3日前の木曜日(2018年4月12日)のことです。
公明党の若松謙維(わかまつかねしげ)議員が参議院法務委員会で、出演強要問題について発言しました。
昨夜、ぼくは、ふと参議院インターネット審議中継を開きました。
特に目的があったわけではありません。
それとなく各委員会のページをながめていたところ、仁比聡平議員の名前がありました。
リンクをクリックしました。
仁比議員の質問は、改正刑法の3年後の見直し規定(附則)に関するもののようです。
途中、仁比議員がこうのべました。
「先ほど検討会議のご提案が、公明党、若松先生からございました。わたしも、被害者、当事者が参画した検討の場をつくるべきだ、ともとめてまいりました」
と。
興味のある話題ですので、若松謙維議員の質疑もみることにしました。
●2018年4月12日(木)
参議院 法務委員会
<質問者>
・福岡資麿(自由民主党・こころ)
↓
・真山勇一(民進党・新緑風会)
↓
・若松謙維(公明党)
↓
・仁比聡平(日本共産党)
↓
・石井苗子(日本維新の会)
↓
・有田芳生(立憲民主党)
↓
・糸数慶子(沖縄の風)
↓
・山口和之(各派に属しない議員)
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若松謙維議員のプロフィールは以下のとおりです。
(参考)
●ホームページより
・62歳
・公認会計士
・衆議院議員3期
参議院議員1期(現在)
・復興副大臣、総務副大臣を歴任
(参考)
●ツイッターより
・昭和30年福島県生、郡山市在住
・中央大学商学部2部卒
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□2018年4月12日 参議院 法務委員会 (動画 参議院インターネット審議中継) |
(※音声の文字化は、筆者。)
●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
(前略。) つぎに、関連するんですけれど、AV出演強要問題ですか、これもこの委員会でとりあげさせていただきました。 |
突然、出演強要問題の質問となりました。
(再掲。若松謙維議員)
「AV出演強要問題ですか、これもこの委員会でとりあげさせていただきました」
3月23日のことでした。
上述の仁比聡平が出演強要の二次被害について質(ただ)したのは。
□2018年3月23日 参議院 法務委員会 (動画 参議院インターネット審議中継) |
(参考。当ブログ)
・2018年3月24
・2018年3月25
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若松議員の質問をつづけます。
●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
いずれにいたしましても、契約。 はなしを聞くと本当にひどい状況でありますけれども。 それが拡散される、ということで、わが党におきましては佐々木さやか参議院議員が、このAV出演強要問題対策プロジェクトをつくっておりまして、こういうことが起きないように、ということでありますけれども。 政府がですね、積極的なとりしまりを。 あと、相談窓口の周知。 こういう具体的な施策が前進していると思うんですけれども、こういったとりくみをふまえながら、被害が発生しないように現在どのようにとりくんでいるのか。 |
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●渡邉清 内閣府 大臣官房審議官
内閣府男女共同参画局でございます。 いわゆるアダルトビデオ出演強要問題につきましては、昨年3月、御党のほうから、相談体制の整備、とりしまりの強化、広報、啓発の充実など、13項目にわたるご提言をちょうだいしております。 政府におきましては、この問題について、JKビジネス問題もふくめて、男女共同参画会議の専門調査会のほうで検討をおこないまして、現状と課題についての報告書をとりまとめるとともに、あらたに男女共同参画担当大臣を議長とする関係府省対策会議を設置し、昨年3月ですが、政府一丸となって対策を取り進める、ということにしたところでございます。 具体的に申し上げますと、関係府省対策会議におきまして、昨年3月に緊急対策のとりまとめ。 関係府省庁が緊密に連携して、とりしまり強化、教育、啓発、相談体制整備、保護、自立支援のとりくみ強化など、各種対策に現在、着実にとりくんでいるところでございます。 本年3月には、先ほど申し上げました昨年5月にとりまとめた「今後の対策」のフォローアップ等をおこなったところですけれども、若年層の女性に対する性暴力被害の実態は依然として深刻な状況にあると認識しております。 今後、内閣府といたしましても、被害者に寄り添った相談政体の構築やそのための研修の実施、充実、強化。 |
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●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
わが党として13項目を提案して、会議もつくられて、先ほどのさまざまの前進がありました。
当然、こちらもしっかりと具体的な提言をしなくちゃいけないと思いますけれども、いずれにしてもやはり、「会議体」っていうんですか、重要性をあらためて実感しましたので、大臣、ひとつよろしくお願いいたします。 |
このあと、若松議員が、驚愕の発言をします。
●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
ちょっと質問通告していないので、次回の質問通告の予告をさせていただきますけれども、結局このAV出演強要なんですけれども、制作っていうんですか、ビデオの制作側のとりしまりなんですけれども、結局、日本のいまの社会をみていると、いわゆるホテルに行くと簡単に犯罪を犯している映像が出ている。 それ、簡単にアクセスできる。 |
若松議員は、制作側のとりしまりについて言及しました。
スカウトやプロダクションではなく、制作側です。
若松議員はさらに、アダルトビデオは、
「犯罪を犯している映像」
との認識をしめしました。
公明党は表現の自由を重んじる政党です。
(2014年10月10日 公明新聞「民主主義社会の表現の自由尊重を」より、引用。改行を施しています。)
●漆原良夫 公明党中央幹事会会長
公明党の漆原良夫中央幹事会会長は(中略)、 「民主主義社会で表現の自由は最も大事。そこが尊重される社会でなければいけない」 と述べた。 |
「表現の自由は最も大事」
この公明党が、アダルトビデオは、
「犯罪を犯している映像」
と唾棄したのです。
メーカーをとりしまれ。
若松議員はこのようにのべました。
●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
そして街のなかには、アダルトビデオが売っている。 そしてネット社会ですから、見える、と。 諸外国のですね、みているんですけれども、1月にドイツ、オランダ、行ってまいりました。 いま日本の社会のどれだけモラルがですね、いわゆる後退しているのか。 |
(再掲)
「いま日本の社会のどれだけモラルがですね、いわゆる後退しているのか」
2年半後に東京オリンピックが開催されます。
若松議員はこのことを意識して発言しているのであろうと思われます。
●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
やっぱりそういった観点でわたし、諸外国と比較、次回また質問予告しますので、質問通告したうえでその点についておうかがいー |
若松議員は次回の法務委員会でふたたび、出演強要問題を問うようです。
はたしてどのような質疑と応答がなされるのでしょうか。
期待が高まります。
惜しむらくは質問時間です。
公明党は与党です。
国会では野党に多くの時間が割り当てられています。
与党はわずかです。
このたびもそうでした。
若松議員はあたえられている時間がすくないので、出演強要に関する質問を1つしただけで終えました。
次回はほかの論題を避けて、出演強要問題に特化されることをのぞみます。
●若松謙維 参議院議員(公明党。元総務副大臣)
やはり社会の受け皿を、いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらないと思います。
ニーズがあるわけですから。 そこをちょっとこれからも検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 |
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もう一度、核心の部分をつづけて読んでみます。
(再掲。若松謙維議員)
ちょっと質問通告していないので、次回の質問通告の予告をさせていただきますけれども、結局このAV出演強要なんですけれども、制作っていうんですか、ビデオの制作側のとりしまりなんですけれども、結局、日本のいまの社会をみていると、いわゆるホテルに行くと簡単に犯罪を犯している映像が出ている。 それ、簡単にアクセスできる。 そして街のなかには、アダルトビデオが売っている。 諸外国のですね、みているんですけれども、1月にドイツ、オランダ、行ってまいりました。 いま日本の社会のどれだけモラルがですね、いわゆる後退しているのか。 やっぱりそういった観点でわたし、諸外国と比較、次回また質問予告しますので、質問通告したうえでその点についておうかがいー やはり社会の受け皿を、いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらないと思います。 ニーズがあるわけですから。 そこをちょっとこれからも検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 |
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(再掲)
「ビデオの制作側のとりしまり」
「犯罪を犯している映像」
「街のなかには、アダルトビデオが売っている」
「ネット社会ですから、見える」
「いまのような状況を、見過ごしたんじゃかわらない」
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年2月14日>
個人的見解ですが 今年は流れが変わります。 色んな意味で。 |
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香西咲さんが予想する展開となってきました。
規制は必定です。
□2018年4月12日 参議院 法務委員会 (動画 参議院インターネット審議中継) |
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
日本は本当に性に対してのモラルが無い国だと思います。早く AVメーカーを潰して欲しいです。