仁比聡平参議院議員の国会質問(その1)。本日は前半の部分をご紹介させていただきます。契約についてです。香西咲さんの正義が想起させられる質疑と応答でした

本日、日本共産党の仁比聡平参議院議員が決算委員会で、出演強要問題をとりあげました。
仁比議員にあたえられている時間は30分間です。
ぼくは森友、加計問題等にも言及するのではと思っていました。
予想がはずれました。
仁比議員はすべての時間を出演強要問題に充てました。
質問は午後4時を過ぎたあたりからはじまりました。
ぼくは息苦しさを感じながらパソコンの画面をながめました。

2018年5月28日 参議院 決算委員会
(動画 参議院インターネット審議中継)

(※音声の文字化は、筆者。)

仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

日本共産党の仁比聡平でございます。

わたしは性暴力根絶の重要な課題としてアダルトビデオ、AV出演強要問題についてお訊(たず)ねしたいと思います。

この問題は与野党越えてのとりくみで、政府は昨年、関係府省対策会議も設置され、とりくんでこられました。
そのなかで野田大臣は、総務大臣、そして男女共同参画担当大臣を兼務され、
「若年層、若い女性たちを狙った性暴力は被害者の心身に深い傷を残しかねない重大な人権侵害」
という構えをしめしてこられました。
わたくしもそのとおりだと思います。
野田大臣のとりくみに、わたくしとしても敬意を表させていただきたいと思います。

そこでまず、男女共同参画局長においでいただきましたけれども、委員の皆さんには資料として1枚目、2枚目をごらんいただきたいと思うのですが、内閣府は昨年につづきまして、今年の3月、2回目となります平成29年度若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査を発表されました。
ここにはですね、モデルやアイドルなどに勧誘された若い女性が聞いていない同意していない性的な行為などの撮影を強いられている深刻な実態があきらかになっています。
あの、概要についてご説明いただけますか。

武川恵子 内閣府 男女共同参画局長

はい。
昨年度、内閣府が実施いたしました平成29年度若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査というものでございますけれども、調査対象は、中学生を除く15歳から39歳までの女性を対象に実施したものでございます。

で、本調査におきましてモデル、アイドルなどの勧誘等の経験のあるひと、まあ、勧誘をうけたひとですとか広告をみて応募したひとに対して訊(き)いた調査でございますけれども、そういった勧誘をうけたひとのうち、事前に聞いていない性的な行為の撮影をもとめらた経験のあるひとは11.3%でございました。

また、そのうち、実際にもとめられた撮影におうじた経験のあるひとが46.6%。
で、さらに、そのうち、だれかに被害を相談したひとは58.9%となっております。

おこなった行為の内容でございますけれども、
「水着や下着、衣服の一部またはすべてを脱いだ状態での撮影やチャットなどへの出演」
という回答がもっとも多く、55.0%。
「その行為をおこなったときの年齢は、20から24歳である」
という回答が45.2%で、もっとも多くございました。

で、そうした行為による影響で現在こまっていることを訊(き)きましたところ、家族や友人などへの人間関係の支障をあげたかたが34.1%。
心身に不調が、21.7%。
画像や動画の流出が18.6%、という結果でございました。

以上です。

仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

いまのこの実態調査からしてもですね、とても深刻な実態だと思うわけです。

先ほど、聞いていない同意していない性的な行為等の撮影についてもっとも多かった
「一部またはすべてを脱いだ状態での撮影」
の項目についてご説明がありましたけれども、皆さん、2枚目のですね、資料をご覧いただきますとおわかりのように、つぎに多いのが、
「水着、下着、肌を多く出した衣服等を着用した状態での撮影」。
肌を多く出したというのが50.4%。
そして、
「胸、性器、おしり、足等を触られる様子の撮影、チャット等への出演」
34.9%。
そして、
「性交の撮影。チャット等への出演」
18.6%、と。

これ、深刻な数字なんですね。
同意もしていない、承諾もしていない、聞いていない。
にもかかわらずこうした結果になぜなるのか。

ことわらなかった理由、ことわれなかった理由、という項目もあるのですが、このなかでわたし、着目をしますのは、
「断ってもしつこく要求され 、とにかくこの状況を終わりにしたいと思ったから」
が13%。

のほか、
「断ることができると思わなかったから」
9.1%。

「個人情報を知られており、断ったらどうなるのか不安だったから」
6%。

「画像をばらまく、親、学校、会社等に伝える、等と言われたから」
2.3%。

「複数の人に説得されたから」
3.6%、と。

これ、局長、いちおう確認ですが、数字はそういう実態でよろしいですか。

武川恵子 内閣府 男女共同参画局長

はい、そうでございます。

仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

あの、つまり、深刻な強要がですね、含まれているんだという実態が浮き彫りになっているわけです。

支援団体でありますPAPS、ライトハウス。
大臣もご存じかと思いますけれども、この支援団体の皆さんがこの間、とりくんでこられてあきらかになっている勧誘の手口っていうのはきわめて卑劣であって。
たとえば、パーツモデルとか撮影会モデルなどと称し、
「身バレ顔バレしない」
と言って、アイドルやモデル、女優になりたいという気持ちにつけこむ騙しのテクニックなんですね。

その誘因に応じてスタジオに行くと大勢の男性スタッフがいる。
「契約したんだから」
とか、
「違約金、発生するよ」
とか、
「未成年でないことを確認したい」
と言われて、学生証や顔写真を撮られて、個人情報を握られてしまう。
そのもとで、
「親や学校にばらす」
っていう、そうした脅しがこのインターネット調査にもあるように、実際におこなわれているわけです。

この社会的経験のない、自己肯定感情をもちづらい若い女性の弱みにつけこんで、抜けられなくなる卑劣なこの強要の手口。
こうしたもとでおこなわれるAVへのですね、出演強要問題っていうのを、この深刻さをどのように大臣、認識されて?
これ、根絶をするために、どんな構えでとりくんでいかれますか?

野田聖子 男女共同参画担当大臣(総務大臣)

お答えいたします。

AVの出演強要とそのはなしに最初出会ったときにみせていただいたのが、契約書でありました。
その女性が交わした。

非常にちいさな字で、もうむずかしいことがいっぱい書いてあって、国会議員を務めているわたしですら、読むのがめんどうくさいな、っていうなかに、
「サインをしろ」
と言われるわけですね。
「何もむずかしいこと書いていないから、だいじょうぶだから」
「ぼくを信じて」
「わたしを信じて」
っていうことで、社会経験のすくない女性たちにサインをさせています。

で、そして、そういう契約書だから、相手の言うことを聞かなかったりすると、
「違約金をとるよ」
とか、そういうことが本当に、説明せずに書いてあるわけですね。

そういう、世の中のすべてがそういうひとだとは思いたくないですけれども、そうやって知識のない若い女性、女性のみならず男性も犠牲者かもしれませんが、おとしいれるひとたちがいるということを知りました。

で、とにかくそういう結果ですね、いま仁比委員がご指摘のように、豹変するわけですね。
非常にやさしくアプローチして、
「タレントにしてあげるよ」
「モデルにしてあげるよ」
と言って。

そして、うれしい、と。

で、
「そんなにむずかしい仕事じゃなからだいじょうぶだよ」
「自分がいろいろ教えてあげるからね」
って言って、契約書に名前を書かせる。
ほとんど契約書を読む時間も、クーリングオフもないわけですね。

で、あとから、やめたい、と言っても商品とちがいますから、そういうことがなかなかできない。
そういう知識もないんだと思います。

結果として掌(てのひら)を返すように、ひどい仕打ちにあって、そしてなかば強引にそういうアダルトビデオに出演させられて、そこで、またそれが武器となって、
「つぎも出ろ」
と。
「出なかったら前のやつを親に言うぞ」
とか、
「友だちに言うぞ」
とか、そういうことをして多くの女性たちの未来を、そして心身の安定を欠くようなことが実際に起きているということを知りました。

これは、人権侵害そのものでありますし、実は女性からするとそういうことがあると言いづらいんですね。
性的なことですから。
かならずやはり、空気として、
「あなたに隙があったんじゃないか」
ということを言われかねないという空気が女性の側からするとどうしてもあるわけです。

そういうことをしっかり認識をして、深刻な状況なんだということを男性、女性を問わず、国会のなかで分かち合うことができればいいな、と思っています。

で、いま関係府省庁が連携して対策を実施する関係府省対策会議を活用して、このことについては根絶に向けて政府を挙げてとりくんでいく所存であります。

仁比聡平 参議院議員(日本共産党)

あの、大臣ご自身の直接の聴き取りもふまえたですね、思い、決意をいただいて、本当にがんばっていただきたいと思うんですけれども。

わたくしもいくつもの契約書なるものをですね、拝見をしてきましたけれども、たとえばですね、
「出演したAVに関するいっさいの権利を永久に放棄する」
などと、ちいさい法律用語でですね、まったくなんの説明もなく、その若い女性たちに書かせるというような契約書まであるわけですね。
これ、ありえない、と思うわけです。

大臣にもうすこし深めてお訊(たず)ねしたいと思うのが、そうした契約や合意の外形をとっているけれども、そのもとでの強要が被害者をしばりつける。
その10代後半だったり、あるいは20代。
そうした被害がたいへん多いわけですが、多数の男性に囲まれて断ることもできない。
あるときは命の危険を感じながら裸にさせられ、性行為をせまられ、撮影されているという実態。
そうしたもとで撮影され、編集されて、流通している商品、って、先ほどおことばもありましたが、それがですね、仮に笑顔だったとしても、それは支配をされて演技の外形を編集したものであって、真摯な同意はないんですよね。

ですから、これが商品だ、流通しているんだ、というような認識ではなくて、これは性暴力でありうる。
とりわけその映像に写っている当事者である、多くの場合、女性。
もちろん男性もあります。
この本人が、わたしは承諾していない、と。
これが流通するのはいやなんだ、と。
いやなものはいやなんだ、ということをはっきり言っているとき、問題の見方をですね、根本から転換してとりくみを抜本的に強化する必要があるのではないのか。

つまり、契約合意っていうのは、出演強要がされている場合はこれ、偽りの外形であるということが、この間のとりくみによってわたしは、はっきりとしてきたと思うのですが、大臣、いかがでしょうか。

野田聖子 男女共同参画担当大臣(総務大臣)

お答えします。

アダルトビデオ出演強要問題の事例としては、
「当初モデル契約等と聞いていてアダルトビデオへの出演があることを知らずに契約した」
とか、
「脅かされて契約した」
または、
「当初はAVへの出演を承諾したけれども、その後、出演するのがいやになった」
などがあげられています。

このように契約にもとづいて撮影がおこなわれた場合であっても、本人の意思に反するアダルトビデオへの出演強要というのは女性の人権をいちじるしく踏みにじるけっしてゆるされない重大な人権侵害だと認識しております。

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本日はここまでとさせていただきます。
このあとの質疑、応答につきましてもほぼ最後まで文字を打ったのですが、見直しをする時間がありません。
残りの約15分間のやりとりに関しては、明日のブログでご紹介をさせていただきます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月1日

昨日の #HRN院内集会
多くの超党派議員の先生方とご挨拶、名刺交換させて頂きました。

私のTwitter見て下さった先生。
もう充分頑張ってるから頑張り過ぎないで』と心配して下さった先生。
早々にヒアリングのアポイントまでして下さった先生方。

心より感謝申し上げます。

#AV強要 #人身売買

香西咲さん
2018年2月14日

個人的見解ですが
今年は流れが変わります。
色んな意味で。

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(再掲。香西咲さん)
今年は流れが変わります

香西咲さんが流れをかえています。
オリンピックまであと2年です。
わいせつビデオ業界のおわりが近づいてきました。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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