昨日、児童ポルノに関する国会審議についてふれました。
(参考。当ブログ)
・2018年3月5日
質疑者の土屋正忠衆議院議員の言辞が秀逸でした。
もう一度みてみます。
(2014年6月4日 衆議院 法務委員会「法務委員会」より引用。)
●土屋正忠 衆議院議員(自民党。元・武蔵野市長)
私は、創作物というのは、まさに言論の自由とか表現の自由の中で出てくるものというのは、人々に勇気を与えたり希望を与えたり、それから失意の底に陥っている人を励ましたり、こういうことこそ創作活動の意味であって、先ほどの資料1に出てくるような、気持ち悪くて読む気にもならないような劣悪な表現をもってやっているものを保護する必要はない。
よく自粛するという話がありますけれども、こういうのは自粛してもらわなければ困るんです。 |
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(再掲。土屋正忠 議員)
「創作物というのは、まさに言論の自由とか表現の自由の中で出てくるものというのは、人々に勇気を与えたり希望を与えたり、それから失意の底に陥っている人を励ましたり、こういうことこそ創作活動の意味」
アダルト(わいせつ)ビデオにかかずらっているメーカーについてはどうなのでしょう。
有意な創作活動をおこなう能力があるのでしょうか。
(2017年 11月17日 大竹まこと ゴールデンラジオ「大竹メインディッシュ」より、引用。)
(※音声の文字化は、筆者。)
●中村淳彦さん
生き残っていくというか、このAV業界というのは、AV女優以外のセーフティーネットになっている部分があって、ほかに行き場所がないんですね。 彼らは。 なので、需要があるかぎりは、しがみついて、つくるかな、とぼくは思ってー 女の子は若くてかわいくて、学歴も高い子が、いまぞくぞく出させているから、女の子はいくらでも行く場所があると思うんですよ。 男たちがね。 ただ、ぼくもふくめてなんですけど、ふつうの映画つくれない、テレビ番組つくれないから、女の子の裸を利用してなんとか商品にして生活している、っていう。 |
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業界人には無理なようです。
土屋正忠議員がもとめている創作活動をおこなうことは。
(再掲。中村淳彦さん)
「ふつうの映画つくれない、テレビ番組つくれないから、女の子の裸を利用してなんとか商品にして生活している」
「才能がないひとたちのあつまり」
こうした業界人が必要にせまられておこなうのが出演強要です。
(2018年3月1日 ホウドウキョク「『有名女優も』うそでAV出演強要」より引用。)
●ホウドウキョク
高木容疑者は、モデル志望の女性に対し、 「AVに出演せずにモデルにはなれない」 「長澤まさみもそうやって表に出た」 |
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当該女性はなぜ、わいせつビデオへの出演を強要されたのでしょうか。
withnewsの記事を読むとそのあたりの事情がわかります。
(2018年3月2日 withnews「AVスカウトが無くならない理由 最もグレーな存在が回す『業界の闇』」より引用。)
●withnews
特定のメーカーと専属契約を交わし、一人で作品に出演することを基本とする「単体女優」。 |
しかし、その「単体」になりうる女性には、一般の芸能人と遜色ない見た目が求められます。 |
(元スカウト) 「自ら応募してくる女性は、ほとんど単体(女優)になれない。単体はスカウトがあげるしかない。スカウトがいないとAV業界は回らない」 |
(元スカウト) 「単体クラスの女性にAVやりませんかと声を掛けても乗ってくる訳がないのです。芸能で全部通すしかない」 |
所属先のスカウト全員が同じ手口だったほか、プロダクション側にも 「AVと言わず、芸能事務所だと言って連れてきてくれ」 と指示されていたといいます。 |
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(再掲。中村淳彦さん)
「ふつうの映画つくれない、テレビ番組つくれないから、女の子の裸を利用してなんとか商品にして生活している」
諸悪の根元は、メーカーとDMMです。
こいつらが人身取引の元締めです。
(ブルーノ飯さんのツイートより、引用。)
●ブルーノ飯さん
<2018年3月5日>
#AV強要 AV強要はAVメーカーが主犯、AVメーカー大手社員も、やりたい女優さんだけでやったらAVメーカーが潰れると証言している
スカウトやプロダクションはトカゲの尻尾
つまりAVメーカーが親分で、プロダクションやスカウトは組員、反社集団と同じ構図。https://t.co/yid3PXlAmU— ブルーノ飯 (@g_g_g_hh) 2018年3月5日
「AVメーカーが親分で、プロダクションやスカウトは組員」
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おっしゃるとおりです。
(2018年2月19日 弁護士ドットコム「AV男優・辻丸さん『性行為を見せる重み、理解すべき』、業界改革は『血が通ってない』」より引用。)
●弁護士ドットコム
若い女性が意に反して、わいせつなビデオへの出演を迫られる「AV出演強要」。 |
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メーカーのつくる商品が、わいせつなビデオです。
これでは女性も浮かばれません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月9日>
Wikipediaご覧頂けると分かるかと思いますが、青木は「タレント目指す。レギュラー番組持たせる。映画の主演をさせる。」等言って起きながらレースクイーンやグラビアアイドルやっていた時の方が地上波の仕事は殆ど貰えなくなりました。 あの時何であんな人を信じたのか? 昨日UPした洗脳ノートです。 |
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(松嶋淳理さんのツイートより、引用。)
●松嶋淳理さん
<2017年12月9日>
御意 コレ大事 テレビ(メディア)に出る 芝居する モデル などなどキャラクターやタレントを売る仕事 AVのモデルやることによって ほぼそれらの可能性を失うのが現実 「タレント目指す。レギュラー番組持たせる。映画の主演をさせる。」 |
●松嶋淳理さん
<2017年12月9日>
#青木亮 のゆってることが現実になるんだったら。。。 今のショービジネス芸能界 教える のが一番儲かるんだから AV女優養成学校 とっくの昔に出来てますよ大笑 育てなくても素人素材が一番金になる |
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(再掲。土屋正忠 議員)
「創作物というのは、まさに言論の自由とか表現の自由の中で出てくるものというのは、人々に勇気を与えたり希望を与えたり、それから失意の底に陥っている人を励ましたり、こういうことこそ創作活動の意味」
(再掲。中村淳彦さん)
「ふつうの映画つくれない、テレビ番組つくれないから、女の子の裸を利用してなんとか商品にして生活している」
このようなやつらのために有為な女性が犠牲になっています。
(2018年2月19日 弁護士ドットコム「AV男優・辻丸さん『性行為を見せる重み、理解すべき』、業界改革は『血が通ってない』」より引用。改行を施しています。)
●弁護士ドットコム
若い女性が意に反して、わいせつなビデオへの出演を迫られる「AV出演強要」。
その問題を指摘した報告書(NPO法人ヒューマンライツ・ナウ)が世に出てからもうすぐ2年になろうとしている。 |
(2018年3月1日 朝日新聞「AV出演を紹介、容疑の男4人逮捕 モデル事務所と偽る」より引用。改行を施しています。)
●朝日新聞
アダルトビデオ(AV)出演の仕事を紹介したとして、警視庁は、会社役員の高木誠容疑者(31)=東京都大田区大森中3丁目=ら男4人を職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕し、1日発表した。
(中略。) 逮捕容疑は2016年2月末、わいせつな行為をさせることを知りながら、当時19歳の専門学校生の女性を渋谷区内のAV制作会社に紹介したというもの。 |
(参考。刑法第175条)
(わいせつ物頒布等)
わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。 2 有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする。 |
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アダルトビデオとは、わいせつなビデオのことです。
わいせつは犯罪です。
刑法第175条の適用がもとめられます。
ふと、ネットのニュースをみましたところ、名古屋でメーカーの社長が逮捕されたようです。
●有限会社 未来(名古屋市昭和区)
●河部和博(55歳)
容疑は、刑法第175条違反(わいせつ電磁的記録記録媒体有償頒布目的所持)です。
報道をみてみます。
<テレビ>
□2018年3月6日 NHK
「わいせつDVD所持で社長逮捕」
□2018年3月6日 名古屋テレビ【メ~テレ】
「名古屋のわいせつDVD製作会社社長を逮捕 販売目的で所持の疑い」
□2018年3月6日 東海テレビ
「『わいせつだとは思わなかった』わいせつDVD販売目的で所持か ビデオ製作会社摘発 名古屋」
□2018年3月6日 中京テレビ(FBS)
「わいせつDVD販売目的で所持、容疑の男逮捕」
□2018年3月6日 中部日本放送(CBC)
「『わいせつとは思わなかった』名古屋のDVD制作会社摘発 社長逮捕」
<新聞>
□2018年3月6日 産経新聞
「わいせつDVD所持疑いで製作会社社長逮捕 『わいせつとは思わなかった』と否認 名古屋」
□2018年3月6日 京都新聞
「アダルトDVD製作会社社長逮捕 容疑否認『わいせつと思わず』」
□2018年3月6日 サンスポ
「アダルトDVD製作会社社長を逮捕 『わいせつとは思わなかった』と容疑否認」
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それぞれの記事からおもだったところを抜粋します。
警察によりますとDVDに記録された映像はこの会社が撮影、編集を行っていて、会社や関係先からDVD約1万2000枚を押収したということです。 |
警察の調べによりますと、河部容疑者は、去年12月、経営する名古屋市昭和区の映像制作会社で、無修正のわいせつなDVD2枚を販売する目的で所持していた疑いがもたれています。 |
●サンスポ
同署によると、署員が昨年1月、オークションサイトにわいせつDVDが出品されているのを発見。 |
●NHK
警察は帳簿などから7年間で約6000枚を販売し、1000万円ほどを売り上げていた疑いがあるとみて実態を詳しく調べています。 |
会社はわいせつDVDの制作もしていたとみられ、調べに対し河部容疑者は 「DVDを持っていることは間違いないがわいせつだと思わなかった」 と容疑を一部否認しています。 |
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朝日新聞と弁護士ドットコムは、自称「適正AV」がわいせつ物であると考えています。
今回の刑法第175条の適用が、自称「適正AV」へと広がることを期待します。
ここではなしがかわります。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年3月6日>
いつもありがとうございます。焦らずゆっくり着実に…ですよね。 心得ます。 相手方の反応が鈍い間に私としても色んな対処を思い付いてしまい、行動したくてなりません。 |
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ニーチェ(1844年~1900年)のことばを想起しました。
本棚の奥から「超訳 ニーチェの言葉」を引っぱり出しました。
(ニーチェ著 白取春彦訳 「超訳 ニーチェの言葉」ディスカヴァー・トゥエンティワン刊より、引用。)
<21ページ>
(「漂泊者とその影」より)
高みに向かって努力を続けることは、決して無駄ではない。 |
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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