オリンピックにむけて政府は、性犯罪に対するとりくみを倍加してきたようです。
(2013年12月10日 犯罪対策閣僚会議「『世界一安全な日本』創造戦略について」より、引用。)
●犯罪対策閣僚会議
(略)、国民が安全で安心して暮らせる国であることを実感でき、また世界各国からの訪問者も共に安全に安心してオリンピック・パラリンピックの感動を共有できる、「世界一安全な国、日本」を創り上げることは、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の成功の前提として、絶対に成し遂げなければならない。 |
以上のような認識に基づき、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の開催を視野に、地域の絆や連帯の再生・強化を図るとともに、新たな治安上の脅威への対策を含め、官民一体となった的確な犯罪対策により良好な治安を確保することにより、国民が安全で安心して暮らせる国であることを実感できる、「世界一安全な国、日本」を創り上げることを目指す。 |
(2014年3月19日 衆議院 内閣委員会「会議録」より、引用。)
●古屋圭司 国家公安委員長
2020年にオリンピック・パラリンピックがありますので、やはり、こういう売春等の風俗関係事犯の取り締まりとか、官民一体となった風俗環境の浄化対策、極めて重要でございます。 |
(2014年4月1日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●辻義之 警察庁 生活安全局長
先ほども御答弁させていただきましたとおり、私どもといたしましては、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の開催を視野に、引き続き、外国人、日本人を問わず、売春等の風俗関係事犯等の取り締まりを強化してまいりたいというふうに考えているところでございます。 |
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4日前(2月27日)のことでした。
札幌でスカウトが逮捕されました。
(2018年2月28日 北海道新聞「スカウトグループ幹部ら逮捕 札幌 女性を性風俗店に紹介した疑い 80店以上に250人 1・2億円の利益か」より、引用。)
●北海道新聞
札幌・ススキノの性風俗店に女性を紹介し、雇用させたとして、札幌中央署と道警保安課は(2018年2月)27日、職業安定法違反(有害業務紹介)の疑いで、会社役員真田雅(まさし)容疑者(32)=札幌市中央区南8西3=ら札幌市の20~30代の男4人を逮捕した。 |
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地元のテレビ局の報道もみてみます。
(2018年2月27日 HBC「職安法違反でスカウト集団を摘発」より、引用。)
●HBC(北海道放送)
札幌の会社役員、真田雅容疑者ら4人は、町で声をかけた女性らに、いわゆるデリバリーヘルスの仕事を違法に紹介していた職業安定法違反の疑いで(2018年2月)27日逮捕されました。 真田容疑者は、20数人のスカウトたちのまとめ役で「ネット広告」というグループを名乗って犯行を繰り返していました。 |
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数多くの女性がスカウトから仕事を紹介してもらったようです。
●HBC(北海道放送)
警察は、真田容疑者のグループが去年1年間で250人以上の女性を風俗店に違法に紹介し、その見返りにおよそ1億2000万円を受け取っていたとみてグループの実態を調べています。 |
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「1年間で250人以上」
夥(おびただ)しい数です。
(参考。職業安定法)
●第63条
次の各号のいずれかに該当する者は、これを1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
二 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者 |
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警察は今後、有害業務の斡旋者を徹底的にとりしまる方針なのかもしれません。
2日後の3月1日のことです。
(※注 NHKは2月28日の23時29分に第一報をつたえています。)
またしても、「有害業務紹介」の容疑で逮捕者が出ました。
検挙されたのは、わいせつビデオ業界の輩(やから)です。
(2018年3月1日 日本経済新聞「AV会社に女性紹介 容疑のスカウトら4人逮捕」より、引用。改行を施しています。)
●日本経済新聞
同課によると、4人のうち高木容疑者ら3人はフリーのスカウト。 AV出演を巡りスカウトが摘発されるのは異例。 |
(2018年3月1日 サンスポ「AV紹介容疑の男ら、女性に「芸能界甘くない」」より引用。)
●サンスポ
逮捕容疑は2016年2月29日ごろ、AVに出演させる目的で、渋谷区のAV制作会社に女性を紹介した疑い。 |
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これでもう、わいせつビデオ業界はおわりでしょう。
(川奈まり子AVAN代表のツイートより、引用。)
●川奈まり子 AVAN代表
<2017年1月29日>
(前略。) 問題なのは職業安定法第63条第2号(有害業務就業目的の職業紹介等)。 募集して応募者に出演してもらうという誰にとっても最も安全な道が断たれるので一律な決めつけに反対してます。 |
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(再掲。川奈まり子AVAN代表)
「募集して応募者に出演してもらうという誰にとっても最も安全な道が断たれる」
おっしゃるとおりです。
わいせつビデオの撮影が有害業務であるかぎり、メーカーに女性をあっせんしたものは皆、逮捕されます。
(鞘小西悦光@一般男性さんのツイートより、引用。)
●鞘小西悦光@一般男性さん
<2017年8月17日>
「適正AV」じゃなくて「お目こぼし対応済AV」ってちゃんと明記しないとなw あと「この作品には労働基準法上の有害業務が含まれています」も必要だなw
— 鞘小西悦光@一般男性 (@sayakoni_etsuko) 2017年8月17日
(SGM村上チーフさんのツイートより、引用。)
●SGM村上チーフさん
<2018年1月21日>
RT<警視庁の見解ではアダルトビデオ出演は有害業務であると定義付けがされている。労働環境を守ろうとしなかった業界側のこれこそ自己責任では。プライド語るなど笑止千万。
— SGM村上チーフ (@tttpat2) 2018年1月21日
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わいせつビデオ業界は有害業務を改善する気があるのでしょうか。
業界団体の理事はつぎのようにのべています。
(2018年1月29日 現代ビジネス「『AV強要問題』調査で分かった、女優のギャラ事情と『搾取の構造』」より、引用。)
●河合幹雄 AV人権倫理機構 理事
(略)、道徳を法によって強制しようとすれば、社会は健全化するのではなく、逆に悲惨な結果を生むことがあるということになる。 法は道徳と峻別しなければならないという、これこそ法学の基本中の基本である英知である。 |
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わいせつビデオ業界の理事は、自分たちのおこなっている行為を合法とみとめろ、と主張しています。
●河合幹雄 AV人権倫理機構 理事
AVの全面禁止は、悪い結果を生むであろう。 |
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負け犬の遠吠えですか。
わいせつビデオ業界はこれからも有害業務をつづける意向のようです。
(パスカル著 塩川 徹也訳「パンセ」岩波書店刊より、引用。)
●第88章
進歩によって完成したものは、すべて、進歩によって滅びるのだ。 |
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わいせつビデオ業界は行き着くところまで達しました。
あとは滅びるだけです。
オリンピックまでに。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月9日>
#青木亮 に #AV強要 を受けていた時代の事実はアタッカーズ丸山チーフも私の事を指差して笑っていました。
そしてメーカーからは『当時の契約書も無ければプロデューサーも退職しているのでいつ、何のタイトルの為に撮り下ろした作品か分からなければ削除に応じられない』と。 |
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(うてなはすのさんのツイートより、引用。)
●うてなはすのさん
<2018年2月19日>
具合が悪いのは被害を受けたから、そして加害者が罰を受けていないからです。理不尽だと思うと悔しさやストレスが増えます。無駄な時間だと思わないようにして下さい。何もしていないのに殴られたら痛いし、それを耐えて治癒につなげる時間だと思っていただければ…応援しています。
— うてなはすの (@hasunoutena) 2018年2月19日
具合が悪いのは被害を受けたから、そして加害者が罰を受けていないからです。 理不尽だと思うと悔しさやストレスが増えます。 |
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月18日>
独立時、オーセンスの池田康太郎弁護士は何度も私に電話してきました。 内容は一言で言うと圧力です。 つい最近連絡がきたのはオーセンスの唐木大輔弁護士。 #AV強要の経緯を知っている彼がどれだけ #青木亮 を弁護するのでしょう。 |
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悪徳弁護士もふくめて、業界人は、事態の深刻さがわかっていません。
(辻丸さんのツイートより、引用。)
●辻丸さん
<2017年10月4日>
「自浄力のないAV業界には消えてもらいましょうという流れはなんとしても避けたいです。有識者委員会は何とかして、AV業界には存続して欲しいと考えていますが、その大前提は、女優さんの自己決定権等の人権が守られることです」山口委員
「業界に自浄力はないです!」二村ヒトシ監督 8月17日 https://t.co/IKi2PNzDHL— AV落人辻丸 (@kohe000) 2017年10月4日
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現在の流れは、
「自浄力のないAV業界には消えてもらいましょう」
です。
業界人が罰せられないかぎり、香西咲さんの健康は回復しません。
警察による徹底摘発をのぞみます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
<2017年12月1日>
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。
(明日のブログへつづく)
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