に規定を設ける事も認める方針だという」
これではまったく無意味ではないのか?「統一」でも何でもない!
基幹部分とは?どこが認める?
結局またしてもザル!
“一部”統一契約書だ!
「女優は理由なく仕事を断れる」
理由なく?本当なのか?

——————————————————–

2月17日のご発言です。
辻丸さんの杞憂は現実のものとなりました。
アルシェは、因習を正しませんでした。
これまでとかわらず、女性に対して出演を強要しています。
契約後は奴隷として酷使しています。
このたびの消費者機構日本の差止請求によって、そのことがあきらかになりました。

(2018年4月26日 適格消費者団体 消費者機構日本「申入れ・要請・問合わせ書」より引用。)

消費者機構日本 申入れ事項(申入れの趣旨)

貴社が消費者に対して、アダルトビデオ出演(以下「AV出演」という。)のためにする契約の勧誘をする際、消費者が契約を断っているにもかかわらず、複数人で囲んで説得をして、物理的にも精神的にも退去を妨害することを直ちにやめること。
貴社が消費者をAV出演のためにする契約の勧誘をする際、AV出演では真実は知人に「顔がばれる」「身ばれする」ことが多々起きており、また「顔がばれる」「身ばれする」するような広告宣伝を実施しているにもかかわらず、「絶対ばれない」「顔ばれしない」「身ばれしない」などと虚偽の事実を告げて契約の意思表示をさせているので、このような不実告知による勧誘を直ちにやめること。
貴社は、消費者に対して、スカウトに対する好意を利用してAV出演のためにする契約を勧誘する際、NG項目(実行する意思のない行為)は守られると告げているが、真実はNG項目は撮影時に実行を求められ守られないのであるから、NG項目が守られると勧誘することは不実告知にあたるので、このような勧誘を直ちにやめること。

消費者機構日本 要請事項

スカウトを用いてアポイントメント商法をおこなわないこと。
(※説明については省略。)
AV出演のためにする契約を行う場合に、8日間以上のクーリングオフ期間を設けること。
そして、その期間経過までは、個人情報の取得や写真撮影を行わないこと。
(※説明については省略。)
勧誘時に、報酬単価、可能な行為、二次使用の場合の報酬など、明確に説明をすること。
(※説明については省略。)
契約時に可能な行為が確定しているので、それ以外の行為を含む仕事を、契約者に割り振らないこと。
(※説明については省略。)
個別出演契約時に可能な行為を超える仕事だと判明した場合は、撮影を拒絶すること。
(※説明については省略。)

——————————————————–

消費者機構日本はアルシェに対して、5月31日までの回答をもとめました。

(2018年4月26日 適格消費者団体 消費者機構日本「申入れ・要請・問合わせ書」より引用。)

つきましては、本申入れ等に対する貴社の文書による回答を5月31日(木)までに当機構に送付ください。

アルシェは返答をおこなったのでしょうか。

(2018年6月1日 withnews「AVの『適正マーク』できたけど…強要問題で対策、早くも疑問の声」より、引用。)

withnews

5月31日午後5時時点で、機構はアルシェからの回答文書を確認できていません。

——————————————————–

このあとはどのような展開となるのでしょう。

withnews

これまで申し入れで改善しなかった5件は、訴訟にまで発展しています。

——————————————————–

消費者機構日本は適格消費者団体です。
適格消費者団体の本務は、差止請求訴訟です。
消費者に成り代わって裁判をおこなうのが主たる業務です。
今後の成り行きが注目されます。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

——————————————————–

業界人は常人とちがいます。
全員が犯罪者です。
例外はありません。
管理売春の首謀者です。
今回のアルシェの件で、業界人に対して「まともになれ」と言っても無理、ということが判然となりました。
関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ
これで政府はなんの躊躇(ためら)いもなく、新法を制定することができます。
気になるのは、「被害の回復」です。
どのような内容になるのでしょうか。
最近は、このことばかり考えています。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年5月27日

こんばんは。
いつもblogの更新をありがとうございますm(_ _)m
応援ブログさんが更新して下さるのに、当の本人、多方面に対して悩みがありまして現状不安定で申し訳ない気持ちです。
このブログの更新が支えになっています。
いつも本当にありがとうございます。

——————————————————–

政府による法的対応がまたれます。
期限は2020年のオリンピックです。
あともうすこしです。
がんばりましょう。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。