2日前、人身取引に関する今年の年次報告が決定しました。出演強要問題も詳述されています。オリンピックまでに香西咲さんたち被害者は再生します

先週の金曜日(5月18日)に、首相官邸で、人身取引対策推進会議が開催されました。
議題は、
『人身取引対策に関する取組について(年次報告)』(案)について
です。
この席で今年の年次報告が決定しました。

(2018年5月18日 時事通信「人身取引、最多の28邦人保護=17年」より、引用。改行を施しています。)

時事通信
政府は18日、人身取引対策推進会議(議長・菅義偉官房長官)を首相官邸で開き、国内の人身取引の実態に関する年次報告を決定した。
それによると、2017年に人身取引被害で保護されたのは46人。
このうち日本人は28人に上り、過去最多だった。

——————————————————–

(2018年5月19日 朝日新聞「人身取引、日本人28人 政府、年次報告」より、引用。改行を施しています。)

朝日新聞
政府は18日、強制的な労働や売春といった「人身取引」に関する対策推進会議(議長・菅義偉官房長官)を首相官邸で開き、被害状況などをまとめた年次報告を決定した。
(後略。)

——————————————————–

(2018年5月18日 産経新聞「日本人保護28人で過去最多 人身取引の年次報告」より、引用。改行を施しています。)

産経新聞
菅氏は会合で、人身取引について「重大な人権侵害で深刻な国際問題だ」として対策の強化を指示。
日本人の被害者増に関し「多くは若年層の未熟さにつけ込んだ許しがたいものだ」と述べた。

——————————————————–

上述のとおり、同会議の目的は、人身取引に関する年次報告のとりまとめです。
毎年、同時期に催されています。
出演強要の被害につきましては、昨年はじめて、年次報告に掲載されました。
顧(かえり)みてみます。

平成29年5月30日 人身取引対策推進会議「人身取引対策に関する取組について(年次報告)」より、引用。改行を施しています。)

年次報告(昨年
<5ページ>

2 人身取引の実態把握の徹底
(1)我が国における人身取引被害の発生状況等

① 人身取引被害者の状況

平成28年中に我が国が保護した人身取引被害者は、50人(前年比-4人)であった。
性別については、女性が48人(同-2人)、男性が2人(同-2人)であり、昨年に引き続き、男性の被害者を認知した。

国籍については、日本が過去最多の25人(同+12人)で、全体の半数を占めた。

<11ページ>

2 人身取引の実態把握の徹底
(1)我が国における人身取引被害の発生状況等

③ 事例
【事例3】

28年6月、警視庁は、芸能プロダクションに所属していた日本人女性をアダルトビデオ制作会社に派遣したとして、同プロダクションの元社長である被疑者ら3人(日本人男性)を、労働者派遣法違反(有害業務派遣等)で逮捕した。

被疑者3人は、アダルトビデオ制作会社の撮影現場において、同制作会社の依頼を受けた監督の指揮命令下で、女優を男優と性交等させて稼働させる目的で労働者を派遣していた。

被害者は、雇用契約を締結するに当たりモデルとして採用されており、アダルトビデオへの出演を告知されていなかったため、仕事の内容がアダルトビデオへの出演であることを知った後で拒否したが、被疑者から「違約金を払え」などと言われ、仕方なく出演を続けていた。

<29ページ>

5 人身取引の撲滅
(1)取締りの徹底

④ いわゆるアダルトビデオ出演強要問題に対する厳正な対応

女性に対し、本人の意に反していわゆるアダルトビデオへの出演を強要する問題について、警察では、平成26年から28年までの3年間において、この問題に関連する相談を25件受理し、適切に対応するとともに、各種法令の適用を視野に入れた取締りを推進している。

政府では、男女共同参画会議の「女性に対する暴力に関する専門調査会」において、この問題について、若年層を対象とした性的な暴力の問題として、民間団体、有識者、地方公共団体及び関係省庁からヒアリングを実施した上で、29年3月14日、現状と課題について整理した報告書を取りまとめた。

同月31日、「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・ 『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」において、同年4月を被害防止月間と位置付けること等を内容とする緊急対策を決定した。

同月間における取組の実施状況等を踏まえ、同年5月19日、今後の対策を策定した。

同対策は、人身取引関連事犯であるアダルトビデオ出演強要問題について、その根絶に向け、「更なる実態把握」、「取締り等の強化」、「教育・啓発の強化」、「相談体制の充実」等の施策について取りまとめたものであるため、その推進は、人身取引の撲滅に寄与すると考えられる。

——————————————————–

出演強要の実態と政府のとりくみが詳細に記述されています。
つぎに今年の年次報告をみてみます。

平成30年5月18日 人身取引対策推進会議「人身取引対策に関する取組について(年次報告)」より、引用。改行を施しています。)

年次報告(今年
<5ページ>

2 人身取引の実態把握の徹底
(1)我が国における人身取引被害の発生状況等

① 人身取引被害者の状況

平成29年中に我が国が保護した人身取引被害者は、46人(前年比-4人)であった。
性別については、女性が45人(同-3人)、男性が1人(同-1人)であった。

国籍については、日本が過去最多の28人(同+3人)で、約6割を占めた。
また、男性の被害者の国籍は、日本であった。

<10ページ>

2 人身取引の実態把握の徹底
(1)我が国における人身取引被害の発生状況等

③ 事例
【事例1】

平成29年2月、大阪府警察は、NPO法人から、アダルトビデオ出演強要に関する情報提供を受けた。

捜査の結果、モデル募集を装ったインターネットのサイトに応募してきた未成年の女性15人(日本人14人、ブラジル人1人)に対し、アダルトビデオの撮影に関する契約書への署名を強要し、性交を含むアダルトビデオの撮影に応じさせ、その動画の販売を行っていたことが判明した。

同年5月及び6月、被疑者(日本人男性)を強要罪、職業安定法違反(有害業務の募集)等で逮捕した。

<35ページ>

5 人身取引の撲滅
(1)取締りの徹底

④ いわゆるアダルトビデオ出演強要問題に対する厳正な対応

女性に対し、本人の意に反していわゆるアダルトビデオへの出演を強要する問題について、警察では、平成29年4月から12月までの間において、強要罪等で被疑者を検挙(4件3人)するなど、各種法令の適用を視野に入れた取締りを推進するとともに、相談に適切に対応している。

政府では、男女共同参画会議の「女性に対する暴力に関する専門調査会」において、この問題について、若年層を対象とした性的な暴力の問題として、民間団体、有識者、地方公共団体及び関係省庁からヒアリングを実施した上で、29年3月14日、現状と課題について整理した報告書を取りまとめた。

同月31日、「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・ 『JKビジネス』問題等に関する関係府省対策会議」において、同年4月を被害防止月間と位置付けること等を内容とする緊急対策を決定した。

同月間における取組の実施状況等を踏まえ、同年5月19日、「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を策定した。

同対策は、人身取引関連事犯であるアダルトビデオ出演強要問題について、その根絶に向け、「更なる実態把握」、「取締り等の強化」、「教育・啓発の強化」、「相談体制の充実」、「保護・自立支援の取組強化」等の施策について取りまとめたものであり、これを推進していることは、人身取引の防止に寄与していると考えられる。

——————————————————–

政府は、4年前の人身取引対策行動計画2014のなかで、こうのべています。

2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた『世界一安全な国、日本』を創り上げることの一環として、人身取引対策に係る情勢に適切に対処し、政府一体となってより強力に、総合的かつ包括的な人身取引対策に取り組んでいくため、「人身取引対策行動計画2014」を策定し、人身取引の根絶を目指すこととする
と。

4年前に、政府は、オリンピックまでに出演強要(人身取引)を根絶する、と宣言しました。
もう一度、今年の年次報告を参照します。

(※下図は平成30年5月18日 人身取引対策に関する取組について[概要より、引用。 )
概要

(再掲。今年の「年次報告」の概要)
いわゆるアダルトビデオ出演強要問題等に関する対策に基づく取組を推進

(2018年4月24日発売 週刊SPA!「5/1・8合併号」より、引用。)

週刊SPA!

この4月から製作が本格始動する「適正AV」の狙いについて、AVメーカーの業界団体である知的財産振興協会(IPPA)の担当者はこう解説する。

「少なくともIPPAの加盟メーカーの現場では『女優の同意がないまま撮影が行われた』という事実は確認できていません。(後略。)」

——————————————————–

(再掲。IPPA)
少なくともIPPAの加盟メーカーの現場では『女優の同意がないまま撮影が行われた』という事実は確認できていません。(後略。)

わいせつビデオ業界はこれからも出演強要をつづけると宣言しています。

(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2017年12月18日>

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年10月31日

悪い事した証拠も自覚もあるのに認めてくれないなら仕方ないですね。

香西咲さん
2018年2月27日

面白い事思い付いた
契約書は相手が破棄してるので秘密保持契約も無効。私は動画も作れる。
#AV強要 の証拠は全部控えてる。
目標はやっぱり世界の注目が集まる2020年東京オリンピック。
2年もあるからゆっくり計画練れるしいいもの作れそうです。
#青木亮

香西咲さん
2018年2月27日

ネタは豊富過ぎます。
#性被害 に遭われた方々のやり場のない気持ちを伝えるのには格好の機会ですね。
有志を募ろうかな。

続きは後ほど…

#MeToo
#AV強要
#HumanTrafficking
#青木亮
#DMM
#WILL

香西咲さん
2018年2月27日

契約書や証拠書類、写真、
原文のまま載せたらとてもリアリティのあるノンフィクションになるでしょう。
さて、整理します。

香西咲さん
2018年2月27日

証拠もまとまって残っているれっきとした犯罪ですからね。

——————————————————–

わいせつビデオ業界は悪事をただす気もやめる気もありません。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

——————————————————–

(再掲。「今後の対策」)
関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ

政府は一時(いっとき)、わいせつビデオ業界に対して猶予をあたえました。
自浄努力をしろと。
わいせつビデオ業界はこれに応えませんでした。

(再掲。IPPA)
少なくともIPPAの加盟メーカーの現場では『女優の同意がないまま撮影が行われた』という事実は確認できていません。(後略。)

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年10月6日

よく業界内部から
『信じられないから実際に被害に遭った人の聞き取りをしたい』
という話を聞くのですが、私に聞き取りを依頼してきた人は一人もいません。
いくらでも応えますけど。

——————————————————–

あとは法律をつくって諸問題に対応するまでです。
当然の帰結です。

(再掲。「今後の対策」)
性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する

香西咲さんをはじめ、被害者の方々の被害の回復に資する法律となることを念願します。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月31日

ありがとうございます。
認知行動療法や膵炎でかかったお医者様が皆様温かい方々で救われました。
そのおかげで過去を精算したらもう振り返らず、前だけを向こうと思います。

——————————————————–

あともうすこしです。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。