昨日のつづきです。
本日も出演強要問題に対する中村淳彦さんの論説をみてみます。
渋谷のラジオ
●2017年10月10日(火)13時00分~13時55分 |
(※音声の文字化は筆者。)
(2017年10月10日 渋谷のラジオ「渋谷のほんだな」より、引用)
(※36:36のあたりから)
●原カントくん さん(パーソナリティ)
もし仮にですね、本当にこの業界が、簡単に言うと、法的にアウト、ということで、おおっぴらには何もできなくなり、要は、業界もなくなり、みたいなことになった場合、そのいまの業界っていうのはどうなっていくと中村さん的にはどう思われますか? 感想レベルでも。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
あのー、一番良いのは、いまのAV業界も、もう、かなり儲かっていないんですけれども、規模が半分ぐらいになって残って、やりたいひとがやればいいかな、って。
それが一番良いかたちかな、と思うんですけれども。
全部が違法になったら、普通に捕まらないように業務継続、だと思いますね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
あー、もう、ギャング化しちゃうというか。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
皆、違法なことはやるんですけれども、逮捕はされたくないんですね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
うん、うん。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
だから、逮捕されない違法なこと、ってけっこうあるじゃないですか。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
あ、あー。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
そしたら、普通に継続するでしょうね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
なるほど。
おおっぴらにはできないけどもー
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
はい。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
需要がなくなるわけじゃないですからね。
男たちの、見たい、っていうね。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
そうですね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
そこには応えつづけることになるんでしょね。
なるほどね。
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(再掲。原カントくん さん)
「需要がなくなるわけじゃないですからね。男たちの、見たい、っていうね」
「そこには応えつづけることになるんでしょね」
それはどうでしょう。
4月12日の参議院の法務委員会で、与党の若松謙維議員が震天の(天をふるい動かす)発言をしました。
□2018年4月12日 参議院 法務委員会 (動画 参議院インターネット審議中継) |
(参考。当ブログ)
・2018年4月15日(※質疑、応答の全文を掲載。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●若松謙維 参議院議員(公明党)
ちょっと質問通告していないので、次回の質問通告の予告をさせていただきますけれども、結局このAV出演強要なんですけれども、制作っていうんですか、ビデオの制作側のとりしまりなんですけれども、結局、日本のいまの社会をみていると、いわゆるホテルに行くと簡単に犯罪を犯している映像が出ている。 それ、簡単にアクセスできる。 そして街のなかには、アダルトビデオが売っている。 |
やはり社会の受け皿を、いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらないと思います。
ニーズがあるわけですから。 そこをちょっとこれからも検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 |
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与党の若松議員は供給元であるメーカーの規制を考えているようです。
(再掲。若松謙維議員)
「ビデオの制作側のとりしまり」
「犯罪を犯している映像」
この言い回しから察しますと、規制というよりも、淘汰、といった感じです。
犯罪者の一掃です。
(再掲。原カントくん さん)
「そこには応えつづけることになるんでしょね」
需要側(AVマニア)の意向などは、関係ありません。
(再掲。若松謙維議員)
「いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらないと思います。ニーズがあるわけですから」
かつて日本では、薬局で普通に、覚醒剤が売られていました。
(※右から読みます。)
覚せい剤「ヒロポン」(1943)
現在使用禁止の中枢神経刺激薬。
広告は「航空朝日」昭和18年(1943)に掲載されたもの。
戦後、市場流通したため甚大な薬物汚染を引き起こすことになる。pic.twitter.com/xcUffNAeYe— シュールな広告アートまとめ (@gr07066) 2018年5月8日
「ヒロポン」という商品は、膾炙(かいしゃ)されて(広く世人に知れ渡って)いました。
一点だけ。「漫画のサザエさんにはヒロポンが登場する」と話題になることがあるが、これはサザエさんではなく「似たもの一家」の中の一コマ。書かれているのは伊佐坂先生。子供たちの顔がよく似てるから勘違いするのも仕方ないんだけどね。 pic.twitter.com/pV1gTEi3Uz
— kaoruww (@kaoruww) 2017年11月3日
この時代なら大日本製薬のヒロポン錠は普通に薬屋さんで買えた。真面目な学生や先生も眠気ざましに使っていたよ。子供はそれが体に悪いなんて知らなかったはず。
https://t.co/CmuWmQbgoX— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2015年9月8日
1951年(昭和26年)に、覚せい剤取締法が制定されました。
以降、覚醒剤の所持は違法、となりました。
(再掲。原カントくん さん)
「需要がなくなるわけじゃないですからね。男たちの、見たい、っていうね」
国家の上に需要が君臨することなどはありえません。
アダム=スミス(1723年~1790年)のレッセ=フェール(なすに任せよ)の時代ではないのですから。
今後、覚醒剤と同様に、わいせつビデオが規制されるのは必定です。
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●片柳那奈子さん(サブ・パーソナリティ)
複雑ですよね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
複雑。
でも、これ、那奈子さん的には、若い21歳の女子大生の那奈子さんからして、今回のテーマっていうのは、どう切実に思いますか? それとも、まわりの女子とかどうですか?
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●片柳那奈子さん(サブ・パーソナリティ)
いや別に切実さは感じはあまりしなかったですけれども。
その、さっきの、社会がどういうふうに今後あつかっていくっていうのは、あー、複雑なんだぁ、って。
だって、アングラになってしまって、まったく法だったりとか国だったりとかいうのの手の届かないところになって。
そちらが拡大するのも、全体の平穏としてはまずいのかもしれないけれど。
じゃ、違法かもしれない、と疑惑のあるものをおおやかにみとめるっていうのも。
なんか、どっちにどういう。
なんかー
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
まあ、グレーな存在というのが、「落ち」がないんです。
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●片柳那奈子さん(サブ・パーソナリティ)
そう、そのグレーっていうのがむずかしいんだなって思いますね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
そりゃ、むずかしいですよ。
だって、見たいおとこたちはいなくならないわけですからね。
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●片柳那奈子さん(サブ・パーソナリティ)
なんかもう、それは肯定するしかないんですものね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
まあ、そこは否定できないですね。
そうなると皆、日本がだめだとなると海外に行くとか、そういう選択肢もあるのかもしれないですけれども。
いろんなねー
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(再掲。原カントくん さん)
「まあ、グレーな存在というのが、「落ち」がないんです」
オリンピックまでに判然となります。
現在、政府は、法的対応を検討中です。
(参考。当ブログ)
・2018年4月24日
(再掲。原カントくん さん)
「そりゃ、むずかしいですよ。だって、見たいおとこたちはいなくならないわけですからね」
(2016年1月18日 産経新聞「AV出演トラブル増…相談110件超」より、引用。)
<一部分を引用>
(AVの) 現在の市場規模は約500億円とされる。
一般家庭にビデオデッキが普及し始めた1980年代に、成人向け写真雑誌を作っていた会社などが発売。
(※この記事は、ネット配信されていません。)
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アダルトビデオの歴史は高々、35年です。
市場規模もわずか500億円です。
法律で規制すれば一夜にして解決するはなしです。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
ただ、女性団体のひとっていうのは、最初は潔癖で、違法だから潰せ、みたいなレベルでやっていたんですけれども、彼女たちも長くやっているから、だんだん良くわかってきていて、AV業界を全部潰して全部丸く収まるとはたぶん思っていないので。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
なるほど、なるほど。
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●中村淳彦さん(ノンフィクション作家)
ちょっと、どういう落ちになるのかはみえないですね。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
じゃ、しばらくはまだ、状況が推移しながら、ってことかもしれないですね。
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昨日から国会が正常化しました。
審議を拒否していた野党が衆院本会議に出席しました。
(再掲)
●若松謙維 参議院議員(公明党)
ちょっと質問通告していないので、次回の質問通告の予告をさせていただきますけれども、結局このAV出演強要なんですけれども、制作っていうんですか、ビデオの制作側のとりしまりなんですけれども、結局、日本のいまの社会をみていると、いわゆるホテルに行くと簡単に犯罪を犯している映像が出ている。 それ、簡単にアクセスできる。 そして街のなかには、アダルトビデオが売っている。 |
やはり社会の受け皿を、いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらないと思います。
ニーズがあるわけですから。 そこをちょっとこれからも検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 |
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今後、国会で、粛々と論議が進行することでしょう。
結果は明白です。
だれが考えても。
●片柳那奈子さん(サブ・パーソナリティ)
(AV女優消滅を)読んで、普通の、っていうと語弊がありますけれども、どんな社会にもあたりまえのようにある価値観がバラバラになっているひとたちがあつまっているというのが実感しましたね。
さらに強く。
最初はタイトルからして、自分の普段の生活に密着している世界ではないので、そういう世界もあるのだなぁと思って読み始めるかと思ったんですけど。
まあ、価値観だったりとか、何に価値を置いているひとたちがかかわっているかっていうのがごちゃごちゃというか、しだすと、むずかしいな、って思いました。
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
なるほどね。
竹村さん的にはいろいろな取材の過程で、今後どうなっていくっていう、編集者としての感覚でもいいんですけど、ありますか?
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●竹村優子さん(幻冬舎 編集者)
わたしは、AV業界はつづいたほうが良いというかー
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●原カントくん さん(パーソナリティ)
竹村さんね、この本の中村さんのみならず、いろんな、業界のお知り合いでいらっしゃいますしね。
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●竹村優子さん(幻冬舎 編集者)
そう。
で、わたし自身、最初に、「職業としてのAV女優」をつくったのが、女性のひとつの労働問題というか、はたらきかたのひとつの問題だなと思って興味をもったんですけれども。
でも、やっぱり、やりたいっていうひとがいるっていう。
ひとつのプロフェッショナルとして成立させることができるのであれば、なんかむやみやたらに、潰す、って、全部だめ、っていうのは、この社会のありかたとしてどうかなって思うので。
成立させる道を探る、っていうのが進んでほしい道ですね。
(※明日のブログへつづく。)
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まあ、無理でしょう。
わいせつビデオ業界は人身売買の巣窟であるということが認知されましたので。
存在はゆるされません。
あとは叩き潰すだけです。
徹底的に。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年2月27日>
立ち止まってる暇はないのに… #青木亮 の#AV強要 の為生き殺し状態。 LINE上でこんなセクハラ行為も受けました。 病気を患ってまで撮影させるのではなく、いっそのこと殺すなり楽にして欲しかった。 #MeToo #HumanTrafficking #セクハラ |
(戌咲麻琴さんのツイートより、引用。)
●戌咲麻琴さん
<2018年2月27日>
『病気を患ってまで撮影させるのではなく、いっそのこと殺すなり楽にして欲しかった。』
香西氏にこうまで言わしめるなら、苦しみが続くのならば業界など滅んでしまえ
許すまじ青木亮香西氏に一刻も早く謝罪を。そして作品の削除要求に応じるべき
いつまで香西氏を苦しめるのか私は怒っている
— 戌咲麻琴 (@kottsoriyoukai) 2018年2月27日
『病気を患ってまで撮影させるのではなく、いっそのこと殺すなり楽にして欲しかった。』
香西氏にこうまで言わしめるなら、苦しみが続くのならば業界など滅んでしまえ 香西氏に一刻も早く謝罪を。そして作品の削除要求に応じるべき 私は怒っている |
(うてなはすのさんのツイートより、引用。)
●うてなはすのさん
<2018年2月19日>
具合が悪いのは被害を受けたから、そして加害者が罰を受けていないからです。理不尽だと思うと悔しさやストレスが増えます。無駄な時間だと思わないようにして下さい。何もしていないのに殴られたら痛いし、それを耐えて治癒につなげる時間だと思っていただければ…応援しています。
— うてなはすの (@hasunoutena) 2018年2月19日
具合が悪いのは被害を受けたから、そして加害者が罰を受けていないからです。 理不尽だと思うと悔しさやストレスが増えます。 |
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わいせつビデオ業界の一日も早い滅亡をのぞみます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ