4日前(2018年5月11日)の衆議院法務委員会で、柚木道義議員が出演強要問題をとりあげました。
現在、国会では、成人年齢の引き下げについて、審議がおこなわれています。
(2018年4月24日 日本経済新聞「成人年齢18歳に引き下げ 民法改正案が審議入り」より引用。改行を施しています。)
●日本経済新聞
成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案が、24日午後の衆院本会議で審議入りした。 2022年4月の施行を目指しており、成立すれば約140年ぶりの成人年齢の見直しとなる。 (略。) 国会では消費者保護の強化策が論点になりそうだ。 |
(中略。)
改正案が成立すれば、18、19歳も一人でクレジットカードを作ったり、携帯電話や各種ローンなどの契約を交わしたりできるようになる。 一方、親の同意なく契約した場合に原則取り消すことができる規定は、18歳以上は適用されなくなる。 飲酒や喫煙などは健康への影響を考慮し、現在の20歳の基準を維持する。 引き下げをめぐっては、若年層の社会参画が進むことを期待する一方、新たに成人になる18、19歳を狙った悪質商法などが増えるのではないかとの懸念がある。 |
柚木(ゆのき)議員は先週の金曜日、成人年齢の引き下げと出演強要の関連について質(ただ)しました。
□2018年5月11日 衆議院 法務委員会 (動画 衆議院インターネット審議中継) |
(※音声の文字化は、筆者。)
●柚木道義 衆議院議員(国民民主党)
(前略。) そのつぎのページ以降をご覧ください。 インターネット調査ですよ。 |
内閣府は3月23日に、出演強要に関する調査結果を発表しました。
(参考)
2018年3月23日 「平成29年度若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書(平成30年3月) |
●柚木道義 衆議院議員(国民民主党)
これもですね、今日、実はその、時間がどこまであるのかわかりませんけれども、内閣府に、アダルトビデオの出演強制の問題についてもふれさせていただいておりまして、もうこれ最後、まとめて答えていただきますが。
実際にですね、9人に1人そういう勧誘をされて、実際に応じた方々が半数。 SNS自体が、要はそういった犯罪のツールと化している。 |
当該調査結果をみてみます。
(参考)
2018年3月23日 「平成29年度若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書(平成30年3月) |
<17ページ>
●「聞いていない性的な行為等の撮影を求められた」(11.3%)(277人) |
↓
<17ページ>
●「実際に求められた行為に応じた」(46.6%) |
↓
<21ページ>
●「相談したことはない」(41.9%) |
●柚木道義 衆議院議員(国民民主党)
今日、せっかく内閣府に来ていただいていますから、こういった性風俗犯罪に対するですね、対応。
これ、18歳成人であることを理由として、 |
——————————————————–
●渡邉清 内閣府 大臣官房審議官
今回の成年年齢の引き下げによりまして、18歳、19歳の若い女性に対する被害が拡大しないように、さまざまな周知活動をしていきたい、と思っております。 環境がかわります4月を、被害防止月間、と位置づけて、一大キャンペーンをひろげましたし、また、相談窓口の体制づくりなどを進めてまいります。 また、出演契約に関連して、違約金の支払い義務について請求が棄却された。 よろしくお願いいたします。 |
——————————————————–
●柚木道義 衆議院議員(国民民主党)
おわります。 ぜひ、こういうAV出演強要のこともふくめて、さまざまなこれ影響が実際、想定されますから。 審議を通じて、じゅうぶんな対策をお願いして、質疑をおわりたいと思います。 ありがとうございました。 |
——————————————————–
民法の規定を確認します。
<民法>
●第5条
1.未成年者が法律行為をするには、その法定代理人(親や後見人など)の同意を得なければならない。 2.前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。 |
男女共同参画局長は、ラジオ番組のなかでつぎのようにのべています。
(2018年4月15日 TOKYO FM「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」より、引用。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●武川恵子 内閣府 男女共同参画局長
はい。 契約といいますのは、通常のですね、売買といった契約であっても、まちがいや誤りといった錯誤にもとづいてむすんだ契約であれば、その契約は原則として無効なんですね。 それに、詐欺や脅迫にもとづくものであったり、本人が未成年である場合は、原則として取り消すことができるんです。 で、さらにはですね、裁判で争われた例ではですね、 |
(再掲。日本経済新聞)
「成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案が、24日午後の衆院本会議で審議入りした」
内閣府はよりいっそう、相談体制を強化する意向のようです。
(再掲。渡邉清 内閣府大臣官房審議官)
「相談窓口の体制づくりなどを進めてまいります」
内閣府の出演強要に関する相談窓口サイトを確認しました。
消費生活センターの部分がリニューアルされています。
(※下図は03 相談窓口より、引用。)
●AV出演強要に関する契約上の相談について
消費者ホットライン188 |
最寄りの消費生活センターや消費生活相談窓口などにつながります。 契約に関する民法や消費者契約法等に基づく助言等を行いながら相談に対応します。 |
#188
【平日】 【土日・祝日】 下記ページからお近くの市区町村等の消費生活センター等をご確認ください。 |
——————————————————–
「#188」
188は、
「い・や・や」(嫌や)
と読みます。
おぼえやすいです。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年11月2日>
消費者センターにも行ってみようかな… 弁護士でさえ門前払いされたとあるから気が引けるけど。 税理士の件 何処に行くのが効果的なのか、 |
——————————————————–
だれでも、直接、消費生活センターを訪ねるのは気が重いです。
「消費者ホットライン188」
消費者庁の気遣いなのかもしれません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年4月26日>
結局「 #AV強要問題 」っていうある意味旬の問題に対し 良心的な機関も、ハイエナみたいな団体も、メディアも、寄ってたかって取り上げて喰い散らかし、被害者の心は置いてけぼり。 核心まで寄り添ってくれたのはPAPSさん位でした。だから私はこの国が嫌い。 ※私の場合です。他の女性は知りません。 |
——————————————————–
PAPSは24時間、相談をうけつけています。
(2015年11月8日 弁護士ドットコム「現役女優から『死にたい』というメールが届く――AV出演強要の実態(下)」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●田口道子さん(PAPS相談員)
(前略。)
こうした相談の特徴は、細い糸でつながっていることです。
いつでも連絡が途切れてしまうことが想定されます。
だから、初動が大事です。
明け方にメールが送られてきたら、すぐに返事します。
その後の支援にかかわってきます。
「9時~5時」の仕事の感覚でやっていたら、できません。
●金尻カズナさん(PAPS相談員)
また「15分の壁」というのがあります。
「15分以内」にメールに返信しないと、二度と連絡がこないということです。
——————————————————–
(再掲。香西咲さん)
「核心まで寄り添ってくれたのはPAPSさん位でした」
私利私欲があればPAPSのような活動はできません。
PAPSの方々もまた、香西咲さんと同じように、真人(まことの道を体得した人)、です。
最後にもう一度、4日前の柚木道義議員の発言を掲載します。
(※音声の文字化は、筆者。)
●柚木道義 衆議院議員(国民民主党)
<2018年5月11日>
(前略。) そのつぎのページ以降をご覧ください。 インターネット調査ですよ。 これもですね、今日、実はその、時間がどこまであるのかわかりませんけれども、内閣府に、アダルトビデオの出演強制の問題についてもふれさせていただいておりまして、もうこれ最後、まとめて答えていただきますが。 実際にですね、9人に1人そういう勧誘をされて、実際に応じた方々が半数。 SNS自体が、要はそういった犯罪のツールと化している。 今日、せっかく内閣府に来ていただいていますから、こういった性風俗犯罪に対するですね、対応。 これ、18歳成人であることを理由として、 |
おわります。 ぜひ、こういうAV出演強要のこともふくめて、さまざまなこれ影響が実際、想定されますから。 審議を通じて、じゅうぶんな対策をお願いして、質疑をおわりたいと思います。 ありがとうございました。 |
政府の施策がより峻厳なものになることを期待します。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ