香西咲さんは、「作品消すだけじゃなくて一生残る心の傷も消してください」とうったえています。政府による被害者救済の施策がまたれます

11日前のことです。
渋谷で、出演強要被害に関する啓発街頭キャンペーンがおこなわれました。

(参考。当ブログ)
2018年4月21日

出席者のくるみんアロマさんが、当日の様子を撮影した動画を公開されています。

(くるみんアロマさんのツイートより、引用。)

くるみんアロマさん
<2018年4月21日>


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動画
【野田聖子大臣】4月20日渋谷駅センター街パレードの模様

拝見しました。
くるみんアロマさんと野田聖子大臣のご挨拶が秀逸であると感じました。
示唆に富む内容ですので、文章にしてご紹介をさせていただきます。

(※音声の文字化は、筆者。)

くるみんアロマさん

みなさん、渋谷駅のみなさん、こんにちは。
くるみんアロマと申します。

わたしも以前、のぞまないかたちで、このAV強要被害に遭いました。

わたしは、ただ街を歩いていただけで、結果的にこのような被害に遭ってしまったのです。

ということは、みなさんもひとごとではない、ということです。
ここにいるみなさんがふとした瞬間、被害者になるかもしれません。
あなたの愛するひとが被害者になるかもしれません。

わたしは、ひとりでもこういった被害に遭う女性を減らしたいという気持ちで、去年同様、この場に立たせていただいております。

警察のかたがうごいていただいて、加害者のかたが逮捕されたりしてはいますが、まだ氷山の一角にすぎない、と思っています。

なので、まだ、根本的なところから社会全体で解決していく必要があると思うので、みなさんもお力添えのほど、よろしくお願いいたします。

本日はお集まりいただき、ありがとうございます。

(再掲。くるみんアロマさん)
みなさんもひとごとではない
みなさんがふとした瞬間、被害者になるかもしれません

正鵠を得ている指摘です。
警察庁の第三次犯罪被害者等基本計画にも、同旨のことが記されています。
犯罪被害者等は我々の隣人である。そして、社会に生きる我々の誰もが犯罪等に遭い、犯罪被害者等になり得る立場にある
と。

野田聖子 男女共同参画担当大臣(総務大臣。女性活躍担当大臣)

お集まりのみなさん、こんにちは。
女性活躍担当、男女共同参画担当大臣の野田聖子です。

さて、ここ渋谷では、いまも多くの若いかたがたが行き交っていますが、本日はそんな多くの若いみなさんに知ってほしいことがあって、ここにまいったしだいです。

近頃、街で声をかけられたり、高収入のアルバイトに応募したことなどをきっかけに、その後、聞いていない、あるいは同意していない性的な行為の写真の撮影や動画への出演を強要されるなど、若い女性のみなさんが性的な被害をうける問題が発生しています。

これは言うまでもなく、重大な人権侵害です。

政府ではアダルトビデオへの出演強要や、いわゆるJKビジネスによる性被害を防止するため、進学や就職等にともない若者の生活環境がおおきくかわるこの4月を、集中月間、と位置づけて、大々的な啓発キャンペーンをおこなっているところです。

ここ渋谷は、若者が多くあつまる街ですが、スカウトやキャッチによる声かけが日常的におこなわれていたり、またアダルトビデオの制作会社も多い、と聞いています。

みなさんや、まわりの大切なひとが被害に遭わないため、まず街でのスカウトや、高収入アルバイトをきっかけに若い女性が性的被害に遭っているという現実を、現実があることをぜひ知ってほしいと思います。

そしてこの問題は、けっして被害に遭う若い女性だけの問題ではありません。
わたしたち大人もふくめ、社会全体でその根絶に向けてとりくむべきことです。
この問題の背後にある男性優位の社会意識構造、それをかえていき、性暴力の被害者を最後のひとりに至るまでなくしていかなければなりません。

そしてひとりひとりが、それぞれの能力を発揮できるフェアネス(公平さ)の高い社会を構築していきたいと考えています。

AVへの出演強要やJKビジネスをきっかけとする性的な暴力の根絶に向け、いまここから、この渋谷から、
「性暴力はけっしてゆるさない」
という強い思いを日本全国に発信したいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

(再掲。野田聖子 男女共同参画担当大臣)
男性優位の社会意識構造

3月26日の第4回関係府省対策会議の席でも、野田大臣は、同じことばを口にされています。
みてみます。

(第4回関係府省対策会議「議事録」より、引用。)

野田聖子 男女共同参画担当大臣(総務大臣。女性活躍担当大臣)

女性に対する性的な暴力に係る問題は、被害者の心身に深い傷を残す重大な人権侵害です。
特に若年層を狙った性的な暴力は、その未熟さにつけ込んだ許しがたい、あってはならないものだと考えています。
(略。)
また、モデル・アイドルの勧誘等の経験がある人のうち、聞いていない性的な行為等の撮影を求められた人の4割は、「恥ずかしい」や「自分の責任」などの理由により、相談していない実態が明らかとなっています。
これらの実態把握は決して容易ではありません
が、若い女性に対する性暴力被害の問題は依然として深刻な状況にあると認識しております。

昨年来、関係府省庁が一体となって取組を進めていただいておりますが、この問題の根絶に向けて、これまで以上の取組を進めていただく必要があると考えています。

性暴力の被害者は最後の1人にまでなくしていかなければならないと考えており、また、その背後にある男性優位の社会意識構造も変えていかなければなりません。

今日お集まりの関係府省庁が相互に緊密に連携し、着実に対策を実行することで、しっかりと結果を出していきたいと考えています。
引き続き、御協力をお願いします。

男性優位の社会意識構造
野田聖子大臣は、こうした状況をかえるつもりのようです。
ちなみに、
男性優位の社会意識構造
とは、どういう意味なのでしょうか。
ふとPAPSの宮本節子さんの論説が脳裏を過(よ)ぎりました。

(2017年2月8日 毎日新聞「AV問題 搾取される“女優” 支援団体に聞く・下」より、引用。改行を施しています。)

宮本節子 PAPS世話人

「売る方」が差別され、「買う方」は問題にされないという風潮があります。
男がどれだけAVを買っても「お前そんなものを見ているのか」とはなりません。
AV出演が分かって結婚が破談になる女性はいても「AVを見る男性とは破談します」という話はない。
ものすごい非対称性の中で、私たちの社会は動いているんです。
女と男の社会的な力関係が非対称だから、AVが成立するのだと思います。
「50対50」であればAVはなくなるはずです。

(2017年2月15日 幻冬舎plus「AV女優のセックス映像は永久に残り続けていいのか」より、引用。改行を施しています。)

宮本節子 PAPS世話人

アダルトビデオは一種の社会現象です。
なぜそれが存在できるかは、男性と女性の社会における関係性を考えなければなりません。
アダルトビデオは圧倒的に男性が主体であり、女性は客体です。
ゆるぎないそういう構造があります。
いま、日本は、賃金や労働条件にしても、男性と女性は平等ではありません。
その偏った構造が最も象徴的に出ているのが性の問題であり、アダルトビデオなのです。
相手の必要度ということでいえば、本来、フィフティーフィフティなはず。
でもアダルトビデオの場合は圧倒的に男性が主体、女性が客体。
歪な構造ができあがっています。
そして、社会全体でアダルトビデオとはどういう存在なのかを考えていかなければならない。
結論的には、そこに行くはずです。
男性と女性の非対称性が極端に組み込まれているアダルトビデオは、その構造があって初めて成立するビジネス。
AV業界がどうなるかはわからないけれども、今のアダルトビデオは現状維持では継続できないでしょう。
私は外野席にしかいない人間なので内部のことは存じませんが、少なくとも彼女たちの話を聞く限りにおいて、業界は潰れるべくして潰れるだろうと思います。

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以前に当ブログで、剣奴スパルタクスの乱についてふれたことがあります。

(参考。当ブログ)
2017年6月10日

剣奴とは、人前で殺し合いをさせられる奴隷のことです。

(土井正興著「スパルタクスの蜂起」』青木書店刊より、引用。改行を施しています。)

ローマ人自身が、はじめて公然と剣闘士の試合をおこなったのは、B.C.264年のことであった。
ブルトゥス・ペラの息子が、父親の葬式にあたって、その霊の名誉のために、三組の剣闘士を市場で闘わせたのである。
たしかに、それは身内だけの前で演ぜられたものであり、素朴で質素で、むしろ父の死をとむらうという宗教的側面が強いものであった。
その剣闘士の試合が、B.C.105年には、二人の執政官によって公的な見世物のひとつとして、民衆に提供することを承認されたのである。
つまり、剣闘士の試合は国家によって、民衆に提供される見世物のひとつとして公認されたのであった。

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剣奴は消耗品です。
命を落とすまで、見せ物の主体であることを強いられます。
出演を強要された女性も剣奴と同様です。
商品価値がなくなるまで搾り取られます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2017年12月6日

加害者はすぐに忘れていく一方で、
被害者は後遺症と地味に長く付き合っていかないといけない。
一生モノの傷。

#AV強要
#性的搾取
#人身売買
#HumanTrafficking
#青木亮

香西咲さん
2018年2月6日

作品消すだけじゃなくて
一生残る心の傷も消してください。

香西咲さん
2018年2月15日

まさか人を散々死の直前まで追いやりながら、自分達が無傷で居れるとでも?

人生は上手く出来てますよね。
自分のした事は全て自身に返ってくる。

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(再掲。野田聖子 男女共同参画担当大臣)
男性優位の社会意識構造も変えていかなければなりません

わいせつビデオメーカーとDMMは、諸悪の根元です。
この世の悪です。
こいつらが、「男性優位の社会意識構造」をつくりあげています。
渋谷での野田大臣の挨拶のなかで、耳を疑った箇所があります。

ここ渋谷は、若者が多くあつまる街ですが、スカウトやキャッチによる声かけが日常的におこなわれていたり、またアダルトビデオの制作会社も多い、と聞いています

渋谷はプロダクションの街です。
数多くの人買い集団が蠢(うごめ)いています。
野田大臣はこのたび、
「プロダクション」
でなく、
「アダルトビデオの制作会社」
と言いました。
言い間違えたのではありません。
事前に用意している原稿を読んでいますので。
野田大臣は、メーカーの存在を意識していることがわかります。
このあとの展開はだれにでも想像することができます。
一日も早くメーカーを叩き潰すことを切望します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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